えんぱいな日々(本編) 第五百六十四話 Bull's Eye 前半 その13
千穂:
でわ優香の7年前の企み? についてもうフランソアちゃんは私の授業で昔やったから里緒菜と瑠美に説明するわね。
里緒奈:
はい。
千穂:
里緒奈ちゃん、詩織が良くいうこの「Forest」とはどういうモノ?
里緒奈:
はい! 森は木でできていて、木はメイドであり、それが多く集まり、森になります! だからみんなForestの一部でありみんな全部がForestである! その中心にご主人様がいる!
千穂:
そうね。 ここにいるメンバーはその森の中心にいる木なの。 ご主人様の周りにいるね。
フランソア:
うっ‥‥
千穂:
瑠美、貴女がForestに入りたい理由としてメイド学校の時に書いた志望書の欄の理由を覚えてる?
瑠美:
はい! 尊敬できるメイドの先輩がいるからで、それは中央アジア戦線で同じソーナーメイドとして活躍していた、萌香中尉です。 それがForestのメイドになっているというなら、自分でもメイドができるのではないかと思って。 当時萌香中尉に憧れていたので…今もですが。まあ随分と昇進なされましたけど!
千穂:
そうね。
千穂:
悠里ちゃん、貴女が絶対に目を離してはイケナイのは誰?
悠里:
そんなの決まっております。 そこのフザケタ姫のフランソアと、いつ暴走するかわからない萌香ですわよ。 どんだけ苦労させられてるか!
紅葉:
くすす♪
萌香:
スイマセン。副官どの。
フランソア:
ゴメン…いつも迷惑かける。
千穂:
じゃあ里緒菜ちゃん、フランソアちゃん、お互いはどういう関係?
フランソア:
家族で…でも…里緒菜は里緒菜としか…
里緒奈:
家族で、フランソアさんはフランソアさん、お姉さんでもないし、でも対等はないし、なんろう? お姉さまとは違って、お手伝いしたい相手です。
フランソア:
ありがとう! フランソアも里緒奈ならなんでも信頼できるし!
里緒奈:
ありがとうございます!
千穂:
紅葉さんは…いいか
紅葉:
千穂さんわたくしには聞いて下さないんですか?
千穂:
だって、紅葉さんのいつも首から下げてるリングには紅葉さんと、フランソアちゃん、そして瑠莉さんの名前が刻んである。 それで十分でしょ。
紅葉:
はい…
千穂:
ねえ聞いて、一昨日ねフランソアちゃんが会議中に過労で倒れたあと、瑠莉さんが煙草吸ったんだって、そしたら花恋ちゃんが「フランソアさんが居なくなったとたん煙草吸い始めるとかそれにその設備。フランソアさんに報告させていただきます。」といって瑠莉さんがフランソアの親派なのか?って聞いたらしいの。
フランソア:
会議室で煙草吸ったんだ…どこに灰皿があったの。その設備! 後で花恋から聞く。
千穂:
親派も何も花恋はフランソアさんを尊敬してますから。て即答されたって(笑)
里緒奈:
あははっそれは無理! 今のForestのメイドでフランソアさんの親派じゃないのって、お目付け役の理沙さんと悠里さんくらいじゃないかな(笑) お姉さまも絵里奈さんもフランソアさんには甘いし♪ あっ! 優香さんがいるけど優香さんは優香さんでフランソアさん可愛がってるし♪
千穂:
だよね~(笑)
千穂:
里緒奈ちゃん、エスコ部は今はうち、GreenWood'sと統合してるから別にして、ここにいるメンバーと、優香と家族関係以外で今Forestで里緒菜ちゃんより古株って誰がいる?
里緒奈:
えっとまず、総務部の美奈部長、久遠さん、レストラン部のさな部長、香織フロア長と奈緒美さん。ホテル部の利佳子部長、研究開発部の英奈さん、保安本部のあかりさんと愛花さんと理沙さんですね。
千穂:
その上で、里緒菜ちゃんがこのForestに来た時を思い出してみて。
里緒奈:
あっ!
千穂:
わかった? もうここは瑠莉さんの森ではなくて、貴女達の森なの。 それが7年前の優香の企みよ。
里緒奈:
そんな‥‥
千穂:
そう、もう森崎詩織の森ではなくて、里緒菜達の森なのだから、詩織は森崎の姓を捨てて櫻糀になれたの。
里緒奈:
メイドという木が集まって森になる、 もう里緒菜達の森なんですね…。今度はフランソアさんを中心とした。
千穂:
それに楓さんの会社や、他の森うちのGreenWood'sや森の中の白き花園であるWhityGardenとこれもForestに隣接する森の一部。随分とまた大きな森になったわね。
里緒奈:
はい。
その14へつづく