えんぱいな日々(本編) 第五百六十四話 Bull's Eye 前半 その15

 
アリエル:
鈴音さんは鈴奈とすみれさんそしてわたくしのお姉さん、4人は実の姉妹。でも今は鈴音姉さんとは敵同士…シクシク

すみれ・鈴奈:
……………………

すみれ:
鈴奈先輩、アリエルお姉ちゃんは唐辛子は大丈夫ですがマスタードやわさびは苦手なのでそれに類するものを、理想だとわさびの里のわさびソフトを「抹茶ソフトだよ」と言って食べさせるとか良いです。甘い物、特に抹茶アイスには目が無いのでたぶん引っ掛かります。他の情報は追って暴露します。

鈴奈:
わかった!

すみれ:
郁恵と愛里栖に月美いやルゥナの検査が終わり次第、お宅のメイド長について大事な話が「沢山」あるので会談をすみれが望んでいると伝えて下さい。

鈴奈:
郁恵・愛里栖・月美改めルゥナに必ず伝える。

すみれ:
次に、花恋特務少尉とエリシア准尉については警護任務が午後からなら午前中は時間がとれるはずなので郁恵達と共にすみれの所へ速やかに出頭するよう通達を。花恋特務少尉に体調の変化があったとしてもここはメディカルセンターなので問題無いはずです。

鈴奈:
出頭命令を花恋特務少尉とエリシア准尉に伝令する。諒解した。

アリエル:
すみれさん、ちょっと考え直しませんこと? ルゥナさん達とエリシアと花恋さんに…アノ事やアレや…ましてアノコトなど‥‥それとアレとか…言うのだけはヤメテ下さいませ…お願いいたします!

クレア:
アリエルさ~すみれちゃんに弱みいくつ握られてるの(笑)

すみれ:
お互いの弱点を知り尽くしてる以上、すみれはもう後が無いですから! 捨て身ですよ捨て身! アリエルお姉ちゃんと刺し違えてでも絶対に倒します! 「窮鼠猫を噛む」ならぬ、窮すみれアリエルお姉ちゃんを噛むです!

クレア:
くすすっ! こんなすみれちゃん初めてみた! あははっ!

ヴェル:
もう! ヴェルの病院で何やってるの! このForestのメディカルセンターは「ヴェルの頭の中と一緒」なんだからウルサクてたまらないよ♪ まあすみれちゃんが元気そうでいいけどさ♪

他みんな:
ヴェルさんお疲れ様です!

ヴェル:
クレアも笑ってないで止めなさいよ(笑)

クレア:
スイマセン…でもヴェルさんも笑ってるじゃないですか♪

ヴェル:
それで鈴奈ちゃんはここにまだ居て大丈夫?

鈴奈:
はい!今はジャンヌ特務大佐が真理愛達を連れて警護警備の基本を実地で教えてくれているので!鈴奈がいると鈴奈に指示を仰ごうとするので邪魔だと、ジャンヌさんから追い出されてきました。 午後になるまでにはあちらへ戻る予定です。

ヴェル:
あっ…なんかとてもそれわかる(苦笑)

ヴェル:
まず謝罪する。まかさ鈴音さんがここに直接乗り込んで来るとはヴェルも瑠莉さんも想定してなくて。 鈴奈ちゃんに伝えるのが遅れてしまった。 本当にゴメン。

鈴奈:
鈴奈の素性についての事情がわかりませんが、それが鈴音と言われるあのAVARONの機動隊長に関わり合いがあることなら、今は直接機動部隊同士が激突する可能性がある決戦での戦場ではないので、敵対勢力の機動隊長が自らほぼ単身で挨拶にくるなど想定外と鈴奈も思います。 鈴奈も実際に驚きましたし。 あのような方、初めて会いました。

ヴェル:
そう言ってくるれるとヴェルもありがたい。 それでこれから話すことは今のアポリロイド、メイドだねを管理するエンパイアクラブ陣営とAVARON(アヴァロン)という別の陣営の根幹に関わるお話なの。 

それが、あなた高飛騨鈴奈ちゃんと高飛騨鈴音さんというあの機動隊長、さらにはここにいる古都埼すみれちゃん、貴女も良く知る加倉花恋ちゃん、そして月美ちゃんと言われていたルゥナ・デルポールちゃん、上に今来ている篠山梨音ちゃんという女の子、欧州フォーシスターズのエステル総裁、そして…このForestグループの総裁でエンパイアクラブForestのご主人様であるフランソア・フィッツジェラルド・櫻糀・二世 その方々全てに関係するお話でもある。

鈴奈:
鈴奈と鈴音というあの機動隊長の関係とうか、わたしドイツの保護施設の前は記憶が無いので高飛騨っていう苗字もその時に教えられたモノなので…それが関係してるなら教えて欲しいな、くらいの気持ちなんですけど…あの…なんかとても大げさなお話になってません? 

すみれ:
ヴェルさんやクレア先生も先輩にお話しするの後回しというか、タイミングを計っていたんだとすみれは思います。 すみれも断片的な記憶しかなかったんですけど、今回手術したときに、VIOLET…すみれのこの首からいつも下げているサポートエージェントAIなんですけど、それと先輩も良く知るすみれの動くぬいぐるみのくま太から説明をたっぷりうけて色々勉強してやっと理解できたので・・・それくらい込み入った話です。

鈴奈:
えっすみれが? 苦労するくらい? 鈴奈じゃそれ理解するの無理じゃない? ルフィナが鈴奈の代理で説明を受けて…とかダメ? ルフィナは鈴奈の副官だし。

すみれ:
ダメです。 それがわからないとすみれがなんで、先輩を先輩と呼ぶのか、そして鈴音先輩も先輩と呼ぶのか完全には理解をできないし、今後、すみれの部隊を補佐し動くロンゴミニアド分遣隊を指揮していただく鈴奈隊長には絶対に必要な知識なので。 ご理解をお願します。

すみれ:
ということで! 時間もったないので、ヴェルさんささっと先輩の事、「改造」しちゃって下さい。

鈴奈:
か…改造?

アリエル:
そうですわね改造ですわね。

クレア:
また始まった…

ヴェル:
ふふふっ! 大丈夫…師匠とちがってヴェルはテストはちゃんとしたから! ちょとだけチクするだけだから!

鈴奈:
ひぃぃぃ! ヤメテ! これ戦闘怪人にされて正義のヒーローと戦わされるパターン! 最後は負けて爆発するのイヤーーー!

すみれ:
諦めてください…ここは悪の科学秘密組織の本拠地の地下研究施設です…

ヴェル:
レッツ改造! システムインストール! ドライブ!

SE:
ぱちん♪ と指を鳴らす!

鈴奈:
ひぃぎゃああああああ! 
何か頭に入ってくるぅぅぅ!!

すみれ:
ひぃひぃひぃ…大丈夫ですよ先輩…すぐ楽になります…

ヴェル:
病室内ロック完了! 電子障壁限定内部接続解放! ショックアブソーバー起動 五感変調デバイス起動準備完了! プロセルピナ内電脳ロビー領域展開完了! 座標指定完了!  強制ダイブいくよ! ダイブイン!

その16へつづく