えんぱいな日々(本編) 第五百六十五話 Bull's Eye 後半 その19
水菜:
卵とベーコンはあるから…
里緒菜:(AURORAで里緒菜のみ見えてます)
(すいません悠里さん夜遅く…)
悠里:
(遅くなんてありませんわよ)
水菜:
ここがブレッドケースなのか、温度湿度も設定できる業務用、下が米櫃と…ほうほう
里緒菜:
(いやいやいや十分遅いでしょ? それに本日はレセプションがあって疲れていますでしょうし…)
悠里:
(夜の方が仕事がしやすいのです。邪魔が入りませんし、利佳子は今夜もホテル部で徹夜ですからメンドウを見る必要もありませんし、仕事に集中できますわ)
里緒菜:
(あーお偉い方沢山泊まっていますものねホテルに。でも無理しないでお部屋に戻って下さいね、またブースの作業机の下で寝るとか陽菜乃に怒られますよ‥‥)
悠里:
(あそこは落ち着くのです! いいじゃありませんの何処でわたくしが寝ても)
里緒菜:
(それであのですね個人的に悠里さんに調べてもらい事があって…本日入ったメイドの橋本水…)
悠里:
(里緒菜が欲しいのはこれでございましょう?)
SE:
びゅんとウィンドウが開く
里緒菜:
(!! あの里緒菜が最後までセリフ言う前に送りつけるとか! ってなんですかこの21753個のファイルとか! ええぇ)
悠里:
(連絡が遅いですわよ。 といっても仕方ありませんが。 それは詩織さん、優香前保安本部長、そしてわたくし、ドクターフィッツジェラルド、ヴェル、そして瑠莉元ご主人様が調べた、橋本水菜の解る限りの今までの人生の全てですわ。 当然この中には厚木でいっかい輸送機からネズミーランドへ行く為に車ごと降りた後の事は記録されてませんが、その直前まではドクターが報告を書いております。)
里緒菜:
(それって行動を含めて本当に全てって事ですね…)
悠里:
(数点ご注意がございます。 この中には彼女自身が到底知りえない情報も多数含まれています。よって、この情報内のことを彼女に伝えないこと。 つぎにこの内容に記載されている執筆者、先ほどの人たちですね以外には「知っている」ということさえ伝えない事。)
里緒菜:
(さっきのメンバーってようは最重要機密扱い、いや萌香さんやフランソアさん紅葉さえ入ってない…ってことは…その上? の機密レベルってことですか!)
悠里:
(その解釈で間違いありませんわ)
悠里:
(リアルスペース時間で読むのに数か月はかかる内容なので、最初のファイルの中に詩織さんが里緒菜にわかるように出来るだけ簡単にまとめたファイルがございます。そこだけ閲覧した後は、ゆっくり時間をかけて読み進めて水菜さんの事を理解していってください。)
里緒菜:
(はい…二万個を超えるファイル数それもこれ一つ一つが莫大な情報量みたいだし助かります)
悠里:
(最後にこれはわたくしからのお願いになりますが、里緒菜、水菜さんをこれからよろしくお願いしますわ。)
里緒菜:
(はい…)
悠里:
(でわわたくしは仕事にもどりますわ~♪ あ~忙しいですわ~前があの保安本部長だったので)
里緒菜:
(どうもありがとうございました。)
水菜:
AURORAでお仕事中ですか?
里緒菜:
うんゴメン、ちょっと明日の朝までに必要な書類のチェック忘れてて!
水菜:
だったらお仕事している間にお風呂とランドリールームとクローゼットルーム見てきていいですか? ついでにお風呂のお掃除とお湯溜めてきます!
里緒菜:
うん! ランドリールームにメイド服のドライクリーニングマシンもあるから!
水菜:
わかりましたお姉さま♪ 行ってきます♪
里緒菜:
うんっ!
SE:
ガチャン♪(キッチンのドアが閉まる音)
里緒菜:
(エンパイアクラブミリタリア最重要軍事機密指定番号78145号 閲覧解除コードがゴーストパターンキー? 解除…できた。)
里緒菜:
(最初のファイルはこれだよねA00000001だから 中はっと、数個の文章ファイルに映像ファイル、里緒菜へ? 製作者はお姉さまだ… 悠里さんが言ってたのはこれの事かな?)
朋絵:
でへへ♪小梅は小梅で抱き心地いいよね!もふもふ~♪すりすり~!
小梅:
朋絵お姉ちゃんヤメテぇぇぇ苦しいい~! 鈴奈せんぱーーーい 助けてぇくださぁい~!
鈴奈:
小梅、すみれ禁断症状になった朋絵を我々はもう押さえられないんだ。 だからといってすみれの病室に朋絵をつれていきすみれをモフらせるとヴェルさんの迷惑になる。 もう小梅を朋絵に与えるしか我々には道は残っていない…犠牲になってくれ小梅…不甲斐ない先輩でスマン…
小梅:
鈴奈センパイィィぃ酷すぎます!
真理愛:
てな感じでみんなからとても可愛がられているから大丈夫よ
イリーシャ:
は…はぁ‥
SE:
ガンっ! 頭を雀卓にブツケルしずる
しずる:
どうか、あと一局だけ…お願いできないでしょうか‥‥
ルフィナ:
止めようよしずる…
しずる:
くま太さんにはともかく、うさ子さんだけには負けたくないんです‥‥しずるにも意地というのが‥‥
うさ子:
ぴょん!
ドロシー:
無理だと思う。
真理愛:
まあうさ子の方は先輩を別の意味で「可愛がってる」けどね
イリーシャ:
…‥はぁ…
小梅
ちんじゃうぅ…
朋絵:
すりすりぃ~うへへへ♪ 小梅も良い匂いぃ~!
その20へつづく