えんぱいな日々(本編) 第五百六十四話 Bull's Eye 前半 その2

 
アリエル:
お先に行っておりますわ

郁恵:
でわ現地で合流で!

愛里栖:
クマ入ってよかったよ。これ後部座席じゃなくて燃料タンクなんだね

ルゥナ:
梨音ちゃんが無理いって店長にファンシーショップ開けてもらって買ったしね
あとはすみれの好きな缶コーヒー

愛里栖:
缶コーヒーは小梅にいって寮の冷蔵庫でもいれてもらって

ルゥナ:
は~い

美里:
あの、荷物は入ったのでトランク閉めますけど…これフェラーリですよね? あまり知らない形なんですが…高いんですよね? 閉めるのとても怖いんですが…お幾らくらいするのでしょうか?

アリエル:
本物で当時に生産された車なら3800万ドル以上ですわね。 しかしこれは残念ながらレプリカです。

郁恵:
3800万ドルって何円?

ルゥナ:
40億円・・・・? 

愛里栖:
クルマだよね? 大型クルーザーとかじゃないよね?!

アリエル:
正規でライセンスはちゃんと取得しておりますが、ですからこれはあくまでレプレカです♪ できるだけ似せて作ってもらってますが。

美里:
はいオーケーです。

アリエル:
でわ行きますわよ!

ルゥナ:
はいお願いします…

アリエル:
シートベルトを締めましたわよね!

SE:
きゅぅぅぅぅうぅうぅ! うぅわぁあああああああんん!(V12の咆哮)

ルゥナ:
安全運転でお願いしますぅぅうぅぅ!(絶叫!)

美里:
レーシングカーみたいな音! それとタイヤの焦げる匂いに、オイルの匂い!
なんていう運転! これ大丈夫なんですか?

愛里栖:
たぶん大丈夫腕が昔より鈍ってなければ事故は起こしたことないし

郁恵:
まあ郁恵は絶対に! アリエルさんの運転するクルマには乗らないけどね。

美里:
まさかお姉さま達、知っていて後から幸喜さんのクルマで行くと…

愛里栖:
イケニエは一人で良い。まあご主人様の義務っていうの?

郁恵:
命掛けで乗るジェットコースターには郁恵乗りたくないし。

愛里栖:
Forestへ行くためには白森市からは白森高原道路をアレでフル疾走することになるんだけ美里だってアレに乗りたい? 

美里:
全力で遠慮します…ご主人さまゴメンナサイ。

愛里栖:
うんそれが正解。 アリエル姉さんって助手席に人乗せたがるからさ、まあ仕方ないのよ。

その3へつづく