えんぱいな日々(本編) 第五百六十五話 Bull's Eye 後半 その3
フランソア:
ねえ里緒奈? 里緒奈ぁ~おーい!
フランソア:
里緒奈メイド長! しっかりして。 でも里緒奈がぼーとするとか珍しい
里緒奈:
あわわっ! すいませんご主人様! 里緒奈ぼーとしてました! あれ? なんのお話しをしてましたっけ?
フランソア:
うぐっ‥二人のときはご主人様じゃなくてフランソアって呼んでって頼んでるのに。
本当に里緒奈大丈夫? 疲れてる? 最近特に忙しかったからゴメン。
えっと今回のシンポジウムで先行で詩織さんとマモン(ママ)が急遽帰国する話。
フランソア:
というかフランソアも疲れている。ご主人様がこんなに忙しいと知ってたら一年前に瑠莉さんを物理的に抹殺してでもオーナーなんか受けるじゃなかった。
里緒奈:
フランソアさん、いやいや物理的に抹殺したらご主人様の業務できないので!
その前に! ご主人様がそんなダラシナイ恰好をしない!
もし萌香メイド秘書や紅葉にでも見つかりでもしたら怒られるのは里緒菜なんですよ!
ほらシャキットして下さい! シャキット~!
フランソア:
あのさ、イリーシャにForestグループのオーナーとご主人様を渡すからフランソアは図書室の司書さんに集中するってことで、ほらここ最近蔵書増えたし、整理にも時間が…
里緒奈:
何言ってるんですかフランソアさん。 ダメです。 イリーシャも水菜もまだ来て一年です、やっと里穂とロッテがくっついて回って、どうにか補佐の仕事を出来てる感じなんですからダメです。
大体、フランソアさんも、鈴佳さんも好き放題に本買いすぎです。図書室を増設することになるとかどういうことですか?
フランソア:
本は自分のお金で買ってるし、鈴佳さんもそうだし。 今回の図書室の増設費用だってフランソアのポケットマネーから出したよ
里緒奈:
当たり前です! なんでクラブの予算で出す必要があるんですか! 却下です! 稟議にかける必要もありません。
フランソア:
もうヤダ~。何でこんなにCEOの決裁処理が多いの。
里緒奈:
そりゃあ、あんだけポンポンと会社立ててたら…いくつCEOやってるんですか。
フランソア:
だって仕事に必要だったし…
里緒奈:
はぁ~…(溜息)
里緒奈:
仕方ないですね、今日の里緒奈の仕事は里穂達にまかせられるので運転手やります! 二人でお姉さまとフランソアさんのお母様を迎えに行って驚かせましょう!
気分転換です!
フランソア:
マジ? お仕事どうにかなるならちょっと早めにいってお茶する!
里緒奈:
あ~いけないんだご主人様がサボりですか? そういうことなら里緒奈もお付き合いしますよ♪
フランソア:
里緒奈だってメイド長だしNO2 同罪! 萌香メイド秘書に見つかる前にバックレる!
SE:
ガチャン♪(ドアが閉まる音)
その4へつづく