えんぱいな日々(本編) 第五百六十四話 Bull's Eye 前半
すみれ:
剛腕爆砕~ブロークンファントム!(歌ってる)
SE:
コンコン♪
すみれ:
は~い!
鈴奈:
(なんか今、歌ってなかった?)
すみれ:
あっ! 鈴奈先輩! お疲れ様です! 来てくれたんですか? 嬉しいです!
鈴奈:
ごめんね、会議の警備で時間がなかなか取れなくて来るのが遅くなった
すみれ:
いえいえ警備隊長ですから当然です。逆にお忙しい中、お見舞い申しわけないです!
鈴奈:
カフェのケーキ、おやつにでも‥ってなんかすごいお見舞いの量ね?
すみれ:
みんなお見舞い持って来てくれるので嬉しいんですけど‥大変なことになってます。
鈴奈:
報告は受けてるから大体はわかるんだけど…カラダはどうなの?
すみれ:
スイマセン、今朝の検査の結果、神経の定着に今日明日はかかるみたいで復帰できるの明後日の検査の結果によるそうです。 なんか逆にエンジョイさせてもらって申し訳ないみたいですいません。
それで! 部隊の方よろしくお願いいたします。隊長になった瞬間にこれで…
鈴奈:
会場警備の方を今日からは部隊のみんなに手伝ってもらうカタチにしたから、予定はちゃんと組んでるから実地訓練にもなるし! だからすみれはゆっくり休んで。
すみれ:
はい先輩、すみれ、お言葉に甘えさせていただきます!
鈴奈:
とても気になってるから聞いていいかな? その禍々しい猫のぬいぐるみはナニモノ?
すみれ:
先輩! 禍々しいとはなんですか、可愛いでしょ!
この子は凛空様の守護ぬいぐるみであなべるちゃんっていいます。
凛空様と小さい頃からずっと一緒に居て凛空様をどんな時でも護ってくれたぬいぐるみだそうです。
すみれのくま太が理由があってこのメディカルセンターには入れないので凛空様がすみれを代わりに護ってくれるようにって貸してくれました。
普段はお兄ちゃんと凛空様の寝室の専用の椅子にいるですけどすみれの所へ出張してきてくれました!
抱っこするととても護れてるというか力が湧いてきて!とても安心します!
鈴奈:
そうなんだ…(たしかに魔力的なモノ感じるけど‥どっちかというと悪魔的な…)
鈴奈:
すみれ、実は昨日鈴奈達が警備していた時に、すみれに来客があったんだ。
すみれ:
すみれにですか?
鈴奈:
その人から伝言と隊長就任の祝の品を預かっている。
すみれ:
えっと隊長就任? 軍広報はおろか昨日の結成発表のレセプションも中止になりましたよね? なんで外部の人が知ってるの?
鈴奈:
伝言を伝えるぞ。「すみれ隊長就任おめでとう。 今度戦場で相対する時を楽しみにしている。 すみれ隊長にこの品を送る。 お前の鈴音先輩より。」
すみれ:
鈴音先輩‥‥それにこのブレードは先輩の…もしすみれがアヴァロンの機動部隊の隊長になったら…頂戴ってねだっていた…本当に…先輩の刀だ…でもココってアヴァロンにとっては敵の本拠地ですよ…
鈴奈:
その本拠地に正面門から堂々とお付のメイド一人だけつれて乗り込んできた。こちらの損害は門の衛兵一名が眠らされただけ、それも無傷でね。
そして鈴奈達の前でどうどうと自分はアヴァロン機動部隊隊長の高飛騨鈴音だと名乗り、伝言とそれを渡して立ち去った。
危険や位置送信などの細工などもなく、英奈さん曰く強度硬度粘度などは硬化テクタクト合金製の中でも素晴らしい逸品だそうよ。
鈴奈:
後去り際に鈴奈にすみれの事を頼むと…託さたわ。 あの人は…すみれの先輩と名乗っていたけど…どういうことなの? あと高飛騨って苗字、そしてあの顔! すみれが鈴奈の事だけ「先輩」と呼ぶのと関係があるの? すみれは、あの鈴音って人にも先輩って言ったわよね?
どういうことなの? あの人は何なの? 鈴奈と関係があるの?
すみれ:
それは…
アリエル:
それはお姉ちゃんが説明しましょう♪
クレア:
鈴奈ぁ~クレアの患者に何怖い顔して迫ってるのさ? 前頭葉に電極ぶっさされたいの?
鈴奈:
クレア! アリエル!
すみれ:
アリエルお姉ちゃん! 何で? あの時に死んだじゃ…
クレア:
まさかと思うけど、すみれはエリシアのトモダチなのに自分の生存を隠してた? やな予感するけどそれ以前にアリエルがエリシアの姉だと言ってないとか?
アリエル:
何のことでしょう? わたくしわかりませんわ。
すみれ:
えぇ‥‥アリエルお姉ちゃんがエリシアのお姉ちゃん?
鈴奈:
おいすみれどうした? アリエルはエリシアのお姉さんだと紹介されたけど‥それを何故すみれはそんなに驚いているの?
すみれ:
あははっ…この世界、すみれもう何も信じられない…大人って汚すぎる
鈴奈:
おーいすみれ…? アリエルはすみれの一歳年上なだけよ?
すみれ:
‥‥そうだった‥‥
アリエル:
お先に行っておりますわ
郁恵:
でわ現地で合流で!
愛里栖:
クマ入ってよかったよ。これ後部座席じゃなくて燃料タンクなんだね
ルゥナ:
梨音ちゃんが無理いって店長にファンシーショップ開けてもらって買ったしね
あとはすみれの好きな缶コーヒー
愛里栖:
缶コーヒーは小梅にいって寮の冷蔵庫でもいれてもらって
ルゥナ:
は~い
美里:
あの、荷物は入ったのでトランク閉めますけど…これフェラーリですよね? あまり知らない形なんですが…高いんですよね? 閉めるのとても怖いんですが…お幾らくらいするのでしょうか?
アリエル:
本物で当時に生産された車なら3800万ドル以上ですわね。 しかしこれは残念ながらレプリカです。
郁恵:
3800万ドルって何円?
ルゥナ:
40億円・・・・?
愛里栖:
クルマだよね? 大型クルーザーとかじゃないよね?!
アリエル:
正規でライセンスはちゃんと取得しておりますが、ですからこれはあくまでレプレカです♪ できるだけ似せて作ってもらってますが。
美里:
はいオーケーです。
アリエル:
でわ行きますわよ!
ルゥナ:
はいお願いします…
アリエル:
シートベルトを締めましたわよね!
SE:
きゅぅぅぅぅうぅうぅ! うぅわぁあああああああんん!(V12の咆哮)
ルゥナ:
安全運転でお願いしますぅぅうぅぅ!(絶叫!)
美里:
レーシングカーみたいな音! それとタイヤの焦げる匂いに、オイルの匂い!
なんていう運転! これ大丈夫なんですか?
愛里栖:
たぶん大丈夫腕が昔より鈍ってなければ事故は起こしたことないし
郁恵:
まあ郁恵は絶対に! アリエルさんの運転するクルマには乗らないけどね。
美里:
まさかお姉さま達、知っていて後から幸喜さんのクルマで行くと…
愛里栖:
イケニエは一人で良い。まあご主人様の義務っていうの?
郁恵:
命掛けで乗るジェットコースターには郁恵乗りたくないし。
愛里栖:
Forestへ行くためには白森市からは白森高原道路をアレでフル疾走することになるんだけ美里だってアレに乗りたい?
美里:
全力で遠慮します…ご主人さまゴメンナサイ。
愛里栖:
うんそれが正解。 アリエル姉さんって助手席に人乗せたがるからさ、まあ仕方ないのよ。
エリシア:
すぅ~♪
花恋:
うぅ~ん…
花恋:
お姉さまの香水の匂いじゃない…もっと甘酸っぱい…匂い…蜂蜜とレモンを煮詰めたような‥
エリシア:
うぅ~ん‥♪
エリシア:
うぅ~ん…ちゅうちゅう~♪
花恋:
エリシア…あの…その…それは花恋だって時々お姉さまの乳首に無意識で吸い付くけど…えぇ…あまりヤラレタことはないから…というか‥なんでこんなことに…?
花恋:
たしかフランソアさんの目覚める準備がおわって…花恋達はお役目がおわったから、すみれの所へいって…その後、寮に戻ってきて…ご飯食べて?
瑠奈:
この白急グループの工数見積もり…寮増築にかかる日数が1週間とか本当なの? 出来たとしてもプレハブとかだったら耐震性とか心配なんだけど。
カチューシャ:
それ総裁自ら持ってきた見積もりでしょ? 幸喜総裁から説明受けたけど地盤部分を掘ってそこに耐震ダンパー付き土台をシャフトを打ち込だうえに並べてその上にこれもブロック状の建物を並べていく。最新式の前哨基地の部材で製作する対防弾対火災対地震の建築らしいわよ
瑠奈:
前哨基地用の部材で建設するのね…それなら速さと強度が求めるから納得はできるか…
なら依頼しちゃおうかな。実際多分に隊員が増えるは確実だから、今の三倍は寮の部屋が欲しいしそれだけじゃなくて食堂や炊事場なども増やしたいし・・・
カチューシャ:
それを見越して横の敷地は開けてあるわけだしいいんじゃない? 正式に部隊が発足したから予算は今までと違ってあるんだし。
瑠奈:
そうだね、白山市の本社に直接行って担当さんと相談してくるわ。
カチューシャ:
食堂は任せるけど、人数が増えるならここで作りたいからちゃんとした炊事場をよろしくね、わたしの好みでお願いね♪ 寮長さん
瑠奈:
はいはい。今まではご主人様のポケットマネーでやりくりしてたから。しかしすごい部隊運営資金だよね。寮長の自由決済権の予備費とかまであるし…。大抵の設備投資とかは美奈総務部長と詩織メイド長の最終決済で降りるし。戦略爆撃機とか買わなければだけど。
カチューシャ:
元帥府直轄の特務特別機動部隊で、予算は欧州フォーシスターズ、日本は白急グループ、Woodsグループ、そしてうちのForestグループが共同で運営資金は拠出してるんだから。うちのご主人様のポケットマネーと比べたら失礼よ。
瑠奈:
可愛いあの娘(こ)達の為とはいえ、良く考えると今までの部隊試験運用期間の半年間、閣下のポケットマネーだけで良くヤリクリしてたよね。自分で自分を誉めたいわ
カシューシャ:
わたしも誉めてあげるわよ♪ 瑠奈偉い偉い♪
花恋:
お腹…すいたぁ…
小梅:
おおぉ瑠奈さんとカチューシャさんが水羊羹食べてる!
くま太:
ピガァ!
エリシア:
真理愛がオレの正妻だから、あの事は言うなって…すみれはどうなのさ? あれは親友‥ふぅーん
真理愛:
マリがくま太の正妻?
ぴよ吉:
ピヨォォ!
エリシア:
うんそうらしいよ。 えーぴよ吉はエリシアと花恋が正妻? 二人いる段階でどうなのさ。第一夫人は?
ぴよ吉:
ぴよ!
エリシア:
両方を等しく愛してこそのエンパイアクラブだ? エリシアはぴよ吉のメイドではない
カチューシャ:
みんな任務ご苦労さま!
くま太・ぴよ吉
ぴがぁ~、ぴよ!
瑠奈:
おう、お仕事お疲れ様ってありがとう! キミ達もね♪
にゃん太・うさ子
にゃん! ぴょぴょん!
カチューシャ:
ちゃんと、キミ達のマスターの食事は残してあるわよ、小梅ちゃんはデザートだけで?
水羊羹出すわね。すぐ用意するわ。
小梅ちゃんわるいけど「給茶器」からお茶を先輩たちに出して
花恋:
ご飯! ありがとうございます!
小梅:
水羊羹! その前にお茶了解しました!
瑠奈:
そうなの、予算の計算がめんどくさくて、えっ?くま太が手伝ってくれるの? それはありがたいけど…あと寮拡張部分については要望をぴよ吉がまとめてくれる? その上で白急との打ち合わせにも一緒に参加してくれるの? うわー嬉しい! くま太も? ありがとう!ワタシ一人だと不安だったからとても嬉しい!
エリシア:
あのエロクマとエロひよこ、自分達の能力を生かして瑠奈さんにあからさまに取り入ろうとしてるよね?
真理愛:
瑠奈さんこの寮では最大の権力者だし? 備品とか権限があるし…? 寮長さんだし…
エリシア:
にゃん太とうさ子はそれでも、花恋とか小梅のために動いてるよね? あの二匹は? 差は?
真理愛:
マリが思うにすみれのボディの設計とか? もしくはAIとして育て方が悪かったとか?
エリシア:
何が正妻だよ、自らの欲望のままに行動してるだけじゃない。 これはすみれが復帰したら緊急会議が必要
真理愛:
えぇぇ…
小梅:
ぴよ吉さんが蹴った!
エリシア:
ご主人様笑ってないで手伝う!
花恋:
湯舟浸かちゃったし
小梅:
捕まえましたぁ! どうだ!
エリシア:
でかした小梅! 神妙にしろぴよ吉! このまま洗う!
小梅:
はい!
ぴよ吉:
びよぉ!!!!(もがいている)
小梅:
!!!! ぴよ吉さん、それ以上くちばしを入ちゃ…だめ…です…小梅…未経験なんで…ダメです…おねがい…ヤメテ‥‥
エリシア:
えっ? 小梅…まさか…ぴよ吉のくちばしが‥
花恋:
この! エロドリがぁああああああ!
SE:
ばすこぉーーーん!
ぴよ吉:
びぎょぉおおおおおおおおおおおおおお!
小梅:
でも…少し気持ちよかったかも…
エリシア:
ダメよ小梅、そういうのは大切な人の為にとっとかないと。
花恋:
成敗!
真理愛:
アンタ達、意外と丈夫だよね。
くま太:
ビガぁ~
真理愛:
そっか綿の代わりに入れたスポンジが普段は柔らかいんだけど、強い衝撃を一度に受けると衝撃吸収力と圧力分散性が高く変化する分子構造をしてるわけね。ライフル弾でも防ぐと。入れたアレって防弾チョッキとかにも使用されている素材なんだふ~ん。 たしかに軍用だよね。
身を挺してマスターを護るのがぴよ吉の機能だと。 今はそのマスターに蹴り飛ばされているけど。
小梅:
ほう~メイド服の下はこうなってるですね。一丁がわきの下で、もう一丁が太ももと、左右の太ももじゃないですねへー! それで替えの弾?マガジンだっけが逆側のふとともと、わきの下と。それで二丁拳銃と! カッコイイです!
花恋:
ありがとう‥‥恥ずかしいな…。 でもちょと嬉しい。 右手の方がスカートの隠しスリットから取り出しやすいし、右を抜き終わった同時に左手でわきの下からぬくみたいな? 色々試したんだけどこれが一番速く抜けるかんじで
小梅:
ほほ~なるほど!
真理愛:
完全にスカーレッドバレットの花恋にもどってるわね。まあ武装は許可されてるし良いのだけど…お風呂上りでそれは‥
花恋:
あはは…まあパンツまるだしね…メイド服のドライクリーニングがあそこに併設されているとは知らなくて。明日からは部屋着用意する。
エリシア:
ち・が・う! そのガンベルドとガーダーホルスターという恰好は女性してどうか? 加倉家のお嬢様でご当主としてどうなのか?
花恋:
いやいや! フランソアさんみたいに、スカートの下にコンバットブレードを折りたたんで二本も装備してないし、詩織メイド長みたいに、あんな口径13mmという大筒を隠してないし! 悠美メイド秘書なんか道路封鎖用のスラッグ弾を装填したショットガンをスカートの下に折りたたんでさらにMブラスターだよ? それに比べたら花恋の武装なんて超大人しいよ?
エリシア:
いや武器の種類とか威力とか、そういう事じゃなくてね…
真理愛:
基準となるメイドがForestはオカシイ。
小梅:
そろそろうさ子たち乾燥が終わるころなので見てきますね!
真理愛:
うん、お願い。
真理愛:
花恋とエリシアは明日は午後からでいいから。隊長代理命令です
花恋:
あーもしかしたら体調の変化があるかもだし今日の明日だもんね。お言葉に甘えます。
真理愛:
でわおやすみ、良い夜を~♪ うふふ♪
小梅:
これが今夜はお楽しみですねってやつですね…
うさ子:
ぴょん♪
エリシア:
!! …おやすみなさい。
花恋:
うん。おやすみ えっ?
花恋:
ねえそういえばこの寮だとエリシアはどこの部屋なの?
エリシア:
…花恋の部屋…
花恋:
えっ?
エリシア:
だから…花恋の部屋。もう荷物も入ってる。
花恋:
……はぁ????
花恋:
机が増えてる! にゃん太のクッション、肉球柄可愛いけどぉ!
それに制服が二着! 何時の間に!
エリシア:
えっと瑠奈さんが、今日警護してる間に…用意してくれた。 来週から学園に一緒に通う。 花恋と同じクラス にしてもらったし。
花恋:
そうなんですか…まあ寮長だし鍵あるものね…。そう…それでこれって
エリシア:
花恋の部屋で一緒に暮らす。
花恋:
そういうことだよね…。
花恋:
分解清掃は明日でいいかな…あはは…
エリシア:
ご主人様~まだ?
花恋:
…はい
エリシア:
さあご奉仕の時間だよ? ご主人様
花恋:
あの…普通はご主人さまに、メイドが夜伽するじゃないでしょうか?
エリシア:
他所は他所、家は家! エリシアが花恋に仕える見返りは花恋の「カラダ」。さあ差し出す。 花恋がエリシアにカラダを与えている限り、エリシアは花恋に忠誠を誓う。ココロまで全部差し出せとは言わない。クリスお姉さまがいるし。
花恋:
身体が目的って…そんな露骨に言い放つ事では…
エリシア:
前にしてたの思い出したよね? もう記憶がもどったから。
花恋:
はい…そうですね…花恋には当時、自分のカラダ以外なにもなかったから…せめてそれくらいは…尽くしてくれるエリシアにあげたくて…
エリシア:
うん。あと心配する必要はない花恋のカラダもエリシアが独占するつもりはない。 クリスお姉さまと共有するから良い。
花恋:
今まだ、記憶とココロがバラバラっていうのかな?
花恋:
!! ちょっと何するのエリシア! !!!
エリシア:
ふぅ~ご主人様めんどくさい…もうガマンできない!
花恋:
ひぃ! 脱がさないで! イヤぁ!
SE:
くちゅ♪
エリシア:
口ではイヤと言いながら「ココ」はちゃんとぐっしょり濡れてる!
花恋:
!! 何でぇ…?!
エリシア:
それはカラダがエリシアの事を覚えてるからじゃない? だからすでにこれからされることを期待してこうなってる
花恋:
どうしちゃったの花恋のカラダ…動かない…自分のカラダじゃないみたい…
花恋:
あぁぁん あんっ! !!! うぅ!? うぅぅう
エリシア:
ガマンしないで、喘いでいいんだよ?
花恋:
これは違うから…気持ちよく…なんか…無いから…
くりっ!っとエリシアが乳首とクリス〇リスを弄る
花恋:
あぁぁあぁんっ!
エリシア:
素直になったほうがいいよ?
花恋:
イヤァ‥‥
花恋:
ゴメンサイ…お姉さま(涙)…こんなの花恋耐えられない‥‥このままじゃ、花恋…エリシアに…堕とされちゃう…どうしたらいいんでしょう…
エリシア:
それは仕方ないじゃない? エリシアは花恋の為に生まれたメイド。
自分の為に生まれたメイドとしてるだから気持ちよくなって当然。
クリスお姉さまへは代わりに花恋とエリシアの二人でいっぱい愛してあげればよい。
今まで花恋一人で愛してたのが二倍か三倍になる。クリスお姉さまはいっぱい幸せになると思うよ?
花恋:
はぁ…はぅ‥それで許して…くれるか…な? なんかもう頭が…ぼーとして考えられない。
エリシア:
クリスお姉様は花恋とエリシアが再開したら、「元の鞘に収まる」のは知ってるから、ただエリシアもクリスお姉さまが大好きで二人で攻める事までは想像してないかもだけど
花恋:
二人でお姉さまを攻める‥そうしたら…いまよりもいっぱい…お姉さまが気持ちよくなるなら…それは‥とってもステキ…
エリシア:
でしょ?
クリス:
ひぃぎゃああああ! はうっはうぅ…
絵美香:
どうしたのクリス? 怖い夢でも観た?
クリス:
なんていうか、スライム? ぐちゃぐちゃぬるぬるした、それが二匹で私の事を全身を舐めまわして…その前も後ろも侵される夢を…うぅ…
絵美香:
…花恋ちゃんがいないからそこまで欲求不満が…男性なら夢精してる感じかな?
ねえアタシは相手してあげられないけど、エスコ部でほら年下で甘えさせてくれるタイプなら愛依ちゃんとか可愛いし相手してもらえば? 甘えて欲しいなら苺ちゃんとか。 彼女達二人ともバイクシャルだから女性でもイケる口だし?
クリス:
そういうのじゃ…ないから…
絵美香:
明日は朝からForestで良くん達と合流で寝坊できないからわざわざ私が一緒のベッドで寝ているんだから、ほらさっさと寝る。
クリス:
う~ん…でもまたあの夢みたら怖いし…
絵美香:
はぁ~しょうがないなクリス抱っこしてあげようか?
クリス:
うん…抱っこだけなら‥お願い絵美香…
SE:
くちゅくちゅくちゅ♪
花恋:
あんっ…ねぇエリシア…本当に…パートナーに戻っていいのかな?
エリシア:
クリスお姉さまも昨日、良いっていってたよね? エリシアとしてはクリスお姉さまもいれて三人で一緒に生きて行きたい。
花恋:
花恋も…うん‥ねえ…エリシア…キス…して…
エリシア:
ちゅぅふぅうぅぅ! ご主人様、下着剥ぎ取るの上手すぎ…
花恋:
普段は花恋がお姉さまを脱がす方だから…ちゅ…♪
エリシア:
良い事聞いた。普段はご主人様は攻める側なんだ。
だったらご主人様は攻められるのには慣れてない!
ぴちゃぴちゃ♪
花恋:
あぁぁぁん! ダメエリシア! いやっぁあ! 中に舌が…そこから舐めあげられて…クリまで…ああぁん!
エリシア:
気持ちい?
花恋:
天国だよぉ~気持ちいよぉ~!
エリシア:
ほら…中をしながら…ご主人様の女の核を舐め上げて…あげるぅ♪ 愛してましゅ、ご主人様ぁ…
れろれろえぉ! グチョグチョ!
花恋:
あぁんっ!あぁんっ!あぁんっ!あぁぁああぁ! イクっ! イっちゃう! エリシアぁ! 好きぃ! しゅきぃぃ! 愛してるぅぅ!
エリシア:
うんっ♪ もっと気持ちよくする
エリシア:
ご主人様、いきますよ! 手のひらで、お腹全体をゆすりながら、ヴァギナ同士を擦り付ける!
花恋:
ぎゃあぁあ! ナニコレェェ! ああぁあんん! イクっ! あぁぁあxxxっん! あんっつ! ダメぇ! イクのが 止まらない!
エリシア:
子宮の感度は鈍ってないですねぇ♪ ご主人様の子宮は! エリシアが開発づみだから!ほら!
花恋:
いやぁぁあ! 苦しいいぃぃぃ! あぁぁああああああああああああああああああん!
エリシア:
そろそろ、エリシアも、イくぅぅ! あぁぁん!! ぁあぁあぁんっ!
花恋:
あxxxxxxxxxxxxxxxxxx! うわぁあああああん あんっ! あぐぅっ
SE:
ぴゅぅ♪ ぴゅぅ♪(潮吹いてる)
花恋:
はぁう…エリシア…激しすぎ…
エリシア:
満足です…しっかりお仕えする見返りは頂きました‥えへっ…
花恋:
満足して貰えなかったら…花恋のカラダがこれ以上は…モタナイ…寝る…おやすみ…エリシア…
エリシア:
おやすみ…ご主人様…愛してます…
花恋:
花恋もだよエリシア…愛してる…
花恋:
メッセージディスプレイにメッセージが着信表示されている? もしかして…
〇メッセージ
「おはようございます。
昨晩の騒音による寮の隊員の安眠妨害についてお話がありますので花恋、エリシア両名は起床したら寮長室まで出頭をお願いします。 寮長 瑠奈より」
昨晩の騒音…って‥ひぃぃぃ!
花恋:
エリシア起きてぇ!
エリシア:
うぅ~ん…おはよ…ご主人様…
花恋:
た‥大変な事になっておりまして‥‥
エリシア:
大変なこと? アヴァロンのアーマーメイドでも攻めてきた?
花恋:
あるいみそれよりも重大と申しますか…
花恋:
…週刊FORESTの来週号が怖い…見出しが目に見えるようだ…新加倉家当主、加倉花恋、さっそく専属メイドのエリシアと寮で御乱交とか‥なんか色々尾ひれがついて…
エリシア:
週刊FOREST? 悠里のWEBマガジン?
花恋:
‥‥自分が記事になるなんてイヤだ…逃げる
エリシア:
どこに?
花恋:
うっ…‥‥とりあえず服きて寮長室へ土下座にしに行く。
SE:
ぶろぉぉん♪
梨音:
いくら瑠莉先生とヴェルさんの許可でたからって、車椅子でいいから梨音も会議に参加しろとかお兄ちゃんは梨音に肉まんを与えればどんな無茶も聞くと思ってるよね!
向日葵:
ドレスにこぼさないでください! このハンカチを前掛けに!
美里:
でも肉まんにつられて参加決めたよね梨音。
梨音:
だって会議参加できるくらいに回復しているなら肉まん食べていいって言われたし。ここで根性みせないと昨晩みたいな地獄はみたくないし。
郁恵:
だからといって梨音ちゃん、4つは食べすきだと…郁恵思うよ? 残りは後でね…
梨音:
イヤ、今食べます!
愛里栖:
リムジン内に漂う肉まんの香り。梨音ちゃんって食は贅沢じゃないよね。お茶もコンビニのペットボトルを普通に飲むし。
美里:
今回の手術の為の入院の前にお屋敷に遊びに行ったときに梨音と向日葵が夕食にコンビニ弁当食べてた時は驚きました。入院している間は逆に朝昼晩とちゃんとした食事なので安心していたんですが…退院してから心配です。
向日葵:
ワタシが料理作れたらいいんですけど、本当はちゃんとしたシェフとか雇うべきだと思うのですが…
梨音:
お兄ちゃんと向日葵と梨音だけならコンビニがあれば生活できます!
向日葵:
とお嬢様が言ってきかないし、お嬢様が言う事は
幸喜お兄様はほぼ無条件で受け入れるので…
梨音:
まあ正確には梨音はこの中山屋の特製肉まんがあれば良いんです!
体は肉まんで出来ている
血潮は汁で 心は小麦。
幾たびの季節を越えて不敗。
ただの一度も品切れはなく、
ただの一度も理解されない。
彼の者は常に独り 蒸し機の丘で勝利に酔う。
故に、生涯に意味はなく。
その体は、きっと肉まんで出来ていた!
郁恵:
それすみれが好きだから知ってるけど…fa〇e /sn だね
ルゥナもアレばアルものをモノ食べるタイプだし食にこだわりが無いし…これ篠山家もデルポール家もまずくない?
愛里栖:
花恋にいたっては、味覚が…軍用レーションで美味しいって感じだし。学園の学食食べて美味しさで感動してたしね‥これはデルポール家・篠山家・加倉家の三家の食生活の抜本的な改善をしないと大変な事になる。
マリエット:
くすすっ♪ みんな可愛いわね。
幸喜:
だろ? 来て良かったろ?
マリエット:
そうね。その分大変だろうけど、あの笑顔があればにそれ見合うわ。
SE:
ガチャ♪ うぃ~ん♪ガタン♪(梨音が座っていた椅子が下部のアームで移動しクルマ椅子の高さまで下がる身体不自由者用のアレです)
里緒菜:
どうぞぉ、えっ?
フランソア:
Mon bon ami Lion!(良く来た我が友 梨音。)
ようこそ、Empire Club Forest へ 弊クラブは梨音を歓迎する。
梨音:
フランソアお姉ちゃん!
フランソア:
やっとここに来れて良かった
梨音:
うんっ!
里緒菜:
フランソアさんが日傘をさしてお出迎えとか里緒菜、Forestでメイドになってから来て初めて見た
向日葵:
只今車椅子を…
フランソア:
イラナイ。
向日葵:
えっ ?
Drフィッツジェラルド:
皆様ちょっと静かにしてくださいませね。
フランソア:
梨音。自分の足でここからは歩く。
梨音:
えっ‥梨音立てないし歩けないし…
フランソア:
そんな事は無い。
梨音:
フランソアお姉ちゃん! 梨音は昨日手術したばかりで歩けるわけないよ!
フランソア:
普通ならね。 でも梨音は…
里緒菜:
フランソアオーナー代理! メイド長代理として意見を具申させてください!
フランソア:
なに? 里緒菜メイド長代理。
里緒菜:
白急グループはForest最大の取引先であり、梨音様はそこの筆頭家篠山家のご令嬢であります。 その方に対し失礼な言動はお控えなさって下さい。
フランソア:
ふ~ん。里緒菜は事実が失礼だというわけ?
里緒菜:
そういうわけではないですが…
フランソア:
なら問題はない。
フランソア:
フランソアも梨音も「普通の人間じゃない」から、立って歩ける。
梨音:
えっ‥‥
里緒菜:
あぁ…言ちゃったよ…里緒菜もう知りませんからね!
フランソア:
何、普通の人間のフリをしてるの? 立って歩いてみなさい。 梨音なら立てるはず!
梨音:
…梨音が‥普通の人間じゃないって…お姉ちゃん…
梨音:
フランソアお姉ちゃん何言ってるの?
フランソア:
頭が良い梨音が気づいて無いわけ無い。
里緒菜:
あのさ紅葉、本当に止めなくていいの?
紅葉:
梨音さんのリハビリはフランソアに任してありますから。
里緒菜もメイド長「代理」なら堂々としてなさいませ。
だいたいフランソアも里緒菜も二人そろって代理って何ですの。往生際が悪い。
里緒菜:
里緒菜はまだメイド長の器ではありませんので。
律子:
向日葵さん、車椅子を仕舞って来て下さいませ。
向日葵:
はい律子先生。
美里:
私も手伝う。
フランソア:
昨日、延髄と盲腸付近を手術し、さらに全身の神経網を強化そんな大手術をした者が翌日には肉まんを8個もパクついてる。さらにいうと全身のどこにもすでに手術の傷は無い。 これが普通の人間だと思う?
梨音:
…うぅ…なんで知ってるの?
フランソア:
幸喜お兄ちゃんから電脳通信で聞いた!
梨音:
お兄ちゃんのおしゃべり!
フランソア:
梨音のその能力はフランソアのオーバーリジェネイションっていう能力。梨音が小さい時にフランソアから移植された能力だよ。傷が気が付いたら治ってるとか、打撲が数秒で治るとか…こころあたりはあるよね?
梨音:
…………
里緒菜:
フランソアさんのオーバーリジェネイションって
詩織お姉さまを超える生体生成能力!
梨音:
梨音はそんなバケモノじゃないもん!
フランソア:
大丈夫! うちでは普通だから!
里緒菜:
いやフランソアさん、うちでも普通ではありませんから。 あくまで受け入れられる環境なダケですから。 そこ大事なので。
フランソア:
梨音、お姉ちゃんの手を握ってみて。
梨音:
結婚指輪だぁ
フランソア:
いいでしょ?
梨音:
うんっステキ!
フランソア:
ひょいっ!(手首をすっとつかんでひっぱる)
梨音:
えっ?!
向日葵:
お嬢様!
郁恵達:
おおお~!
梨音:
あれ? 梨音立ってる? 歩いた?
里緒菜:
お待たせしました! クルマ移動大丈夫です!
フランソア:
ご主人様はメイド達の前を歩かなければならない。その為には自分の足で立って歩くしかない。それがご主人様の条件。
梨音:
はい…
フランソア:
ようこそエンパイアクラブの世界へ。 マドマーゼル梨音。
フランソア:
断固拒否する
里緒菜:
何フザケタ事言ってるですか?
萌香:
軍令拒否し今すぐ軍とメイド辞めます!
瑠莉:
大将に就任することになって、アジア全域なんで司令部と行き来とか多くになるし、Forestのオーナーの方はフランソアさんに…
詩織:
里緒菜、フザケテなんて無いのよ? ずっと考えてたことで‥色々みんなで話し合って里緒菜にメイド長をやってもらって詩織は瑠莉さんについて身の回りの世話とかに集中したほうが‥これから大変になるだろうし
悠美:
准将に昇進して特殊作戦群の極東方面軍司令官なることになって、メイド秘書まではちょっと無理が…萌香お願いできないかな…あと駐屯地司令官としても‥‥萌香有能だしね?
詩織:
萌香さんも、フランソアさんも、そして里緒菜まで…詩織達の話を即答で断るとか…酷い…酷すぎるわ。 詩織達って里緒菜達にとって一考の価値も無いことなの?
里緒菜:
いやお姉さまそういう訳では決して無くてですね…
萌香:
うわ…詩織さんの泣き落とし…里緒菜には効果絶大
フランソア:
まあ普段は里緒菜に対してしかしないけどね。
里緒菜:
萌香さん、フランソアさん、ここは里緒菜の顔を立てて一考だけでもして下さいませんか?
萌香:
一考も何もないと思うけど。
フランソア:
なんでフランソアがForestのオーナーになるの? ご主人様は気楽に軍の仕事だけ? 許せないし。
里緒菜:
まず萌香さん、現在Forestの内部のメイド秘書業務は全て萌香さんが取り仕切っておりますよね? さらに調査部のは捜査が一段落し悠里さんがやってくれているとはいえ、保安本部のほうは萌香さんが指揮されておりますし、さらにすみれちゃんを中心とした新人の後輩達の新部隊とかそれを見捨てるのは可哀そうじゃないかと‥
萌香:
うっ‥見捨てる…
フランソア:
萌香さんの情と責任感の強さを突いてきたか。
里緒菜:
こういうのどうでしょうか? 悠美さんには准将の業務をしていただきながら今まで通り対外的なForestグループの調整をしてもらい、さらに駐屯地司令官は瑠莉閣下が行う。あくまで駐屯地副指令という立場でメイド秘書なら? どうでしょうか? こないだメイド秘書の資格もお取りになった事ですし、この当たりが妥協点ではないかと‥
萌香:
少し考えさせて‥‥
里緒菜:
ありがとうございます萌香先輩!
フランソア:
さすが里緒菜…情と論理と実現性を兼ね添えた提案を添えるか
里緒菜:
それでフランソアさん、今まで里緒菜もそうですけどフランソアさんもオーナー代行は良くやってるじゃないですか? 里緒菜も副メイド長だけどお姉さまが保全機関の会合や任務とかでいない時はメイド長代行だし。
フランソア:
うん代行。
里緒菜:
たぶんご主人様と詩織お姉さまが忙しいのは今回の軍を含めたエンパイアクラブ全体の大規模改変に対し積極的に動くからForestに集中できないからお任せしたいと言う事だと思うのです。 ですから今回の色々もろもろな件が終わるまで、「代行」ではなくて「代理」として役職を預かるってことであればどうですか?
フランソア:
あくまで今回の件が落ち着くまで…預かる。代理…。
里緒菜:
そうでないと前みたいにご主人様が負荷で倒れたり、お姉さまが大変だったりするとおもうし、ここは里緒菜達が一時的にでも仕事を預かって、ご主人様とそれを支えるお姉さまにはエンパイアクラブ全体のお仕事に集中してもらった方が良いと思うんです。 里緒菜もフランソアさんも昔のアタシ達ではないと思うので出来ると思うんです。
フランソア:
ちょっと考える。
里緒菜:
ありがとうございます!
悠美:
ちょっと里緒菜さん、萌香とフランソアさん説得しそうだよ? 何時の間にあんなに逞しく…
詩織:
ちょっと詩織も引いてる…
瑠莉:
とりあえず私達は黙ってよういいね?
美奈:
袖はこれくらいかしら
紅葉:
晩餐会のレセプションには間に合いますの?
陽菜乃:
全員分必ず間に合わせます!
フランソア:
里緒菜に丸め込まれた!
萌香:
なんで新しいメイド服が用意されてるわけ? 里緒菜に嵌められたわ
里緒菜:
ちょっと待ってくださいよお二人とも! 里緒菜は何も知りませんでした! 里緒菜だってメイド長代理とか受けたくなかったですし!
悠里:
萌香もなんでメイド秘書をお受けになるですか!
おかけでわたくしまで保安本部長を受けざる得ませんでしたわよ!お断りしようと思っておりましたのに!
瑠美:
萌香さん…なんで私が副メイド秘書で調査部執務官なんですか?
私が抜けたら万年人手不足の総務部はどうするんですか?
久遠さんが調査部から総務部に戻ってきてくれたとはいえ、フランソアさんのお母様付きなのでこちらの仕事までは無理ですし
萌香:
瑠美くらいしかアタシの換わりなんか出来ないでしょ? 副メイド秘書の任命権限は行使させてもらうわ! それにもともと瑠美は私の補佐で引き抜く予定で調整すんでたし!
亜美:
萌香メイド秘書が瑠美を差し出せばメイド学校から補充される新人4人を総務部へ優先的に配置してくれるって! だから安心してがんばって瑠美!
悠里:
この女がやりそうな事ですわ!
瑠美:
新人4人と引き換えに私はこの白氷の悪魔に売り渡されたのか、それも自分のパートナーに…
永遠:
私も支援を惜しまないから頑張ってね瑠美副メイド秘書、まずは執務官補佐にはとびっきり優秀な人材を付けてあげる!
彩香:
執務官補佐を拝命した彩香です。 瑠美執務官一緒にがんばりましょう!
瑠美:
彩香さんよろしくご指導ご鞭撻ほどお願いいたします。
彩香:
執務官、私は貴女の部下であり戦友ですよ。さん付けは無しでお願いします。
瑠美:
彩香よろしく。
萌香:
私の推理が正しければ、この体制にするために全ての事が仕組まれていたとしたら7年をかけた企みなんだけど。
フランソアさんがForestのオーナーに、里緒菜がメイド長に、私がメイド秘書でこの駐屯地の事実上の司令官に、元の営業部は全て楓さんに、たぶんForestの土地はすでに紅葉さんのモノになっているか、なるはず。
里緒菜:
7年? 7年前ってたしか…あっ! 里緒菜達がまだプレオープンのエンパイアアイランドリゾートに視察旅行に行っている間に萌香さんが副メイド秘書に就任したのがちょうど今から7年前?(注) あの時もForestの大規模組織改変があって…えぇ~そんな前から?
フランソア:
何それ?
悠里:
それはオモシロイ推理ですわね。 紅葉さんどうですの?
注:以下の 第四百話 「西村悠美 その2」での優香・悠美・あすか・千穂の話のこと。
「萌香の長い長い一日」と萌鈴のアイランドリゾートのお話の時期
紅葉:
美奈さん今進めている譲渡手続きはいつ終わりますの?
美奈:
税金などの処理はもう済んでおりますので、いま国からの最終の通知待ちです明日か明後日、遅くても今週末には月城の別邸を除くForestの全ての土地権利の紅葉さんへの譲渡はすべて完了すると思います。
紅葉:
だそうですわ。
陽菜乃:
七年前って…まだ陽菜乃メイド学校にも入学してない…保護施設にいた時期…そんな前からのお話ですか?
フランソア:
ちょっとまって!
里緒菜:
そんな事さすがの「Forest=うち」だって…嘘だよね?
萌香:
悠里はいつから気付いていたの?
悠里:
萌香と同じだと思いますわよ。萌香が中佐、わたくしが特務少佐に昇進したあたりかしらね。
瑠美:
(それでも五年前だよね? …私、こんな二人の直部下のなるのか)
里緒菜:
どういう事か説明してください! 萌香さん!悠里さん!
フランソア:
良くわからないけど、フランソア達のことを思うように動かすとか許せない!
誰! そんな事したの! 悠里教えて!
萌香:
今回の首謀者の森崎優香前保安本部長はどこにいるの? 必要性は理解は出来る。 でもやり方が気に食わない! 文句言いに行く権利はあるはず!
悠里:
皆様、お気持ちは解りますが、現在、優香さんは久遠立ち合いもと宿敵と真昼の、いえ朝の決闘中ですわ。
里緒菜:
えっ?
萌香:
宿敵と?
フランソア:
決闘?
悠里:
フランソアと里緒菜にも優香さんの企みというのを説明いたしますわ。
紅葉:
美奈部長のコーヒーをいただきたいですのが、よろしいでしょうか?
美奈:
はい皆様にお出しします。
瑠美、総務部での最後の仕事よ、皆様にお茶を出すので手伝ってくれる?
瑠美:
はい美奈部長! 喜んでお手伝いします!
Drフィッツジェラルド(以下Dr):
このアールグレイは美味しいですわね、理沙の淹れ方も素晴らしいですわ
理沙:
ありがとうございますマダム
Dr:
久遠、カウントおねがいしますわ♪
久遠:
はい! 10秒! 9!
優香:
ふんっ!
理沙:
G5 ポーン!
Dr:
はいっ♪
久遠:
(惨い…)
優香:
!!!!!!!
理沙:
D7 ルーク‥‥チェクメイトです。 勝者、白。
Dr:
う~ん♪ 本当に美味しい紅茶ですわ。 ありがとう理沙。
この勝利は理沙が作り出したものですわ♪
理沙:
…………滅相もございません。
優香:
…このアマぁ~! 人が重厚な陣地を作り上げて万全の体制を敷いている所に
キングが単身で乗り込んで頭押さえて、そこにルークだけ寄せてくるとか!
どんな皮肉よ! こっちは自分の準備した陣地で動けないのに!
久遠:
お姉さま! 言葉! 言葉! 怒るのはわかるけど!
優香:
キングが自分でルーク(塔)がエステル嬢ってことでしょ!
Dr:
ふっふっふっぅ♪ 何のことからしらぁ~♪
解説:この場合の「アマぁ~!」
は英語のbitch=ビッチ(このクソ女が)と同じ意味で使っています。
まあ語源としては色々あるだけど、下級売女の尼とは別で
科負比丘尼(とがおいびくに)人々の罪や汚れを代理として請け負い、諸国を経巡る比丘尼のこと。
上を「アマ!」みたいに意味にして優香は言ってる感じと思って下さい。
優香もDrもそういう役回りを人生で歩んでいるのは同じなので普段言わないよな表現でDrには当然上のことは理解できるのでワザと言ってる感じです。
優香:
久遠! 大体、何よ! その真っ白なメイド服! そんなの着てるから黒のわたしが負けるのよ!
久遠:
お姉さま、それは八つ当たりがすぎる、これは美奈部長から前の総務部のメイド服が小さくなってて、替えに貰った。
理沙:
(久々に素の優香姉さん見た)
Dr:
そのメイド服は、エステルの所で作った新素材をつかった試作品ですの、軽いのですが栗田化学のファイバー素材とほぼ同じ性能がございますのよ。優香の所から美奈さんの所に久遠の所属が変わると美奈さんから連絡を受けましたので久遠用にわたくしが持参しましたの。
久遠:
どうりで10分でサイズ直しができるわけだ…
優香:
美奈から連絡を受けた? 貴女、ありさと内通してるわね、もしかして鹿苑寺信久とも
白森市の副都心化計画、タイミングが良過ぎると思ったのよ! 白急グループとフォーシスターズと月城建設の共同事業とか!
Dr:
準備は周到にいたすものですわよ?
優香:
あなた…日本の国家的大事業を裏から操って! 内政干渉にもほどがあるわよ!
ヒトとしてやって良い事と悪い事が!
Dr:
その当時はまだわたくし電子の幽霊をいたしておりましたのでヒトではありませんでしたし♪ まあ今はこの通り足はございますが♪
優香:
このアマぁ~!
理沙:(小声)
このお二人見てると瑠莉さんや紅葉お嬢がやってることは可愛いよね。
久遠:(小声)
まさに諸悪の根源ならぬ巨悪の根源。映画やアニメなら敵のボスだね、正義のヒーローが倒すべき敵
Dr:
お二人とも聞こえておりますわよ♪
理沙・久遠:
ひぃ!
優香:
チェスに負けたからには「お願い」は聞くけどちゃんと代金は払ってくれるんでしょうね?
さすがに立て替えるのは無理よ
Dr:
隠居した身ではありますが、わたくしだって、全財産を娘と紅葉さんにお譲りしたわけではございませんのよ。
それくらい代金でしたら、わたくしがもつ債権の利子の一部からでも支払えますわ。
振込先を連絡してくだされば諸経費なども含み、すぐに全額送金いたします。
Dr:
久遠、わたくしのお願いを聞いてくれるかしら?
この優香はこれからわたくしの買い物をして下さりに参るのです、それにつき優香の護衛をお願いしたいのです。
その間のわたくしの護衛はエステルの所のジャンンヌさんが率いるグリーサヴァントが行いますし、身の回りの世話はこの理沙が娘の「ついで」にしてくれる手はずになっておりますわ。
頼めるかしら? 娘達にはわたくしから言っておきます。
久遠:
解りました我が主、そのお願い久遠、承ります!
Dr:
お願ね、優香を護ってあげて。
優香:
久遠行きましょう。
久遠:
はいお姉さま。
美奈:
今回も頼むわね萌香緊急対策班長、悠里!
萌香:
はいがんばります!
悠里:
がんばりますわ部長!
里緒菜:
その節は大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
美奈:
里緒菜ちゃんが入ったその日に初めてこちらの会議スペースで里緒菜ちゃんの為に緊急対策班結成会議があったのよね。
フランソア:
えっ? 詩織さんに何かしたとか?
里緒菜:
うぐっ!
美奈:
そうよね、新婚旅行中だったからフランソアちゃんは知らないのよね…、すいません「ご主人様」は♪
フランソア:
美奈さん、それ絶対ヤメテ! 代理! 代理です!
美奈:
だったらご主人様代理?
フランソア:
ひぃぃ! なんかそれはそれで…変というか…ひぃぃぃい!
以下エピソード
瑠美:
なんですその緊急対策班って?
悠里:
以前のForestでは重大な緊急性が高い問題が発生しますと、そのつど萌香を中心にその対応の為に結成してその緊急的な対応と解決を行う仕組みがあったのですわ。
その緊急対策班は総務部の会議テーブルを借りて本部として活動をしてたのですわよ♪
瑠美:
はぁ…なにか今の調査部の前身みたいな組織ですね
悠里:
扱う内容はもっと平和的だったですが、そうとも言えますわね。懐かしいですわ。
萌香:
わたしがあんな事を任されたのが…この事態のすべての元凶…
鈴佳:
美奈さん連れてきたよ! 代わりにコーヒー頂戴!
千穂:
間に合ったかしら?
美奈:
間に合ったわよ。 鈴佳ちゃんはこっちにきて、すぐコーヒー用意するからね。
萌香:
千穂さん!
フランソア・里緒菜
千穂さんだ!
瑠美:
千穂メイド秘書お疲れ様です!
悠里:
これはわたくしはいりませんわね♪ さすが美奈部長ですわ!
千穂:
ごめん待たせたわね。 美奈、わたしにもコーヒー!
美奈:
わかってます♪
千穂:
さて!まずはこれよね。
フランソア新オーナー、里緒菜メイド長、萌香メイド秘書、悠里保安本部長、瑠美副メイド秘書、そして新しく設立されたForestファイナンシャルグループの紅葉CEO、就任おめでとうございます。
本当に沢山の人たちの努力、願い、想い、そして希望が結実した結果がこのみんなが今いる場所なの。 それをがんばって守っていってください。 託される方は大変だってわかってはいるけど私達も精一杯力を貸すわ!
紅葉:
ありがとうございます千穂さん。
フランソア:
千穂さん! 違います、フランソアは「オーナー代理」です! 代理!
預かり!
里緒菜:
里緒菜も! メイド長代理です! 代理! ここ大事ですから訂正お願いします!
千穂:
オーナー代理? メイド長代理? 部長なら部長代理はわかるけどそれは部門の長だから。
でもオーナーもメイド長も「責任者」だから代理は存在しないわよ? Forestだと、オーナーは、Forestグループの最高経営責任者=CEO メイド長は最高執行責任者=COO メイド秘書は総務責任者=CAOと最高情報セキュリティー責任者=CISO だし。 その執行業務が行えない場合は順番があって、オーナーが執行できない場合はメイド長がメイド長も行えない場合はエンパイアクラブから権限を預かっているメイド秘書がクラブの執行と責任を担う。
一応、今AURORAで確認したけど全エンパイアクラブに通知がちゃんとフランソアちゃんがオーナーに、里緒菜がメイド長に、萌香がメイド秘書に、瑠美ちゃんが副メイド秘書に、保安本部長もちゃんと悠里ちゃんに就任と出てるわよ?
解説:詳しくは
里緒菜:
あのフランソアさん、里緒菜、千穂さんが言ってることが全然理解できないですけど? 説明を…フランソアさん?
千穂:
というより私、フランソアちゃんに図書室の授業で教えたよね? そのときの試験も満点取ってたの覚えてるわよ? たしか私が授業初めて2か月目くらいの時?
それ以前にそんな基本的な事? フランソアちゃんが解らないわけないよね?
フランソア:
……………………………はい。
解説:
フランソアはForestに来てから1年間は学園ではなく、千穂にForestの図書室で勉強を教わり白森女学園の単位を取得しています。
SE:
ガンっ!
机に頭から倒れこむフランソア。
里緒菜:
フランソアさん!
フランソア:
ご主人様と詩織さんが代理でも良いって…オーナーもメイド長も代理でも…うぅ…
千穂:
あ…瑠莉さんがやりそうな事よね‥詩織も里緒奈の事になると…そっか…どんな手でも使うわよね。
瑠美:
どういうことですか?
萌香:
そっか、だからご主人様って言われて混乱していたのね。 ご主人様代理とか‥メイド困るし…
瑠美、簡単にいうと…騙されたけど、もう取返しがつかないってこと。わたしはただの「自称代理」だと思ってたんだけどね。
悠里:
フランソアにはそういうメイドからの視点が少し欠けておりますわね。 というか今までメイドだったのですが…特殊ですからね。
千穂:
でわ優香の7年前の企み? についてもうフランソアちゃんは私の授業で昔やったから里緒菜と瑠美に説明するわね。
里緒奈:
はい。
千穂:
里緒奈ちゃん、詩織が良くいうこの「Forest」とはどういうモノ?
里緒奈:
はい! 森は木でできていて、木はメイドであり、それが多く集まり、森になります! だからみんなForestの一部でありみんな全部がForestである! その中心にご主人様がいる!
千穂:
そうね。 ここにいるメンバーはその森の中心にいる木なの。 ご主人様の周りにいるね。
フランソア:
うっ‥‥
千穂:
瑠美、貴女がForestに入りたい理由としてメイド学校の時に書いた志望書の欄の理由を覚えてる?
瑠美:
はい! 尊敬できるメイドの先輩がいるからで、それは中央アジア戦線で同じソーナーメイドとして活躍していた、萌香中尉です。 それがForestのメイドになっているというなら、自分でもメイドができるのではないかと思って。 当時萌香中尉に憧れていたので…今もですが。まあ随分と昇進なされましたけど!
千穂:
そうね。
千穂:
悠里ちゃん、貴女が絶対に目を離してはイケナイのは誰?
悠里:
そんなの決まっております。 そこのフザケタ姫のフランソアと、いつ暴走するかわからない萌香ですわよ。 どんだけ苦労させられてるか!
紅葉:
くすす♪
萌香:
スイマセン。副官どの。
フランソア:
ゴメン…いつも迷惑かける。
千穂:
じゃあ里緒菜ちゃん、フランソアちゃん、お互いはどういう関係?
フランソア:
家族で…でも…里緒菜は里緒菜としか…
里緒奈:
家族で、フランソアさんはフランソアさん、お姉さんでもないし、でも対等はないし、なんろう? お姉さまとは違って、お手伝いしたい相手です。
フランソア:
ありがとう! フランソアも里緒奈ならなんでも信頼できるし!
里緒奈:
ありがとうございます!
千穂:
紅葉さんは…いいか
紅葉:
千穂さんわたくしには聞いて下さないんですか?
千穂:
だって、紅葉さんのいつも首から下げてるリングには紅葉さんと、フランソアちゃん、そして瑠莉さんの名前が刻んである。 それで十分でしょ。
紅葉:
はい…
千穂:
ねえ聞いて、一昨日ねフランソアちゃんが会議中に過労で倒れたあと、瑠莉さんが煙草吸ったんだって、そしたら花恋ちゃんが「フランソアさんが居なくなったとたん煙草吸い始めるとかそれにその設備。フランソアさんに報告させていただきます。」といって瑠莉さんがフランソアの親派なのか?って聞いたらしいの。
フランソア:
会議室で煙草吸ったんだ…どこに灰皿があったの。その設備! 後で花恋から聞く。
千穂:
親派も何も花恋はフランソアさんを尊敬してますから。て即答されたって(笑)
里緒奈:
あははっそれは無理! 今のForestのメイドでフランソアさんの親派じゃないのって、お目付け役の理沙さんと悠里さんくらいじゃないかな(笑) お姉さまも絵里奈さんもフランソアさんには甘いし♪ あっ! 優香さんがいるけど優香さんは優香さんでフランソアさん可愛がってるし♪
千穂:
だよね~(笑)
千穂:
里緒奈ちゃん、エスコ部は今はうち、GreenWood'sと統合してるから別にして、ここにいるメンバーと、優香と家族関係以外で今Forestで里緒菜ちゃんより古株って誰がいる?
里緒奈:
えっとまず、総務部の美奈部長、久遠さん、レストラン部のさな部長、香織フロア長と奈緒美さん。ホテル部の利佳子部長、研究開発部の英奈さん、保安本部のあかりさんと愛花さんと理沙さんですね。
千穂:
その上で、里緒菜ちゃんがこのForestに来た時を思い出してみて。
里緒奈:
あっ!
千穂:
わかった? もうここは瑠莉さんの森ではなくて、貴女達の森なの。 それが7年前の優香の企みよ。
里緒奈:
そんな‥‥
千穂:
そう、もう森崎詩織の森ではなくて、里緒菜達の森なのだから、詩織は森崎の姓を捨てて櫻糀になれたの。
里緒奈:
メイドという木が集まって森になる、 もう里緒菜達の森なんですね…。今度はフランソアさんを中心とした。
千穂:
それに楓さんの会社や、他の森うちのGreenWood'sや森の中の白き花園であるWhityGardenとこれもForestに隣接する森の一部。随分とまた大きな森になったわね。
里緒奈:
はい。
鈴奈:
閣下持ってまいりました!
優香:
鈴奈ちゃんゴメンワガママ言って!
鈴奈:
准将閣下鍵ですどうぞ。
優香:
ありがとう、どうしても久々に乗りたくて!
悠美:
警備任務前の貴重な朝の時間なのにごめんね、車は帰ったらいつもの駐車場にいれて警備課に鍵をもっていくから
鈴奈:
いえいえ、鈴奈も今から警備課で本日の警備の打ち合わせをするところだったのでお気になさらずに。
美亜:
優香お姉さんのフェラーリ、久しぶりに見た懐かしい! あっ! 今は鈴奈ちゃんのフェラーリだね!
鈴奈:
社用車です♪ でわ鈴奈は打ち合わせに行ってきます!
優香:
鈴奈ちゃん!
扉に向かっていた鈴奈が振り返る
鈴奈:
はい!
優香:
すみれちゃん達の新部隊、そしてWhityGarden だけじゃなく、よかったらForestとGreenWoods そして今度できる EHDENという新クラブも 護ってくれたら嬉しい。
鈴奈:
はい! この鈴奈、微力ながら全力を尽くさせていただきます。 准尉閣下、任務がんばって下さい。お気をつけて。
敬礼は無しにします。 優香お姉さん。 いってらしゃいませ。
優香:
うん行ってくるわ鈴奈ちゃん。 貴女もがんばって。
鈴奈:
はい!
美亜:
新居に届いている荷物の荷ほどきは適当にしちゃいますけど、細かいのは帰ってからご自分でお願いします。 あと引っ越し祝いはお帰りになってから一緒にするのでまってますから、今度は一緒のお家だし!
優香:
はいはい♪ 美亜ちゃん頼んだ! お願いね。
久遠:
うん美亜の料理が毎日食べ放題、楽しみ♪
美亜:
それは任してください久遠お姉ちゃん♪ 美亜もそろそろ料理の仕込みに戻らないといけないので、Forestでの最後の仕事なのでしっかりやります!
悠美:
美亜できるだけ早く帰ってくるけどお願いね。
美亜:
皆さんお気をつけていってらしゃいませ!
優香:
行ってくるわ。
久遠:
行ってきます!
悠美:
優香、本当にあの子たちに何も言わずに行く気なの?
優香:
だってさ保安本部長を受けた時の悠里の目とか怖かったし…絶対に悠里も萌香も気づいて無いわけない。紅葉さんはとうに知ってるだろうけど、フランソアちゃんが知らないから黙ってるだけだし。
でもさすがに今回は萌香と悠里がフランソアちゃんと、里緒菜ちゃんには説明するはず。
首謀者である私は絶対にコロサレル‥それだけのことをした自覚はあるし…
Drフィッツジェラルドの依頼は欧州本部から正式に命令を発令させたし、その特別任務を口実にこのまま逃るしか…
久遠:
逃げるって、お姉さまどこに? 悠里と紅葉にフランソアの命令があればヴェル、さらにその三人の弟子のすみれ。フランソアの頼みで凛空さんまで動員すれば超超広域精細スキャンで追跡される。
標的が発見されたその後はフランソアやForestの戦力のみならず、すみれのトモダチでフランソアの信奉者の花恋と親友のルゥナちゃん。
単体戦力の点での突破戦から、部隊での面での制圧戦、電脳誘導と衛星を組み合わせた巡行ミサイルや衛星砲などの戦術・戦略兵器での殲滅戦の攻撃が待っている。
まあ熱核反応兵器やアーマーメイドの投入はしてこないだろうけど、それでも地球上はおろか地球圏に安全な場所は無い! 今のForestを敵に回すというのはそういう事!
優香:
‥‥火星とか、地下のマントル付近とかならワンチャン生存ルートが?
悠美:
あのね…そこにどうやって行くの?
SE:
バンっ!
エントランスのドアが開く
里緒奈:
優香さん!
フランソア:
まだここに居た!
萌香:
保安本部長、メイド秘書権限で発令していた警戒態勢を解除、門の衛兵と滑走路管制塔を通常シフトへもどして
悠里:
もう連絡しましたわ。
瑠美:
楓さん大丈夫ですか?
楓:
ダメ…わたしは運動が苦手なんだ…走ったのなんか何カ月ぶりだろう
紅葉:
お姉ちゃんも少しは運動した方がよろしいですわよ。
悠里:
ご自分がお作りなったこのForestの保安体制で、どうやったらこのお屋敷の敷地から黙って出られるとお思いになったのか今度ゆっくりと聴取したいですわ。
優香:
と…投降します! あのジュネーブ条約を…
悠美:
あんな建前守る必要は無いわよ!
久遠:
激しく同意!
優香:
で…でしたら、できれば苦しまない方法で処刑を‥‥
久遠:
久遠が介錯する! お姉さま! 腹を切れ!
優香:
お腹痛いのはちょっと‥‥
フランソア:
今まで本当にありがとうございました。
里緒奈:
いってらしゃいませ。お帰りをお待ちしております。
優香:
あ…貴女たち‥‥はい…行ってきます…。
久遠:
お姉さま、そろそろ出ないと厚木の英国行きの軍の輸送機に間に合わなくなるよ
悠美:
優香、運転代わるわね、帰国するときに鈴奈さんからまた借りるから帰りに貴女が運転すればいいでしょ?
優香:
うん‥‥ゴメンお願い今運転できそうにない。 お使い終わって帰国したときに…運転する
アリエル:
鈴音さんは鈴奈とすみれさんそしてわたくしのお姉さん、4人は実の姉妹。でも今は鈴音姉さんとは敵同士…シクシク
すみれ・鈴奈:
……………………
すみれ:
鈴奈先輩、アリエルお姉ちゃんは唐辛子は大丈夫ですがマスタードやわさびは苦手なのでそれに類するものを、理想だとわさびの里のわさびソフトを「抹茶ソフトだよ」と言って食べさせるとか良いです。甘い物、特に抹茶アイスには目が無いのでたぶん引っ掛かります。他の情報は追って暴露します。
鈴奈:
わかった!
すみれ:
郁恵と愛里栖に月美いやルゥナの検査が終わり次第、お宅のメイド長について大事な話が「沢山」あるので会談をすみれが望んでいると伝えて下さい。
鈴奈:
郁恵・愛里栖・月美改めルゥナに必ず伝える。
すみれ:
次に、花恋特務少尉とエリシア准尉については警護任務が午後からなら午前中は時間がとれるはずなので郁恵達と共にすみれの所へ速やかに出頭するよう通達を。花恋特務少尉に体調の変化があったとしてもここはメディカルセンターなので問題無いはずです。
鈴奈:
出頭命令を花恋特務少尉とエリシア准尉に伝令する。諒解した。
アリエル:
すみれさん、ちょっと考え直しませんこと? ルゥナさん達とエリシアと花恋さんに…アノ事やアレや…ましてアノコトなど‥‥それとアレとか…言うのだけはヤメテ下さいませ…お願いいたします!
クレア:
アリエルさ~すみれちゃんに弱みいくつ握られてるの(笑)
すみれ:
お互いの弱点を知り尽くしてる以上、すみれはもう後が無いですから! 捨て身ですよ捨て身! アリエルお姉ちゃんと刺し違えてでも絶対に倒します! 「窮鼠猫を噛む」ならぬ、窮すみれアリエルお姉ちゃんを噛むです!
クレア:
くすすっ! こんなすみれちゃん初めてみた! あははっ!
ヴェル:
もう! ヴェルの病院で何やってるの! このForestのメディカルセンターは「ヴェルの頭の中と一緒」なんだからウルサクてたまらないよ♪ まあすみれちゃんが元気そうでいいけどさ♪
他みんな:
ヴェルさんお疲れ様です!
ヴェル:
クレアも笑ってないで止めなさいよ(笑)
クレア:
スイマセン…でもヴェルさんも笑ってるじゃないですか♪
ヴェル:
それで鈴奈ちゃんはここにまだ居て大丈夫?
鈴奈:
はい!今はジャンヌ特務大佐が真理愛達を連れて警護警備の基本を実地で教えてくれているので!鈴奈がいると鈴奈に指示を仰ごうとするので邪魔だと、ジャンヌさんから追い出されてきました。 午後になるまでにはあちらへ戻る予定です。
ヴェル:
あっ…なんかとてもそれわかる(苦笑)
ヴェル:
まず謝罪する。まかさ鈴音さんがここに直接乗り込んで来るとはヴェルも瑠莉さんも想定してなくて。 鈴奈ちゃんに伝えるのが遅れてしまった。 本当にゴメン。
鈴奈:
鈴奈の素性についての事情がわかりませんが、それが鈴音と言われるあのAVARONの機動隊長に関わり合いがあることなら、今は直接機動部隊同士が激突する可能性がある決戦での戦場ではないので、敵対勢力の機動隊長が自らほぼ単身で挨拶にくるなど想定外と鈴奈も思います。 鈴奈も実際に驚きましたし。 あのような方、初めて会いました。
ヴェル:
そう言ってくるれるとヴェルもありがたい。 それでこれから話すことは今のアポリロイド、メイドだねを管理するエンパイアクラブ陣営とAVARON(アヴァロン)という別の陣営の根幹に関わるお話なの。
それが、あなた高飛騨鈴奈ちゃんと高飛騨鈴音さんというあの機動隊長、さらにはここにいる古都埼すみれちゃん、貴女も良く知る加倉花恋ちゃん、そして月美ちゃんと言われていたルゥナ・デルポールちゃん、上に今来ている篠山梨音ちゃんという女の子、欧州フォーシスターズのエステル総裁、そして…このForestグループの総裁でエンパイアクラブForestのご主人様であるフランソア・フィッツジェラルド・櫻糀・二世 その方々全てに関係するお話でもある。
鈴奈:
鈴奈と鈴音というあの機動隊長の関係とうか、わたしドイツの保護施設の前は記憶が無いので高飛騨っていう苗字もその時に教えられたモノなので…それが関係してるなら教えて欲しいな、くらいの気持ちなんですけど…あの…なんかとても大げさなお話になってません?
すみれ:
ヴェルさんやクレア先生も先輩にお話しするの後回しというか、タイミングを計っていたんだとすみれは思います。 すみれも断片的な記憶しかなかったんですけど、今回手術したときに、VIOLET…すみれのこの首からいつも下げているサポートエージェントAIなんですけど、それと先輩も良く知るすみれの動くぬいぐるみのくま太から説明をたっぷりうけて色々勉強してやっと理解できたので・・・それくらい込み入った話です。
鈴奈:
えっすみれが? 苦労するくらい? 鈴奈じゃそれ理解するの無理じゃない? ルフィナが鈴奈の代理で説明を受けて…とかダメ? ルフィナは鈴奈の副官だし。
すみれ:
ダメです。 それがわからないとすみれがなんで、先輩を先輩と呼ぶのか、そして鈴音先輩も先輩と呼ぶのか完全には理解をできないし、今後、すみれの部隊を補佐し動くロンゴミニアド分遣隊を指揮していただく鈴奈隊長には絶対に必要な知識なので。 ご理解をお願します。
すみれ:
ということで! 時間もったないので、ヴェルさんささっと先輩の事、「改造」しちゃって下さい。
鈴奈:
か…改造?
アリエル:
そうですわね改造ですわね。
クレア:
また始まった…
ヴェル:
ふふふっ! 大丈夫…師匠とちがってヴェルはテストはちゃんとしたから! ちょとだけチクするだけだから!
鈴奈:
ひぃぃぃ! ヤメテ! これ戦闘怪人にされて正義のヒーローと戦わされるパターン! 最後は負けて爆発するのイヤーーー!
すみれ:
諦めてください…ここは悪の科学秘密組織の本拠地の地下研究施設です…
ヴェル:
レッツ改造! システムインストール! ドライブ!
SE:
ぱちん♪ と指を鳴らす!
鈴奈:
ひぃぎゃああああああ!
何か頭に入ってくるぅぅぅ!!
すみれ:
ひぃひぃひぃ…大丈夫ですよ先輩…すぐ楽になります…
ヴェル:
病室内ロック完了! 電子障壁限定内部接続解放! ショックアブソーバー起動 五感変調デバイス起動準備完了! プロセルピナ内電脳ロビー領域展開完了! 座標指定完了! 強制ダイブいくよ! ダイブイン!
紅葉:
今晩の会議は本当に助かりましたわ。ありがとうざいました。
ありさ:
礼に及ばん。私はエンパイアクラブの存続やForestの同盟の解散とフランソアを血盟主とした血盟への移行にも。ましてや今回のキャメロットという同盟というヤラには興味は無い。
今回の件もあくまでわたしの気まぐれだ。
美奈:
と口では申しておりますが、紅葉さんにForestの土地は全て譲るのでもう紅葉さんのモノだし血盟主はフランソアちゃんになるのだから手助けにするのはオカシイとか変なこだわりがあってグタグタしていたところに、すみれさんと真理愛さんのお付のメイドの小梅ちゃんが来てくれて、いまの大同盟の雰囲気をとても気にいってるという言質を引き出してそれで援助する大義名分にできたのでとても喜んでいるので、礼を言うのはコチラの方ですという意味です!(以上超早口)
ありさ:
美奈! なんて事言ってるの! シバクわよ!
美奈:
まあシバイテ下さるのですかご褒美ですね嬉しいです! でも明日も早朝から仕事の予定が入ってますのでその時間になるまででお願いします!
ありさ:
このド変態メイド!
紅葉:
どんな短期間の派遣メイドや研修のメイドでも必ずお声をかけて下さるありさ様の姿勢をわたくしも見習って行きたいと思いますわ。
美知留:
美知留も入った翌日にありさ様にアシュリーと居た所にお声をかけて頂いた時の事、覚えています。
ありさ:
このForestの館主としての義務だからよ!
紅葉:
それに総務部の美奈部長から新人の研修の進行具合やそのメイド特有の問題の改善などの提案もとても秘書課としては助かりましたわ。あと美奈部長を引き続きForestに残していただけることも感謝いたします。
ありさ:
まだ紅葉とフランソアと萌香と里緒菜だけに任せるには不安なだけよ。 かわりに別邸の方は美奈の為に残すのは申し訳ないとおもうけど。
美奈:
お顔が赤いですよ♪
ありさ:
ウルサイわね! さっさと受け継ぎするわよ!
ありさ:
栗田紅葉よ、そなたにこの「白杜太刀(しらもりのたち)」と共にこの「白杜」受け渡す。里緒菜と共にこの杜(もり)の巫女の責務を果たせ。
紅葉:
身に負った大任を思い、心自ら粛然たるを覚えます。
ありさ:
これより、ここは月城庵改め、紅森庵(べにもりあん)とし館の館主は栗田紅葉になったと宣言する
美奈:
新しいお館様をよろしくお願いね美知留さん。
美知留:
はい畏まりました。
ありさ:
行くわよ美奈。明日の会議の資料そろえてあるでしょうね?
美奈:
明日も会議お出になるので?
ありさ:
途中で投げ出したら気持ち悪いでしょ? 最後まで面倒みるわよ。
美奈:
資料はそろえてございますわよ。「ありさ様」
紅葉:
神器白杜太刀…重い…とても重いものを託されてしまいましたわ。
美知留:
はいお館様
紅葉:
詩織さんと里緒菜が待っておりますわ、行きますわよ
美知留:
はいお館様、美知留お供いたします。
里緒奈:
着替えてきました。本殿の中ってこんな感じなんですね、初めて入りました。
里緒奈:
あの…お姉さま…それでお話ってなんでしょうか?
(めっちゃ気まずいんだけど…普段とまるっきり雰囲気が違う…まさか…)
詩織:
里緒奈、大切な…お話があります。 落ち着いて聞いてね…
里緒奈:
…………………うっ…ぐぅ!
里緒奈:
やっぱり森崎からご主人様の櫻糀に姓が変わって…これってやっぱり愛人としての関係を解消…里緒菜はもう邪魔になったので‥‥捨てられるという話‥‥
いつかこんな日が来るとは思ってたけど…ついにこの日が…うぐぅ…うわぁああん(号泣)
それで捨てるから、里緒菜は頭を丸めて尼僧になれと…うぅぅう…
詩織:
里緒奈? 何を言ってるの? まずここはお寺さんじゃなくて、神社よ? 里緒菜と詩織が着ているのは巫女服よ? 落ち着いて! ね? 里緒奈と詩織は別れたりもしないから!
というより里緒菜に捨てられる可能性があるのは詩織の方じゃない? 里緒菜の方が良い人ができたりするかもだし? その時は詩織は潔くはないけど‥最終的には身を引くつもりだし!
里緒奈:
そんな人、里緒菜にはいませんし! つくりません! まあ里穂はいますけど今はロッテとパートナーになっちゃたし…うぅ…
詩織:
そうね…幸せそうだし良いよね‥‥
里緒奈:
それは里緒菜も祝福してますから…そうじゃなくて…今は里緒菜がお姉さまに捨てられる件です!
詩織:
だから捨てないから…なんでそんな話に?
詩織:
それ以前に里緒菜が大学に進学したのを契機に櫻糀家の養子として正式になって、櫻糀家の継承順位はフランソアさん、紅葉さん、里緒菜で三番目になったよね? 苗字は桜井を名乗ると言ってきかなかったけど。
里緒奈:
そうですね…紅葉が栗田のままだから、里緒菜だけ櫻糀は悪いなって…
詩織:
でも戸籍上は詩織の正式な家族だよね里緒菜は? 私達の養子だからこちらから別れるとかよほどな事がないかぎり基本的にはできないよね? 別に里緒菜が他の人と結婚して自分から籍を抜けるなら別だけど。
里緒奈:
そういえばそうですね…
詩織:
それでなんで別れるという話になるの?
里緒奈:
だってお姉さまの雰囲気がなんかとても‥その怖くて…それに巫女じゃないと入れないからって里緒菜でも絶対に今まで本殿の中には入れてくれなかったのに、ここでお話ということだったし。
詩織:
えっとね、瑠莉さんが大将に昇進してエンパイアクラブミリタリアアジア方面軍司令官になるじゃない?
里緒奈:
言ってましたね。
詩織:
それで中央司令部がほら今度南アフリアに移動したのでけっこう最初は忙しいのよ瑠莉さん
里緒奈:
はい、それは聞きました。 なんか大変だそうで。
詩織:
だからその大変な間だけあっちに住み込みで瑠莉さんは仕事しないといけないの。
里緒奈:
それも言ってましたね。お姉さまも保全機関の極東司令部の実働部隊本部の新設のお仕事でしたっけ? それでご主人様のお仕事もお手伝いとかするとか。 それで紅葉パパのお家に住まわせてもらうですよね、紅葉パパは里緒菜にも来いとか言ってましたけど、お姉さまと里緒菜が両方となるとさすがにクラブと止っちゃいますから。 まあほらご主人様とお姉さまは新婚旅行さえ行ってないと聞いてますし、この際半年とか一年とか行ってきてください! 新婚気分で! 時々里穂に乗せてもらって会いにいきますので! 戦闘機なら直ぐ行けますし!
詩織:
それはとてもありがたいお話なんだけど問題があるのよ
詩織:
詩織、ここの巫女じゃない? こないだ秋祭りはどうにかやったけど…最近この神社忙しくなってるじゃない?
里緒奈:
秋祭り、里緒奈も毎年手伝ってますけど、今年は特に人多かったですよね、白山市が大きくなったので人手がすごかった、駐車場とかいっぱいになってたし…大変でした。にぎわうのはいいんですけど、御守りとか沢山売れたし! あと結婚式も増えましたし…あれはあれで人の門出を祝えるので嬉しいんですが一日掛かりですし。 あと受験シーズンが…最近は…すごい事になってますよね、来年はもっとすごそう…。
詩織:
これから、お正月もあるし、一月の終わりには白杜大樹祭もあるじゃない?
里緒奈:
お正月…初詣…元日…うっ毎年の地獄…それに、あの、神楽を白杜のご神木に捧げるやつですね、 毎年ありささんとお姉さまで奉納している。 最近は海外からの観光客も増えてあれはあれで大変になってきてますよね…ローカルTVの取材とかもあるし…
詩織:
そうそれ。白杜の巫女としてはその大樹祭が一番のお役目なんだけど…
詩織:
来年から里緒菜と紅葉さんに神楽を舞ってもらおうとおもって…というより白杜の巫女になってもらうと‥‥
里緒奈:
はっ? 里緒菜と紅葉が白杜の巫女?
里緒奈:
えっ?里緒菜が巫女? イヤ無理ですから!里緒菜ほら処女ないですし! はい無理!
詩織:
いちおう処女には色々な定義があるけど、白杜の巫女の場合は「男根(男性器)が女性器の奥まではいった場合」を処女でなくなるとする。 これは男根=根を受入れるという定義でさだめてる。 大樹の巫女だしね。 白杜は上の定義で大樹の巫女だから仕方ないけど、でも他の神社によっては巫女だからって処女じゃなくちゃいけないってのもないのよ? 色々なの。
里緒奈:
そうなんですね。 神社によって違うと…
詩織:
そっか里緒菜は男性経験があるのね…里緒菜は男性にもモテるし…男性と経験してても仕方ないわよね…。
里緒奈:
ちょっとまってください! 里緒菜は男性経験ないですよ? 男性とセックスとかは無いです!
詩織:
でも処女じゃないでしょ? 以前に男性とデートとかはしてたの知ってるし
里緒奈:
だからカラダまでは許してませんし! あれももうケジメつけたじゃないですか! 昔の事を掘り返して! 里緒菜の事エグッてきますね!
詩織:
だって詩織は里緒菜をNTRされる寸前だったもん。
里緒奈:
わかりますけど! 里緒菜は女性としか経験ありません!
詩織:
それで里緒菜…女性経験は何人くらい?
里緒奈:
えっ? 何ですかそれ?
詩織:
詩織…知ってるのよ? 里緒菜がモテるの。 女の子に。それも年下に…
里緒奈:
うぐっ! いやその…モテる…なんて…そんな…ことない…ですから…
詩織:
詩織が何も知らないとでも思ってるの? いくら女同士なら子供ができる心配が無いからといって…あんなに年下の女の子を食い散らかすのは…里緒菜の事だから拒否するのが可哀そうとか…一回だけとか…思い出にとか…ねえ? あと複数人同時に付き合うとかはさすがに詩織でも引くわ…
里緒奈:
昔お姉さまも英国での学園時代は複数人と同時付き合ってた事があるって楓お義姉さん言ってましたよ! じゃなかった! お姉様、な…何を言ってるんですか? 里緒菜、何の事だかワカラナイデス!
詩織:
だったら、なんで詩織の目を見てくれないの?
里緒奈:
‥‥いや…その…
詩織:
白杜の巫女継いでくれるなら、今の質問答えなくていいけど‥‥どうする?
里緒奈:
喜んで白杜の巫女を継がしていただきます!
詩織:
あと‥‥
詩織:
どんなに年下の女の子と遊んでもいいけど。 「お姉さま」は詩織一人で、最後は詩織の所に戻ってくるよね?
里緒奈:
それは必ずお約束します! お姉さまは詩織お姉さま一人だけです!
詩織:
なら全部許すわ。 でもあんまり年下の女の子を泣かして刺されないように気を付けてね♪
里緒奈:
はい‥‥
詩織:
そろそろ紅葉さんも来ることだし、準備~準備~♪
里緒奈:
(全身の震えがまだ止まらない、初めてご主人様の気持ちが解った…死を告げる天の使い…まさに告死天使(アズラーイール)の詩織…)
里緒奈:
あのさ紅葉?
紅葉:
‥‥なんですの?(ドスが効いてる)
里緒奈:
うち(Forest)ってさある意味「悪の科学秘密組織」みたいな、とっても最先端科学? な所だよね? お屋敷の内には神棚とかも無いし、まあ敷地内にはチャペルはあるけどあれはお客様の結婚式とかでもつかうし礼拝があるわけでもないし…クラブの営業用だし?
でも何故、神社とか神器とかご神木とかの巫女とか…
非科学的にもほどがあるというか!
紅葉:
里緒奈…少しは黙っていられないですの?(ドスが効いてる)
この刀、押さえつけるのに凄まじく集中力がいりますの!
そんなに胴体を真っ二つにされたいのなら…
SE:
カタカタカタカタカタ(太刀が震えている)
里緒奈:
だって怖いんだもん! 深夜の神社! それも普段人が絶対に入られない白杜の聖域だよ? 森の奥だよ! 話でもしてないと逃げ出したくなるし!
美知留:
!! お嬢様! 刀に飲まれかかってます! 里緒菜さんのお相手は美知留がしますので! お嬢様は太刀の制御に集中を!
美知留:
美知留もけっこう怖いので…おばけとか苦手なので…お話している方が気が休まるので
里緒奈:
里緒奈もダメなんだよね幽霊とか‥‥美知留もか~そうだよね怖いよね~
紅葉:
いままで非科学的だどうとかおしゃってたどの口がいいますかぁ!
美知留:
お嬢様は集中してください!
紅葉:
ふんっ!
美知留:
これは先々代の白杜の巫女である優香さん、詩織さんのお姉さんですねから説明されたお話なんですが
里緒奈:
えっお姉さまの先代の巫女て優香さんだったんだ
美知留:
はい。もともとForestを構成する血盟の櫻糀家、栗田家、月城家、加倉家、川島家、桑原家、そして森崎家というのは、鎌倉時代にこの地方を治めてい北条家の神守(かみもり)を行う家だったそうです。
里緒奈:
そういえばドラマでやってたね。それで観光客がきてたの里緒菜も知ってる。 この辺りも舞台なんだよね♪
美知留:
日本の武士は大陸の武人と違い戦うだけはなく、芸能、文学、治水、神事なども行うのが特徴でその基本がつくられたのが鎌倉時代とのことです。 よってその後の武士の家、武家を中心とした時代になっていくのですが、それは歴史で習ったとおりです。
話はもどして、櫻糀家は神にささげる酒を奉納する家であり、武家としても参戦する。
里緒奈:
だから糀とつくんだ
美知留:
栗田は栗というのは神事にかかせないもので、それを納める家が栗田。月城は暦と月を見て神事の時を決める家。加倉(かぐら)は神楽(かぐら)という文字で舞いを継承する家で、川島はそれを船で運ぶ家。桑原は絹のもとになる蚕の桑の原をもち、神事用の衣服を作っていた家で、森崎はもともとは杜咲とかいて、神社の巫女の家系だそうです。それが元があるそうです。 ご神体はこの森そのものでこの白杜の森です。 その神の社(やしろ)が白杜神社だそうです
里緒奈:
Forestの原型は鎌倉時代ということか。お酒だして、舞い、今のダンスや祝詞は歌とか武家とか…昔から同じなんだね。
美知留:
そうですね♪
美知留:
森そのものがご神体であるですが、その森の主の霊樹がこの白杜の神域の奥にある白杜の大樹。樹齢はわからないほど古いらしく。 この森の中心にある木です。
里緒奈:
Forestの本当のご主人様だね…まさに
美知留:
そうですね~ご主人様や私達はあくまでこの森を預かっているだけなので‥本当のご主人さまはその霊樹ですね。 ですので巫女が代替わりするとこのように、鎌倉時代から継承されてる神器である、白杜太刀(しらもりのたち)、白玉鏡(しらたまの鏡)、白神楽鈴(しろかぐらのすず)の三つの神器を巫女がもってご挨拶に行くのが決まり事だそうです。巫女はそのご神体である霊樹に仕えるわけですから‥‥これもメイドですかね?
里緒奈:
そうだね、まさにメイドだね! 最初はご主人様に挨拶すると!
美知留くわしいしわかりやすい!
美知留:
いや…優香さんから教えてもらっただけなので…紅葉お嬢様の栗田家も代々神事をつかさどる家系なのでそのお嬢様付きのメイドなので教えてもらいました。
美知留:
この鳥居より先はたとえ巫女の巫女供(みことも)だとしても入れませんので美知留はここでお待ちします。
紅葉:
お供ご苦労様ですわ
里緒奈:
なんか前にきたときより気のせいかな…迫力があるね…
里緒奈:
置いたけど次はどうしたらいいの?
紅葉:
服を全て脱いで下さいませ。
里緒奈:
いやいやいや~! それは無いでしょ! いくらなんでも巫女モノのエロゲーじゃないだから~これご神木だよ? その前で…何フザケテルの紅葉!
里緒奈:
って本当に脱いでるし! 恥じらいってもの無いんですかこのお嬢様わ!
紅葉:
今更、貴女に裸見られても。一緒に温泉とか入るでしょ? さっさと脱ぎなさって。
里緒奈:
ここお外だし!
紅葉:
露天温泉だってお外でございましょ? 大樹の巫女の挨拶は大樹と同じ一糸纏わぬ姿で祝詞をしなくてはならないんです。 さっさと脱いでくださいませ、さすがに寒いので早く終わらせないとわたくし風邪をひいてしまいますわ。
里緒奈:
寒い…恥ずかしい…本当に一糸まとわないだね、いつもつけてるリングのネックレスもしてない。
紅葉:
当たり前でございましょう。
里緒奈:
次はどうするの?
紅葉:
大樹の方向を向いて、まっすぐ堂々と立って下さい。 あとはココロを無にして下さい。そしたらわたくしの声に耳をすませてください。
里緒奈:
それだけでいいのね。 わかった。
紅葉:
掛けまくも畏き
伊邪那岐大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給ひし時に
生り坐せる祓戸の大神等
諸々の禍事・罪・穢
有らむをば
祓へ給ひ清め給へと
紅葉・里緒菜:
白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す‥‥
里緒奈:
あれ? なんで里緒菜最後の言えたの…
紅葉:
さてこれでご挨拶は終わりですわ。
あとは服を着てこの神器を白杜神社へ奉納すればお勤めは終わりです。
里緒奈:
うん…
詩織:
里緒奈何そんなに震えてるの? 大丈夫?
里緒奈:
あのですね紅葉が言う祝詞でしたっけ?それが里緒菜も最後のほうは知らないのに解って一緒に口からでて…その…とても怖かったです…
紅葉:
何を普段はブレインダイブとかして人の頭の中に潜れる里緒菜が…祝詞がリンクしたくらいでそんなに恐れおののいて、情けないですわね!
美知留:
お嬢様、それとこれとは全然違うかと…思いますよ。(お嬢様って超常的な力に全然怯えないですよね…さすが神刀白杜太刀の継承者…)
えんぱいな日々(本編) 第五百六十五話 Bull's Eye 後半へ続く!