えんぱいな日々(本編) 第五百六十八話 BLAZE UP 前半 その1
梨音:
この度は軽はずみな行動を取ってしまい申し訳ございませんでした!
梨花・律子:
申し訳ございません。
リナ:
ピガ…
マリエット:
店長、今までと違いここはクラブです。専属メイドの認証を勝手に行われては困ります。
アリエル:
メイドを管理するメイド長としても認証式などはクラブの管理下で行う必要がございますのよ。
今回は律子先生の元ということで正式なものではありますが今後はこのような事が無いようにお願いいたしますわ。
向日葵:
それで梨花はいいの? お嬢様の専属メイドになって? 経緯をちょっと教えて下さい。
律子:
はい、来週からお二人とも白森女学園にいくので、授業中やテストでズルがデキナイように日常リミッターの制限機能に追加がいります。 それで梨花ちゃんに連絡いたしましたのです、そうしましたらちょうど梨音ちゃんも一緒に下のショッピングモールに居るということで、うちの研究所のわたしのオフィスへ来てもらい処置を行ったのですが…
梨花:
その時に律子先生とお嬢様が色々お話して下さったんです。
梨花:
EHDENのクラブの名前の由来とか、全てのメイドが一緒に幸せに暮らせる世界を作りたいって夢があって、その第一歩として今までとは違う形態で三人のご主人様とメイドが一緒に力を合わせてやっていけるクラブをしたいとか、あとクラブのご主人様ではなく仕事をメイドと同じ目線でやる店長としてクラブやっていきたいとか、サロンではメイド服で一緒に働きたいとか…そういうのがとても梨花、感動しちゃって…それでお嬢様とどんな世界にしたらメイドのみんなが幸せになるとか話して…
梨花ってバイオメイドでアサルトメイドでも衛生メイドないのでどこの部隊やクラブでも引き取り手がなくて向日葵がクラブに拾ってくれた経緯とか、お嬢様にお話したら涙ながして…ここでなら梨花は必要だよって…言ってくれて梨花も涙がでちゃって…
律子:
もう大変だったの…二人でこう両手を取り合って「是非オーナー様をお手伝いしたいです!」「お願い手伝って!」とか‥もう…その熱にわたくしも…。
フランソアとこういう世界にしたいとか学園時代に話し合った時の事を思い出しまして…それで…
「マスター認証を今しちゃいましょう!」とわたくし言ってしまったのです…
スイマセンですわ…
梨音:
若気のいたりというか…恥ずかしいけど…その梨花と意気投合したのは本当だし、その手伝う=メイド=だし…同情とかでわなくて…「そういうメイドでも幸せになれる世界にしよう!」とか‥うぅ………ゴメンナサイ。
でも勢いじゃなくて本当に梨花を梨音のメイドにしたいのは本気です!
イイカゲンな気持ちでは絶対ないです一生面倒みます!
梨花:
お嬢様! 一生お嬢様のお傍で力になります!
郁恵:
全てのメイドが幸せに暮らせる世界をつくりたい、そのお手伝いをしたいとか、なんと美しい! その第一歩としてEHDENを運営したい! 感動です
愛里栖:
どっかの自分のオトコと同棲したいからクラブを運営することにしたのとは、ずいぶんと違うよね~。 幸喜お兄ちゃんとヤリ放題で、その結果ヤリすぎて一日休むとか…どういうご主人様なんでしょうね。 まあご主人様だから尽くしますけど…
美里:
尽くすって…あのお姉さま達、さっきそのご主人様を下のコンビニへ、お菓子買うパシリにしてましたよね?
郁恵:
だって行くのメンドクさいし。その代わりお金は出したし。
ルゥナ:
ちょっとヤリ放題って! 今日休んだのは‥その…あくまで過労だから…ね! あとパシリにしたって…まあルゥナも買うお菓子選びたかったし。 お金くれたし…。
エリシア:
エリシアなんか「風穴開けるわよ」といわれて銃で脅されて専属メイドに…ご主人様だし尽しますけど。
花恋:
あんた「尽くしてさしあげましょう! 見返りは花恋のカラダって言い切ってるじゃない! 恥ずかしくないわけカラダ目当てって!
エリシア:
カラダ以外に花恋になんの価値があるのでしょうか?
花恋:
アンタネ! 風穴‥
エリシア:
今エリシアがいなくなったら…夢結達はどうなるのかな?
花恋:
うっ! どうぞ花恋のカラダでよろしければ好きなだけ使って頂いてかまいません。
乃愛:
お話もういいでしょうか?! あの! ポムグラネイトの「鹿苑寺優樹子」ママさんですよね! サイン下さい! 私大ファンなんです! パティシエにして天才演奏家! 優樹子ママ!
美亜:
そんなに有名な人なの律子先輩の双子のお姉さん?
郁恵:
うわ~オープンするとすぐ売り切れちゃうポグラネイトのケーキが全種類…じゅる♪
向日葵:
郁恵先輩、気持ちはわかりますが試食なのでちょっとづつですよ、向日葵だって食べたいのですから!
マリエット:
本当によろしいのですか? うちのカフェとレストランと隣の司令部にケーキとコーヒー豆を下ろしてくださるとか…
ルゥナ:
美亜先輩! まさか知らないですか? 音楽クラブ「ポムグラネイト」は白山市周辺、白森市や白富、そして白急下田までの女子に大人気のクラブなんです。 名物はケーキとママ特製のコーヒーなんですがとくにケーキはオープンするとすぐに売り切れちゃって幻のケーキとまで女子界隈では言われています!
花恋:
それとポムグラネイトのステージは軽音系では登竜門になっていて、ライブをするのにオーディションがあるんです! 理由としてはローカルTVの音楽番組で発信されることと、有名映像サイトでとりあげられるからです。 ポムグラネイトのクラブオーナー優樹子ママはヴァイオリンから歌、ギターベースドラム、ピアノなどマルチプレイヤーで動画などは禁止で生だけなんです。 音楽をやってるこの周辺の女子からはまさにカリスマです。 そんなママさんが音楽だけではなく。ケーキやコーヒー豆の焙煎まで手掛けるている…とにかくすごい人なんです!
美亜:
ほぉ~そんな有名な方のケーキをうちに? おろして下さると。
花恋:
それだけで白森女学園のメイドからご主人様であるオーナーやメイドについているお客様である会員へ絶対に耳に入るのでエンパイアクラブ内への広報効果は抜群です! ケーキをレストランでディナーセットのみにだすとかすると、この周囲のOLやカップル向けにもウケると思います!
アリエル:
優樹子様、新規オープンの力強い支援本当に助かります。 お礼を言わせていただきます。 本当にありがとうございますわ。
律子:
お姉さまのお店そんなに有名なのですか? まあたしかにコーヒーとケーキ美味しいですが。
梨音:
律子先生! 優樹子ママのファンサイトまであるんです女子の間ではすごい人気です!サイトには写真などもないです。 生というかウリなので
優樹子:
女の子達、とくに音楽のバンドとかやってる子たちからはとても良くしてもらってるわ。信久お兄さんから私の我がままで支援してもらってお店ひらいたので。違う系統とはいえうちも音楽クラブなので少しでも応援できたらとおもって。
律子:
あとみんなにはちゃんといいますわ。 わたくしと同じで、優樹子お子姉さまも、櫻糀優樹子の生態ユニットの予備ユニットでしたの。 お姉さまの方は米国でずっと音楽と料理の学校へ留学しておりまして昨年日本に来ました。 だから本当の双子ではございませんの…双子のようなもの…まあ、性格は全然違いますけれど♪ あとこの事は当然ご内密にお願いいたしますわ。
優樹子:
律子の方が瑠莉さんのお母さんの櫻糀優樹子さんと同じ仕事してるから似てるわよね? 私なんか音楽と料理だし♪
律子:
わたくしも櫻糀優樹子様とはお会いしたことはありませんし、瑠莉様もあまりお話にならないので…どういう性格の方だったか。
梨音:
梨音はあったことあるよ、優しい人だった。
律子:
そうですわね梨音ちゃんはお会いしたことがありますのよね。
梨音:
うん梨音の小さい時のお医者さんの先生だった…。
梨花:(以下は電脳通信)
(恐ろしい。隠さず、どうどうと広める、しかし事実の中に虚実を混ぜ込んで…虚実を固定概念化)
梨音:
(人は見える事実に付随する情報を真実と捕らえる。 付随した部分が事実と異なっていても。それをつかい梨音達は地下に潜んでいる。 悪の反体制独立派ゲリラ。まさに地下に潜む闇です)
梨花:
(はい、梨花はお嬢様の罪を一緒に背負っていくと覚悟してからお仕えしておりますから)
梨音:
(うん一緒に地獄へ堕ちよう。向日葵は名前のとおり日向の花であって欲しい。
そして天国に行って欲しいから)
梨花:
(はい、梨花をあの地獄から拾ってくださった向日葵には天国へ、梨音お嬢様には代わりにこの梨花が地獄の底までお供します)
その2へつづく