えんぱいな日々(本編) 第五百六十八話 BLAZE UP 前半 その10

 
すみれ:
今日は姉妹水入らずで私達の部屋で!

聖理愛:
いやそういう訳には‥‥

すみれ:
下着なら下のコンビニで売ってるから! 泊ってて! すみれはそこのソファーで寝るから!

真理愛:
すみれ、貴女は隊長よイイカゲンにしなさい。 そういう部分が威厳が身に着かない原因だとわからないわけ?

すみれ:
ねえ聖理愛ぁ~すぐこうやって真理愛は怒るんだよ!

聖理愛:
すみれのこういう部分がみんなに好かれてる部分だと思うわ

真理愛:
お姉ちゃんもそうやってすぐにすみれを甘やかすから! こうなってるんだからね!

すみれ:
聖理愛はすみれの味方だもん。 ねえクラス委員長ぉ~制服着てる時は、クラス委員長の方が隊長よりエライ!

真理愛:
いますぐその制服ひっぺがしましょうか!

聖理愛:
こらこら真理愛(笑)

すみれ:
あっおしゃべりに夢中で飲み物だしてなかった、真理愛はいつものでいいよね? 聖理愛は何がいい? 自販機でおごる!

聖理愛:
そろそろお茶が来る予定だから少しまってあげて

真理愛:
お茶が来る?

小梅:
し…失礼‥いたします。 お茶とケーキをお持ちしました。

まみ:
小梅しっかりね♪

小梅:
はい…

聖理愛:
はいっ! 小梅さんが作ったケーキと淹れてくれる紅茶楽しみ!

真理愛:
小梅が作ったケーキ…と淹れる紅茶…

すみれ:
オワッタ…ここがすみれの人生の終点…凛空様…お兄ちゃん…サヨナラ

小梅:
秋の味覚、栗をつかいましたモンブランでございます。

聖理愛:
まあおいしそう、うちのクラブで出しているモノよりも美味しそうです!

すみれ:
うそ…これ小梅が作ったの?

まみ:
うん! さきほどのすみれ達のライブの直前までまみと聖理愛についてもらいながら小梅は作ってて。でも今回は本番だからまみも聖理愛も手を一切だしてません。

すみれ:
さっき…というかここ三日…小梅見なかったのって…

小梅:
小梅の同期達や色々な先輩達にメイドの特訓を受けておりました。

小梅:
ドイツ・ロンエフェルトのピーチガーデンでございます。

真理愛:
あ…ありがとう。 完璧な給仕、お茶を注ぐ角度まで…それにフルーティーな良い香り、難しい茶葉なのに良く開いてる証拠。

小梅:
誠心誠意、小梅のココロを込めて作って、淹れました。 先輩方どうかお召し上がり下さい。

すみれ:
頂きます。

真理愛:
いただくわ。

すみれ:
うん…なるほど…これが小梅の味か…そんなにすみれ達にブレンド…混ざりたい? 一緒になりたいの? 何も入れてないのに甘い…そしてちょっとだけ酸っぱい‥小梅だしね。

小梅:
うっ…

まみ:
にひひぃ♪

真理愛:
う~ん! 美味しい! さすが旬モノは違うね、これが初モノの味か、これはまるでファーストキスような甘さ~そしてクリーミー味わいぃ♪ たまらないわ~♪ お姉さんがしっかりとリードしてあげるわ…おっとこれはケーキだったわ♪

小梅:
ひぃぃぃいぃ!

聖理愛:
真理愛! ちょっと…

まり:
真理愛オジサンすぎ。 小梅…こんなのにあげて良いわけ? 考え直したほうがいいじゃないの?

すみれ:
くすすぅ♪ すみれと真理愛が指導しなかった理由、小梅良く気付いたね。 よくがんばった。 そう頼る時は私達だけじゃなくて他の仲間を先輩を頼れば、導いてくれる。小梅にはすみれや真理愛だけしかいないわけじゃない。

小梅:
はい…。ありがとうございます。

まみ:
ということでまみ達は帰るのであとはよろしく!

小梅:
えっ?

聖理愛:
とても美味しい紅茶とケーキありがとうございました! 三人ともまた明日学園でね。

すみれ:
うん、気を付けて帰ってね。まみ安全運転で頼むね!

まみ:
わかった! 小梅、ガンバレ♪(パシンと腰を叩いている)じゃあね!

小梅:
えぇえええ! 先輩達のフォローここまで?


その11へつづく