えんぱいな日々(本編) 第五百六十九話 BLAZE UP 中編 その2

 
梨音:
後は中庭に中継機付ければ終わりなんだけど…

注:熱光学迷彩中です。

梨音:
レーザー識別式ガンカメラが3つ。 たぶん赤外線及び動態ならびに音波による変化とレーザースキャン、口径は ご丁寧に説明が書いてあるね。 7.62x51mm NATO弾 小銃用を連射してくるやつ。 熱光学迷彩でも着地でもしようもならレーザー式動態センサーで三方向からの十字砲火でハチの巣と。

でも機関銃付きのカメラが警備用に設置されている女学園ってどうなのよ。

梨音:
壊しちゃうのが一番簡単なんだけど…自分が通ってる学園の備品壊して大騒ぎになるのは勘弁だから…アレやるか…

梨音:
アルティメットドライブ! SQUID! 30セカンドブレイク!

SE:
ひゅんっ!

梨音:
セット完了…しかしお嬢様にあるまじき恰好…まあいつもドローン越しではやってるけど生身でやるのは違うよね…さて長いは無用! もどろう! 離脱離脱!

梨音:
(ただいま~♪ 尾行もなかったし、地下の梨音の秘密部屋でリナも梨音もシャワー浴びて外の匂いも消したしこれで完璧)

梨花:
(何ですかその地下の秘密部屋って)

梨音:
(まあ向日葵がいない時に連れて行くよ。梨音のあるいみ秘密軍事基地だから)

梨花:
(普通のお嬢様は秘密軍事基地なんかもっていませんから。だからお嬢様に擬態しているお嬢様モドキって言われるです。 向日葵はこの裏のお嬢様の顔を知らないんだから…)

梨音:
(むぅ~だって梨音は梨音の夢である全てのメイドが幸せに暮らせる世界の為に戦う反体制ゲリラの特殊戦闘員でこれでも幹部の一人。 夢は祈っていても実現しない。特に梨音の夢はメイドの命を消費することで富を得ている人達からその権利を奪わないと実現しない。 綺麗な事は一つもない。 ドローンをつかってネット越しとはいえ本当に多くの人の命を直接奪ってきた。その時の悲鳴や吹き出す血の感触が残り‥‥梨音の手はもうその血で真っ赤に汚れている。

そんな事を向日葵に知られてはいけない。

梨音:
(本当はこうやって向日葵の胸で寝る資格なんか…梨音には無い。 でも表の梨音の顔を維持する為…そして梨音のココロが壊れない為には…必要。だから梨音は向日葵に強く依存している。まだ戦い続けないといけないから…。)

梨花:
(お嬢様、涙なんか向日葵の胸に垂らしたら向日葵がびっくりして起きちゃいますよ?)

梨音:
(!! 梨音泣いてたの?)

梨花:
(はい。 あのお嬢様、今日設置した設備を使う作戦ってのは明日とかではないですよね?)

梨音:
(うん、明日はちゃんと使えるかチェックするだけ、本当に使用しなくちゃいけないのは来週の登校日が現地での作戦と重なってるからその時)

梨花:
(わかりました。 あのここ三日だけで見てても‥お嬢様はかなり限界だと思います。抜本的な見直しをお嬢様検討する時期ではありませんか? お嬢様、いえ白き短刀「カルンウェナン」の副官に梨花をしてくれませんか?)

梨音:
(えっ…梨音の副官? それは手伝ってくれるって言ってたけど…副官ってことは…本当に全部を知ることに…見つかったら梨花の命が…)

梨花:
(地獄の底までお供しますと言ったのは冗談でも誇張表現ではありませんよ? とにかく明日というか今日も登校日です、あまり眠れませんが仮眠くらいは…して下さいお嬢様)

梨音:
(うん…解った、おやすみ‥)


その3へつづく