えんぱいな日々(本編) 第五百六十八話 BLAZE UP 前半 その5
SE:
ピピ、ピピ(うさぎ型のアクセサリーが鳴っている)
水菜:
うさ子…わかった起きる‥アラーム止めて。
水菜:
うぅ~ん!(伸び)
里緒菜:
うぅ~ん‥(水菜の胸に顔をうずめている)
水菜:(以後()ないはAURORA)
(うさ子、小梅とイリーシャを学園の登校日だからいつも20分前に起こして、小梅が起きない場合は蹴ってでも起こして、遅刻させるわけにはいかないから)
うさ子:
(了解しましたマスター、小梅様にはもう一度、学園へ持っていく荷物のチェックをすることを推奨しますが)
水菜:
(そうだね、だったら小梅はさらに五分前に繰り上げで、後はうさ子に任せる)
うさ子:
(了解いたしました、強行手段としてすみれ様と真理愛様に増援依頼も検討します)
水菜:
(…なるべくそれは最後の手段でお願い)
うさ子:
(了解しました)
水菜:
よし、里緒菜お姉さまを起こさずにベッドから脱出成功!
くんくん♪ お姉さまの匂いが髪や身体についてる。これで一日どうにかガンバレル。今朝はシャワー浴びないぞ。
SE:
じゅぅぅぅ♪
水菜:
(ねえイリーシャ、うさ子のリンクデバイスって持っていって良いのかな?校章が髪飾りだしつけられないしどうしよう?)
イリーシャ:
(スマホ扱い? でいいんじゃないかな?)
スリエル:
(みんなおはよう)
水菜・イリーシャ
(おはよう)
スリエル:
(転入試験を水菜も受けたと思うけどその手続きの時に自分の外部デバイスを記入するところがあって、リンクデバイス書いた?)
水菜:
(書いたよ)
スリエル:
(だったら持って行っても大丈夫、ポケットにでも入れておいて無くさないように身に着けておけばよいと思うよ、私もそうするもりだから)
水菜:
(そうだよねスリエルもスキャンデバイスあるんだもんね)
SE:
ガチャ♪
水菜:
(お姉さま起きたから後でバス停で!)
里緒菜:
ふぁ~♪ みずな…おはよう…
水菜:
お姉さま、おはようございます!
里緒菜:
お待たせしました、コーヒーできました。どうぞ!
水菜:
ありがとうございます♪ あのコーヒーも水菜が淹れましょうか? 水菜のでよければ、里緒菜お姉さまに教えてもらって今練習してるじゃないですか? その一環としてみたいな?
里緒菜:
これくらいは里緒菜に淹れさせて下さい。あと家事なにも残って無いので…
水菜さんは里緒菜をどこまでダメ人間にするつもりなのでしょうか? 後その…その制服にフリルエプロンというのは破壊力がハンパないのですが…
水菜:
押し倒したらダメですよ。 水菜にそういう事を出来るのは仕事が終わって、夕食が終わった後に限定します。そうしないとどこまでも水菜に溺れてメイド長の仕事まで疎かにする可能性が高いと周囲より注意されたので。
過去の里緒菜お姉様と詩織さんとの色々な事は全部お聞きしましたので! よって水菜にそういう事できるのはお仕事や普通の生活をちゃんとできたときの報酬とします。
じゃないと里緒菜お姉さまはメイド長なのでForest全体が困ります!
水菜は鬼になる事に決めました。
里緒菜:
‥‥はい。
水菜:
ではいただきましょう!
SE:
バリっ!
水菜:
う~ん! 美味しい! Forestのパンって美味しいですよね~後この特製バターが最高です。さすが専用ベーカリーで焼いてるだけある。ファンが多いのもわかる味! お姉さま水菜を見てるのはいいですけど、食事もして下さいね♪
里緒菜:
はい…なんかこう幸せすぎて頭が溶けてて、満足しちゃって…
水菜:
う~ん…お姉さまお昼ご飯大丈夫ですか? 夕食は手塚様の所で会食会ですよね?
里緒菜:
うん…なのでお昼はフランソアさんとエステル様が水族館と白森漁港を視察とかいって、回転ずしでお昼を取るそうで里緒菜もその視察に同行するから…回転寿司です。 たぶんそうしないと食べないと思って…萌香さんが決めたんだと思う。本日は一日、ご主人様とエステル様のお付き視察。
水菜:
ありがたい話です。 後てお礼言っとこう。 視察はともかく…ご主人様とエステル様がジャパニーズ回転寿司ですか…でもジャンヌさんが今日まで休みだから、やりたい放題も今日までですね。
里緒菜:
本当に美見と上手くいってくれてよかったよ。 美見の為ならジャンヌさんも仕事を今まで以上にがんばるだろし。
水菜:
今日学園終わったら、みんなで白山のポムグラネイトっていう音楽クラブ? ライブハウス? でしずる先輩とドロシー先輩の婚約祝と新人メイドの歓迎&交流会があるので、終わったら、みんなと帰ってきますので、それまでよろしくお願いします。
里緒菜:
うん! しずるとドロシーも良かったよね♪ お祝いこんど一緒に選ぼう。
水菜:
はい了解です。
水菜:
でわ! 水菜は学園に行ってまいります。 カップは飲み終わったら食洗器いれて、ポチっとスイッチは押しといて下さいお願いします。
里緒菜:
うん…あのさ…本当に里緒菜がエントランスまで着いていったらダメ?
水菜:
ダメです! それをやるとズルズルと他の事も許すようになると、紅葉さん、愛理さん、瑠美さん、亜美さんから厳重に注意されております。
里緒菜:
うぅ…。
水菜:
そんな捨てられた猫のような目をしてもダメです! 里緒菜のお姉さま為なら水菜は心を鬼にできます! まだ時間ありますけど朝のメイド長会議は遅れずに行って下さいね!
でわ行ってまいりま~す!
里緒菜:
行ってらっしゃい…
里緒菜:
うぅ…詩織お姉さまに電話しようかな…あっちは深夜の0:00‥里穂も学園だし‥・わ~ん…(涙)
水菜:(小声)
水菜だって本当はお姉さまとぎりぎりまで一緒居たいんですよ…でもこれから長く一緒に居る為にはちゃんとした生活をしていただかないと…最初が肝心ですから…。 心を鬼! 心を鬼にするんだ水菜!
その6へつづく