えんぱいな日々(本編) 第五百六十六話 Lion 前半 その11

 
悠美:
千穂さん出し抜かれて怒ってたでしょ? あははっ、まあ千穂さん以外は全員知ってたしねぇ。 今日の所はここに怒鳴り込んではこないの? 良かった♪

悠美:
今夜は無理だけど明日の夜こもりちゃんと悠夏ちゃんもつれて新居の方へ来てよ千穂さんが大好きなワインと美亜の料理を用意しとくって言って。うん。

それで絵里奈さんの懸念していたすみれさんの件だけどフランソアさんが解決してくれたわよ。 グリーンウッドへ正式な依頼書を発注するいってたから、そろそろ届いてるはずだから千穂さんに確認してみてざっとみたけど3日くらいは遊んでくれるはず、あとは小梅ちゃんしだいかな?

悠美:
そういうのは悪い大人が出る所じゃないと思うけど? わたしは優香じゃないし。まあ向こうから頼まれたら力は当然貸すけど。あははっ♪ 仕事? 優秀な部下がいますので司令部の方の準備は任してわたしは報告待ち♪

そそForestの時といっしょ。 絵里奈さんゴメン、ちょっと面会者が来たみたい。 じゃあ千穂さんには私が「ごめんねぇ~♪ てへ♪ 代わりに明日の夕飯ご馳走しますから許して」って言ってたって伝えて。 はいよろしく。

悠美:
うん、二人とも執務室へ通して。うん。

兵士A:
閣下お連れいたしました。

悠美:
ご苦労、貴女は下がっていいわ。

兵士A:
はっ! 失礼いたします!

乃愛:
………(ひぃ)

乃愛:
美亜さん、こういうのって敬礼とか…いるんでしょうか?

美亜:
いらないと思う

悠美:
いらないわよ♪ 初日から連れてきてくれたんだ! 美亜ありがとう! 乃愛さんだよね?

乃愛:
はいっ! エンパイアクラブEHDENの副料理長を拝命しました神弓乃愛です!

悠美:
美亜のお姉さまをやってます西村悠美です。 よろくね、コーヒー出すから座って。

乃愛:
はいっ! ってわたしがメイド!

悠美:
ノンノン! これでもわたしもメイドです。 座る座る!

乃愛:
失礼いたします。

乃愛:
美亜先輩! 先輩のお姉さまの職場のキッチンを貸してもらえるか相談するから、そこが同じビルの隣のタワーの中にあるから行った方が早いし、紹介もしたいからって来ましたけど! 入ったら鉄砲もった軍服とか制服着た明らかに軍人さんがかいっぱいて…なんか映画の中の世界に行きなり入ったみたいなんですが…ここ何なんですか? 

美亜:
悠美お姉さまの職場? それで下の階には美亜たちの住むお家もある

乃愛:
だから‥

悠美:
どうぞコーヒー

乃愛:
ありがとうございます

悠美:
こういう時、クラブ内じゃないからケーキがないが不便よね。そっかEDHENが稼働したらそこからまとめて注文して運んでもらえばいいのか、数がまとまればできるかな?

美亜:
そうですねご主人様と相談してみます。

悠美:
うんお願いね美亜。

悠美:
それで乃愛さん、ここはエンパイアクラブが持つ秘密部隊の日本の秘密司令部…
ここの秘密を知ったからには…

乃愛:
ひぃぃ! 口外はしないので命だけは!

美亜:
そうやってすぐに驚かす。 お姉さま、乃愛はForestのメイドとちがって純情なのでそういうはやめて下さい。

悠美:
嘘は言ってないじゃない♪

乃愛:
はぁ~、エンパイアクラブミリタリア特殊作戦群極東司令部? そこの司令長官がこの美亜先輩のお姉さまの悠美さん。 司令長官っていうのはそこの一番偉い人、部門だったら複数のキッチンの料理長を束ねる総料理長みたいもので。これはわかりました。  

美亜:
こないだ出世してそうなった。 

乃愛:
そのエンパイアクラブミリタリア? と特殊作戦群? と極東司令部? って何ですか?

美亜:
エンパイアクラブミリタリアというのはエンパイアクラブが独自に持つ軍隊。 そして特殊作戦群っていうのは美亜も実はよく解らないんだけど、特殊部隊? まあ軍隊の中でも優秀な特殊な軍人さん、エンパイアクラブミリタリアは当然メイドだから特殊な軍人のメイドだけで構成される超エリート部隊。 それで極東司令部というのは日本とその周辺の国ということで‥‥

乃愛:
それって映画とかで良くあるやつですよね?! だったらさっきの悠美さんの説明あってるじゃないですか! 

美亜:
そう?

乃愛:
あと、なんでそんなものがうちのクラブの同じビルの横のタワーの中にあるんですか!? 美亜料理長先輩!

美亜:
先輩なのか料理長なのかどっちかにして。 まあそれはたぶん悪い大人が沢山絡んでて色々な事情でそうなったんだと思う?

乃愛:
その悪い大人の中に先輩のお姉さまも絶対入ってますよね!

美亜:
うん多分入ってるあと美亜が良く知ってるお姉さん達が沢山?

乃愛:
先輩はどういうクラブに今までいたんですか!

悠美:
乃愛さん可愛い♪(笑)

美亜:
お姉さま、美亜の部下に目をつけないで下さいね! 絶対にあげませんから。

悠美:
はいはい♪

その12へつづく