えんぱいな日々(本編) 第五百六十七話 Lion 後半 その14

 
フランソア:
梨音は今、目の前にいる。今日もリハビリの予定が入ってるからそれまでには終わらせるから、うん。連絡するから向日葵とエミリーを昨日みたいに前のジムで。

フランソア:
梨音の安全? 梨音は問題ないでしょ? いま命の危険にあるのは悠美特殊作戦群極東司令長官。 都が撃ちたくて仕方がないみたいで。 昨日フランソアも撃たれたんだけど、新調したミリちゃんツー?が弾頭が特殊弾頭で炸薬も通常の三倍の威力なの、フランソアでもブレードふきとばせたから。そういつものロングブレード。身体にふれなくても近く通っただけでミンチだろうね。 ソニックシールトとか張ってなければ。 それが後頭部につきつけられてる。 まあいくら悠美さんでも避けられないだろうね。

悠美:
萌香、上官にこんな事してタダで済むと思ってるの?

萌香:
わたしはForestのメイド秘書です、うちのクラブは世界を敵に回して戦うとうちのご主人様が言い放ったそのクラブです。 どんな事をしてもご主人様とうちのクラブのメイドを守るのがメイド秘書の務めと教えたのは前Forestメイド秘書の悠美さんではないですか?
それに情報が無いと戦争なんかできないんですよ。

悠美:
里緒菜もなんで萌香とフランソアさんと紅葉さんに言ったの!

里緒菜:
すいませんファイル読み進めてるうちにこれはちょっと里緒菜だけじゃ抱えきれないというか、相談しないとダメだなと思ってる所にスリエルから相談があって…

スリエル:
すいません悠美さん…ご迷惑を…

萌香:
優香さんと瑠莉さんが中心にいるのですから、悠美さんもこの企みに噛んでますよね? 洗いざらい吐いてもらいましょうか?

すみれ:
以上のような検証の結果、あの伝説的野良電脳ウィーザードのホワイトノイズが篠山梨音ちゃんであることが確認されました!

悠里:
橋本研究所のデータに仕掛けておいた追跡用ダミーファイルでホワイトノイズの隠しデータスフィアを発見、そこへ梨音さんが慌てて確認の為ダイブしたのをこちらでリアルタイムで確認したことが最終的な証拠になりましたわ。まあ身内の事になるとどうしてもガードが甘くなるのは仕方がありませんが。

紅葉:
同じレアスキルSQUIDもちの電脳ウィーザード、ホワイトノイズ。三年前から活動を追っていたのですがお会いできてとても嬉しいですわ。

エステル:
今グリーンサーヴァントは隊長不在の為わたくしが直接指揮をとっております。そして先ほどこの司令部にお借りした宿舎に隊員と装備の移動は済んでおります。

貴女の部下とわたくしの部下、どちらが強いのか? 試してみますか?

悠美:
貴女その為にジャンヌに三日間の休暇を美見をダシにして…これだからヌヴェール家とフィッツジェラルド家は…というよりエステル嬢とフランソアさんは。 栗田元帥と瑠莉大将に連絡を入れさせて許可くらいは取らせてくれるのかしら?

エステル:
それくらいはお待ちいたしましょう。

フランソア:
エリシア、ほぼチェックメイト。 花恋に「占領目標はすでに我の管理下にあり。よって部隊による侵攻は不要。」と伝えて。 あとさ、花恋にAURORAの電脳通信くらいは使えるように教育してよ、お願い。

梨音:
マリエットお姉さん、あの…梨音とうちのクラブはどうなるでしょうか?

マリエット:
大丈夫、お姉ちゃんとお姉さん達が今日のリハビリの時間まではどうにかするから待ってようね

梨音:
うん…

フランソア:
ご主人様~。 バスターランチャーでケープタウンを地図ごと消滅させられなくなかったら解ってるよね? フランソアも花恋もすみれも「本気」だよ。 うんわかってるなら良い。

梨音:
やっぱり大嵐は始まったばかりだった…。 梨音は本日もハリケーンのど真ん中…。

その15へつづく