えんぱいな日々(本編) 第五百六十七話 Lion 後半 その2
水菜:
お手洗い貸してくれました?
スリエル:
うん借りれたよ。メイド服で良かった。
水菜:
メイドは万引きは絶対できませんからね。
スリエル:
オレンジとコーヒーがいい? 流石にトイレだけってわけにはね♪
水菜:
オレンジジュースで。 いただきます!
スリエル:
まあ、メイドは窃盗など犯罪はご主人様の命令でもないとできないからね。 その意味では信頼はある。 そういう知識などは、特にこの白森市と今からいく白山市はメイドを積極的に受け入れているモデル自治体だからメイドへの偏見より高感度の方が高いと里緒菜先生からは言われた。 それにしてもドリングホルダーがないのか、飲んでしまおうか
水菜:
はいっ。
スリエル:
本当にクルマ出してくれて助かったよ、さすがに部隊のIDカードと免許はないと不安で。総務部ってことは急な買い物もあると思うんだ、その時にあの場所ではクルマが使えないと。すぐに水菜が里緒菜先生…里緒菜メイド長に申し出てくれて助かった。 これからメイド長会議だそうだから
水菜:
いえ、そうだと思ったので…差し出がましいともおもったのですが…
ごくごく(飲んでいる)
水菜:
……
水菜:
ちょっと缶捨ててきます、そっちはゆっくり飲んで下さい。
スリエル:
えっ一気に飲んだの?
水菜:
運転したいので…
水菜:
缶はここっと…
スリエル:
クルマで送ってくれるのはアノ事を聞く為だと思ったんだけど、違うのかな? あの事聞いてこないな、というよりすごく緊張しているというか、同年代と話慣れてない感じがする…距離感を掴むのが下手な子だな。 こっちから切り出さないとダメかな?
美紗季:
店長の梨音がメイド服を着てサロンで受付や接客…
梨音:
やっぱりオカシイかな? 可愛く無い梨音がいたらメイドとして邪魔? クラブとしてお店として迷惑?
裕子:
いやそうじゃないの
裕子:
これ特定のお客様には弩級ストレートで人気でるよね?
アニッタ:
店長がサロンの指名トップもありえます!
美紗季:
まあここはエスコートサービスをちゃんと分けているから…個室の方ではなくてこちらだけっていう制限をつければ…クラブとしての売りにはなるとおもう…正直可愛いし…。うん…というか…ヤバイくらいに可愛い‥‥。なんていうか不思議? この世のものじゃない綺麗さ、可愛さ、儚さ? 妖精?
梨音:
本当?! 梨音可愛い?
向日葵:
みんな止めてよ…なんで賛成するの…
裕子:
うん可愛い! これは売れる! 新しいクラブですから宣伝は大事です、宣伝映えしますし!
アニッタ:
店長がメイドで接客、そして白き妖精のクラブがアナタをお待ちしておます! キャッチはこんな感じ?、梨音は歌も上手いにしねイケル!
美紗季:
接客などは私達がしっかり仕込みますから!
梨音:
うんうん! お願いします! みんなと一緒になんでもやりたいの!
梨音:
妖精がやるクラブ…妖精の国…ティルナローグ…うーん
向日葵:
お嬢様が企画立て始めた…こうなると止まらないのよ
裕子:
梨音は絶対に指名待ちができるから、その間に私がそのお客を接待してプレイルームに連れ込む…
アニッタ:
コバンザメ作戦だね? セコイワー、それも店長でそれをやると!
美紗季:
今、そういう風景想像したけど楽しいクラブになりそうじゃない?
向日葵:
私も風景が見えて‥眩暈がしてきました…
梨音:
イベントできる! これイケル予感がする! 儲かる!
その3へつづく