えんぱいな日々(本編) 第五百六十七話 Lion 後半 その8
ドロシー:
こんな所に呼び出して何?
しずる:
あの…あの…アノデスネ…ソノ…
めぐ:
まさか今回も怖気づくとかないよね?
真理愛:
もう後がないでしょ? だってホテルへお泊りだよ? まあ普通の異性愛者同士なら「トモダチ」とか言って問題ないけど…でもダブルベッドだし‥‥まあしずるもドロシーもお互いレズビアンだって公言してるんだし…それはできないしょ。
小梅:
というか今まで付き合って無かったのが小梅はびっくりです。しずる先輩とドロシー先輩ってすごくドロシーさんが尽くすタイプでしずるさんもそっとドロシーさんを気をつかったり微笑ましくて。 学園の一年の中では理想の同性カップルだって有名なんですよ、ああなりたいって子達も多くて。ベタベタしてても微笑ましいというか嫌味じゃないというか、それが人気で。 それが…告白もしてないとか…。 ありえないです‥
由奈:
ドロシーが来てからのこの5か月間。わたくしがどんな気持ちであの二人を見ていたかわかりますか? 毎日毎日必死に尽くすドロシーの姿‥
夢結:
解ります。この数日だけなのに、何回しずる姐の後頭部に鉛弾をぶち込みそうになったか、自分を抑えるので必死でした。
由奈:
もし今回も怖気づいたら、死なない程度にコロシますわよ。
夢結:
しずる姐のケジメは妹分のこの私が着けさせていただきます。 姉御のタマ(魂)を取ってアリエル姐に渡し地獄で使役してもらいます。
レイラ:
二人とも穏便になドロシーに恨まれるのは勘弁だぞ。
しずる:
あのね…訓練が終わって、しずる正規にロンゴミリアドの執行官になったじゃない?
ドロシー:
そうですね、こないだケーキでお祝いしたよね?
しずる:
うん。それはいいんだけど…えっとしずるもやっとクラブのWhityGardenの正式なメイドになったんだよ
ドロシー:
それあくまで訓練へ出す為の口実で最初から加入になっていたと久美さんから説明があったじゃない? 私が部隊に加入したときに。
しずる:
そうなんだけど‥いちおう訓練が終わるまではカッコ仮みたいな? しずるの中ではそうしてたんだよ。
ドロシー:
そういう所、堅物というか真面目な所、私好きです!
しずる:
ひぃっ!
ドロシー:
あっ、これはあくまでトモダチとして好きということで♪
しずる:
うん! そうだよね!
小梅:
あれワザとですよね? ドロシー先輩もエグイわ…
めぐ:
気持ちは察してあげて…ドロシーだってずっとガマンしてるんだから
夢結:
副隊長、攻撃許可はまだですか?
由奈:
今宵のわたくしは血に飢えている…ってな!
真理愛:
もうちょっと待ってあげようよ? ねっ?
(すみれ~なんでこんな時に凛空お姉さんに凌辱されているの!)
しずる:
うん...あのね、訓練が終わって正規の執行官になったら決めていたことがあって、言っていいかな?
ドロシー:
うんいいわよ、なに?
しずる:
憧れていたそして目指していた執行官になれたからドロシー一人くらいなら養えるから!
しずると結婚してください。 パートナー契約をして下さい。
もちろん籍をいれるのはずっと後になる、この戦いが終わって私達に普通の人としての権利ができないと。
ドロシーはバイオメイドだし、わたしは戦災孤児のハイパーメイドだから…法的には今は無理だから‥
しずるに戦う理由を下さい。
この世界を変えないとしずる達は結婚できないからその為にしずるは戦う。 しずる達のようなカップルが世界には沢山いると思う。 だからそのカップルの為にも戦う!
だから今は婚約だけ。
ドロシー:
えっ? えぇ…お付き合いじゃなくて…結婚? えぇ‥?
しずる:
これ婚約指輪、受け取ってほしい。
ドロシー:
もしかしてそれを買う為に最近、お小遣いが少なかったの? お昼カップ麺とか食べてたのって…
しずる:
ミリタリアとクラブ両方から給料は出ているけど、殆どしずるは将来の為に貯蓄しているの。 だからこの指輪はわたしの使うお小遣いを削って溜めたもの。 だから将来の生活には支障はないから大丈夫。 あと指輪のサイズはクレアお姉さんにスキャンしてもらってるから大丈夫なはず。
ドロシー:
しずるってさ…すごい真面目だよね‥そういう所…私の初めて記憶の時から…変わらない、一生懸命で生真面目で一直線で…
ドロシー:
こんな私でよければ…貰って下さい。しずると一緒に世界を変える為に戦います。
しずる:
よろしくしずるの大切な女性(ヒト)でしずるの戦友でパートナー。
明日朝一でForestへ行ってクレアお姉さんに報告して、鈴奈お姉さまが目覚めたら報告しないと。もうずっと相談しててお姉さまにいつも「しずる~まだなの?」て言われてたから
ドロシー:
鈴奈さん…鈴奈お姉さまも知ってたんだ。
しずる:
うん! 最初にお姉様で、つぎにクレアお姉さん、そのあとに良二ご主人様、カッコ無しと久美さんと麗奈さん。 そして当然フランソアオーナーには話して許可をちゃんともらわないといけないから。もちろん全員から許可もらってがんばって言われた。 でもあとは誰にも言ってない。
しずる:
本当に真面目というか筋を全部通すというか堅物だよね
チュ…
しずる:
愛してるよドロシー
ドロシー:
うん…ずっとずっとドロシーは目覚めてからしずるの事を愛していました。これからもずっと愛します。 ねえ今夜から一緒に寝ていい? 実は…一人で寝るの…怖かったの…闇にさらわれそうで…
しずる:
うん。一緒に寝よう。これからずっと一緒だよ。死が二人を別かつまで‥
ドロシー:
しずるの事は私が絶対に死なせない! だから私の事を護って…そしたらその分ずっと一緒に居らるから。私はしずるを癒すわ。
しずる:
うんドロシーの事はしずるが護る。約束する。
小梅:
あぁ…しずる先輩、見た目はお姫様のようなのに王子様みたい、カッコイイ。 そしてドロシー先輩もカッコイイです…お二人ともステキすぎる。
真理愛:
まあ素はめちゃくちゃ真面目だから…でも‥ちょっと
めぐ:
キザすぎじゃない? まあドロシーの好みだからわかるけど…
レイラ:
あのセリフは私には言えない
由奈:
色々な意味で突き抜けましたわね。
夢結:
うん…お似合いお二人じゃないですか~(棒)、アタシ、まろんとエミリーの部屋に戻る‥これはやってられないわ。 副隊長お願いしま~す。
うさ子:
ぴょん!
真理愛:
終わり!閉廷!以上!みんな解散!
その7へつづく