えんぱいな日々(本編) 第五百六十九話 BLAZE UP 中編 その10
みるく:
お姉さまは梨音の事が怖いみたいです。話すのはおろかなるべく接触を避けてるというか
ルシフェル:
梨花の報告の通りですね。
ルシフェル:
アリエルのシスターで一番身近から見ているみるくが言うのですから間違いないでしょう。アリエルでは梨音に意見できませんし抵抗もできません。 アリエルとすみれの過去のボタンの掛け違いが生んでしまった今の状態です。 上位個体であるすみれや花恋、ルゥナには例外的にアリエルは意見を具申できますが、梨音には‥
梨花:
やはり無理ですか。
ルシフェル:
私が組織全体を再編します。 まあその前にあの anomaly(アノマリー)(注)なアルティメイドになってしまったすみれをどうにかΔωδεκάθεον(オリュンポス)に直接乗り込んででも認めさせないと…
マリエット:
そうですか、お願しいたします。
みるく:
すみれ先輩? あとオリュンポスってなんですか?
梨花:
梨花達バイオメイドの管理機構みたいなもの。ゆっくり今度教える。
注:アノマリー(英: anomaly)
アノマリー(英: anomaly)とは、ある法則・理論からみて異常であったり、説明できない事象や個体等を指す。科学的常識、原則からは説明できない逸脱、偏差を起こした現象を含む。すでに説明できるようになった現象でも、アノマリーあるいは異常という名称がそのまま残ったものも多い。
ルシフェル:
それで! スリエル! お姉ちゃんが一生懸命働いてるのにアンタ何やっての! 会議に参加しなさいよ!
スリエル:
三連のIH調理器に電子オーブンレンジが二つ、シンクと冷蔵庫、食洗器までこれ飛行機の中だよね?
エミリー:
こっちはダブルベッドにドレッサールーム。キャンピングカーより豪華
夢結:
お風呂とシャワー。 そしてトイレは当然別! 乗って来たクルマもリムジン含めて二台格納できるし!
夢結:
これ軍用輸送機だよね? こんなの許されるわけ?
SE:
ごぉぉぉぉぉお!
悠里:
許されるわけありませんでしょ!
夢結:
デスヨネー! おっここに前方のベッドルームはあるんだ、専用のクローゼットもあるし、ちゃんとダブルサイズ。
瑠莉:
これ自分で買った機体を軍に持ち込んでいるだけだから!
悠里:
当たり前です! 軍から一円でも出ていたら即極刑デスわ! 持ち込み品だとしても許される方がオカシイと言っているのですわよ!
瑠莉:
あの悠里さん、トリガーに指をかけたままなのは…なんかあったときに…
悠里:
「元」ご主人様! こういう言葉御座いますのよ! 「一発なら誤射かもしれない!」それが例え精密誘導のトマホーク巡航ミサイルだとしましても!
瑠莉:
どこの米軍ですかぁ!
都:
わくわくっ!
愛花:
Forestコントロール! こちらエンパイアクラブミリタリア司令本部所属YC-1輸送機 愛花少佐です着陸誘導を…
アシュリー:(無線)
こちらForestコントロール。 愛花少佐、お~あの後輩を置いて南アフリカ司令部に高飛びした愛花3等空佐ではありせんかぁ~お久しぶりです、でもないですねぇ♪ 愛理先輩、歓迎に高射砲とSAM(地対空ミサイル)を撃ちます?
愛理:
アネキ~どの面下げて着陸するか見てあげよう♪
愛花:
ちょっと! なんで愛理がいるのよ! アンタGreenWoodsはどうしたのよ!
愛理:
オーナー、メイド長、副メイド長、メイド秘書がForestにきてるから絵里奈さんとアタシが護衛
愛花:
えっつ絵里奈さんいるの…やっぱ着陸はやめ…
瑠美:
あーForestコントロール、私達も乗っているのでSAMは無しで、あと誘導お願いします!
愛花:
いやぁぁぁ! 降りたくないよぉおおお!
その11へつづく