えんぱいな日々(本編) 第五百六十九話 BLAZE UP 中編 その11
フランソア・真理愛:
すみれ!小梅!
Dr:
いけません! フランソア!マリー!
とんっ! フランソアの胸を押している
フランソア:
きゃぁっぁ! お兄ちゃん…
真理愛:
ひぃぎゃぁっ!
穏海が真理愛の首根っこをつかんで引き戻しつりあげている
凛空:
嘘、フランソアちゃんと真理愛より早くお兄ちゃんが動いて…庇った?
穏海:
お兄様!!
凛空:
穏海ダメ!
フランソア:
剛史お兄ちゃん!
SE:
バンっ! サンルームのドアが開かれ 三人が入ってくる。
優樹子:
にゃん太お願いね! 鈴佳は反対側にくま太を投げて
鈴佳:
わかった! くま太行ってこい!
くま太:
ピガァああああああああああ!
にゃん太:
にゃん!
里緒菜:
何これ?! ここサイバースペースじゃないよね? 物理空間だよね?!
優樹子:
冥界の女王 第二の皇女 七つの鍵の守護者の名において命ずる!
七つの鍵を持て 開け地獄の門!
来たれ! Ὄρθρος(オルトロス)
Ερυθεια(エリュテイア)プロテクトドライブ!
SE:
グォオオオオオオオ!
SE:
しゅぅ‥‥
優樹子:
すみれちゃん無事?
すみれ:
…はい。すみれと小梅は無事です。 小梅は意識を失ってるだけです。 お兄ちゃんとくま太とにゃん太が庇ってくれたので。すみれのプロテクションフィードがもちました。
すみれ:
でも…くま太とにゃん太の疑似意識と…お兄ちゃんのゴースト(霊魂=統合意識)は「アレ」に持ってかれました。 「アレ」は何なんですか? そして…
すみれ:
なんで、この「物理空間」ですみれの「プロクションプログラム」が動くんですか?
教えて下さい、優樹子ママ…いや…櫻糀優樹子博士。お兄ちゃんのお師匠様の一人でしょ? すみれにも内緒にしないで教えて下さい。 優樹子博士やDrフィツジェラルドや…ほかの人たちは…何を…作ったんですか?
フランソア:
ゴーストが持ってかれた? もしかしてお兄ちゃんそれをわかって? フランソアやすみれ達の身代わりに?
そっと凛空がフランソアの背中をさする
片手で小梅を抱えて、立ち上がるすみれ。
すみれ:
すみれ達を…どんな怪物として創造(つく)ったんですかぁ!
教えて下さい! 博士(ドクター)
VIORET:
Divine! (ディバイン=聖なる)
SE:
うぃ~ん!(すみれの指先にエネルギーが収束していく)
優樹子・里緒菜:
すみれちゃんダメ!
鈴佳:
!!
その12へつづく