えんぱいな日々(本編) 第五百七十話 BLAZE UP 後編 その14

 
ニケ:
うぅ~ん…う…ん

ニケ:
ここはドコ? 

ごそごそ(コユニが前肢を動かしてる)

ニケ:
コユニ? 無事だったんだ、たしか光が爆発して…後の記憶がない。 コユニ何で話さないの? みんなは? お兄ちゃんは? テミスは? デーメーテール様は?

ゴソゴソ(首を動かすコユニ)

クレア:
目覚めたね。 体調はどう? 身体になんか違和感とかある? どっか痛いとか調子が悪いとか? 胸やけがするとか?

ニケ:
えっ…身体には違和感はありません。 どこも痛い所などは無いです。

クレア:
良し! コユニもやっとマスターが目覚めてよかったね。

コユニ:
ひひん!

ニケ:
あのアナタは? それと…

クレア:
はいはい、色々質問はあるだろうけど。 まず私はクレア。 衛生メイド。 アナタ達の言葉で言うと治癒士とかヒーラーとかそういう専門のメイドさん。 次に剛史お兄ちゃんやテミスちゃん、デメテルさん、くま太ににゃん太、ついでにうちの師匠達二人、みんな無事だから心配しないで。 

ニケ:
良かったです。 治療師の先生? クレア先生?

クレア:
まあそういう呼び方でもいいよ。 それで最大の疑問だろう…「ココは何処か?」は…

パチンと指を鳴らすとカーテンが電動であく

クレア:
地上へようこそ電脳世界の女神様♪

ニケ:
あっ…(言葉を失っている)

クレア:
晴れてたら良かったんだけど雨降ってるんだよね。

ニケ:
あっ‥‥これ…なんですか? 建物? えっと‥えぇ…

クレア:
あぁ…デメテルさんはもともと地上を知ってたし、テミスちゃんは脅威の順応力だったからね。 流石アッチの世界でのDrの弟子って感じだったし。 
ニケちゃんの反応こそがクレアが求めてたものです!

クレア:
今AURORAで連絡をいれたから、夜にはみんな来ると思うんだけど。 それまでお姉さんとお話してようか? 

ニケ:
お話お願いします。色々教えて下さい先生。

クレア:
その前にお腹が空いてない? 食べられそうなら食事を持ってくるけど

ニケ:
お腹が空く? って

SE:
ぐぅ~♪(ニケのお腹が鳴る)

ニケ:
!! 何ですかこれ?!

クレア:
生身のカラダだと~お腹が空くと「空腹期収縮」といって胃の中の空気が縮んで押し出される時にそのように音がなります。 食事が娯楽でも学習でもなく、生きる為に必須なモノになった証明!

クレア:
地上の飲み物と食べ物もってくるからまっててね♪ 

ニケ:
はい先生お願いします。

SE:
カチャ♪(ドアが閉まる音)

ニケ:
これが地上の世界。 地球。 そしてこれが物質のカラダ。 ニケは本当にお兄ちゃんの世界に来たんだ…


その15へつづく