えんぱいな日々(本編) 第五百七十話 BLAZE UP 後編 その17

 
すみれ:
確かにお兄ちゃんが言う通り、すみれに似ている、他人とは思えない。

ニケ:
そうですね。

くま太:
性格は違うがな!

くま太:
ニケはまず、剛史殿に一途で健気で献身的で、命を捧げるとまで断言している。まさに乙女! それに比べてすみれは…ふっ…凛空殿だろ、我が正妻の真理愛、そして今度は小梅にも手をだし! 剛史殿がニケ殿に惚れるのも道理。

すみれ:
ちょっとまってよ! すみれはお兄ちゃんの事も好きだけど、凛空様の専属メイドだし! 真理愛はその…メイドになる前に…小梅は可愛いし…その

ニケ:
くま太さん、あのですね、この場合はニケの方が後なので…その…申し訳ないというかすみれさんにコロサレテも仕方ないといいますか…

くま太:
このニケはな、こちらの時間で換算すると約一年間、剛史殿をただ只管身を粉にして支えこちらの世界への生還を果たらせたまさに女神だ。 それに比べてオマエというやつは、こないだの休みはどうした? 凛空様の所にも剛史殿の所へも戻らず、小梅と…

すみれ:
ひぐぅ! だってちょっとでも目を離すと真理愛が小梅の事を独占するし…

くま太:
ようは小梅の方が凛空様や剛史殿より大事だと、好きだと?

すみれ:
そういう訳じゃないんだよ? 今はその‥

くま太:
今は新しいシスターになった小梅に夢中と

ニケ:
くま太さん! あのですね! ちょっとすみれさんとお話させていただけますか?

くま太:
ニケ、最初が肝心だ。このすみれと、ニケ、どちらが妾として剛史殿を愛しているか?妾としてふさわしいか? その雌雄は決しとくべきだ。 すみれは剛史殿のみには構っていられない。しかしニケはあの一年間ただ只管、異世界に来た剛史殿を懸命に支えた。剛史殿のみを見ていた。それをオレは評価する。剛史殿の妾としては己が上だ。

クレア:
これは勝てないね。

すみれ:
返す言葉もない…。完全敗北…。

すみれ:
あの‥時々でいいんで、お兄ちゃんとの夜伽、まあエッチの事なんだけど、その時に気ががむいたらでいいんで、すみれも呼んでくれると…その…あくまでニケが休憩したいときにさしてもらえるとか…ほらお兄ちゃんと二人きりだと身体持たないときもあるとおもうので‥そういうときの交代要員とか…もしくは一緒にとか二人の方が負担が少ないし‥どうでしょうか?

ニケ:
一緒にですか…まあその…お兄ちゃんとすみれさんが宜しいなら…そのほうが楽ではありますが…正直ニケ一人では持て余しておりましたので‥‥毎回翌日は動けなくなってたので…

クレア:
そのほうがいいとおもうよ? ニケちゃんもすみれちゃんもカラダ小さいし。 クレアも憔悴しきったお相手の回復の為に呼ばれているから。

すみれ:
あのね…ニケが良かったら、あっ姉妾なんでニケのことは呼び捨てにする、すみれのことは好きなように呼んでもらっていいから。 それでお兄ちゃんがニケとすみれと一緒に寝たいんだって・・・それをお兄ちゃんずっと向こうの世界でおもってたらしくて

くま太:
あははっ! あっちにいるときから言っておったな!

クレア:
うわぁ~…我が兄弟子ながらスイマセン

レスフィーナ:
‥‥そういう人なんですねお兄ちゃんさんって…ケダモノ…

ニケ:
ぇぇ‥まあお兄ちゃんが望むなら…

すみれ:
ごめんね、こんなお兄ちゃんで…

ニケ:
いや…正直…一人でお相手するよりは…。あはは…カラダモタナイし…

すみれ:
AURORAの設定と説明とお兄ちゃんの妾としての夜伽のポジションもきまったし、すみれはこれで…

クレア:
すみれちゃん…ここに来たのはその為じゃないでしょ? ニケちゃんに寝てる間というか剛史お兄ちゃんがあっちの世界にいってた間とか、スプール全体とかの説明とかそれをしてもらう為にすみれちゃんを呼んだんだけど?

すみれ:
あっ…そうでした。

くま太:
スマン、最近先ほどいった小梅というシスター、まあ同性愛でいう所の妹としての立場だなができてな・・・色ボケでポンコツ化がひどくてな…

ニケ:
可愛い義妹さんなんですね。お姉さまになったんですね。

くま太:
そうだ。レスポスの巫女の友人もおるし馴染みはあるだろう。

ニケ:
ニケはいったことありませんが、テミスとレスフィーナの周りには多いので…

くま太:
テミスとレスフィーナも同性カップルだったな。

その18へつづく