えんぱいな日々（本編) 第五百六十九話 BLAZE UP 中編その18

くま太:

電脳位相空間から物理空間への錨での固定が終わるまで門の前からヤツは動けん、今しかない

すみれ：

ちょっと門を閉じたら…

すみれ：

アナタ達もお兄ちゃんを助けに行けないじゃない！

くま太：

すみれ落ち着け！　オレもそこまで無策ではない！　ちゅんぴ隊員達にビーコンは送り続ける、オレはオマエ達を信じる！　

それに…

デーメーテール：

このちょこまかと！　この裏切り者！　いや裏切り猫！　

にゃん太：

動きが鈍いようですな、ワインが足りないのではございませんか？　豊穣の女神様！

デーメテール：

蛇と猫はだから嫌いなのよ！　

小梅：

にゃん太もあんなに戦っているのに…お兄ちゃん…小梅何もできない…情けなさすぎるよ…

くま太：

オレを侮るのはまあ解るが、剛史殿が何の策もなく、あの扉の先に行ったと思うか？　あの扉の先は、星界のデメテルの女官である美少女、乙女達のみが集う「処女宮」だ。そこへ男である剛史殿が行ったのだぞ？　「男の自分」を使い、女官達を快楽で懐柔、従わせる。　まさにエンンパイアクラブのオーナーらしい作戦ではないか！　

さらにオレも男なのでな！　剛史殿とにゃん太ほどではないが、あの先の宮殿には興味がある、オレは本当はエロース（エロス・愛の概念の支配者）宮の方が好みなのだがな、まあ、　すみれ達が迎えに来るまでは適当に悦しむことにする。

すみれ：

アンタは男というよりオスでしょ！　イヤ！　にゃん太も…お兄ちゃんも…ただのオス！　このケダモノ！

くま太：

くまダケにか？

ＳＥ：

バキンっ！（杖でくま太を横殴りにするが、くま太が張ったプロテクションシールドに弾かれる）

くま太：

おっと！　胸が豊穣な美少女のデメテルの処女官に会うまでにこのカラダが傷いたら困るではないか！　幼き女官は剛史殿とにゃん太に任せるとするか！

すみれ：

さっさと位置へつけエロくま！　ついでにあの酒癖が悪いバックス（注）の化身のにゃん太も！　お兄ちゃんの所へ送り届けてあげるわよ！　消し炭にならずに済んだらねぇ！

注：バックス（古希: Βάκχος, Bakkhos）

バックス（Bacchus）またはバッコス（古希: Βάκχος, Bakkhos）は、ローマ神話のワインの神である。ギリシア神話のディオニューソスに対応する。ディオニューソスの異名バッコスがラテン語化してバックスとなったもの。日本ではしばしば英語読みのバッカスで言及される。

イタリアでバックスの祭祀が始まったのは紀元前2世紀からである。イタリアでは、ローマ人の神リーベル（Liber）の崇拝と結びついた。

ローマにおけるバックスの神話は、ギリシア神話のディオニューソスの神話をローマの神名に置き換えたものである。

バックスを称える酒宴の踊りとしてバッカナリア（英語 en:Bacchanalia）、バッカナール（フランス語 fr:Bacchanales）、バッカナーレ（イタリア語 it:Baccanale）がある。

解説：ディオニューソス（古希: ΔΙΟΝΥΣΟΣ, Διόνυσος, Dionȳsos）

ディオニューソス（古希: ΔΙΟΝΥΣΟΣ, Διόνυσος, Dionȳsos）は、ギリシア神話に登場する豊穣とブドウ酒と酩酊の神である。ゼウスとテーバイの王女セメレーの子。この名は「若いゼウス」の意味（ゼウスまたはディオスは本来ギリシア語で「神」を意味する）。オリュンポス十二神の一柱に数えられることもある。

聖獣は豹、虎、牡山羊、牡牛、牡鹿、蛇、イルカ、狐、ロバで、聖樹は葡萄、蔦であり、先端に松笠が付き葡萄の蔓や蔦が巻かれたテュルソスの杖、酒杯、豊穣の角もその象徴となる。

日本語では長母音を省略してディオニュソス、デオニュソスとも呼ぶ。別名にバッコス（古希: Βάκχος, Bakkhos）があり、ローマ神話ではバックス（Bacchus）と呼ばれ、豊穣神のリーベルと、エジプトではオシーリスと同一視され