えんぱいな日々(本編) 第五百六十九話 BLAZE UP 中編 その19

 
小梅:
その後、音がして気を失って、目覚めたらココでした。

穏海:
ほう…

小梅:
今、こうやって、思い返してくま太のお話や色々考えるとお兄ちゃんてワザと? あのデーメーテール様のあの扉の向こうにお屋敷があって、そこに説得に、バイオメイドをみんなを殺さないようにって説得しに行った? それをくま太とにゃん太が手伝う為に後から行ったてことです? 
あとデーメーテール様としてはなんか理由があってバイオメイドをみんな殺さなくちゃいけないけど、小梅はすみれ様と繋がったから、小梅とすみれ様は電子の世界で「お仕事させたい=殺さないよう」にするためにわざわざ迎えに来た? なんかデーメーテール様って悪意がなかったというか、怖いけどなんか神様にしては気さくで…悪い人に見えなかったん
です。 人じゃなくて女神様?

里緒菜:
うん、その考えであってると思うよ小梅ちゃん。

穏海:
あくまで…説得…ふ~ん…

小梅:
あとくま太が言ってた「「男の自分」を使い、女官達を快楽で懐柔、従わせる。」ってどういう意味ですか? それであのデーメーテール様の女官ってことは、デーメーテール様のメイド達とか部下とか言うことですよね? それを説得してデーメーテール様を説得してもらう? てもこの「男の自分」て何? あとくま太とにゃん太も男?だからって…手伝えるみたいな雰囲気だったんですけど……それをすみれ様が「ケダモノ」って怒ってたので。

里緒菜:
それは…そのあの…小梅ちゃんにはまだ早いかな? あははっ…

穏海:
里緒菜さん、わたくしはサイバースペースは余り知らないですが、ヤリすぎてアソコが壊死して落ちたりしないんですか?

里緒菜:
いや~、里緒菜もあっち側でそういう経験は無いし、それ以前に里緒菜には性別が違うので器官として存在しませんのでワカリマセン。


穏海:
でしたら…こちら側の肉体のを切断してしまいましょうか?

里緒菜:
いやいやいや! 穏海さん気持ちはわかりますよ? 「なろう系」いえば「転生したら美少女な乙女の女官ばかりのハーレムで男はボク一人だった件」みたいな? その主人公がお兄ちゃんさんになったわけでしょ?

小梅:
切断? ハーレム?

里緒菜:
しかし、お兄ちゃんさんなら確かに…平和的?に説得? 出来る可能性が高いし、送り込んだ人員としては我がエスコート本部が誇るマネージャーのくま太とコミュ力MAXのにゃん太がお付でしょ? ある意味うちの周りで最強「タラシ三銃士」じゃないですか…成功確率は高いです! そうすれば無駄な闘いとかは起きないし。

穏海:
だから余計に腹が立つのです。

里緒菜:
ほら、あくまで電子の中ですから、美少女ゲームの中に入ってるようなモノですし…そういう本とかゲームとかでやるのと同じで浮気じゃないですから! (とお兄ちゃんに説得したような気がする…誰の作戦だこれ?)

穏海:
体感型美少女ゲームとでも思えと?

里緒菜:
そうです! まさにそれです!

小梅:
その美少女ゲームの世界にお兄ちゃん達はいるってことですか?

里緒菜:
そうそう! それでお兄ちゃんがそのゲームでトゥルーエンドのクエストをクリアできればデーメーテール様は説得されてバイオメイドを皆殺しなんかしないってこと。あとはクリア後にすみれちゃんやうちのフランソアご主人さま達が一丸となって、迎えにいけばトゥーハッピーエンド?

小梅:
そうなんですね…バイオメイドの運命はお兄ちゃんがその美少女ゲームを攻略できるかどうにかかかっているのか…美少女ゲーム。イリーシャが作ってるやつですね。 だったら攻略対象ヒロインでデーメーテール様とかあるといいですね。 なんか寂しそうな人だったからお兄ちゃんなら楽しくお付き合いして幸せになってくれそうだし。 

里緒菜:
まさか女神様に手を出してこちら側でメイドにするとか…お兄ちゃんさんしませんよね?

穏海:
いえ、お兄様なら十分ありますわ。物心ついた時からずっとお兄様をみてきたわたくしが断言いたします、お兄様はそれくらいの「超絶天然のタラシ男」です。女神だろうが魔神だろうが女なら無意識で誑し込みますわ。

里緒菜:
そこで断言しますか…さすがお兄ちゃんさん幼馴染の穏海さん。

ごそこそ…お兄ちゃんが起き上がる

謎の少女:
あっ!

SE:
パタパタパタ♪(平サンダルの音)

謎の少女:
お…お目覚めに…なられました…か? ご機嫌は如何でしょうか? 
大丈夫だと。 えっ? すみれ無事だったのか?

謎の少女:
あっ、雰囲気が似てる子と間違えたスマナイと…いえいえ。 混乱なされているのは理解しておりますので。 言葉は通じてるみたいなので良かったです。

ミケーラ:
わたくしは、デメテル神殿の女官見習いで、Ttranscender(トランスセンダー)様の侍女を仰せつかったミケーラと申します。 よろしくお願いいたします。

その20へつづく