えんぱいな日々(本編) 第五百七十話 BLAZE UP 後編
ミケーラ:
よし豆もちゃんと膨らんでる、これなら…あとはゆっくり一定の速度で…こぽこぽ♪ 良い香り♪ よし!
ミケーラ:
お兄…あっ‥‥う~‥(ぽっ)
(本当は見てたいけど…コーヒーが冷えちゃうし…)
お兄ちゃん! コーヒーできたのでこちらへお願いします。
ミケーラ:
どうでしょうかお兄ちゃん…正直にお願いします! 再現性は?
大分似てきた? エガミもちょっとあるけど最初にくらべればコーヒーになったと。
風味とかは? でている、これならコーヒーと言える! 美味しい!
ミケーラ:
良くがんばった? ありがとうって! はいっ! ミケーラがんばりました! 良かった! これでお兄ちゃんにコーヒー飲んでもらますね! わーい! はい味わって飲んでください! その前にいいこいいこしてくれますか? わーい! 嬉しいです! でへへぇ♪
ミケーラ、お兄ちゃんのお役に立てる事一個増えました! とても嬉しいです!
くま太:
ミケーラ、あのそろそろオレにもコーヒーを貰えるかな
ミケーラ:
くま太さん! いつからそこに?
くま太:
ミケーラが剛史殿に見とれて、コーヒーが冷めるのと見つづけるのをどっちにするか葛藤している時くらいかな?
ミケーラ:
あれは見とれていたわけじゃなくてですね! ちゃんとコーヒーが淹れられているかどうか心配で…
くま太:
それで本当に美味しいのか剛史殿? ほうすみれが淹れるコーヒーに似ている味になっている。 苦みが多いとオレは好みだと。 だったらミケーラ、ミルクと砂糖をもらえるかな? カフェオーレにしょう
ミケーラ:
はい…ミルクと砂糖ですね。 ちゃんと再現しております。
くま太:
たしかに美味しいな。良く再現できている。
ミケーラ:
それはどうも。 別にくま太さんの為に再現したわけじゃないですけど。
くま太:
わかってるさ。 ああ大丈夫だ、デーメーテール殿は今日の元老院の疲れがでてもう寝ておる。 それでだ元老院会議については、やはり代替え案が無いと検討さえしてくれない感じだな。
くま太:
デーメーテール殿も何度も食い下がって、有効な代替え案が提示できるなら議題にはあげてもらえるように元老院から言質はとった。
ミケーラ:
デーメーテール様も地上に降りた同胞をできれば殺戮などしたくない派ですから。しかし現生人類を護る事が私達の使命の根幹なので…
くま太:
まあ元老院の強硬派であるヘーラー殿がバイオメイドに対しての現生人類が行った仕打ちに、バイオメイドや抑圧されているオーバーメイド達が許さないだろうと危険性を訴えておってな聞く耳をもたないのだ。それに、アテナ、ヘスティアー、ペルセポネ、アルテミス、ポセイドンと地上側を良く知るメンツが現在地上で活動中の為不在の会議だコチラに不利だ。
ミケーラ:
デーメーテール様のあんな辛らそうな顔…もう見たくないです。 はやく笑顔にしてあげたいです。 だけど無駄に戦争になってヒトと私達が殺しあうなんて避けないといけないし。 はい、そうしない為にお兄ちゃんがこの世界に来たってわかってますし信じろって…それは信じてますけど。 ミケーラは何もできないし…お兄ちゃんやくま太さんやデーメーテール様のお力になりたい。 ミケーラは十分力になってるって…なってませんよ
くま太:
(すみれの時もそうだが、まあこれでミケーラが剛史殿に惚れるなとは無理な話だな。)
くま太:
とにかく、次の元老院の会議までは時間がかなりある。少しは剛史殿も気分転換などをして頭をすっきりさせないと代替えの妙案など思いつかんぞ。 オレはそろそろデーメーテール殿の床(とこ)にもどるとする。 目が覚めてオレがいないとウルサイのでな。 あと行方不明のにゃん太探しはオレに任せろ。 明日からデーメーテール殿と乙女宮内の各神殿へ外遊にでるのでな。 ああにゃん太のことは任された。
ミケーラ:
あのくま太さんデーメーテール様をよろしくお願いいたします!
くま太:
任された。ミケーラは剛史殿をよろしくな。
ミケーラ:
はい! ミケーラ任されました!
ミケーラ:
はぁ~(溜息)
少女の声:
何溜息ついてるのまあ恋煩いだから仕方ないけど。
ミケーラ:
テミス、いつ戻ったの?
テミス:
今さっき、デーメーテール様に用事があったんだけど入れ違いになちゃった。
だから戻って来るまで滞在する♪
ミケーラ:
アンタさ本当に秩序と法の女神? 自由過ぎない?
テミス:
「女神見習い」だし。
テミス:
そんでさその様子だとまだお兄ちゃんと肌重ねて無いんだ。
ミケーラ:
ひぃっつ! そうよ悪い?
テミス:
悪いっていうか? あんた一応、お兄ちゃんのここでの侍女でしょ? もう三週間だよね? なんで手つけられないの? それ問題じゃない?
テミス:
まさかさお兄ちゃんとしては、こうカラダが豊満な方が好きとか? 胸とか? デーメーテール様みたいな? あと年上が実は好きとか?
ミケーラ:
それはくま太さんに聞いたんだけど、地上では正妻も妾も年下だそうです。 ミケーラみたいな娘が好みだから心配しないでって言われた。
テミス:
そうか。 それで話変わるけどなんでお兄ちゃんの侍女のアナタがひとりで花園で溜息ついてるの? お兄ちゃんは?
ミケーラ
今、神殿の書庫で、元老院に出す代替え案の為の資料を調べるって本読んでるので。
テミス:
それで邪魔にならないように一人で花園きてたと。
ミケーラ:
うん…。
ミケーラ:
くま太さんが昨晩、次の元老院会議までは時間があるからお兄ちゃんに気分転換しろと言ってたんだけど…頭から離れないみたいで…かなり煮詰まってるみたいで…あれじゃミケーラからみても効率悪いなって…どうにかしてあげたいんだけど何していいのかわからなくて…それで悩んでたの。
テミス:
はぁ~(溜息)、何していいかワカラナイってそれこそ侍女の務めでしょ?
ミケーラ:
侍女の務め?
テミス:
お兄ちゃんは男です。まだ時間もある。そして使命を行うのに効率が悪いなら、ここは愛欲に溺れさせて一回、頭をリセット! それこそ侍女の務めではないでしょうか? ミケーラと少しの間愛欲の日々に溺れたってお兄ちゃん真面目だし、時期になれば使命はこなすと思うし。
ミケーラ:
愛欲の日々…
ミケーラ:
そうだよね、これはお兄ちゃんの為、そして地上にいる同胞の命の為! 決してミケーラの個人的な欲望の為じゃない! 具体的にはどうしたらよろしいのでしょうか?
テミス:
あのお兄ちゃんはほっとくとミケーラがお兄ちゃんに好意をもっていることを理解していても手を出さないと思う。 かなり強引にいかないとダメです。 よってごにょごにょ…これで自然にそういう流れに
ミケーラ:
なるほど…それならたしかに自然に…うん。 やってみる。
テミス:
いっかい手つければ、あとは…どうにかなるよ。 それでデーメーテール様が外遊からもどってくるまでデメテル神殿に滞在するから私の部屋も用意して。 夕食はお兄ちゃんと一緒にたべたいけどいいかな?
ミケーラ:
わかりました! うん助かる! くま太さんがデーメーテール様について行ってるからいないし助かる。 ミケーラと二人だけだと緊張しちゃうんで…ミケーラが
テミス:
まあ幼馴染みだからできるだけ協力するから! この女神カッコ見習いのテミスがついてる!
ミケーラ:
ありがとうテミス!
テミス:
師匠はアストライアの所へ行ってくるから帰るまでにコレを読んどけと図書室その物を指さしたんですよお兄ちゃん酷いと思いません?
テミス:
えっ! オレも学生時代の師匠に同じことされた?! 研究室の図書室を指さして…はぁ…そんな滅茶苦茶な師匠が地上の世界にもいるんですね。 レポート全域にわたって書かされたと。 たしかにレポート書けと言わている。 それはちゃんとチェックされるぞって…えぇ…マジっすか?
ミケーラ:
星界も地上も学生は同じだって! テミスがんばれ♪
テミス:
ちゃんと勉強しろって…そうだこのお兄ちゃん、地上では先生だった…同情してくれない!アタシを慰めてくれる人いないわけ?!
ミケーラ:
あはははっ!
テミス:
食べたぁ~飲んだぁ~大満足ぅ~! ミケーラ、料理の腕上げたよねぇ…めっちゃ美味しかった! お魚もパンも食べたいんだけどもう、お腹ポンポン! 部屋に持って帰って、夜中と朝に食べるから包んで! はいお兄ちゃん、ごちそうさまでした! だよね?地上の挨拶。
ミケーラ:
はいお粗末様でした。 じゃあ包むね、よしっと!(AURORAの端末を表示してピコピコ押す)
テミス:
コーヒーも飲みたいけどお腹に入らないでしゅ、明日いただく。
テミス:
ありがとう、そうですねミケーラもがんばって料理や食料の供給とかの勉強をしているんだし、テミスも法システムの勉強を頑張れと…はい…そうですね。 がんばればミケーラのように成果が出ると。 はいお兄ちゃん先生のおっしゃる通りです!
ミケーラ:
お兄ちゃんは普段は優しいけど勉強についてはすっごく厳しい先生だよ。 時々ミケーラの勉強もみてもらうけど。
テミス:
なんていうか、うちの師匠とお兄ちゃんって雰囲気?が似てるんだよね・・・だから逆らえないんだけど、気さくに話せるし。 星界だろうが地上だろうか魔界だろうが先生なんてかわらないって? そうなのかな…?
ミケーラ、料理ありがとうね、これで夜中お腹すいても食べられるし、朝も用意しなくてベッドの上で…
ミケーラ:
だめ! ちゃんと机で食べる! あんたそれでも女神なの?
テミス:
わかったわかった、だから女神「見習い」だから! じゃあまた明日! 良い夜を!
ミケーラ:
はい良い夜を!
ミケーラ:
スイマセン、騒がしい子で。 えっ? 久々に賑やかな食事で楽しかったと。 そういってくれると嬉しいです。 地上に居た時にはこんないつも騒がしい食卓だったと。 ミケーラと二人のゆったりとした食事も好きだけど…ありがとうございます。 でわミケーラお風呂の用意をしますので少しったらおこし下さい。
カップはテーブルにおいておいてもらえれば…はい。
お兄ちゃん:
……(溜息)
SE:
コンコン♪
ミケーラ:
ミケーラです! えっとお身体を拭くものをお持ちしました。 入ります。 はい!
ミケーラ:
……はい…大丈夫です。 調子悪くはありません。 すぅーはぁー。 えっ? いえいえ。 お湯のお加減は? ちょうど良いと、あと花の香りが良いと。 はい昼間お兄ちゃんが資料を読んでる間にテミスと庭園の花畑で摘んできました。 湯気にふれると良い香りになる花が咲いておりましたので。
なんで出ていかないんだと…あの…そのですね…
SE:
しゅるるる(布がすれる音)
お兄ちゃん:
……!!
SE:
床に落ちるローブ。
ミケーラ:
こういう事です! 今夜からはお兄ちゃんのココでの侍女としてミケーラはお風呂をご一緒いたします‥‥。
ミケーラ:
待てって、もうミケーラは待ちません! 三週間は待ちました。 でもお兄ちゃんのココでの侍女になったミケーラに手を付けて下さいませんでした。 よってミケーラは強硬手段に出る事にしました。 御覚悟をお願いします!
SE:
ちょぽん♪
ミケーラ:
ミケーラがお兄ちゃんに恋をしているの知ってますよね? なんで抱いて下さらないですか! 責任が取れないって? それってどういう意味ですか?
ミケーラ:
えっ? オレはいつかはあっちの世界に帰る、ここの世界の住人では無いからずっとミケーラと一緒には居られない。 それなのにミケーラを抱いたら、捨てて行くことになる?
ミケーラ:
それは仕方ないじゃないですか? だって地上にはお兄ちゃんの正妻や妾がいます。 あくまでミケーラはデメテル神殿にお留まりになる間の侍女です。ですから…ここからお立ちになるときは…捨てて行って下さい。 ミケーラはお兄ちゃんと一緒だった時の想い出があれば…
ミケーラ:
ひぃっ! お兄ちゃん! えっ? 一回でもミケーラを抱いたらミケーラを地上へ連れて帰りたくなる? オレだってミケーラの事は好きだ? こんな世界にいきなり来てオレが正気を保っていられるのはミケーラが懸命にオレに尽くして支えてくれているからで‥そんな娘を好きにならないわけないっじゃないかって…そもそも容姿も性格も好みなのに…。でもミケーラはデーメーテールの神官候補で未来もある? そんなことはできない? いや何言っているんですか?
ミケーラ:
まずデーメーテールの神官については…やれるのがそれしかなかったので、あまりこだわりはないです。デーメーテール様は大好きですけど。 お兄ちゃんの侍従の方がずっとこだわりがあります。 なので気にしないでください。 それより地上へ連れて行くってどうやって? あっのぼせるから湯舟を出るはい。 抱っこはしてくれる? はい。
ミケーラ:
はいどうぞ、いつものメリドラトンです。今日のはぶどうです。 はい。 そうですね、お風呂の中で深刻な話は危険ですね。 ごめんなさい。 あの…それで…その…はい乗りますね。
ミケーラ:
急に甘えん坊になってって…もともとはこういう性格なんですが…ずっとガマンしてたんです。 テミスにもベタベタするので時々ウザイとか言われてます。 そうですね寂しがり屋ですね。 スイマセン。 可愛いと。 それで連れていくってどうやって?
ミケーラ:
師匠の二人に相談すればどうとでもなる? 国立人工生命科学研究所のバイオメイドプラントでミケーラ専用で素体を生成してそのチップにミケーラの意識スフィアを転送すれば良い? 素体の生成には地上の時間の二週間あればできる? 意識スフィアからの設計はオレでもきる? ちょっとまって下さいお兄ちゃんの師匠って何者ですか? そんな星界から地上へ転生を自由に…フランソア・フィッツジェラルド一世と櫻糀優樹子…。 テミスの師匠にしてこのスプロールから星界をつくりし大地母神ガイアとスプロールの地上の代行者にして冥府の女王ペルセポネー!
それがお兄ちゃんの師匠…さんですが…。 ペルセポネー様がお兄ちゃんとくま太とにゃん太を送りこんだと?
もし今回の案を元老院が強行した場合、その師匠さん達をオリュンポスは敵に回す事に?
ミケーラ:
震えるなって…無理言わないで下さい! 震えますよ! それに今、お兄ちゃん…何て言いました? フランソア・フィッツジェラルド・櫻糀・二世? それアストライアー様ですよね? それと梨音ちゃん? もしかして、LION?獅子レオにして戦女神のアテーナ。あと今はルシフェルとアリエルとエリシアとスリエル…イリーシャ…ってイリス様ですか? あと花恋ちゃんがアルテミス? ルゥナちゃん、ヘスティアー? もいる‥‥そっちもヤバイ。 どこまでヤバイのがそろっているんですか! サタンとその幹部揃い組…、スリエルがいるってことは冥界の女神 メリノエ 魂の滅亡をつかさどる女神もいると…魂さえも残さない徹底ぶり。さらにヘスティアー様とアルテミス様がセットだと、スプロールが物理的にも破壊される可能性が‥GATE通ってそんな方々に攻め込まれたら星界が塵灰と化します…。 えっそれよりくま太のマスターがウーラノス‥天空神その物…それがお兄ちゃんの妾なんですか…すみれさんて…ウーラノス…ひぃぎっ!
大丈夫って大丈夫じゃないでしょ? だってこのままだと、その人たちがお兄ちゃんを取り戻しに来ますよ! その時はこの世界の終わりです。 ワールドエンドです! ラグラロックです! 神々の大戦というより 戦いにすらなりません、圧倒的にこっちが戦力不足なので一方的に殺戮され蹂躙されて終わりです! 滅びです、滅亡です!
ミケーラ:
滅びを回避するには…そうだ生贄だ生贄しかない! ミケーラとテミスとあとデーメーテール様もつけますので、生贄にして…どうかお兄ちゃんその辺りで交渉を開始できませんか? あくまで生贄は交渉を開始する為で、降伏条件などは交渉の後に‥‥その結果滅びるなら…それはそれで…もうミケーラ達もいないので…好きにして下さい。
でもせめてデーメテール様とテミスは楽に死なせてあげたいので…。
ミケーラ:
混乱してスイマセンでした。お兄ちゃんの胸に抱いてもらって髪撫でてもらって…落ち着きました。有難うございます。
ミケーラ:
協力して欲しい事がある? お兄ちゃんの為ならミケーラはなんでも協力します。命を差し出せと言われても喜んで差し出します。 そういうのじゃない? 確認を先にしたい。はい。
ミケーラ:
ミケーラが地上へ? できればテミスも? 問題は高次元GATEを超えてのダイブ能力を付加できるかどうか? デーメーテール様に確認したい? はい。 くま太さんと連絡とる? どうやって?
くま太:(以後は()はAURORAでの電脳通信)
(なんだ剛史殿。 まだ寝てないが。)
ミケーラ:
なんですかこれ? アイテムストレージじゃない? 電脳通信? テレパシーみたいなものですか?
くま太:
(おうミケーラも一緒か。 反響音? これは風呂か?)
ミケーラ:
はい、今お風呂でお話をしていて…
くま太:
(おうそうか~一緒にお風呂に入っているのか。良かったなミケーラ。 それどこじゃない? デーメーテール殿はいるが、ついた神殿での事務作業が終わらんのでなミケーラが再現したコーヒーを飲ませてるとこだ。 かわるのか?)
デーメーテール:
(なるほど、妥協案として駐在員か? 元老院から人の保護者たるデーメーテール神殿からミケーラを、上級管理者ガイアより法と秩序の監視者の代表としてテミスを地上へ送り定期的に元老院へ報告をさせると。 その為には高次元門の通行ができるシステムを明かせと。 明かすもなにもそれを作ったのはガイアと冥府を管理するペルセポネだ。よってそこのおひざ元で地上での身体を作るなら可能だ。
その案が飲めないなら地上より大地母神ガイアと冥府の女王よりの軍隊がこのオリュンポスへ押し寄せて滅ぼすということだな? 脅しとしては説得力がありすぎるが。逆らう力はこちらには無い。
テミスも管理すべき地上を実際にその目で見て直接学べるしガイアはともかくアストライアーは地上へ行かんと会えないし良いとおもうぞ。 我からも連絡を入れておこう。
それでミケーラはあの地獄へ降りて良いのか?)
ミケーラ:
はいミケーラはお兄ちゃんと地獄の底に参りたい所存でございます。
デーメーテール:
(解った。剛史殿が身柄を保護するなら二人を任せる方向で元老院への案を我が作成しよう。 しかし会議は次の元老院議会になるぞ? それで構わぬか? わかった。まあこちらの時間と地上の時間では時の流れが違うのでなそれくらいは大丈夫であろう。次の元老院議会にはくま太と共に参加してもらうぞ剛史殿。 あいわかった。)
デーメーテール:
(それでなミケーラを地上へ連れて行くのは良いがあのウーラノスの主破片の妾やその主人である己が正妻にギタギタにされんだろうな? あははっ! まあこちらにいる間に十分乳繰り合っとくがよろしい、でわ我は書類作成にもどるのでな、くま太殿コーヒーをもう一杯くれぬか?)
くま太:
(わかった女神殿。すみれより手間がかかるわ! でわな良い夜を! うふふ♪ 凛空殿と穏海殿の地下室が楽しみだな剛史どの!今回はすみれも参加するだろうしな!)
ミケーラ:
ひぃい!地下室! 地下室でシバかれるのはお兄ちゃんなんですか? ミケーラは大丈夫だと? いやそれでも! 馴れてる? 馴れるほどシバかれてるんですか・・・。
ミケーラ:
えっ?ミケーラのおかでどうにかなりそうだ? ミケーラ何もしてないですよ? ヒントをくれた? ミケーラはニーケー(注)のようだ? ニーケーって誰ですか? ニーケー( Νίκη, Nīkē)。ギリシア神話での勝利の女神? ウィクトーリア (Victōria) アテーナーの随神?
注:ニーケー(古希: Νίκη, Nīkē、古代ギリシャ語発音:[nǐːkɛː])
ギリシア神話に登場する勝利の女神。日本語では長音を省略しニケと表記する場合もある。ローマ神話ではウィクトーリア (Victōria) と同一視される。Victory、勝利っていう言葉そのもの…
ティーターン族の血族パラースとステュクス(冥界の河)の子。兄弟は、ゼーロス(鼓舞)、クラトス(力)、ビアー(暴力)。ティーターノマキアーには、ステュクスの命によりオリュムポス側につき、ゼウスに賞されたという。
一般には有翼の女性の姿で表される。アテーナーの随神だが、アテーナーの化身とする場合もある。しかし、ローマ神話のウィクトーリアは、マールスに付き従う。アテーナイのパルテノン神殿の本尊であったアテーナー神像では、右手の上に載せられていた。
サモトラーケー島で発掘された彫像「サモトラケのニケ」が有名。
英語ではナイキ(Nike、英語発音: [ˈnaɪki])と発音される。スポーツ用品メーカー「ナイキ」の社名はこの女神に由来する。トレードマークはこの女神の翼をイメージしたもの
ミケーラ:
はい…お兄ちゃんにいや、お兄ちゃん達に勝利を必ず、勝利の女神のキスを…ちゅ…はい‥そうですね、戦わないことが今回は勝利です…説得しましょう。 ちゅ…うん…うちゅ…そして…一緒に地上に行きます。 お兄ちゃんの所に行きます! お兄ちゃんのメイドにして下さい…ちゅぅ! これからはご主人様? お兄ちゃんでいいんですか? ちゅぅ!
ミケーラ:
そうですね…ちょっと冷えましたね…はい…ベッドで…温まりたいです。 ミケーラの事…温めて…下さい…はい…お願いいたします。 抱いて下さい。
ミケーラ:
お待たせしました。これが女官の正装です本来はこれでお傍に侍るので。ミケーラは着る機会があまりなけど今夜は着たいので
ミケーラ:
ねえお兄ちゃん‥‥ミケーラ、デーメーテール様の女官になるのヤメテ、お兄ちゃんのパナケイアの女官になったらダメでしょうか? えっだって地上でお兄ちゃんの侍女…あちらではメイドさん? ってのになるんでしょ? その正妻の凛空様がメイド長だからその方がお許しになれば。まあお許しならないときは大変なことになりますけど、星界も地上の同胞たちも…。それでミケーラがお兄ちゃんのメイドさんになるってことはそれって女官と同じじゃないですか…それはそれ、これって‥むぅ…だったらこうしませんか?
ミケーラ:
床の中だけはお兄ちゃんのパナケイアの女官として全てを捧げる…それ以外はデーメーテール様の女官として仕える…これなら? デーメーテール様もお許しになると思うですが? しかたないなーって。 でわ。最初のお仕えいたしますね…
SE:しゅるるる♪
(横のリボンの結びをひっぱるミケーラ)
ミケーラ:
これでミケーラのカラダ見えます? 触っても…あんっ♪ 迷わず胸触りましたね…良いんですけど♪ あっそうですね。 まず子供とかはできません。カラダに機能はあるんですけど管理が別なので。 あと、処女はデーメーテールの神殿に入った時に儀式で「乙女」を捧げるので…処女ではないです。 だから受け入れても痛くはないので。大丈夫です。 はいいっぱい愛して下さい。 その辺もできれば地上での身体で反映してもらえると…できます? はい‥その方が…ミケーラが楽なので…ああいうのは一回で十分です…てへ♪ それにお兄ちゃんのこと…感じたいし。
SE:くちゅ♪
ミケーラ:
ああああぁん♪ ダイジョブです…痛くないです…気持ちいです‥あんっ♪ はい好きなように弄ってください…中も…はい欲しいです…あんっ♪ そこ…はいっ膣内(なか)もちゃんと感じます‥‥。
SE:くちゅ♪くちゅ♪くちゅ♪くちゅ♪
ミケーラ:
いつからオレを欲しかったって? 最初からです。 ミケーラは初日お会いしたときには侍女になったので…夜は肌を重ねるって…覚悟して参ったのです。 なのに手を付けて下さらなかったし…その後も優しくしてくださるけど‥‥いっこうに…もう三日目くらいには、頭がオカシクなりそうでした。 それで…身体を求めないかたなのかなって…だけど…あんっ! どんどんお兄ちゃんのこと…好きになって…あんっ! あんっ! ダメ・・・一回目は…最初にイク時はミケーラの中に…お兄ちゃんを受け入れてからイキたいです…
ミケーラ:
あの…お兄ちゃんの…舐めていいですか? はい…咥えたいです。 ハシタナイ女の子でスイマセン。でも我慢できないので…そういう子好きって‥普段とギャップがあって萌える…萌えるってなんですか? 可愛い? ありがとうございます。 じゃあ咥えますね…
ミケーラ:
れろれろれろ~♪ ちゅぱっ♪ これがお兄ちゃんの味と匂い‥‥頭がぼーとしてくる・・・幸せ・・・気持ちいですか? 良かったです…先から吸いますね…ちゅぅぅう! ダメってなんで? 久々だからイキそう? ダメですよ…なら…
ミケーラ:
っはっ…はっ…♪
おしりも大丈夫ですけど、最初はこっちに挿入(い)て下さい。 お願いします。
お兄ちゃんが欲しいです…♪
ミケーラ:
あっxxxxxxxxxxx! あぁぁん! うぅぅぅぅ! 大きい! あぁ…苦しいぃ…大丈夫です…あぁ…奥まで…そのまま…挿入(い)れてください…
ミケーラ:
奥まではい…はぁ…ちょっとだけ待って下さい。 はい…馴染ませて下さい…はい…ちょとミケーラには大きすぎるかも…でも何回かすれば…すぐに…馴染みますから…はぁっ…はぁっ…♪ 幸せです…やっと一緒になれた…えへへっ…♪ ふぅ…はい…どうぞ…動いて下さい。
ミケーラ:
あんっ!あんっ!あんっ!あぁ~っ! いいですよ好きなようにミケーナの事使って下さい! 突いて下さい! 気持ちいです! あんっ! お兄ちゃん!お兄ちゃん! 愛してます!
ミケーラ:
あんっ!あんっ!あんっ!あぁ~っ! お兄ちゃん! 世界を超えて出会えて…幸せです! どこまでも…ミケーラの事! 連れってて下さい! どこまでも! お供します! お願いします! ミケーラの事! 全部全部! 捧げますから! xっぁっ! イクっ! イッちゃいます! うん! 一緒に! 一緒に!
ミケーラ:
あぁあぁあああっ! イクっ! xxxxxxxxxxxxxxxxxxx!xxxxxxあうっ!xxxxxxあうっ!
ミケーラ:
あぁ‥‥xxxxxxあうっ! あぁっ‥‥。 はぁ‥‥
ミケーラ:
もう一回ってちょっとミケーラ無理です。壊れちゃいます…休ませて下さい。お願いしますお兄ちゃん…。
ミケーラ:
だから、弄ろうとしないで下さいませ…いっかい寝て起きたら…していいですから…お願いします…。 お兄ちゃんって本当はスルときはまさに野獣になっちゃうですね…。
ミケーラ:
お兄ちゃんを独占しようとなんて思いませんが、一人で夜のお相手は毎日はミケーラは無理です。もう一人か二人、いないとカラダがモタナイ。 良く言われてる? ですよね…。 はい…寝ます…おやすみ‥な‥さいませ…
髪をそっと撫でる。
ミケーラ:
すぅ~すぅ~…♪
そっとベッドを抜け出し、ズボンをはく
Drフィッツジェラルド(以後Dr)
ほら、猫じゃらしですわよ! 今回は赤缶とえびのぬいぐるみも用意いたしましたの! ほら遊んでくださいませ!
にゃん太:
フィッツジェラルド殿! 誰がこんなもので遊ぶか! それにこんなのは食わん! 酒もってこい! そしたら遊んでやるこのポンコツ女神! イイカゲンせんか! つつくな!
優樹子:
あっ剛史ぃ~! ごめんね新しい愛人との艶事(つやごと)の時間を邪魔して。 観た瞬間に回れ右して帰ろうとしないで! お願い話を聞いて!
Dr:
女神に選ばれし勇者よ! さあ星界と地上を救うのですわよ!
優樹子:
やっぱり帰るって! まって剛史!
にゃん太:
おい剛史殿! 我を置いていくな! このポンコツ二人の面倒を我のみ任せる気か? オレはシランってオノレの師匠達だろ!知るかって
Dr:
いいのかしら? 先ほどのミケーラという娘との情事の記録映像をすみれさん達に転送し、今すぐここにすみれさんを転移させるわよ! 剛史が星界へ転移するまえに「お兄ちゃんもオス! ケダモノ!」と言ってたすみれさんがどういう行動にでるか! デメテル神殿が消滅するだけですめばいいですわね!
優樹子:
この悪魔、魔王、冥王! って冥王は今ハーデスが不在なので私が冥府の女王ですから一応「冥王(代行)」なんで。 それは入れないでお願い。
にゃん太:
この御人がそんな可愛げがある存在か? 我ならこの御仁を表現するなら、邪神だな。 それも。魔皇、万物の王!
すべての無限の中核で冒瀆の言辞を吐きちらして沸きかえる、最下の混沌の最後の無定形の暗影にほかならぬ―すなわち時を超越した想像もおよばぬ無明の房室で、下劣な太鼓のくぐもった狂おしき連打と、呪われたフルートのかぼそき単調な音色の只中、餓えて齧りつづけるは、あえてその名を口にした者とておらぬ!
優樹子:
時空のすべてを支配するという、ポンコツの実体アザトース=フランソア・フィッツジェラルド・一世!
Dr:
にゃん太にはともかくポンコツの優樹子にポンコツ呼ばわりされる覚えはありませんわ!
優樹子:
ポンコツをポンコツと言ってなにが悪いのよ! 今回の件だってすみれさんに開発中の量子神経回路を移植して変更リフレクターリアクターフィールド内で膨大な力を使えるようになり、それを兵器としてのバイオメイドに移植を開始したら完全に現生人類が淘汰される危険性があるとヘーラーが演算して元老院にあげたことが根本的な原因じゃない! なんでオリュンポスに相談しないでそんなことするのよ! フランソアちゃんの許可はちゃんととってたのに!
Dr:
だってあのときは損傷した神経の予備がありませんでしたので! すみれさんを救うのにいたしかたなく
優樹子:
いや嘘ね! ただの興味本位! 哲也製のチップのすみれさんに自分の神経回路を移植してシンクロナイズさせたらどれくらい強大な力を発揮するか見て観たかっただけでしょ?
Dr:
ぐぬぬうっ! でもあの時、優樹子に相談したら「そうねその方法がベストだと思うわ」て言いましたわよね?
優樹子:
あの時は‥‥すみれさんの命が懸かってましたし!
にゃん太:
我が思うにまずは全軍をもってこのポンコツ二人を全ての時空より殲滅する事が最優先ではないか? 剛史殿もそう思うか。
Dr・優樹子:
そこ! 聞こえてますわよ!
ミケーラ:
何でこんな事に…
テミス:
お兄ちゃんの言う通りあの師匠の無茶ぶりに「何で」とか考えるだけ無駄。
くま太:
ミケーラ、そろそろ日が落ちます。近くに湧き水の反応もあるのでこの辺で今日は泊まったらどうだ?
ミケーラ:
そうですね! こ…ここをキャンプ地とする! だったですよね?
テミス:
キャンプキャンプ!
ミケーラ:
我、大地の女神の力により…命じる! 宿泊拠点展開、ドライブ!
テミス:
おぉ~! あっというまに立派な野営地が! さすが豊穣の女神の神官(かっこ)「試験中」どの!
にゃん太:
たしかに立派だな。
くま太:
これで突然の雨でも我らは濡れずにすむ。雨はいいんだが泥は勘弁だからな。
ミケーラ:
ほとんどこのお借りしたガイアの杖の機能です。
テミス:
今夜の料理はなに?
ミケーラ:
今夜は「ばーべきゅー」です! 地上の料理方法で、お肉や野菜を焼いてタレ?お好みのソースをつけて食べる。 お外にこうやって遊びにいったときに食べることが多い料理法だそうです。 ソースとかも再現しました!
テミス:
お~ワイルド! 焼きながら食べるんだ楽しそう! がんばってソースを再現したんだ!すごい!
にゃん太:
ミケーラどのお酒はあるのか?
ミケーラ:
発泡酒というよりビールを再現してあります!
にゃん太:
おお~久々だ
くま太:
まあ秘密任務に苦労した分、ミケーラどのがにゃん太へのご褒美為にがんばって味を再現したんだ、感謝しろよ?
にゃん太:
ミケーラ殿、かたじけない!
ミケーラ:
ヘーラー様の所に斥候で忍びこんでたとは大変でしたね。 ちょっとでも労いたかったので努力しました!
テミス:
別にさお兄ちゃんの侍女だから好きにしてもらっていいんだけど、できればいちゃつくのはテントの中に入ってからにしてくれない? あと声はテミスの安眠妨害にならない程度に注意してね。 嬌声を上げるなとは言わないから!
ミケーラ:
ひぃいぃぃ! 料理してきまーす!
テミス:
ねえ、神官にならないと駐在員の資格が無いから前倒しで資格試験になったけど、お兄ちゃんが付き合ってくれるんはありがたいんだけど、本来はお兄ちゃんって治癒師だよね? なんで盾もちなの? 戦士じゃないよね? 地上でも。 相手は馬とはいえ神獣だよ? オレに考えがある? まあ兄弟子でもある事がわかったから信じますけど・・・。危なくなったらテミスを囮にしてミケーラを‥‥女の子を護るが男の務めだそんなことはできないって…兄弟子を信じろって‥信じますけど。
くま太:
テミスが心配するのも解るがこの剛史殿は戦士ではないがこれでも多くの実戦、まさに地獄のただ中で多くのメイドの命を救ってきた強者だ。 剛史殿の言うように心配なのは経験不足のテミスの方だ。
テミス:
それは…テミスは訓練だけで実戦の経験はありませんが。 わかりました戦いでは指示に従います。
にゃん太:
ミケーラ、酒を先に…
ミケーラ:
ダメです。食事まで待って下さい!
ミケーラ:
そうですね、お兄ちゃんよりもミケーラをどう守るか…それを最優先に…そしてミケーラがラストヒットを与えることがこのクエストの成功条件ですから。
くま太:
オレとにゃん太もサポートは最大限するが最後はチームワークだ。
ミケーラ:
どんどん焼くからいっぱい食べてね!
テミス:
ナニコレ!めっちゃ楽しい!
くま太:
ミケーラも食べてるのか? 大丈夫か?
ミケーラ:
はいっ! 焼きながら自分の分はけっこう食べてますので心配なさないで下さい。
にゃん太:
やはりビールにはウィンナーだな! 解ってるなミケーラ殿!
ミケーラ:
はいっ! お兄ちゃんに教えてもらってこのウィンナー? という腸詰めの燻製を材料も作り方も再現してみました! スパイスがポイントなんですね!
にゃん太:
実に上手い! ミケーラ殿は良いシェフメイドになるな! いや女神どの…いや女神の神官殿だったな!
ミケーラ:
シェフメイドというのは、お料理が中心のメイドさんですよね! えへへっ!なれるかな?
にゃん太:
ミケーラどの優秀なメイドになれるぞ! 我が保証しよう! ミケーラに比べて我の二人の主人、アリエルと花恋どのは両方ともポコンツメイドだからな!あははっ!
ミケーラ:
大天使アリエル…と狩猟の女神アルテミス様…まあ御二方共、料理や掃除などするようにはたしかに‥
テミス:
地上でのこういうのけっこうやるの? ほううちのクラブはバーベキューは好きで良くやると? 夏は専用の浜辺があるから水着でする? クラブってお兄ちゃんのレギオン(軍団)のことだよね? 専用の浜辺、海か~海ってテミス見てみたいんです楽しみ。 冬はスキー? スキーってなに? 雪? それを板で滑るスポーツ? まあいいや! それでホテルで鍋も楽しい? みんなで食べて飲んでカラオケで歌って! カラオケ…まあ行けばわかるよね! とにかく! 楽しそう! そうだねその為にも明日はがんばります!
テミス:
まさか草原のど真ん中で風呂に入れるとは思わなかった!
ミケーラ:
窪みに水沸きあがらせて温度とかもガイアの杖で自由にできるから。 それに外歩いて汗かいたし…カラダ綺麗にしたかったし。
テミス:
今夜のお兄ちゃんとの為にか♪
ミケーラ:
そうだけど! そんな露骨に言うことないじゃない…
テミス:
何今更照れているのよ! お兄ちゃんがここに来てからもう一年、ミケーラとそういう関係になってからだってもう11カ月。 三人とくま太さんや時々斥候からもどってくるにゃん太さんとのこの生活だって長かったよね。
その間色々あったけど剛史お兄ちゃんやデーメテール様、うちの師匠のガイア様、そしてお兄ちゃんの師匠のペルセポネー様が説得することで、どうにか元老院はテミスとミケーラが地上へ降り神官と女神の権限を持つ大使としてオリュンポスの地上大使館を冥王代行のペルセポネ様が管理する国立人工生命科学研究所内に設置してそこで観察を続け、定期的にオリュンポスに二人がもどって報告をするという条件でバイオメイドの駆逐などの処置は当面は見送る事が決定した。
代わりに即席ではあるけどミケーラもテミスも女神と神官しての訓練は受け、ついに最終試験までたどりついた。長かった!
ミケーラ:
学科試験の度にお兄ちゃんにまさに泣きついてたからね…本当に泣きながら足にしがみついて助けてってやってたし。お兄ちゃん最後はテミスを引きづって歩いてたし!
テミス:
テミスはお兄ちゃんには生涯いや! 永劫にわたり頭が上がりません。はい。
ミケーラ:
本当に、この試験が終われば…お兄ちゃんとミケーラとテミスとくま太さんとにゃん太さんのこの共同生活も終わりなんだね…物理世界…地上…あの大きな大陸の横の弓字型の島の所に…
テミス:
日本というあの場所にお兄ちゃんが率いるレギオン(軍団)であるクラブのGreenWoodsも私達が駐在することになる国立生命科学研究所もある。 そして、いま地上は大きな戦いの前夜にあるらしい。
テミス:
次元の扉の向こうは嘆きが満ちる人も同胞同士も殺しあう地獄よ。
ミケーラ:
だとしても、ミケーラはお兄ちゃん達人類や同胞全てが生き残る未来を作る為の戦いに勝利をもたらすとあの日誓ったの!
テミス:
ならそのミケーラとお兄ちゃん達が創造(つく)る未来の新しき秩序と法を女神としてこのテミスが守護する事をここに誓う! 二人で未来を掴もう!
テミス:
無限の宇宙(そら)に誓う!
ミケーラ:
このきらめく時間が明日失われても!
テミス:
我ら皆が幸せになれる奇跡の未来!
テミス:
それを必ず造る!
青い記憶
ミケーラ:
なんでペガサスに角が生えてるんですか? 鞍もついてるし。
テミス:
はい見えました!
くま太:
剛史どの、周囲の地形と障害物の位置と距離計測終わったぞAURORAに送る。
ミケーラ:
お兄ちゃん、あれはユニコーンだ? 羽根生えてますよね? それにユニコーンはギリシャ神話には出てきません。いっかくじゅう座は早くても16世紀以降に考案された新しい星座です。 ユニコーンは 旧約聖書民 数紀23:22,ヨブ記39:9 詩編92:10 の三か所にでてくるレムという動物が元で中世以降に欧州のキリスト教圏で「一角獣」と訳したことから発生した神の動物です。 以上は今回の神官試験に出たのでミケーラは暗記してます!
よって中東うまれの神獣。 ペガサスはギリシャの神獣。 まぜちゃダメです。なんでオリュンポスの乙女宮にアッチの使いがいるんですか?
テミス:
やはりそれ聞くの?
ミケーラ:
これがユニコーン? はぁ~たしかに翼が生えてますね? それで
真ん中のどーみてもお兄ちゃんが好きそうな女の子は何?
くま太:
有虹子だな。
にゃん太:
有虹子殿だな。
ミケーラ:
これがユニコーン? 後ろのも。 それとアレは何の関係が。 このポスターを師匠が観てアニメ?も観てハマって…アレを作った?、そしてアニメ?のように乗ろうとしたら師匠を振り落として…逃げ出した?
テミス:
‥‥‥‥そうなの
ミケーラ:
試験という理由をつけて秘密裡に回収をさせる気? どうりでガイアの杖まで貸してくれるわけですね…
テミス:
スマン。 アレはアレで放置しとくとけっこう危険な動物らしくて…あと機能がかなりピーキーらしく最後はその杖でミケーラが捕獲すれば…ねっ? 神官試験合格だし
ミケーラ:
お兄ちゃんとテミスのお師匠さんってどんだけポンコツなの?
テミス:
宇宙の諸悪の根源にしてポンコツの魔皇、大いなるポンコツ。 それがうちの師匠だ。
ミケーラ:
なんですその、アザトース=フランソア・フィッツジェラルド・一世って!
それで、お兄ちゃん、どうしたらいいんですか?
えっ? 引きはくま太とにゃん太、タンカーがオレでアタッカーがテミス? LA(LA=ラストアタック)はミケーラが取る? って全然意味わかりません! 何ですか? MMORPGって何?
くま太:
まず目標の攻撃力や防御力、機動力が不明だ。 よってオレとにゃん太でこの軽装甲機動車で威力偵察ならびにおびき出しをおこなう。 引いてきたペガサス亜種を剛史どのがその魔法の盾で目標の突進を食い止め、同時に目標の後ろからテミスが攻撃。ミケーラは剛史殿へヒールとプロテクションで援護。テミスが目標の体力を削りきったところでミケーラがその杖で「封印」という流れだ。
ミケーラ:
解説ありがとうございました。 解りました。
SE:
ぶろろろ♪(エンジンがかかる)
にゃん太:
こちらも準備オーケーだ、ミケーラ殿、合図はカウントでお願いする。
ミケーラ:
はっいっ! でわユニコーン改め、ペガサス亜種捕獲作戦開始します! カウント!
5.4.3.2.1.開始!
SE:
ぶろろろ♪ ごぉ~ん!(ジャンプしている)
にゃん太:
あくまで威嚇だぞ、当てるなよくま太曹長!
くま太:
わかってるさ!
SE:
パパパパッパパンっ!
SE:
ぶろろろ♪
くま太:
お客様ご到着です!
SE:
どぼぁぁぁん!(角から出た衝撃波で吹き飛ぶ軽装甲機動車)
ミケーラ:
くま太さん!にゃん太さん!
ミケーラ:
プロテクションサークル!
SE:
ぼかん! 支柱に追突し派手に爆発する車両
ガシャン!ペガサスが盾に衝撃波を出しながら突進する
くま太:
グッジョブだミケーラ! 我らは炎は苦手なのでな!
ミケーラ:
お兄ちゃん今援護を! えっ精神力を使うな? 封印の為に残せって
くま太:
剛史殿解ったUD=アルティメット・ディフェンスが効いてる間に動きを封じろと! 了解した! にゃん太行くぞ!
にゃん太:
おう!
くま太・にゃん太:
ネビュラスバインドエクテンション!
ペガサス:
ひぃぃん!
くま太:
今だテミス!
テミス:
法と秩序の女神! テミス参る!
テミス:
ジャッジメントクラッシュ!
ペガサス:
ヒギャアアアアアアアアアア!
テミス:
ミケーラ! やっちゃえ!
ミケーラ:
はいっ! ミケーラ行きます!
シリアルナンバー UP184AD ペガサスフェニックス! 封印!
SE:
シュウィーーーン!
杖:
Nike System SetUp Drive Edition!
ピカーン!
SE:
シャキーン!
ミケーラ:
えっ? えぇええええええええええ!
ニケ(ミケーラ):
ナニ?コレ? ニケ・ヴィクトーリア? それが私の本当の名前?
ニケ:
えっ? ニケおめでとうって? お兄ちゃん何で驚かないですか?
テミス:
テミスは驚いてるよ初めて女神の覚醒みたから、良かった良かったちゃんとニケに覚醒して~おめでとう~(棒読み) 女神ニケ! 改めてこれからも親友としてよろしくね!
くま太&にゃん太
はれるや~♪ はれるや~♪ もういっちょ! はれるや~♪
テミス:
なんかオジサン声の合唱って…これバリトンじゃないよね? 酒の席ぽい…
コユニ:
ニケ殿、女神殿の守護獣を命じられたコユニと申します。よろしくお願いします。
テミス:
よろしくコユニ? デザインはお兄ちゃんの末妻の有虹子さんのぬいぐるみから?
これお兄ちゃんが用意したの? 物理空間でもこのカタチになるから? はぁ~良くわからないんですが・・・えっミケーラは幼名で、正式に女神になるとニケになる、ヴィクトリアとは勝利? 勝利の女神? そしてこの杖が…
左の女神:
勝利の導杖 ヴィクトリーロッド! ニケ様ついにやりましたわね! おめでとうございますわ!お迎えに参りました。早速デーメーテール様の神殿へ報告のあと一緒にオリュンポス神殿で就任式を執り行いますので。
精神力も皆様尽きてらっしゃいますでしょうし、私達が転送でお送りいたしますわ。
テミス:
ヘーラー様! わざわざ乙女宮までお祝いに!
ニケ:
後ろの方は戦の女神アーレス様? えっお兄ちゃん気をつけろって? だって上級女神様達ですよ?
にゃん太:
やっかいなのが出てきおったな!
くま太:
ああ、マズイな。
ニケ:
くま太達もなんでそんなに?
ヘーラー?:
剛史達には擬態通じてなく真の姿みえちゃってるわね。 まあ師匠の時も通信越しでごまかしたし直は無理か。 ということでウリエルやっちゃって。
ニケ:
えっ逃げろって?
テミス:
姿がえっ? ヘーラー様達じゃない?
ウリエル:
転送します! 領域内緊急シフト!
魔法陣が描かれて、光が満ちる。
テミス:
ココはドコ?
ニケ:
カラダが重いです…
くま太:
ああ剛史殿、その通りだと思う。電脳位相空間。
にゃん太:
マズイぞ、ここではニケ殿もテミス殿も自由に動けん。
桃子:
剛史! この私達の電脳位相空間ではその子達は動けないわ! エージェント三匹と剛史だけで私とアルティメイド三人相手には敵わない! 降伏してアヴァロンに投降しなさい。 身体はこちらで後からかならず取り返すわ!
ウリエル:
ニケさん、テミスさん、そのニケさんの杖、ヴィクトリーロッドは支配の杖と言ってとても危険なモノなのです。これ以上の混乱を地上の世界にもたらさないで下さい。無駄な抵抗はやめて私達についてきてください。
ラファエロ:
フランソワーズ姉さま、これって任務を理由にしてるけど、現妻から別れた女が夫を強奪しようというやつだよね?
フランソワーズ
まさに強奪愛かっこ意識プラスのちに物理!
桃子:
そこの二人! 聞こえてるわよ!
ニケ:
電脳位相空間って何ですか? 星界と物理世界の間? 高次元ゲートの中? お兄ちゃん達だけでも逃げて下さい。
くま太:
剛史殿の言う通りだ。逃げるってどうやって? この空間の出入りの鍵はアチラがもっている。 そうだ最後まで諦めるな勝利の女神殿!
ちゅんぴ壱号:
ちゅん!
くま太:
おうちゅんぴ壱号、お疲れ、久々だな!
ちゅんぴ壱号:
ちゅちゅん。
ニケ:
鳥ですか?
テミス:
ずいぶん丸い鳥ですね…
にゃん太:
そうだな物理世界ではまだ一時間ちょっとだな。アップリング施設は両方とも占領終了と! なら…
お兄ちゃん:
(ニヤっ!)
Drフィッツジェラルド:(以後Dr)
あははははっ! この世に光りがある限り!
優樹子:
闇もまた不滅なり‥
Dr:
清く正しく美しく!
優樹子:
この世に正義は栄えない…
Dr:
ポコンツ師匠コンビ只今参上!
桃子:
出たな悪の秘密科学結社ギャラクター! 飛んで火に居るポンコツ師匠!
ウリエル達! やっておしまい!
ウリエル:
また戦わなければならなのでしょうか? 何故人は争なければならないのでしょう…
ラファエロ:
お姉さま、どっちが悪役でどっちが正義の味方?
フランソワーズ:
両方悪だと思う。
テミス:
お兄ちゃんテミス達はどうしたら? ここでじっとしてろ? はあ。 それでニケは股くらいは閉じろと集中できないと
くま太:
ニケは白なんだな。
ちゅんぴ壱号:
ちゅん!
ニケ:
ひぃぃいぃ! お兄ちゃん達のエッチ! 変態! スケベ!
デーメーテール:
女神なら気を張らんか!
ニケ・テミス
デーメーテール様!
デーメーテール:
危なく置いて行かれる所じゃった。
ニケ:
もしかしてデーメーテール様も地上へ?
デーメーテール:
ああ、新人女神二人だけに大使館を任せる訳にいかぬだろ。
くま太:
正直にオレに置いてかれるのがイヤだと言えばよろしいのに。 素直じゃない女神殿だな
デーメーテール:
はっそんな事はあるわけなかろう!あくまで電脳女神としての務めじゃ!
まあしかしオノレの本妻の真理愛殿にどのような顔を見せてよろしいのかはまだ悩んでおるがな! あと愛人の鈴佳殿だろ? 己には色々おるのでな!
デーメーテール:
ガイア殿! ペルセポネ殿! プロテクション準備できましたぞ!
Drフィッツジェラルド(以後Dr):
転送GATE!
優樹子:
召喚!
SE:
うぃ~ん♪
以後のBGMは以下で
デンデンデン♪ デンデンデン♪
メイン・タイトル「ターミネーター2のテーマ」
凛空:
……桃子さん…お兄ちゃんは‥‥
桃子:
りぃくぅしゃぁん!(凛空さん) 全員緊急転送!離脱ぅぅ!
凛空:
…絶対にぃ~渡さないよぉ♪
完・全・滅・殺!
サテライトぉおおおおおおお~!
デーメーテール:
プロテクション最大出力! 全員衝撃に備えよ!
テミス:
…ひぃぃぃ!
ニケ:
アレが…お兄ちゃんの正妻の…凛空さん…
ニケ、コロサレアル、完全に魂から消滅させられる…
ちゅんぴ壱号:
ちゅん…(何かを悟ったような声)
お兄ちゃん:
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(唖然)
凛空:
ブレイカぁあああああああああああああー!!!!
SE:
ごばぁあああああああああああああああああああ!
SE:
ごばぁあああああああああああああああああああ!
Dr:
電脳位相空間崩壊確認! 目標アフリカ大陸ケニア、ヴィクトリア湖アップリンクロビー!
緊急転送! てんそーーーー!
ニケ:
うぅ~ん…う…ん
ニケ:
ここはドコ?
ごそごそ(コユニが前肢を動かしてる)
ニケ:
コユニ? 無事だったんだ、たしか光が爆発して…後の記憶がない。 コユニ何で話さないの? みんなは? お兄ちゃんは? テミスは? デーメーテール様は?
ゴソゴソ(首を動かすコユニ)
クレア:
目覚めたね。 体調はどう? 身体になんか違和感とかある? どっか痛いとか調子が悪いとか? 胸やけがするとか?
ニケ:
えっ…身体には違和感はありません。 どこも痛い所などは無いです。
クレア:
良し! コユニもやっとマスターが目覚めてよかったね。
コユニ:
ひひん!
ニケ:
あのアナタは? それと…
クレア:
はいはい、色々質問はあるだろうけど。 まず私はクレア。 衛生メイド。 アナタ達の言葉で言うと治癒士とかヒーラーとかそういう専門のメイドさん。 次に剛史お兄ちゃんやテミスちゃん、デメテルさん、くま太ににゃん太、ついでにうちの師匠達二人、みんな無事だから心配しないで。
ニケ:
良かったです。 治療師の先生? クレア先生?
クレア:
まあそういう呼び方でもいいよ。 それで最大の疑問だろう…「ココは何処か?」は…
パチンと指を鳴らすとカーテンが電動であく
クレア:
地上へようこそ電脳世界の女神様♪
ニケ:
あっ…(言葉を失っている)
クレア:
晴れてたら良かったんだけど雨降ってるんだよね。
ニケ:
あっ‥‥これ…なんですか? 建物? えっと‥えぇ…
クレア:
あぁ…デメテルさんはもともと地上を知ってたし、テミスちゃんは脅威の順応力だったからね。 流石アッチの世界でのDrの弟子って感じだったし。
ニケちゃんの反応こそがクレアが求めてたものです!
クレア:
今AURORAで連絡をいれたから、夜にはみんな来ると思うんだけど。 それまでお姉さんとお話してようか?
ニケ:
お話お願いします。色々教えて下さい先生。
クレア:
その前にお腹が空いてない? 食べられそうなら食事を持ってくるけど
ニケ:
お腹が空く? って
SE:
ぐぅ~♪(ニケのお腹が鳴る)
ニケ:
!! 何ですかこれ?!
クレア:
生身のカラダだと~お腹が空くと「空腹期収縮」といって胃の中の空気が縮んで押し出される時にそのように音がなります。 食事が娯楽でも学習でもなく、生きる為に必須なモノになった証明!
クレア:
地上の飲み物と食べ物もってくるからまっててね♪
ニケ:
はい先生お願いします。
SE:
カチャ♪(ドアが閉まる音)
ニケ:
これが地上の世界。 地球。 そしてこれが物質のカラダ。 ニケは本当にお兄ちゃんの世界に来たんだ…
ニケ:
これが地上の食事!
クレア:
さあ召し上がれ!
ニケ:
これクレア先生が調理なさったんですか? こんな短時間に!
クレア:
いえ…クレアは冷蔵庫から箱をとりだして、スチームオーブンで書いてある時間だけ加熱してプレートに盛り付けただけ。 機内食と一緒だね。料理を行ったのはうちの前にあるEmpireClub EHDENのシェフメイドの美亜さんと乃愛さんです。もう目覚めるのが今日って解ってたんで、事前に調理して冷蔵庫にいれときました。
ニケ:
スチームオーブンというもので暖かい食事を…あのよかったらどういう料理なのか説明とかは?
クレア:
それはできる!、これがエビフライ、こっちがチキンライス、ウインナー、
ニケ:
ウィンナーはニケでもつくれます腸詰めですよね。
クレア:
そうそう、これがハンバーグの目玉焼きのせ、こっちがフライドチキン、でサラダは生野菜、トマトとブロッコリーとレタスと、あと生ハム。 こっちがコーンポタージュスープ、飲み物はオレンジジュース、オレンジの果汁で出来た飲み物。 これがカスタードプリン! 甘いお菓子だね。作り方は…ゴメン、クレア料理できないんだ…なんせ料理しなくても良い環境にいるんで。あとでシェフメイドの方々に聞いて下さい。 たべられそうなものだけたべて、何が食べられるか好きなのかわからないから種類は多く用意したんだって、残しても加工されてこの都市…町に沢山植わっている木や植物の栄養になるようにリサイクルされます。ようは無駄にならないので大丈夫だよ。
ニケ:
はい! でわ頂きます!
クレア:
召し上がれ!
ニケ:
!!!!!!!! あむあむ! 美味しいです! こんなの食べて事ないですって当たり前ですが! エビの汁が美味しい! まわりのパリっとしたものが肉汁を封じ込めて、それにとても複雑な味です、このソースがとっても! それに 歯ごたえ絶妙です、こういう調理法がおおお!
クレア:
剛史お兄ちゃんから聞いてたけど本当に料理好きなんだね! 食べながら分析してるよークレアなんか「美味しい!」で終わりだし♪
ニケ:
はい料理して食べてもらうのが好きです。美味しいのがつくれると笑顔で食べてくれるから、シェフメイドでしたっけ? になれたらいいなーってアッチの世界に居いる時に思ってました。
クレア:
大使館員兼シェフメイドっていいかも。
ニケ:
あはっなれたらいいなー
ニケ:
お腹が…苦しいです…うぅ…なんかこうずっしりとしてる変な感じが…
コユニが前肢をがさがか動かし腕をつつく
ニケ:
何がいいたいかは大体わかる調子のって食べすぎだと‥
クレア:
でもまさかあの量をその小さいカラダで完食するとは…それで初めて質量があるモノを食べたわけだから。まあニケちゃんのカラダの中で消化されてそれが生きる為の燃料になる!
ニケ:
頭では勉強はしたのでわかってるんですが…こう体験するのは初めてなので…はぁ‥
クレア:
それでニケちゃん、今、飲んだり食べたりしたらエネルギーならかったの残りどうなるか? 知ってるかな?
ニケ:
あっ…そのはい知識としては星界にいた時に勉強しました…
クレア:
食べものほうはまだだけど…水分の方はそろそろなんだけど。 なんか感じない?
ニケ:
もしかして、お腹の下の方が…その、もぞもぞしてる‥なんていうか…その…えっ…
クレア:
もしちゃんと自分でできないと「オツム」というものをつけなくちゃいけないけど知ってる?
ニケ:
ひぃぃ! イヤです。知識ではありますけど…子供を育てる時の勉強はしましたので‥それをニケに・・・イヤです。 トイレというのはどこに?
クレア:
案内するね、この病室にちゃんとついてるから。
クレア:
左の扉がトイレ、右の扉がお風呂と洗面台。 さあお姉さんがみててあげるから、おしっこの方はしてみようか?
ニケ:
えっ? 目の前ですか?
クレア:
だってできるかわからないでしょ?
ニケ:
知識はありますから? 勘弁して下さい。 お願いします。
クレア:
汚したらどうするの?
ニケ:
自分でどうにかします! これトイレっとペーパーというものですよね? いちおう地上の予備知識として勉強はしてきましたんで。
クレア:
心配だな、しょうがないコユニお目付役たのむ!
コユニ:
ヒヒィん!
ニケ:
コユニの前で?
クレア:
クレアとどっちがいい?
ニケ:
コユニに見てもらいます…。
クレア:
座ると尿道口、おしっこがでる穴ねの前あたりにセンサーがついた棒でてくるからそこにおしっこを当ててね。採尿するから。ちょっと当てるだけでいいから。
ニケ:
当てるって…できるかな‥
クレア:
すわる位置とかは、音声ガイドに従って。
ニケ:
しゃべるんですかこのトイレの椅子。
クレア:
うん、地上の科学力を舐めてはいけないよ! ここ研究所だし。体調のチェックしないといけないから。がんばって!
ニケ:
やってみます…。最初から難易度が高い…
〇10分後
クレア:
四苦八苦はしたみたいだけど、ちゃんとできたね。そうそうちゃんと終わったら拭いてるし。衛生的にしとかないと炎症の元になるから。 採尿の検査結果も、うん!ちゃんと内臓機能は問題なし、窒素代謝も正常だね、尿素量も正常値! 良かった。 初おしっこおめでとう
ニケ:
あのもしかしてコユニをつかって観てたんですか?
クレア:
それはちゃんとできるか心配だったし
ニケ:
‥‥‥‥‥‥乙女の神官として終わった。乙女として大事なモノを失った。ニケは汚れた…、それ以前に私の神官の配属って女神なのかな? 駐在員とかどうなるの‥
クレア:
あーそれについてや、ここでの生活については…もうそろそろ担当が
SE:
コンコン!
クレア:
どうぞ!
レスフィーナ:
失礼いたします。
ニケ様並びにテミス様の専属メイドを仰せつかった
レスフィーナ・パークスです。よろしくお願いいたします♪
解説:パークス(ラテン語: Pax)作者の解説。
パークスはローマ神話に登場する平和と秩序の女神。長母音を省略してパクスとも表記される。
ギリシア神話の女神ホーライ3姉妹のエイレーネーと同一視される。
アウグストゥス帝によって祭壇(アラ・パキス)が設けられ、帝政ローマによる秩序の回復(パークス・ローマーナ)の象徴として、それ以後手厚く祀られた。
日本では「平和」という言葉があるが、これはとても曖昧な言葉です、私は未だに日本の「平和」って何を指しているコトバなのか理解できません。平和を願うという日本語があるけど、平和は「力で実現するもの」「平和を勝ち取る(戦に勝って)ってのが本来の私の知っているコトバの意味なのでだから日本でいう平和とは概念が根的に違う。
海外だとその概念はpeace=ピースとpax=パックスがありこの二つが「平和」である
peaceは「終戦による法の秩序による平和、勝利による平和」、paxは「抑止や均衡状態による統治」を意味する。
「人間は戦争をしているのが通常」であり、それを「中断している状態」をどう維持するか?は二通りしかない。 前の戦による法と力による秩序をつかさどる女神が「テミス」、力の統治による平和の女神がパークス とここでは定義します。
ニケ:
レスフィーナなの? アナタも地上にテミスを追って降りたの? それは良かったけど何その服? それと専属メイド? ってなに?
クレア:
まあ疑問はあるだろうけど、そろそろそのパンツ丸出しの恰好は冷えるから下履いたら?
コユニ:
ひひん…
ニケ:
ひぃぃい!
ニケ:
スプロール活動監視機構?の職員?
レスフィーナ:
はいそうです!
クレア:
と言っても何の事かわからないよね!
ニケ:
スプロールって星界のことだよね? それを管理する? いや違うか管理じゃなくて監視? 地上から派遣された職員? だったってこと? その地上側の大使館がホーライ(注)神殿でそこにいたと。
レスフィーナ:
いえ‥スプロールは地球の月と間や月の後ろにある人工衛星群で、星界、オリュンポスはあくまでスプロールのメインフレーム(注2)の機能の一つですので、スプロールはものすごく大きくいものなんです。 よってホーライ神殿はあくまでオリュンポスGRIDの監視事務所でしかないです。あと地上からではないです。スプロールのcoresauce(コアソース)からの派遣になります。
ニケ:
ニケ達がいた星界=オリュンポスってほんの一部なの?…あんな沢山世界があるのに?ニケが行ったことがあるのは乙女宮とホーライ宮のほんの一部とオリュンポス神殿だけだし、まだあんな広さの世界が十個以上あるわけでしょ? なのに? …えぇ…
コーヒーを一口のむニケ
注:ホーラー(Ὥρα, Hōrā)
ホーラーとは、ギリシア神話に登場する時間の女神で、季節と秩序を司る。
なお、ホーラーは単数形で、複数形ではホーライ(Ὧραι, Hōrai)という。いずれも時間の意味。また、季節女神とも意訳される。
ゼウスとテミスの三人の娘で、運命の三女神モイライの姉妹とされる。古くは気象的性格を持つ女神たちで、雨を降らせることで花を開花させ、果実を実らせたので、春と夏の季節を象徴した。やがてホーラーたちは季節の規則正しい巡りと自然の秩序を司る女神と見なされるようになったが、季節そのものと混同された。
ホメーロスにおいては天界と地上を結ぶ雲の門の番人であり、ヘーラーの戦車から馬を外したりと、神々がオリュンポスから戦車に乗って外出する際、天界の門の雲を掻き分ける。
アプロディーテーがキュプロス島に上陸するとホーラーたちが彼女を着飾らせ、オリュンポス山に連れて行った。ゼウスが人間を破滅させるため、パンドーラーを地上へ送った時、ホーラーたちは彼女の頭を花飾りのついた冠で縁どりした。
神々の宴会でホーラーたちはカリスたちの仲間になって踊る。ホーラーたちは生まれたばかりのヘルメースの保護者であり、ディオニューソスがゼウスの太股から生れた時、彼を引きうけた。また、ヘーラーを養育したのは彼女たちであった。
ヘーラーあるいはアプロディーテーの侍女であり、ディオニューソス、ペルセポネー、デーメーテール、アポローンなどにも従う。それゆえ彼女達は、花あるいは植物を手にした優雅な三人の美しい乙女の姿で表される。
ホーラーたちはアテーナイ、アルゴリス、オリュムピア、そして特にコリントスで敬われた
注2:
メインフレーム(英: mainframe)
メインフレームは、主に企業など巨大な組織の基幹情報システムなどに使用される大型コンピュータを指す用語。汎用コンピュータ、汎用機、大型汎用コンピュータ、ホストコンピュータ、大型汎用機 などとも称される。
えんぱいあな日々のこの場合は「基幹情報システム」を担う人工衛星群とその上で走るシステムの事を示している。
具体的には、生産管理システムや在庫管理システム、人事システム、経済会計システム、地球住民情報関連システム、税務関連システム、地球の運営に必要不可欠な部分をまとめて管理するためのもので、基盤となるシステムです。
ニケ:
!!!!!!!!!!! なにこのコーヒー! これが本物のコーヒー! なんという絶妙な味…なんと表現していいか言葉がない! 美味しいのはわかる‥でもそれ以上がわかない! あと舌にふれた瞬間に頭の上で「ズカーン!」と衝撃がぁ!
レスフィーナ:
ふふふっ! それが我らが優樹子ママが独自にブレンドしたポムグラネイト特製ブレンドコーヒーの味です! その豆をちゃんと淹れるようにこのレスフィーナ修行しました!
クレア:
本当に優樹子ママのコーヒーって美味しいよね~クレアも他のコーヒーだと里緒菜さんのブレンドと美奈部長のブレンドしか飲めなくなった。 まさに人をダメにするコーヒー
ニケ:
優樹子ママって…ペルセポネ様の地上でのお名前。 あるいみ冥界の女王、冥王(代行)がお創りになったコーヒー…。
レスフィーナ:
ポムグラネイトとはザクロの事ですよ? 女神ニケ様
ニケ:
ザクロ…少女のペルセポネが冥府の王に地下界へ連れ去られたときに,そこでザクロを食べたためにデメテルがいる天界へ「復帰不能」になったという冥府の食べ物…
レスフィーナ:
ふふふっ! これでもうニケ様もこの冥府より復帰は不能です!
クレア:
その神話知ってるけど、その名前をもってる管理電脳神のデメテルさんは毎日ポムグラネイトを執務室代わりに仕事してコーヒーがぶ飲みしてない?
レスフィーナ:
そうですね地上に降りてから執務室があそこになってますし。
ニケ:
たしかにこのコーヒーなら…デーメーテール様がぶ飲みしそう。 わたし一気飲みをしちゃったし。
ニケ:
デーメーテール様はもう執務ってことはお仕事されているですか? テミスは?
レスフィーナ:
テミスは学園に行ってます。 今日は補講があるそうで、それでも夜には来ます
ニケ:
学園? ってなに? あとニケはどれくらい寝てんですか? みんなはもう地上で生活を?
クレア:
実はデメテルさんとテミスちゃんは身体すでにあったの。テミスちゃんは知らなかったけどね。ただニケちゃんだけは新規に身体を生成したのでそれで目覚めるのに時間がかかちゃたの。 あの日から今日で14日目ね。
レスフィーナ:
それでわたしは両方で生活を普段からしているというか、地上と星界では時間の流れがまったく違うので…
クレア:
それについてはもう一人の専門家をよんでるから…下の駐車場にはついてるから、レスフィーナちゃん、そろそろここにつくからまつ!
ニケ:
専門家?
SE:
コンコン! ガチャ!
クレア:
どうぞ~!
SE:
ガチャ!
すみれ:
すいませんポムグラネイトにくま太を連れに行ってったんでけっこう時間かかちゃいました!
くま太:
ピガァぁああ!
ニケ:
くま太さん!!!!!!
くま太:
ピガァぁあああぁあああ!
ニケ:
ピガって? えっとコユニだけじゃなくてくま太さんもコトバが…あとアナタは?
すみれ:
くま太髪ひっぱるな! わかってるから! ニケと話せないじゃないか! だからすぐやるからちょっとまって! さっさとヤレ、このグズすみれって何! そうやってくま太が邪魔しているんじゃない!
クレア:
いつも思うけど、喧嘩するほど仲がいいっていうけどこの一人と一匹は違うとクレアは思うんだよね。
レスフィーナ:
でもお互いを信頼してないとここまではできないので…その意味では。
ニケ:
あのすみれさん…ってもしかして…
すみれ:
自己紹介の前に、この浮気者のケダモノエロくまがウルサイからまずはこのペンダントと髪飾りをつけて、まずはAURORAとの融合しちゃうから
くま太:
ピガァ!
クレア:
ケダモノ…
レスフィーナ:
浮気‥
ニケ:
はぁいっ! ただいまぁ!
くま太:
ピガァ!
すみれ:
だから今やってるでしょ! このノロマって何?
ニケ:
はい装着しました! くま太さん! あの…これ以上は‥‥穏便な言動をニケの為にも…お願いいたします!
くま太:
ピガァ!
すみれ:
うっさいな! くま太! 今インストールするから! はいドライブ!
ものすごい勢いでARウィンドウが開いていく。
ニケ:
えっ! 何か頭に入って‥‥えっなにこれ!
すみれ:
ふぅ~ Hello World 地上のAURORAネットへようこそニケ。
くま太:
ご苦労すみれ!
コユニ:
ニケ様! やっとお話が!
ニケ:
くま太さんの声が、コユニ?
すみれ:
何がご苦労よ…このエロくま…
クレア:
すみれちゃん、気持ちはわかるからねっ落ち着こう!
レスフィーナ:
コーヒー淹れますのですみれ先輩
すみれ:
うん、ブラックでお願い
すみれ:
確かにお兄ちゃんが言う通り、すみれに似ている、他人とは思えない。
ニケ:
そうですね。
くま太:
性格は違うがな!
くま太:
ニケはまず、剛史殿に一途で健気で献身的で、命を捧げるとまで断言している。まさに乙女! それに比べてすみれは…ふっ…凛空殿だろ、我が正妻の真理愛、そして今度は小梅にも手をだし! 剛史殿がニケ殿に惚れるのも道理。
すみれ:
ちょっとまってよ! すみれはお兄ちゃんの事も好きだけど、凛空様の専属メイドだし! 真理愛はその…メイドになる前に…小梅は可愛いし…その
ニケ:
くま太さん、あのですね、この場合はニケの方が後なので…その…申し訳ないというかすみれさんにコロサレテも仕方ないといいますか…
くま太:
このニケはな、こちらの時間で換算すると約一年間、剛史殿をただ只管身を粉にして支えこちらの世界への生還を果たらせたまさに女神だ。 それに比べてオマエというやつは、こないだの休みはどうした? 凛空様の所にも剛史殿の所へも戻らず、小梅と…
すみれ:
ひぐぅ! だってちょっとでも目を離すと真理愛が小梅の事を独占するし…
くま太:
ようは小梅の方が凛空様や剛史殿より大事だと、好きだと?
すみれ:
そういう訳じゃないんだよ? 今はその‥
くま太:
今は新しいシスターになった小梅に夢中と
ニケ:
くま太さん! あのですね! ちょっとすみれさんとお話させていただけますか?
くま太:
ニケ、最初が肝心だ。このすみれと、ニケ、どちらが妾として剛史殿を愛しているか?妾としてふさわしいか? その雌雄は決しとくべきだ。 すみれは剛史殿のみには構っていられない。しかしニケはあの一年間ただ只管、異世界に来た剛史殿を懸命に支えた。剛史殿のみを見ていた。それをオレは評価する。剛史殿の妾としては己が上だ。
クレア:
これは勝てないね。
すみれ:
返す言葉もない…。完全敗北…。
すみれ:
あの‥時々でいいんで、お兄ちゃんとの夜伽、まあエッチの事なんだけど、その時に気がむいたらでいいんで、すみれも呼んでくれると…その…あくまでニケが休憩したいときにさしてもらえるとか…ほらお兄ちゃんと二人きりだと身体持たないときもあるとおもうので‥そういうときの交代要員とか…もしくは一緒にとか二人の方が負担が少ないし‥どうでしょうか?
ニケ:
一緒にですか…まあその…お兄ちゃんとすみれさんが宜しいなら…そのほうが楽ではありますが…正直ニケ一人では持て余しておりましたので‥‥毎回翌日は動けなくなってたので…
クレア:
そのほうがいいとおもうよ? ニケちゃんもすみれちゃんもカラダ小さいし。 クレアも憔悴しきったお相手の回復の為に呼ばれているから。
すみれ:
あのね…ニケが良かったら、あっ姉妾なんでニケのことは呼び捨てにする、すみれのことは好きなように呼んでもらっていいから。 それでお兄ちゃんがニケとすみれと一緒に寝たいんだって・・・それをお兄ちゃんずっと向こうの世界でおもってたらしくて
くま太:
あははっ! あっちにいるときから言っておったな!
クレア:
うわぁ~…我が兄弟子ながらスイマセン
レスフィーナ:
‥‥そういう人なんですねお兄ちゃんさんって…ケダモノ…
ニケ:
ぇぇ‥まあお兄ちゃんが望むなら…
すみれ:
ごめんね、こんなお兄ちゃんで…
ニケ:
いや…正直…一人でお相手するよりは…。あはは…カラダモタナイし…
すみれ:
AURORAの設定と説明とお兄ちゃんの妾としての夜伽のポジションもきまったし、すみれはこれで…
クレア:
すみれちゃん…ここに来たのはその為じゃないでしょ? ニケちゃんに寝てる間というか剛史お兄ちゃんがあっちの世界にいってた間とか、スプロール全体とかの説明とかそれをしてもらう為にすみれちゃんを呼んだんだけど?
すみれ:
あっ…そうでした。
くま太:
スマン、最近先ほどいった小梅というシスター、まあ同性愛でいう所の妹としての立場だなができてな・・・色ボケでポンコツ化がひどくてな…
ニケ:
可愛い義妹さんなんですね。お姉さまになったんですね。
くま太:
そうだ。レスポスの巫女の友人もおるし馴染みはあるだろう。
ニケ:
ニケはいったことありませんが、テミスとレスフィーナの周りには多いので…
くま太:
テミスとレスフィーナも同性カップルだったな。
穏海:
お兄様を救って下さってありがとうございます。
凛空:
ニケちゃんはもううちの子だからねお部屋も用意したよ!
ニケ:
(苦しい)
すみれ:
なんで凛空様達を連れてきたの、目覚めたその日に合わせたらニケの身体がモタナイって…
真理愛:
いや…どうしても買ってあるクマのぬいぐるみとコユニ用のクッションを持って行きたいと小梅に言われてお屋敷に取りに行ったんだけど…
すみれ:
そんな事をしたら凛空様達が一緒に行くって言うに決まっているでしょ。
クレア先輩、ニケ大丈夫なんですか?
クレア:
いや…ダメかもだけど…あの状態の穏海さんだし、怖くてヤメテとか言えないよクレア。
小梅:
うさ子と一緒に選んでみたんだけど、コユニは男の子だからちょっとデザインはシックだけど色とかは女の子の部屋でも合うようにしてみたんだけど~?
コユニ:
おおこれはなかなか、寝やすそうです!ありがとうございます小梅殿、うさ子殿
うさ子:
オレのことはうさ子でいいぞコユニ!これからは同じ小隊の戦友同士だ
コユニ:
わかりましたうさ子
レスフィーナ:
生薔薇の良い香りだね~(棒読み)
ニケ:
アケローン川(注)が見える…
レスフィーナ:
こっちが地獄で冥府だからあるいみ天界への境目は同じか…
注:アケローン川(古代ギリシア語: Ἀχέρων / Acheron)
アケローン川は、ギリシア北西部のイピロス地方を流れる川。アケローンは「嘆きの川」「苦悩の川」と訳すことができ、古代ギリシア神話ではカローンが死者の魂を冥界ハーデースへと渡す、地下世界の川ステュクスの支流と信じられた。 ダンテの『神曲』“地獄篇”において、アケローン川は地獄前域で地獄との境界をなしている。ギリシア神話に従えば、渡し守カロン(カローン)がこの川を越えて死者の魂を地獄へ渡しているという
日本でいう所の「三途の川」のこと。
くま太:
凛空様、ニケが目覚めて嬉しいのは解るが、その辺にしとかないと、ニケは目覚めたばかりで体力が完全ではない、このまま魂が天界へ帰還してしまうぞ。
にゃん太:
凛空殿は興奮するとすぐこれだ。
ニケ:
カローンの渡し賃っていくらだっけ?…ドラクマ硬貨二枚(古代ギリシャの貨幣)だっけ…
穏海:
ニケさん!
凛空:
ひぃっ! ニケちゃんしっかりして! ごめん!(パシパシとほほを叩いている)
小梅:
あはは…(苦笑)
SE:
ガチャっ!
テミス:
デーメーテール様、なんで地上に降りてまで試験があるんですか…それも補講とかみんなが帰ってもテミスは勉強とか
デーメーテール:
それいったら我だって、この冥府の女王に監視されて書類を作らせておる…まさに地獄だ。なぜこんなに書類が多いのだ
優樹子:
デメテルの分の資料は手を付けないで放置してあったから。
デーメーテール:
この冥王代行め…
優樹子:
みんなケーキ作って差し入れにもってきたわよ!
ニケ:
テミス! デーメーテール様! ペルセポネ様!
テミス:
補講が終わらなくてね、ゴメン
デーメーテール:
仕事がおわらなんでな…これでも急いだのじゃが…
優樹子:
ここでは、優樹子ママでお願いね、ニケちゃん♪
小梅:
優樹子ママ、ケーキごちそうさまです、こちらで切りますので
優樹子:
よろしくね!
テミス:
私も手伝うから、何やればいい?
レスフィーナ:
椅子をもう2かな。 いま出すからそれをセットお願い! その間に私がコーヒー淹れるから次はそれを小梅と運んで!
テミス:
ケーキは? テミスが切るから。
真理愛:
お姉さま達はここからニケへは接近禁止です!
穏海:
うぅ~‥
凛空:
そこまで警戒しなくても…なでなでくらい・・・
すみれ:
だから危ないんですよ…ダメですからね凛空様。 あぶなく天界へ帰還ってどういう状態ですか…
ワイワイ♪
レスフィーナ:
テミス、ちょっとケーキが均等に切れてないよ!
テミス:
そうかな?
優樹子:
くすす♪ 私がコーヒー淹れるのでレスフィーナちゃんはケーキきって、テミスちゃんは小梅と切ったのを皿並べて運ぶ!
テミス:
はい!
ワイワイ♪ ガヤガヤ♪
ニケ:
あれ? いつの間にかお外が暗い? でも部屋の中は変わらない明るさ? お外星?いや違う何これ? デーメーテール様? なんですかこれ?
デーメーテール:
そうじゃな、オリュンポスがある星界はスプロールの中でも地球の昼の面しか映らん場所にあるからおぬしは知らんのじゃったな。 クレア殿悪いが
クレア:
みんなちょっとの間だけ暗くするので、手元は気をつけてね、スポットライトはあてるから! でわいきます!
ニケ:
地上が光に覆われている…これ…全部明かりですか?
デーメーテール:
そうじゃ。
ニケ:
地上の星だ…すごい
デーメーテール:
あの明かりの一つ一つの下には今の我らと同じように沢山の人々がおる。 その人々の生活を守るために我らの星界があり、そして我らはその代表としてこの地上に来たのじゃ。
ニケ:
あの星の下にはニケ達のように人が…生きてる。 その沢山の人々の生活を守るために。
デーメーテール:
がんばろうなニケ。
クレア:
クレアからもお願いするがんばってねニケちゃん
ニケ:
はい! ニケがお力になれるなら精一杯がんばります!
すみれ:
御覧の通り、スプロール自体は広大ではありますが、データの流れはアフリカ大陸にあるヴィクトリア湖のアップリンクセンターに集中しておりそこを占拠するということは…
ニケ:
すみれさん! ちょっと待って下さい! コユニ‥
コユニ:
ふっ、ニケ殿、我に聞くだけ無駄だぞ!
ニケ:
テミス、小梅…
テミス:
何語これ?
小梅:
小梅バカなのでわかりません。 真理愛お姉さま、小梅達にも解るように説明お願いします。うさ子でもいいけど!
真理愛:
あははっ! マリが解るわけないでしょ!
うさ子:
我らはそういうのは苦手だ。 そういうのはちゅんぴ隊の担当だ。
くま太:
デーメーテール殿改め地上名、デメテル殿、なんか言ってやれ。
デメテル:
すみれ殿、たぶんそれは我らのような解ってる者へはその説明では通じるが、解って無い者にはまったく理解できないと思うぞ。
優樹子:
解説役レスフィーナに交代する?
にゃん太:
多分レスフィーナはもっと難解にしか説明デキンぞ
レスフィーナ:
すみれ先輩の聞いてて、とても解りやすいなって関心してました‥‥スイマセン。
すみれ:
うっ……。
すみれ:
凛空様~どうしましょう、無能で無価値なすみれでは説明は無理でなんですよー。 凛空様説明代わって下さい! お願いします
凛空:
でも凛空だと感覚的な説明になっちゃうよ~? 今回は最初から参加してるから解るけど…
穏海:
凛空の感覚的って…どーんとかばこーんとか擬音ばかりになりません?
凛空:
うっ…そんな事は…ないと思う?
凛空:
まず今の地球にいるみんなの生活を実際に支えている電脳空間、サイバースペースを作っているのは、地球の周りにたっくさん浮いている凛空にもみんなにもついているニューロ演算チップと同じ物が入った人工衛星、それが小さいのから大きいのまで、数億個が浮いていて、それ全体をスプロールって名前がついている。 宇宙空間にあるから隕石とかがあたらないぎり物理的には安心だし、隕石とかがあたりそうなときは、レーザー衛星で事前に破壊するらしいです。
凛空:
数億個もあるから、色々な種類があってその種類ごとに、グループがあって、その中のグループの一つがオリュポスというGRID、格子とかマトリックスとか専門的には言うだけど、そういうのはおいとく! まあ世界と思えばいい、RPGでいう所のワールド。 それで「星界」とニケちゃんとかは呼んでるよね? でもグループが違うと別の世界もある。 そこまでいいかな?
デメテル:
間違えてはいないな
優樹子:
すごい簡略化されてますけど…そうですね。
ニケ:
星界の他にも世界がある?
真理愛:
MMORPGのゲームワールドみたいなものか? ゲームが違うと違う世界だものね
小梅:
グループによって場所がちがう。
テミス:
なるほど…なんとなくイメージはわかります。
凛空:
このグループの中にも部門があって、その責任者が管理電脳神でその一人がデメテルさんとか、優樹子ママ。お仕事としてはデメテルさんはバイオメイドのチップの生産とかの責任者、オーナーでご主人様でそのクラブがクラブ乙女宮。 優樹子ママは地上におけるバイオメイドの維持管理責任者でオーナーでご主人様でクラブがクラブホーライ。 そういう御仕事を全般にしているクラブグループがオリュンポスというクラブグループと思えば良い。
デメテル:
うんものすごく簡単にいうとそうじゃな。
優樹子:
そうね…。
凛空:
そして、このクラブオリュンポスグループへのエントランスが、入口はアフリカ大陸の赤道に付近にあるヴィクトリア湖という湖の上にある巨大な施設で、そこからしか出入りができないから、凛空達の周りのみんなでそこを占領した! するとオリュンポスから色々するのは凛空達を通さないといけない!
穏海:
オリュンポスはエンパイアクラブグループみたいな説明でいいんですか?
凛空:
穏海解りやすさは大事だよ!
穏海:
なんかヴェルさんが混じってません?
凛空:
うん、さっきからヴェルちゃんに電脳通信で手伝ってもらっている。
小梅:
オリュンポスというエンパイアクラブグループ?
テミス:
エンパイアクラブホーライのメイドの一人ということですかテミスは。
ニケ:
たしかに乙女宮の中心のお仕事はバイオメイドチップの生産管理なのでそれを仕事としているクラブ? その中に中に沢山の神官、この場合はメイドさんが仕事している? なるほど。
穏海:
いいんでしょうか? こういう説明で?
クレア:
明日の朝には退院できるから
レスフィーナ:
お風呂入る時に来ます。
ニケ:
うんわかりました。
コユニ:
どうしたのだニケ殿、浮かない顔をして
ニケ:
うん…お兄ちゃん来ないから。
コユニ:
しかたなかろうこの世界では剛史殿はレギオン(軍団)、クラブの長だ。
とても忙しいお方だ。代わりに次席である本妻の凛空殿などが来たわけだ
それに本日は地上の世界ではクリスマスといって一大イベントでクラブと
しても忙しい日なのだ。
ニケ:
わかってはいるけど…会いたかったから。
コユニ:
明日には会える。
SE:
コンコン!
ニケ:
はい!
ニケ:
お兄ちゃん?! なんで? 忙しいんじゃ? 夕食だけの時間はどうにかあけらたから一緒に食べよう? おわったらすぐにクラブに帰る? はい!
ニケ:
メリークリスマス? そういうお祭りなんですね。ありがとうございます。 プレゼントありがとうございます、こっちは白いくまさんだ! 凛空達のプレゼントの茶色いクマの仲間なんだ! ありがとうございます。
ニケ:
クルマっていうやつだからりんごジュースなんですか? ニケの生身のカラダと地上転生と新しい人生に神生? あははっに 乾杯! 乾杯です!
これがお寿司? チキン? でこっちがクリスマスケーキ? そういうお祝なんですね。明日の夜はみんなでテミスとレスフィーナやデメテル様や優樹子様も呼んでお祝いなんですね!
ニケ:
慌ただしくてゴメンって…いえいえ、とても無理して来てくださったの解るので…そのこれらお仕事、頑張ってください。 はい! でわ明日の朝、迎えにきてくれるんですね、楽しみにしてます。 はいでわ!
ニケ:
コユニ‥‥うぅ…(涙)
コユニ:
どうしたニケ殿。 聞くまでもないか…でも聞いて欲しいんだろ?
ニケ:
うん…幸せすぎる…そして…お兄ちゃんのこと…好き。
コユニ:
ああ…良い方に巡り合えたて良かったな。
ニケ:
これが…地上…空が…狭い…
ニケ:
お兄ちゃん‥‥
ニケ:
そうだよね。 お兄ちゃんが星界に来た時と違って、ニケは…ここにはニケが知ってる人達が沢山いる。 そしてお兄ちゃんがいる。
ニケはココで生きて行く…。
「BLAZE UP」
えんぱいな日々(本編) 第五百七十話 BLAZE UP 終わり