えんぱいな日々(本編) 第五百七十話 BLAZE UP 後編 その1
ミケーラ:
よし豆もちゃんと膨らんでる、これなら…あとはゆっくり一定の速度で…こぽこぽ♪ 良い香り♪ よし!
ミケーラ:
お兄…あっ‥‥う~‥(ぽっ)
(本当は見てたいけど…コーヒーが冷えちゃうし…)
お兄ちゃん! コーヒーできたのでこちらへお願いします。
ミケーラ:
どうでしょうかお兄ちゃん…正直にお願いします! 再現性は?
大分似てきた? エガミもちょっとあるけど最初にくらべればコーヒーになったと。
風味とかは? でている、これならコーヒーと言える! 美味しい!
ミケーラ:
良くがんばった? ありがとうって! はいっ! ミケーラがんばりました! 良かった! これでお兄ちゃんにコーヒー飲んでもらますね! わーい! はい味わって飲んでください! その前にいいこいいこしてくれますか? わーい! 嬉しいです! でへへぇ♪
ミケーラ、お兄ちゃんのお役に立てる事一個増えました! とても嬉しいです!
くま太:
ミケーラ、あのそろそろオレにもコーヒーを貰えるかな
ミケーラ:
くま太さん! いつからそこに?
くま太:
ミケーラが剛史殿に見とれて、コーヒーが冷めるのと見つづけるのをどっちにするか葛藤している時くらいかな?
ミケーラ:
あれは見とれていたわけじゃなくてですね! ちゃんとコーヒーが淹れられているかどうか心配で…
くま太:
それで本当に美味しいのか剛史殿? ほうすみれが淹れるコーヒーに似ている味になっている。 苦みが多いとオレは好みだと。 だったらミケーラ、ミルクと砂糖をもらえるかな? カフェオーレにしょう
ミケーラ:
はい…ミルクと砂糖ですね。 ちゃんと再現しております。
くま太:
たしかに美味しいな。良く再現できている。
ミケーラ:
そうではどうも。 別にくま太さんの為に再現したわけじゃないですけど。
くま太:
わかってるさ。 ああ大丈夫だ、デーメーテール殿は今日の元老院の疲れがでてもう寝ておる。 それでだ元老院会議については、やはり代替え案が無いと検討さえしてくれない感じだな。
くま太:
デーメーテール殿も何度も食い下がって、有効な代替え案が提示できるなら議題にはあげてもらえるように元老院から言質はとった。
ミケーラ:
デーメーテール様も地上に降りた同胞をできれば殺戮などしたくない派ですから。しかし現生人類を護る事が私達の使命の根幹なので…
くま太:
まあ元老院の強硬派であるヘーラー殿がバイオメイドに対しての現生人類が行った仕打ちに、現バイオメイドや抑圧されているオーバーメイド達が許さないだろうと危険性を訴えておってな聞く耳をもたないのだ。それに、アテナ、ヘスティアー、ペルセポネ、アルテミス、ポセイドンと地上側を良く知るメンツが現在地上で活動中の為不在の会議だコチラに不利だ。
ミケーラ:
デーメーテール様のあんた辛らそうな顔…もう見たくないです。 はやく笑顔にしてあげたいです。 だけど無駄に戦争になってヒトと私達が殺しあうなんて避けないといけないし。 はい、そうしない為にお兄ちゃんがこの世界に来たってわかってますし信じろって…それは信じてますけど。 ミケーラは何もできないし…お兄ちゃんやくま太さんやデーメーテール様のお力になりたい。 ミケーラは十分力になってるって…なってませんよ
くま太:
(すみれの時もそうだが、まあこれでミケーラが剛史殿に惚れるなとは無理な話だな。)
くま太:
とにかく、次の元老院の会議までは時間がかなりある。少しは剛史殿も気分転換などをして頭をすっきりさせないと代替えの妙案など思いつかんぞ。 オレはそろそろデーメーテール殿の床(とこ)にもどるとする。 目が覚めてオレがいないとウルサイのでな。 あと行方不明のにゃん太探しはオレに任せろ。 明日からデーメーテール殿と乙女宮内の各神殿へ外遊にでるのでな。 ああにゃん太のことは任された。
ミケーラ:
あのくま太さんデーメーテール様をよろしくお願いいたします!
くま太:
任された。ミケーラは剛史殿をよろしくな。
ミケーラ:
はい! ミケーラ任されました!
その2へつづく