えんぱいな日々(本編) 第五百七十話 BLAZE UP 後編 その2

 
ミケーラ:
はぁ~(溜息)

少女の声:
何溜息ついてるのまあ恋煩いだから仕方ないけど。

ミケーラ:
テミス、いつ戻ったの?

テミス:
今さっき、デーメーテール様に用事があったんだけど入れ違いになちゃった。
だから戻って来るまで滞在する♪

ミケーラ:
アンタさ本当に秩序と法の女神? 自由過ぎない?

テミス:
「女神見習い」だし。

テミス:
そんでさその様子だとまだお兄ちゃんと肌重ねて無いんだ。

ミケーラ:
ひぃっつ! そうよ悪い?

テミス:
悪いっていうか? あんた一応、お兄ちゃんのここでの侍女でしょ? もう三週間だよね? なんで手つけられないの? それ問題じゃない?

テミス:
まさかさお兄ちゃんとしては、こうカラダが豊満な方が好きとか? 胸とか? デーメーテール様みたいな? あと年上が実は好きとか?

ミケーラ:
それはくま太さんに聞いたんだけど、地上では正妻も妾も年下だそうです。 ミケーラみたいな娘が好みだから心配しないでって言われた。

テミス:
そうか。 それで話変わるけどなんでお兄ちゃんの侍女のアナタがひとりで花園で溜息ついてるの? お兄ちゃんは?

ミケーラ
今、神殿の書庫で、元老院に出す代替え案の為の資料を調べるって本読んでるので。

テミス:
それで邪魔にならないように一人で花園きてたと。

ミケーラ:
うん…。

ミケーラ:
くま太さんが昨晩、次の元老院会議までは時間があるからお兄ちゃんに気分転換しろと言ってたんだけど…頭から離れないみたいで…かなり煮詰まってるみたいで…あれじゃミケーラからみても効率悪いなって…どうにかしてあげたいんだけど何していいのかわからなくて…それで悩んでたの。

テミス:
はぁ~(溜息)、何していいかワカラナイってそれこそ侍女の務めでしょ?

ミケーラ:
侍女の務め?

テミス:
お兄ちゃんは男です。まだ時間もある。そして使命を行うのに効率が悪いなら、ここは愛欲に溺れさせて一回、頭をリセット! それこそ侍女の務めではないでしょうか? ミケーラと少しの間愛欲の日々に溺れたってお兄ちゃん真面目だし、時期になれば使命はこなすと思うし。

ミケーラ:
愛欲の日々…

ミケーラ:
そうだよね、これはお兄ちゃんの為、そして地上にいる同胞の命の為! 決してミケーラの個人的な欲望の為じゃない! 具体的にはどうしたらよろしいのでしょうか?

テミス:
あのお兄ちゃんはほっとくとミケーラがお兄ちゃんに好意をもっていることを理解していても手を出さないと思う。 かなり強引にいかないとダメです。 よってごにょごにょ…これで自然にそういう流れに

ミケーラ:
なるほど…それならたしかに自然に…うん。 やってみる。

テミス:
いっかい手つければ、あとは…どうにかなるよ。 それでデーメーテール様が外遊からもどってくるまでデメテル神殿に滞在するから私の部屋も用意して。 夕食はお兄ちゃんと一緒にたべたいけどいいかな?

ミケーラ:
わかりました! うん助かる! くま太さんがデーメーテール様について行ってるからいないし助かる。 ミケーラと二人だけだと緊張しちゃうんで…ミケーラが

テミス:
まあ幼馴染みだからできるだけ協力するから! この女神カッコ見習いのテミスがついてる!

ミケーラ:
ありがとうテミス!

その3へつづく