えんぱいな日々(本編) 第五百七十話 BLAZE UP 後編 その3
テミス:
師匠はアストライアの所へ行ってくるから帰るまでにコレを読んどけと図書室その物を指さしたんですよお兄ちゃん酷いと思いません?
テミス:
えっ! オレも学生時代の師匠に同じことされた?! 研究室の図書室を指さして…はぁ…そんな滅茶苦茶な師匠が地上の世界にもいるんですね。 レポート全域にわたって書かされたと。 たしかにレポート書けと言わている。 それはちゃんとチェックされるぞって…えぇ…マジっすか?
ミケーラ:
星界も地上も学生は同じだって! テミスがんばれ♪
テミス:
ちゃんと勉強しろって…そうだこのお兄ちゃん、地上では先生だった…同情してくれない!アタシを慰めてくれる人いないわけ?!
ミケーラ:
あはははっ!
テミス:
食べたぁ~飲んだぁ~大満足ぅ~! ミケーラ、料理の腕上げたよねぇ…めっちゃ美味しかった! お魚もパンも食べたいんだけどもう、お腹ポンポン! 部屋に持って帰って、夜中と朝に食べるから包んで! はいお兄ちゃん、ごちそうさまでした! だよね?地上の挨拶。
ミケーラ:
はいお粗末様でした。 じゃあ包むね、よしっと!(AURORAの端末を表示してピコピコ押す)
テミス:
コーヒーも飲みたいけどお腹に入らないでしゅ、明日いただく。
テミス:
ありがとう、そうですねミケーラもがんばって料理や食料の供給とかの勉強をしているんだし、テミスも法システムの勉強を頑張れと…はい…そうですね。 がんばればミケーラのように成果が出ると。 はいお兄ちゃん先生のおっしゃる通りです!
ミケーラ:
お兄ちゃんは普段は優しいけど勉強についてはすっごく厳しい先生だよ。 時々ミケーラの勉強もみてもらうけど。
テミス:
なんていうか、うちの師匠とお兄ちゃんって雰囲気?が似てるんだよね・・・だから逆らえないんだけど、気さくに話せるし。 星界だろうが地上だろうか魔界だろうが先生なんてかわらないって? そうなのかな…?
ミケーラ、料理ありがとうね、これで夜中お腹すいても食べられるし、朝も用意しなくてベッドの上で…
ミケーラ:
だめ! ちゃんと机で食べる! あんたそれでも女神なの?
テミス:
わかったわかった、だから女神「見習い」だから! じゃあまた明日! 良い夜を!
ミケーラ:
はい良い夜を!
ミケーラ:
スイマセン、騒がしい子で。 えっ? 久々に賑やかな食事で楽しかったと。 そういってくれると嬉しいです。 地上に居た時にはこんないつも騒がしい食卓だったと。 ミケーラと二人のゆったりとした食事も好きだけど…ありがとうございます。 でわミケーラお風呂の用意をしますので少しったらおこし下さい。
カップはテーブルにおいておいてもらえれば…はい。
お兄ちゃん:
……(溜息)
SE:
コンコン♪
ミケーラ:
ミケーラです! えっとお身体を拭くものをお持ちしました。 入ります。 はい!
ミケーラ:
……はい…大丈夫です。 調子悪くはありません。 すぅーはぁー。 えっ? いえいえ。 お湯のお加減は? ちょうど良いと、あと花の香りが良いと。 はい昼間お兄ちゃんが資料を読んでる間にテミスと庭園の花畑で摘んできました。 湯気にふれると良い香りになる花が咲いておりましたので。
なんで出ていかないんだと…あの…そのですね…
SE:
しゅるるる(布がすれる音)
お兄ちゃん:
……!!
SE:
床に落ちるローブ。
ミケーラ:
こういう事です! 今夜からはお兄ちゃんのココでの侍女としてミケーラはお風呂をご一緒いたします‥‥。
ミケーラ:
待てって、もうミケーラは待ちません! 三週間は待ちました。 でもお兄ちゃんのココでの侍女になったミケーラに手を付けて下さいませんでした。 よってミケーラは強硬手段に出る事にしました。 御覚悟をお願いします!
SE:
ちょぽん♪
その4へつづく