えんぱいな日々(本編) 第五百七十話 BLAZE UP 後編 その7
ミケーラ:
もう一回ってちょっとミケーラ無理です。壊れちゃいます…休ませて下さい。お願いしますお兄ちゃん…。
ミケーラ:
だから、弄ろうとしないで下さいませ…いっかい寝て起きたら…していいですから…お願いします…。 お兄ちゃんって本当はスルときはまさに野獣になっちゃうですね…。
ミケーラ:
お兄ちゃんを独占しようとなんて思いませんが、一人で夜のお相手は毎日はミケーラは無理です。もう一人か二人、いないとカラダがモタナイ。 良く言われてる? ですよね…。 はい…寝ます…おやすみ‥な‥さいませ…
髪をそっと撫でる。
ミケーラ:
すぅ~すぅ~…♪
そっとベッドを抜け出し、ズボンをはく
Drフィッツジェラルド(以後Dr)
ほら、猫じゃらしですわよ! 今回は赤缶とえびのぬいぐるみも用意いたしましたの! ほら遊んでくださいませ!
にゃん太:
フィッツジェラルド殿! 誰がこんなもので遊ぶか! それにこんなのは食わん! 酒もってこい! そしたら遊んでやるこのポンコツ女神! イイカゲンせんか! つつくな!
優樹子:
あっ剛史ぃ~! ごめんね新しい愛人との艶事(つやごと)の時間を邪魔して。 観た瞬間に回れ右して帰ろうとしないで! お願い話を聞いて!
Dr:
女神に選ばれし勇者よ! さあ星界と地上を救うのですわよ!
優樹子:
やっぱり帰るって! まって剛史!
にゃん太:
おい剛史殿! 我を置いていくな! このポンコツ二人の面倒を我のみ任せる気か? オレはシランってオノレの師匠達だろ!知るかって
Dr:
いいのかしら? 先ほどのミケーラという娘との情事の記録映像をすみれさん達に転送し、今すぐここにすみれさんを転移させるわよ! 剛史が星界へ転移するまえに「お兄ちゃんもオス! ケダモノ!」と言ってたすみれさんがどういう行動にでるか! デメテル神殿が消滅するだけですめばいいですわね!
優樹子:
この悪魔、魔王、冥王! って冥王は今ハーデスが不在なので私が冥府の女王ですから一応「冥王(代行)」なんで。 それは入れないでお願い。
にゃん太:
この御人がそんな可愛げがある存在か? 我ならこの御仁を表現するなら、邪神だな。 それも。魔皇、万物の王!
すべての無限の中核で冒瀆の言辞を吐きちらして沸きかえる、最下の混沌の最後の無定形の暗影にほかならぬ―すなわち時を超越した想像もおよばぬ無明の房室で、下劣な太鼓のくぐもった狂おしき連打と、呪われたフルートのかぼそき単調な音色の只中、餓えて齧りつづけるは、あえてその名を口にした者とておらぬ!
優樹子:
時空のすべてを支配するという、ポンコツの実体アザトース=フランソア・フィッツジェラルド・一世!
Dr:
にゃん太にはともかくポンコツの優樹子にポンコツ呼ばわりされる覚えはありませんわ!
優樹子:
ポンコツをポンコツと言ってなにが悪いのよ! 今回の件だってすみれさんに開発中の量子神経回路を移植して変更リフレクターリアクターフィールド内で膨大な力を使えるようになり、それを兵器としてのバイオメイドに移植を開始したら完全に現生人類が淘汰される危険性があるとヘーラーが演算して元老院にあげたことが根本的な原因じゃない! なんでオリュンポスに相談しないでそんなことするのよ! フランソアちゃんの許可はちゃんととってたのに!
Dr:
だってあのときは損傷した神経の予備がありませんでしたので! すみれさんを救うのにいたしかたなく
優樹子:
いや嘘ね! ただの興味本位! 哲也製のチップのすみれさんに自分の神経回路を移植してシンクロナイズさせたらどれくらい強大な力を発揮するか見て観たかっただけでしょ?
Dr:
ぐぬぬうっ! でもあの時、優樹子に相談したら「そうねその方法がベストだと思うわ」て言いましたわよね?
優樹子:
あの時は‥‥すみれさんの命が懸かってましたし!
にゃん太:
我が思うにまずは全軍をもってこのポンコツ二人を全ての時空より殲滅する事が最優先ではないか? 剛史殿もそう思うか。
Dr・優樹子:
そこ! 聞こえてますわよ!
その8へつづく