えんぱいな日々(本編) 第五百七十一話 流星 前編 その9
しずる:
あのドロシーさん?
ドロシー:
な~に?
しずる:
ナニをしようとしてるですか? まだ朝ですよ?
ドロシー:
今日は休みで、昨日もう旅行の準備の買い物とか全部したよね、トランクにも入れたし。
しずる:
うんそうだね…でも、寮のご飯の時間とか…あるし
ドロシー:
今日からは寮のカチューシャさんも瑠奈寮長もお休みなの。 しずるのご飯は私が作るから時間とか問題ないよ。すぐ出せるし♪ レンジでチン♪
しずる:
昨日、めずらしく出来合い総菜を買ってましたよね? もしかして今日は料理しなくていいように?
ドロシー:
うんっ!
しずる:
ベッドからしずるを出す気は無いと…服を着る暇さえ惜しいと…シーツを足で下ろすとか…寒くない? 暖房が入ってる…
ドロシー:
起きたときに入れといた♪
しずる:
準備がよろしい事で…
しずる:
あのドロシーさん。 昨晩も結構シマしたよね? しずる腰重いです。あと気絶してもチップに信号送って起こすのヤメテ下さい。 そのまま寝かさせて下さい。
ドロシー:
寝かしたらそれで終わってしまうからヤダ。
しずる:
「ヤダ」って…いやいや、気絶するってことはそれだけ負担がかかっているんだよ?
ドロシー:
ちゃんとしずるが意識を失っている間に回復はさせているから心配しないで、これでも私衛生メイドですから。
しずる:
あと! あと声を奪うをヤメテ下さい! 声あげられないとすごい辛いんです! わかります?
ドロシー:
だけどしずるが声を上げるとみんな迷惑だよね? 怒られちゃうよね? ドロシーが声を上げるくらいの大きさなら‥気づかれないけど…しずる叫ぶよね?
しずる:
それは叫ぶような激しいことをドロシーさんがするからでしょ!
ドロシー:
普通にしてるだけだよ? 「ドロシーがしたい」ように。
しずる:
だから…!!!
ドロシー:
かぷっ♪ 声上げたらもうみんな起きてると思うから大変なことになるよ? ガマンしてみて。
しずる:
ひぐぅxxx!(乳首を噛まないで! いきなり同時にクリトリスをとかダメ!!!!)
しずる:
うぅぅう!!!!
ドロシー:
けっこうがんばるね~♪ 今私の右手の指は四本がしずるの中で、中指と薬指はボルネチオ。 人差し指がGスポットにあります。 感じるよね当たってるの
しずる:
うんうん!!(首を振ってる)
ドロシー:
これでいま、私の親指の平の下はしずるの陰皮部の根本にあります。 親指をこう曲げるだけで‥‥
ドロシー:
これ以上は危ないでしょ? 声とめる?
しずる:
うんうん!!(首を振ってる)
ドロシー:
はい! でわ続き膣内に入ってる指もほらこれで! しずるの好きな子宮頸部とGスポットとクリトリスを同時に! 刺激するぅ!
しずる:
ぅxxxxxxxxxxxxxxxx!
びくんびくん♪
ドロシー:
よしイったね♪…声帯制限解除と。 快感に酔っていいよ♪
しずる:
あぁ…はう‥‥あぁ‥‥
ドロシー:
そろそろドーパミン(注)を調整して…
しずる:
やめてここから引き戻さないで…
ドロシー:
なら今日はドロシーの言う事聞く?
しずる:
なんでも言うこと聞きます…
ドロシー:
解った、だったらちょっとキラキラの世界に浸ってていいよ~♪
注:ドーパミン
ドーパミンは、中枢神経系に存在する神経伝達物質で、アドレナリン、ノルアドレナリンの前駆体でもある。運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わる。セロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリン、ヒスタミン、ドーパミンを総称してモノアミン神経伝達物質と呼ぶ
オーガズムに達するとドーパミンとエンドルフィンがドッと分泌される。 女性はこれがゆっくり減少していくが、男性はドーパミンが急激に減少する(これが賢者タイムと男性が言うやつ)
ドロシー:
ねえドーパミンの量を減らすだけじゃなくて増やすことも出来るだけど、イケナイ薬とかじゃないから、すぐに分解はできるし。 問題は快感の刺激が強すぎると脳が破壊されるかもしれないけど…
しずる:
お願い…やめて下さい
ドロシー:
わかった。
しずる:
ドロシーさん、これ完全に調教ですよね? 飴と鞭ですよね? もとからそんな女でした? 違ったじゃないですか?
ドロシー:
私はしずるが…こう私の手の中で快感に咽び泣いたり、怯えたり、悦んだりするのがとっても…愛しいの…
しずる:
ちょっと待ってください、とても危険な方向へ行ってませんか?
ドロシー:
浮気とかして、それが本気になって、私が邪魔になって捨てるとか…そういうことは考えない方がいいと思うよ。
しずる:
はい…心得ております。 しずるの生殺与奪はドロシーさんの指一つですから。
ドロシー:
それだけ解っていれば良いよ~。
SE:
ぶるるるる!(スマホのバイブレーター音)
しずる:
はい、真理愛? おはよう。 えっドロシー? 起きてるよ。 急患? 電脳通信は? 不在になっていて、スキャナデバイスの緊急呼び出しにも答えない?
ドロシー:
あれ? ベッドヘッドの上にスキャナデバイスが無い! あっ昨晩、服脱ぎ棄てた時に…一緒に!
その10へつづく