えんぱいな日々(本編) 第五百七十二話 流星 中編 その10

 
すみれ:
あのぉ!すみれはお兄ちゃんの妾なので!でも凛空様の専属メイドだし…後、真理愛のパートナーで小梅のお姉さまでもあるし!

凛空:
結婚っていうのはちと語弊があったねゴメン。それは冗談。 あのねすみれを凛空の養子にして花路家をついで欲しいの。 だからあるいみ結婚とは違うけど血縁になるから。

すみれ:
すみれを養子? 花路家をつぐ? ‥‥(思考停止)

すみれ:
無理! 無理です! お断りします!

凛空:
すみれ!良く聞いて? 今でもすみれはお兄ちゃんの正式な妾だよね? そして凛空の専属メイドでもあるからこれは愛人と一緒だよね? だからあまり今と変わらない。

すみれ:
変わりますよ! お兄ちゃんと凛空様にお子様が生まれてもそれは西園寺家の後次になって花路家には来ないわけで、するとそのまますみれが…

凛空:
そう。まあ養子と同時に花路家の花路すみれに当主権をすぐに移すので、当主として小梅を養子に入れて小梅に仮戸籍を作れる。 そして花路家の当主となればすみれと真理愛の上原家で同性婚すれば小梅は?

すみれ:
はっ! 次期当主として小梅は正式な戸籍が持てる。

凛空:
そう! 当然だけどお兄ちゃんや穏海、澄、有虹子、そして姐さんである雪音姐さんの合意というかみんなの希望というか。

すみれ:
でも…花路家は凛空様の家ですよ? お父様とお母上の…ご家族の…

凛空:
すみれ。 凛空の家族はお兄ちゃんのクラブ、GreenWood'sのメイドみんなだよ? それは凛空はそのクラブのメイドのメイド長だから。 みんなの長女でもあり、お母さんだから。

すみれ:
…はぁい…謹んで養子と当主の件の申し出、お受けします。

凛空:
うんありがとう。 すみれなら理解してくれると思ってた。 さあ指出す。

すみれ:
はい…

凛空:
花路家をよろしくね、西園寺すみれ。 ご当主。

すみれ:
はい! 必ず!

がばっとすみれが抱き着く

すみれ:
凛空様…あの‥今夜だけはご主人様って言わせて下さい。

凛空:
うん、わかった。 今夜は二人で年越しって許可もらってるというか、強引にしてるから。 クラブのみんなはお兄ちゃんに任せている! 凛空のご主人様だし。 だから凛空と一緒にいよう

すみれ:
はい…

凛空:
暖房効いてるとはいえ、浴衣で地べたは冷えちゃったね。 温泉行こうか? 凛空行ってないんだ。

すみれ:
はい。 行きましょう。 すみれもです。

一方そのころ居酒屋では…

穏海:
セリフ? えっ何の曲ですか? 何二人とも興奮してるですか!

久美:
そうですお兄ちゃんさん! スレイヤーズ初代です!

穏海:
そして何という歌詞! パート分けもあるんですか? というか歌詞も画面見てないで歌ってるし!

Get along

鈴奈:
パート分け完璧!

小梅:
うわ鈴奈先輩まで盛り上がってる! スレイヤーズ? 小梅知らない…そんなアニメあるの? 梨音ってアニメ好きなの? というかこれ好きとかのレベルじゃないよね?

向日葵:
これでお嬢様は重度のオタクだと喧伝したのと一緒…

小梅:
うわ…それってお兄ちゃんレベルってこと…梨々衣もそうだと‥

梨々衣:
1stいや梨音、物理空間で初めて聴きましたけど、なかなか上手いじゃありませんか!

梨音:
梨々衣こそ! なかなかだったよ!

パシン!(と拳を合わせる)

向日葵:
お嬢様、梨々衣様が来てくれて良かったですね。向日葵や梨花では「供達(ともだち)」にはなれても友達や親友にはなれませんから。

小梅:
対等な立場じゃないと難しいよね。


その11へつづく