えんぱいな日々(本編) 第五百七十二話 流星 中編 その11

 
愛理:
気分が悪くなった方は遠慮せず言って下さい! 救護所へご案内します!
新年まではここでお待ち下さいませ!

スリエル:
希美さん…毎年こうなんですか? なんですかこれ…?

水菜:
ひぃ…すごい数の人…

希美:
予想より多い‥これは予備の兵力を最初から投入するかない

イリーシャ:
あの帰っていいですか?

有虹子:
有虹子も…

瑛美:
あはっ。イリーシャちゃんも有虹子さんも冗談が上手いわね♪(ボキボキ)
脱走は鉄拳制裁いたしますわよ♪

仁美:
この状態の瑛美は本気で肋骨の一二本くらいは粉砕するわよ

イリーシャ・有虹子:
ヒぃい!

澄:
こらぁ! 年少初組は今日の大祭のスタッフ入場権くらいは働け!

イリーシャ:
YESマム!

水菜:
彩香さん、はい参道から境内への誘導の増員二名ですね。 水菜とスリエルが行きます。

スリエル:
希美さん増援いってきます! 

希美:
うんお願い、最初の一時間くらいで誘導は収まると思うから…例年ならね…今回はわからないけど…

水菜:
でわいってきます!

愛理:
(大晦日でこの量…これ三が日、祝詞をしたら、里緒菜も紅葉も倒れるじゃないか? それと次の大樹祭が心配だ…)

すみれ:
ご主人様…綺麗ですね…なんか…夢の世界みたい…そして暖かくて…とても安らぎます‥

凛空:
うん…。 

すみれ:
ねえご主人様…

凛空:
なあに?

すみれ:
何で指輪を買って下さったですか?

凛空:
うん。本当は毎日こうやってすみれの事を抱っこしたり、一緒にいたりしたいけど。すみれはそういう訳にはいかないでしょ?

すみれ:
スイマセンワガママなすみれで…

凛空:
もうすぐそうやって謝る。 あのね、すみれが色々な事一生懸命やるために普段は色々忙しいんだから。それはいいの。 でもね、凛空は一緒にいてあげられないから。その指輪が凛空の代わり。 つねに着けてるひつようはないし、結婚指輪とちがってゴツゴツしてるし。 だからしまっててもいいだど、凛空に会いたいけど会えない時に、その指輪をして凛空と一緒だと思ってくれればいい。

凛空:
真理愛と結婚したら結婚指輪つけるかもしれないし。 だからおしゃれするときに右指につけられるようなデザインにした。

すみれ:
ご主人様…ありがとうございます。 一生大切にします。

すみれ:
すみれは幸せ者です。この一年でお兄ちゃんだけじゃなくご主人様や真理愛や小梅と愛し合えて…沢山沢山幸せをもらいました。 ニケにも告白されてどうしようかと

凛空:
ニケ、本気なの?

すみれ:
本気みたいです…すみれと付き合いたいって、できれば凛空様も欲しいと…

凛空:
あのさ…お兄ちゃんもすみれもギリシャ神話のどっかの神様じゃないだから…相手作りすぎ。 あのなんだっけ? ゼウスの妻? 嫉妬深い

凛空:
ヘーラー()ですね。

凛空:
あのような凛空が妻だったらお兄ちゃんもすみれも相手がどれくらいって・・・すみれは去年の今日までは浮気だったんだ! NTRだ!


注:ヘーラー(古希: Ἥρα, Hērā、イオニア方言: Ἥρη, Hērē ヘーレー)
ヘーラーはギリシア神話に登場する最高位の女神である。長母音を省略してヘラ、ヘレとも表記される。その名は古典ギリシア語で「貴婦人、女主人」を意味し、結婚と母性、貞節を司る

ヘーラーはオリュンポス十二神の一柱であるとともに、「神々の女王」でもあった。威厳のある天界の女王として絶大な権力を握り、権威を象徴する王冠と王笏を持っている。虹の女神イーリスと季節の女神ホーラーたちは、ヘーラーの腹心の使者や侍女の役目を務めた。また、アルゴス、スピンクス、ヒュドラー、ピュートーン、ラードーン、カルキノス、大サソリなどの怪物を使役する場面もある。世界の西の果てにある不死のリンゴの園・ヘスペリデスの園を支配していた。結婚・産児・主婦を守護する女神であり、古代ギリシアでは一夫一婦制が重視されていた。嫉妬深い性格であり、ゼウスの浮気相手やその間の子供に苛烈な罰を科しては様々な悲劇を引き起こした。夫婦仲も良いとは言えず、ゼウスとよく口論になっている。また、多くの神々や英雄たちの物語がヘーラーの敵意を軸にして展開することも多く見られる。

毎年春になるとナウプリアのカナートスの聖なる泉で沐浴して苛立ちを全て洗い流し、処女性を取り戻し、アプロディーテーにも劣らず天界で最も美しくなる。この時期にはゼウスも他の女に目もくれずにヘーラーと愛し合うという。

聖鳥は孔雀、郭公、鶴で聖獣は牝牛。その象徴は百合、柘榴、林檎、松明である。
ローマ神話においてはユーノー(ジュノー)と同一視された。

このヘーラー(Hērā)の名が「英雄ヒーロー」(Hērōs, ヘーロース)の語源となっているという推測は、アウグスティヌスやセビーリャのイシドルスの著書に記されている

すみれ:
ひぃ! その節は大変申し訳ございませんでした!

凛空:
うふふっ! でわ今年は逆にお兄ちゃんの妾のすみれを凛空がNTRする事にしよう!
さあすみれ、お部屋に行こうか!

すみれ:
鞭とかは勘弁して下さい! お願いします!

凛空:
たっぷり鳴かしてあげるね! うふふっ♪

すみれ:
ひぃぃぃ!


その12へつづく