えんぱいな日々(本編) 第五百七十三話 流星 後編 その11

 
SE:
ピピっ♪ピピっ♪ピピっ♪ピピっ♪(アラームの音)

優音:
うぅ…何この音…

マリエット:
起きるからアラーム止めて…

優音:
!! あれ? ここどこ? マリエお姉ちゃん?
なんでマリエお姉ちゃんに抱きついてベッドで寝てるの?

マリエット:
優音、おはよう…やっぱり覚えてないんだ…

優音:
あっ…頭が痛い…

マリエット:
はいお水。 そりゃあ貴腐ワインとはいえ一本飲めば。 今日の当番はドロシーちゃんか…起きてるかな? すぐ呼ぶから。

ドロシー、ごめん朝から起きてた? うんそっかしずると鈴奈は朝錬ね。 ちょっと来てくれる、そうバックもってよろしく。

優音:
そうだ…BARだともしもの時に迷惑になるから、マリエお姉ちゃんの部屋で煙草吸いながら、ワインなら大丈夫だろうと飲んだんだ…でもとても甘いワインで美味しくて…記憶が…

マリエット:
あれよあれよという間に一本開けちゃった、それでバタンで! でもベッドまでは自分で歩いたよ?

優音:
あぁ…面目ない…二日続けて…それに二日酔いとか‥頭痛い…

マリエット:
水分をとってドロシーちゃん呼んだから生体調整の命令を出せばすぐ直るよ、それまでガマン

優音:
うぅ…

SE:
ガチャ!

救急任務の為、ノック無しで失礼いたします! 衛生メイド只今まいりました!
あれ? 優音お姉さん裸じゃないんだ? 

優音:
えっ? 裸?

マリエット:
ちょっとドロシーちゃん何言ってるいるの?!

優音:
あっ頭痛が消えた!

ドロシー:
脳血管の縮小とかを押さえて水分を吸収する命令をだしたので、それでこれ飲んでください、残っているアルコールを今分解する酵素を出してますけどそれを補助する薬です。あと水分を多めに、たぶんこれからシャワーを浴びると思うのでその時はコップ一杯飲んでから浴びて、さらにあびおわったらもう一杯水を。シャワーあびると水分が蒸発するので

優音:
はいわかりました。 なんてお礼を言っていいのか…

ドロシー:
いえいえ、お礼の代わりに質問に答えて下さい。

優音:
なんですか?

ドロシー:
まだ優音お姉さんとマリエットメイド秘書は付き合ってないんですか?

優音:
えっ!!

マリエット:
えっ?

ドロシー:
だって、優音さんマリエットさんにずっと付きまとってるからこれは付き合ってるんだなーってみんな言ってますから。 それに仲いいし、「マリエお姉ちゃん」って言ってるし。 ということで後輩代表で聞きにきました!

だって一晩一緒だったんでしょ? これがヘテロならあー介抱したんだ。とかだけど、マリエットメイド秘書はビアンだし、優音お姉さんはヴァイだし! 

どうなんですか~? どうなんですか~? 

マリエット:
あくまで…むかし面倒みてた妹みたいな…

優音:
あくまで…むかし慕っていたお姉ちゃんで…

ドロシー:
にしてはずっと一緒にいますよね~? ここは素直に白状したほうがいいですよ?

優音:
だってマリエお姉ちゃんくらいに美人で有能ならお相手いるでしょ?

ドロシー:
いないんですよ~だから後輩として「なぜ」みたいな?

優音:
えっ…いないですか? いまシスター空席?

マリエット:
…はい。残念ながら独り身です‥

優音:
…そうなんですか…もしかして優音とかチャンスあります?

ドロシー:
絶対にあるとおもいます!

優音:
そうか…

ドロシー:
でわ任務は完了いたしましたので、ドロシーは帰らせていただきます! 後輩一同! 吉報を楽しみにしております! でわ! 失礼いたします!

マリエット:
ご苦労さま…

優音:
ありがとうございました…


その12へつづく