えんぱいな日々(本編) 第五百七十三話 流星 後編 その12
ヴェル:
本日はお日柄もよく…以下省略! でわ!マリエットお姉ちゃんどうぞ!
マリエット:
剛史オーナー。 御クラブのメイドである優音さんを私に下さい! ルシャンドル家当主のマリエット・ルシャンドルとして優音を私のメイドとして見受けを申し込みます!!
梨音:
えっ! マリエットお姉ちゃん! EHDENに移籍を申し込むというお話じゃなかったんですか?
向日葵:
あっ…色々吹っ切れたんですね…
凛空:
ほう、優音はオレのメイドだ誰にも渡さん! 欲しければオレを倒して…
小梅:
お兄ちゃん…
ヴェル:
はぁ~(溜息)。手袋を投げた(注)のは剛史お兄ちゃんだし。立会人として決闘での勝者がメイドのご主人様であると認めます。マリエットお姉ちゃん、どうぞ引き金を!
マリエット:
わかりましたヴェルさん。 でわ剛史オーナー失礼いたします。
SE:
カチっ!(撃鉄を起こす)
ルゥナ:
終わったらそのまま窓から投げてくれれば、座標はロックしてあるので亡骸は蒸発させますので。
アリエル:
公式的にコチラで剛史オーナーの死亡処理と西園寺家の当主権とクラブオーナーの移譲手続きは凛空様に今すぐ速やかに行いますわ。
凛空:
アリエルさんお願いしたします。
すみれ:
お兄ちゃん…サヨナラ…
エリシア:
僅か0.8秒のできごとであった!
アリエル:
このメンバーに勝負を挑むとはまさに蛮勇ですわね。
注:手袋を投げる
決闘を申し込む事
小梅:
一秒以内で、処刑から遺体の蒸発処理、当主権の移行の準備まで…これがエンパイアクラブ。
あのお兄ちゃん? 冗談だよね? ねっ? ほら冗談だってぇ! 優音お姉さんの見受け認めるよね? ほら認めますって! 祝福いたしますと!
凛空:
香澄ちゃんが手塚お兄ちゃんの所に行った時に懲りただろうに。
すみれ:
優音お姉ちゃんの事気に入ってたからしかたないけど…死んだらもともこうもないよお兄ちゃん。
ルゥナ:
でわ衛星の待機状態解除しますね。
小梅:
死体処理に衛星ビーム砲…まさに歩く大量破壊兵器…
ルゥナ:
小梅ちゃん…なに?
小梅:
なんでもありません!
向日葵:
優音さん、ようこそエンパイアクラブEHDENへ。 エスコートメイドお続けになるですよね?
優音:
はいもちろん。エスコは私の生きがいなんで。マリエお姉ちゃんにも許可もらってます。それに私の事を大切に思ってくれているお客様を裏切るわけにも。
向日葵:
良かったです。ご主人様はどういう呼ぶんですか?
優音:
ご主人様はマリエお姉ちゃんのままです。梨音ちゃんは、店の中では店長でいいんですよね?
向日葵:
はいそれでお願いします。普段は今まで通り梨音ちゃんでお願いします。 あとエスコート部の部長をお頼みすることになると思います。補佐に郁恵と愛里栖が着きますので。まあ形なりでもと・・・
優音:
はい。でもできるだけお姉ちゃんの力になりたいし、これからはみんなと一緒に仲良くやって行きたいと…新しい優音として
向日葵:
騒がしいの苦手ではなかったんですか?無理しなくてもうちは大丈夫ですよ?
優音:
いえ、なんかみんなで一緒で慌ただしいけどそれも楽しいなって今回思って…だからこれからは仲良く一緒に私も騒ぎに入れてほしいです。
向日葵:
そうですね。 仲良く一緒に、よろしくお願いたします。
優音:
はい!
美夏:
寒い…夏は暑いし冬は寒い…そしてまだ山に上がる…ということはまだ気温が下がる‥。フルフェイスヘルメット買おうかな…もういっそのこと…クルマをお給料をためて…だめだライダーとしてそういう事は考えちゃイケナイ! それは負けだ! ごめんDTちゃん! 旧車ライダーとしてのプライドが美夏にはある! たとえ走る公害! 燃費最悪だと言われても…
美夏:
燃費…あっ! 下のGSでガソリン入れてなかった! そして荷物満載…それで上り! うわーー燃料計が!! Forestまで持つのだろうか…
美夏:
寒い中、ご苦労様です!
衛兵:
はい、お疲れ様です。 身分証の提示をお願いします。
美夏:
はい! 只今! …ちょっと待ってくださいね!
衛兵:
ゆっくりでよろしいですよ。
衛兵:
はい新しいロンゴミリアドのシェフメイドの月宮美夏准尉が到着いたしました。
はい、ご主人様は夕方まで外出なので直接ロンゴミリアドの隊舎へ行ってほしいと
はい。 伝えます。
美夏:
えっ…。
衛兵:
准尉殿、身分証どうぞ。 エンパイアクラブForestへようこそ。 隊舎の方へ直接行ってほしいと事前に見取り図は准尉にお送りしてあると…
美夏:
あの…ガソリンスタンドとか無いですよね?
衛兵:
その隊舎の裏に軍用の給油所が…
美夏:
この子…もうガソリンがなくて…動いて数十メートル…さすがにこの荷物で押すのは…
衛兵:
あはっ…准尉どの! いま非番の隊員に軽トラ出してもらってお送りいたしますから、ちょっとまってて下さいね♪
美夏:
大変申し訳ございません…面目ない…。
その13へつづく