えんぱいな日々(本編) 第五百七十三話 流星 後編 その13
千穂:
絵里奈、今年は希美達に交じってキャピキャピはヤメテね、見ていて痛ましいから。
絵里奈:
ちょっとまだアタシは若いです!
詩織:
くすす♪
絵里奈:
愛理お疲れ! 冷やかしに来た…って何これ!
千穂:
どうしたの? これ 何この人込み? 二日目よね? 毎年なら空いてると思ってきたのに! 参道の出店も人で一杯だってけど…
愛理:
皆様、お疲れさまです。スイマセン今、混雑緩和と安全確保の為に入場規制中なので少し待っていただく事にって関係者だからいいか。
詩織:
入場規制?
愛理:
実は「今年から美少女の巫女さんが祈祷してくれる」とか「受け所や案内の巫女も全員で若くて美少女揃い」とか「前にそこで巫女さんと写真を一緒に撮影してもらうと合格した」とかSNSで拡散したみたいで大変な事になってます。 いちおう撮影は境内は禁止にして、別方法で対応してますけど…人手は収まらない状態です
詩織:
「若くて美少女…」
絵里奈:
詩織! 昨年までの詩織やありさ先輩の力があってこその繁盛だからね!
詩織:
でも明らかに人手が倍か三倍…
千穂:
それでまあ巫女の写真が目的なのは遠慮してもうらとしても、合格祈願のその写真は無碍にするわけには
愛理:
それなんですが…澄と希美が策を打ち出しまして。
里穂:
御守り・絵馬・破魔矢の合格祈願セットに付属している巫女とのチョキの撮影とお渡しはこちらになります。 並んでお待ちください。
ロッテ:
お二人分なのでもう一枚撮りますので、少々お待ちくださいね!
フランソア:
二人ともかならず努力した知識は活かされるよ。
少女A・B:
はい! がんばります!
お母さん:
ありがとうございます! 二人とも良かったわね
ロッテ:
おkです、もう一枚目をとりますよ! はーい笑って!
フランソア:
ひぃ~!
ロッテ:
巫女さま合格の念を入れているのはわかりますが少し顔を朗らかに!
フランソア:
解った! にぃ~!
少女達:
あははっ!
ロッテ:
はい撮れました! 乾くまで表面は触らないで下さいね!
少女達:
はいありがとうございます! 巫女様も本当にありがとうございますがんばります!
フランソア:
試験がんばれ!
瑛美:
はい23番ですわね。 こちらが23番のおみくじになりますわ。どうぞ。
仁美:
巫女の合格祈願セットを二つとおみくじを二つ、祈祷の申し込みしたいと、次は15:00からになりますがよろしいでございましょうか? はいでは合わせて…
希美:
破魔矢と絵馬はどうにか、でも合格祈願の御守りが‥‥どうしましょう
澄:
袋はまだ在庫が倉庫にあったけど、あれ中にいれる札に祈祷いるんだよね?
詩織さんいるよね? 昨年の巫女じゃ御利益がへるのかな?
美知留:
白杜の巫女が下がるまでそのままお待ちください。 白杜の巫女が下がりましたら通常の参拝をお願いいたします。
男A:
おお…なんて厳かなんだ…
男B:
軽い気持ちで来たけど…失礼だったな。ちゃんと心をこめてお祈りしよう。
女A:
やっぱり里緒菜先輩カッコイイ…
女B:
でも大人ぽくなったねお綺麗! 紅葉様も本当にステキ! 学園卒業されたからこういう機会じゃないとお目にかかれないし!
愛理:
はい了解。 あの…詩織さんいえ皆様、じつはちょっと大変な事態でして御守りがもう‥それで中にいれる木札の祈祷を詩織さんに頼めないかと…あとそれをお守り袋に詰める作業を…皆様にどうか手伝っていただけないかと…
詩織:
詩織は若い美少女じゃないからご利益が下がると思う。
絵里奈
詩織! ほらこれは白杜の巫女としての長い経験が問わるもので! 詩織の方が効果は高いって!
千穂:
そうそう! 神社の裏の作業場よね? ほら行きましょう!
愛理:
はい! どうかお願いします!
その14へつづく