えんぱいな日々(本編) 第五百七十三話 流星 後編 その14

 
美夏:
氷室伍長、休憩時間なのに軽トラ出していただいて

真冬:
私の事は真冬でいいですよ准尉殿♪

美夏:
まさか衛兵隊長自らゲートの守衛をしてるとは…あと私も階級じゃなくて美夏でお願いします。私シェフメイドなので…

真冬:
でわ美香ちゃんで♪ 年始休みで隊員が少ないので♪ 交代がてらこのままご飯食べに行くので! そのついでです

美夏:
とにかくありがとうございます!

美夏:
なんですかこれ~! 戦闘機から戦闘ヘリ、輸送機まで! これクラブの敷地内ですよね!

真冬
最初は驚きますよね、すぐ慣れるとおもいますが。

美夏:
まあ美夏も主計兵で前線にいたけど、これでも戦力の一部ですよね?

真冬
そうですね、一部です。 

美夏:
というかこれ誘導路を走ってる?

真冬:
まあこのほうが近いのでそれでロンゴミリアドの隊舎はこの裏なので

真冬:
しかし美夏ちゃんが乗ってると250ccなのにリッターバイクにみえるね

美夏:
それは言ってはいけないことを!

真冬:
あははっ! でわがんばってね!

美夏:
はい! ありがとうございます!

美夏:
これ瑠奈姉のバイクだからここで止めるのはいいのかな? というか…止まってるクルマがオカシイ…これ公道走って良いクルマなの?

美夏:
昨年出来たばかりの新しい独立特務機動部隊。特殊なメイドばかりが集められた少数精鋭の部隊って言われてきたから小さい隊舎だと思ったけど、けっこう立派だね。建物は真新しいけど。

美夏:
四つの宝石がついた王冠に盾にこれは槍? ファンタジーとかのランスってやつか。 ロンゴミリアドってスペルはこう書くんだ。 カッコイイエンブレムだね、なんか軍の部隊というより騎士団ぽい? 中二病入ってる!

美夏:
えい! ぽちっとな!

瑠奈:
は~い!

美夏:
美夏でーす! 只今到着しました!

瑠奈:
美夏! 今鍵開けるから! 中に入って! カチューシャ! 美夏来たよ!

カチューシャ:
ほんと! 

SE:
バタバタ!

美夏:
変わってないね…お二人共…

美夏:
月宮美夏准尉、只今到着いたしました! 着任の許可をお願いいたします!

カチューシャ:
月宮美夏准尉の着任を許可します!

美夏:
あのさ…お姉さま方、バスローブで着任許可って…明らかに「直前までシテました」みたいな? どうなんですか? わざわざ来るって連絡したんですから中断してちゃんとした服着るとか無いですか?

瑠奈:
ゴメン…その寮のみんな社員旅行でいなくて‥‥あははっ…

美夏:
まあいいですけど。 とりえず荷物入れるので美夏の部屋下さい。

瑠美:
はいただいま案内いたします!


その15へつづく