えんぱいな日々(本編) 第五百七十一話 流星 前編 その15
SE:
ひゅぅ~~♪
小梅:
これが瑠莉閣下専用機! お兄ちゃんオレもいつかは買うと! 男の甲斐性だと! カッコイイです!お兄ちゃん! 小梅にも買ったら乗せてください!当然だと!
他:
はぁ~(溜息)
詩織:
あなたのコートを羽織っても寒いわね。
瑠莉:
詩織さん日本は冬です! ケープタウンは夏です。 真逆です。 なんでその恰好で行くのかって何度も言いましたよね?
詩織:
……………
入国手続きに時間がかかったのでみんなを待たしてます、行きましょう。
瑠莉:
だったら早く降りて下さい!
詩織:
………風が冷たいだもん。
里穂:
詩織さん!詩織さん!詩織さん!詩織さん! 詩織さんの香水の香り、詩織の匂いだ! すりすり!
詩織:
大きくなったわね里穂、前は胸の中にすっぽり入ったのに今は同じ高さの背、もう私より高いかしら?
里穂:
そんなにすぐ伸びませんよ! タケノコじゃないですから!
詩織:
里緒菜には気づかれなかった?
里穂:
ばっちりです! 戦略自衛軍のミリタリアの管制部に年末の挨拶に行くと言って出てきました♪
謎の少女:
ねえ閣下、私も降りていいの?
瑠莉:
どうぞフロイライン(お嬢さん)、お足元にお気をつけ下さい。
謎の少女:
うん…。
フランソア:
なんかとてもご主人様に懐いてそうなんだけど、手つけて無いだろうね?
紅葉:
それは大丈夫だと思います。詩織さんが張り付いていたらしいので。
小梅:
あれってもしかして…未完成だった…
梨花:
橋本研究所の最終ロッド。 ラストオーダー(打ち止め・最上位個体・完成形)
梨花:
私達、橋本家のご当主、アルティメイド、橋本梨々衣(りりい)だ。
瑠莉:
どうぞ。
梨々衣:
ありがとう。閣下
梨々衣:
ここが日本…
リリエル:
にゃん。
梨々衣:
そうね寒いね。
梨々衣:
…雪? お姉ちゃん達だけじゃなくて雪もお出迎えしに来てくれたんだ。
リリエル:
にゃあん…
梨々衣:
くすっ♪ 猫は炬燵で丸くなりたいって? 羽根の生えた猫でも? でも寒いから行きましょう。
リリエル:
にゃん!
梨々衣:
これからよろしくね…極東の島国…日本。
(瞳の中に映る光彩の文字がすっと光って浮かび上がる)
その16へつづく