えんぱいな日々(本編) 第五百七十三話 流星 後編 その16
絵里奈:
亜美達は交代要員だから解るけどなんで雪音が裏方してるの?
雪音:
それ言わせるんですか?
雪音:
あんな若い娘ばかりの所に同じ巫女服で並んで比べられるとかイヤですから。肌とか冬だとすぐ乾燥するし化粧のノリも違うし
絵里奈・千穂:
うっ…
瑠美:
雪音さんそんな事ないですから!
亜美:
まだ若いですよ! それにお綺麗です! 色気ありますし、そういうのはある程度のお歳がいかないと大人の魅力って言うんですか…
千穂:
亜美…傷口に硫酸かけてどうするの?
雪音:
歳には勝てないんですよ絵里奈本部長
絵里奈:
うっ…肌…化粧のノリ…
詩織:
御守りの木札の…追加分の祈祷…終わった…よ…
澪:
詩織さん! どうしたんですか? お顔真っ青でそんなに震えて!
詩織:
寒い…祈祷するには清めの水浴びをこの森の湧き水でしなくちゃいけないの。…それでカラダが冷えて…若い頃はこんなじゃなかったのに…
澪:
とにかく座ってストーブの前に! すぐに暖かいお茶もってきます!
詩織:
澪さんお願い…
絵里奈:
千穂…今年はアタシ…少しは大人しくするよう努力するわ。 化粧のノリはともかく命に係わるのは…
千穂:
そうよね…無理はしない方がいいわね…
SE:
キュワっ♪ うぅ~ん! しゅぅ~♪
優香:
さすが悠美ね。腕は鈍ってないってことか♪
久遠:
見事な着艦!
SE:
うぃ~ん♪(キャノピーが開く)
美亜:
久遠お姉ちゃん! 優香お姉さん!
悠美:
おしオールOK、美亜降りていいわよ
優香:
美亜ちゃん初めての戦闘機での長旅どうだった? 疲れたでしょ?
美亜:
はい…ちょっと。 でも楽しかったです! 美亜は後ろに乗ってるだけでしたが。
悠美:
機体はどうしようか? 下に下げるんでしょ?
久遠:
その辺は甲板スタッフがやる大部分ドローン化されてるし。 まだ機体そのものが配備されてないから格納甲板はスカスカだから。入れるのは楽だし
悠美:
じゃあ私も降りるか。
美亜:
ねえ優香お姉さん! これって空母ってやつですよね?! 航空母艦!
優香:
特殊軽空母ってやつ、空母しては小さいんだけどその分、速度と輸送船としての能力は高い。
美亜:
名前なんて船なんですか?
優香:
EHDENよ。
美亜:
えっ? えーでん?
優香:
特殊軽空母型洋上クラブEHDENへようこそ、美亜ちゃん
美亜:
‥‥(唖然)
その17へつづく