えんぱいな日々(本編) 第五百七十二話 流星 中編 その18

 
鈴奈:
もうリパークしました座標はここです。 どれくらいもちそうか? ですか?
それは…

鈴奈:
三日か四日は大丈夫なんじゃないかと。

梨音:
カモフーラージュがなってない。 雪が足りてない。 これじゃ襲撃者がいたら発見されるよ?

夢愛:
アンタ達文句ばっかり言ってないで働きなさいよね!

梨音:
アタシ達は資材提供したし、アンタが持ってるそのスコップ、梨音のだけど

梨々衣:
はぁ~(大げさに溜息)雪中遊撃戦をするのに何の装備ももってこないとは正規兵は教育がなってなくって困ります。まさに甘ちゃん♪

夢愛:
アンタ達みたいなゲリラ兵とは違うのよ!

郁恵:
ほら文句言う前に手動かす!

梨花:
いやただのスキーで林間コースに来ただけだけど…ナニコレ

朋絵:
花恋、何ハンドガンもってるの? 発砲音で雪崩でも起こす気? 音出るの武器禁止

花恋:
えっ! ボウガン…

由奈:
イノシシいますかね?

まろん:
まろんイノシシさん食べたい!

レイナ:
猟友会入ってないとダメじゃないか?

めぐ:
非常避難的な処置ってことで問題無いじゃない? それ以前に携帯食料が尽きてからにしようよ…

愛里栖:
梨音と梨々衣とエミリーが持ってた粉末燃料だけじゃ、心もとないから枯れ枝探してこようか?

めぐ:
まだいいじゃない?

テレーサ:
思ったより暖かいですね。

エミリー:
うん、私と梨音と梨々衣が持ってた野戦用の断熱シートとスキー板とストックを組み合わせて簡易タープにしたからね、上に雪をのせることで断熱効果を上げてるし、患者が動けなくなったときや治療などはこういうのを作って処置するから。 コヘルもあるし雪を煮沸して飲み水や傷を洗う為の水もつくれるよ

萌奈:
そうだよね。そういうのもいるものね

向日葵:
何この絶対的な安心感。

鈴奈:
はい通信終わります。

奈々:
あの通信してる間にみるみる拠点というか陣地が出来たんだけど…鈴奈の部下って何なんの…

鈴奈:
みんな素人じゃないし。 寒いし拠点に入ろってまとう。 暖かいコーヒーでも飲もう。

奈々:
うん。


BLIZZARD


しずる:
見えたぁ!

すみれ:
上に上がった組も心配!

しずる:
そうだね!

ルシフェル:
はい♪ 二人ともお疲れ♪

しずる:
M113装甲兵員輸送車…

すみれ:
ルシフェルさん…これ持ってきてたんですか?

ルシフェル:
うん。 梨々衣達とリパークしている一般客は私達が迎えに行くから、すみれちゃん達は機動車で真理愛ちゃん達をよろしくね

すみれ:
はい! 了解しました。

SE:
うわぁあああああああん! ごごごごご!

ケルブ:
ニャオン!

SE:
ごごごごご!

すみれ:
沢山一般の方が見てますけど…後あれに一般客も乗せるだよね?

しずる:
まあ、設計コンセプトが「米軍の戦場のタクシー」だから…あるいみタクシー?

すみれ:
…来年来てくれるかな…そのお客様…

その19へつづく