えんぱいな日々(本編) 第五百七十一話 流星 前編 その19

 
ルシフェル:
これでカップル成立間違いなし

マリエット:
景品もありますし

アリエル:
合コンではなく、交流が目的のイベントですわよ

ルシフェル:
ケルブ~♪ お勤めご苦労様!

マリエット:
梨花さんのお供、ありがとうね! それでその子は? 新しいお友達?

アリエル:
ヒィィィィ! リリエル…?

ルシフェル:
ヒィ!ヒィ!ヒィ!(恐怖で過呼吸になっている)

マリエット:
どうしたの?

にゃん太とケルブが離脱している。

SE:
ボンっ! シュン! シュル!(鉄球が衝撃波を放ちながらルシフェルの首に鎖が巻き付けられる)

マリエット:
ひぃぃぃい!

ルシフェル:
ごほぉっ!

梨々衣:
お姉さま~どんなカップルを成立するの? 梨々衣にちゃんと教えてね。 解ってると思うけど逃げようとかすると、強化テクタイト製の鎖がしまって頭が落ちるから止めたほうがいいよ。

ルシフェル:
梨々衣…なんで日本に‥‥タルタロスをどうやって出たの…

梨々衣:
色々優樹子ママには色々貸しがあるから、出してもらった。あと瑠莉閣下に命令して急いで連れてきてもたった!

SE:
ミシミシ(ルシフェルの首がしまっている)

梨々衣:
ねえファースト、いや梨音! 貴女の拷問用の地下室貸してくれる?

梨音:
いいよ案内する。 シスターがいるのに内緒で新しい妹を作ろうとか…良い度胸だよね、るーお姉ちゃん。

向日葵:
お嬢様‥‥拷問用の地下室って…

梨花:
あるんですか?

梨音:
あるよ。

梨花:
デスヨネー

梨音:
じゃあ梨々衣、るーお姉ちゃん 案内する。

梨々衣:
はい♪ お願いします!

マリエット:
ナンデスカアレ?

アリエル:
ルシフェル姉さんのシスターの橋本梨々衣さんですわ

マリエット:
まさかうちのクラブに入るとか?

アリエル:
なんかもうすでに梨音さんと仲がよろしいみたいですね…うちクラブの種類のメイド服まで着こんでますし。 これは入るかと? というか橋本家のご当主なので…オーナー?

マリエット:
えっぇぇえ…あれが橋本家のご当主…うそでしょ…四家で共同体制?

アリエル:
すぐに瑠莉閣下に問いただしましょう。

マリエット:
そうだね…あと幸喜と良くんに緊急連絡!

寿司屋のオジサン:
お嬢ちゃんもこの坊ちゃんのメイドさんだよね? 普段どんな仕事してるの?

小梅:
小梅は、すみれ様と真理愛お姉さまの小侍従というか補佐というか、お手伝いしてる感じです

オジサン:
あーすみれちゃんと真理愛ちゃんのそれは大変だね、普段はあのForestの寮に一緒に

小梅::
はい! そうです

オジサン:
なるほどねー年末休みだからこのお坊ちゃんが普段の労を労って連れていたと。 そりゃ大変だよなあのすみれちゃんと真理愛ちゃんの補佐だもんな。 わかる! おし叔父さんもなんか、そうだなイセエビの頭をつかったお味噌汁をおごろう! 坊ちゃんは自分で出すんだよ? 小梅ちゃんの分はオジサンがもつ!

小梅:
そんな! えぇえ!

小梅:
それより、お店もう終わってたのに押しかけて…

オジサン:
いいのいいの! このお坊ちゃんとはこんな小さい時からの付き合いだし、クラブには散々出前でご贔屓になってるし!

小梅:
あっ! クラブのお屋敷でとっていただくお寿司屋さんってここだったんだ。 いつも食べてます! 美味しいお寿司ありがとうございます!

オジサン:
こちらこそありがとう!

オジサン:
ふぅ~ん、坊ちゃんよ二人でここに来たってことは今の一番のお気に入りはこの子? だって前に二人で来た有虹子ちゃんは結婚したんだろ? 恥ずかしがることないだろ? すみれちゃんと真理愛ちゃんは家族みんなで来たし。

小梅:
えっ! いえいえ今日はたまたまお兄ちゃんの侍従をやってまして、ご飯たべそこねて。

オジサン:
その顔にお兄ちゃんのこと好きだと書いてあるよ!

小梅:
嘘です! 

オジサン:
あははははっ! 照れることないだろ? お坊ちゃんの所のメイドさんだろ?あはははっ!

小梅:
ひぃぃぃ!

小梅:
うわ~めっちゃ食べた。美味しかった、特にオシサンさんが出してくれた特製伊勢エビ味噌汁がすごく美味しかった。 オレの分はしっかり請求されたって? 小梅の分は入ってなかったって。 あと楽しかったです。 とても話やすいオジサンで普段は普通の男の人弱いんだけどお兄ちゃんと一緒だったし。 はい。 

小梅:
お兄ちゃんの方からも連絡しましたよね? 凛空お姉さん達に、小梅から当然すみれ様達には遅くなるって連絡いれてます。 ご飯食べる前にいいました。

はい、そうですね瑠莉閣下の御用事で出てるわけですから時間わからないって言ってるし連絡もいれたと…。

まあ今日は普段のクラブの仕事はもうありませんもんね。

それで…

小梅:
ブレインダイバーうんぬんは、今回の寿司で買収されましたので、小梅の胸にしまっときます! はい。約束です。 それでさ~、あの小梅が治療中に小梅を会話してくれた先生はお兄ちゃんでいいですよね? 認めますよね? それは夢の中だぞ? 

小梅:
夢の中? そんなことを言ったら、ニケはどうなるんですか? ニケにとってはこの物理世界が夢。お兄ちゃんにとってはあっちの世界、スプロール内の電脳空間が夢。 その夢の中からこっちの夢へ連れて来た。こんな地獄ような世界にお兄ちゃんの為に…それを「ただの夢」と言うなら小梅だって怒りますよ?

そうです悪かったですよね。 それでいいです。 でないと全てを懸けてこちらに来たニケが可哀そうです。

小梅:
小梅はあの夢の中で先生と約束したのを覚えてます? お兄ちゃん。 そう「治ったら一緒に生きる」。 この一緒に生きるという言葉を女の子に言う事は、そんな女の子は一生一緒に生きれるとおもって、必死になってがんばりますけど。男には責任が発生します。 わかりますよね?

小梅:
お兄ちゃんなりに、クラブへ小梅を入れて責任をとったつもりでしょうけど、小梅はそれじゃ納得くしません。 ちゃんと責任を取って下さい。 わたしはすみれ様や真理愛お姉さま専属メイドですが、公的にはお兄ちゃんの専属メイドです。 言ってる意味わかりますよね? 「ご主人様」。


その20へつづく