えんぱいな日々(本編) 第五百七十二話 流星 中編 その20

 
屋台のお兄さん:
お嬢ちゃん直ぐ焼けるからまってな

律子:
お嬢ちゃん…

優樹子:
はい♪  律子なに?

律子:
いえ(歳は見た目の三倍いや四倍)

デメテル:
このフランクフルトでビールはいくらでもいけるのぉ~♪

優樹子:
屋台のお好み焼きって雰囲気で食べるから美味しいのよね♪

Drフィッツジェラルド:(以後Dr)
イカ焼き美味しいですわ! 帰りに娘に勧められた焼きそばというのを買って帰りましょう。

律子:
あの…お三方、一応確認しときますけれども不老不死? モータル(定命者)に対してのイモタール(不定命者)を実現しているあるいみ作られた、人工的な神というか怪物ですよね? まあ文化分類的にはデミゴッド(擬神・半神・神に類するモノなどの意味)?

デメテル:
そうじゃが?

律子:
それが正月に屋台で食べ歩きして酒をお飲みなって初詣に行くというは宜しいでしょうか?

優樹子:
良いじゃないの? 日本は八百万の神が居て白杜神社のご神体は大樹様だし不敬を働かなければ?

デメテル:
日本の神教は唯一神ではなく、かつこの土地を侵略しなければ不敬にあたらんとおもうし他の土地の神が年始に挨拶に行くのは逆にあってるのではないか?

律子:
うっ…わたくしも詳しくはないですが‥‥

理沙:
一応、その辺に詳しい前白杜の巫女のありさ様には確認したのですが、問題ないそうです。 いまのデメテル様の言うとおり年始の挨拶をするのは逆に大樹様にとっても喜ばしいことだろうとご回答を得ました。

Dr:
その辺は欧州のローマや中東とちがって寛容ですわよね♪

律子:
日本らしいわね。

デメテル:
あの除夜の鐘も厳かだったの~! クリスマスも楽しかったし。

律子:
讃美歌歌ってましたものね白山教会のクリスマスミサで。 クリスマスをして、除夜の鐘聴いて、初詣する…まさに宗教とはイベント感覚な日本。

デメテル:
つぎは節分じゃな! 節分はどこの神の祭りなのじゃ?

律子:
詳しくはありませんが、日本の場合は 疫神祭と 追儺式の「鬼やらい」が合わさった神事になります。 疫神をおさめる神事と鬼を払うことが節分の行事になってるはずです。節分祭は神社によっては行われるらしいですが白杜神社は大樹祭があるので節分祭は行わないそうです。

節分はもともとは中国が発祥で、それが平安時代に宮中行事になってみたいな感じだと記憶しておりますわ。

デメテル:
平安時代というと9世紀初頭からか、意外と最近の祭りだと

律子:
ギリシャやローマに比べればですがね…

律子:
みなさん日本を堪能しているみたいで良いですが…。

SE:
バババババババっ! ガシャン!(着陸する音)

幸喜:
疲れただろう部屋でゆっくりしようか

ルゥナ:
お兄ちゃん…ゴメン…

幸喜:
えっ? 月美…

全員:
‥‥‥‥‥‥

SE:
ひゅぅ~♪(風の音)

ルゥナ:
お兄ちゃんは部屋に入っても休ませる気が無い事知ってる…
何度ヤメテって言っても…ヤメテくれないし。 
もう…私一人ではお兄ちゃんの性欲を受け持つのは無理。 だから…

幸喜:
待ってくれ月美、何をしようと…

ルゥナ:
お兄ちゃん。私は月美じゃない。 私はルゥナ…エンパイアクラブの共同オーナーなの…だからオーナーとしての権利を使わせてもらう。

お兄ちゃん:
……(身体ごと顔を背ける)

梨音:
お兄ちゃん♪

幸喜:
梨音…あの…

梨音:
この…ケダモノ!

マリエット:
状況開始! 繰り返す状況を開始せよ。

SE:
カチっ!

花恋:
暴れない方が良いよ幸喜お兄ちゃん♪ 額に風穴開けちゃうよ♪

幸喜:
花恋ちゃん…

エリシア:
ケダモノ!

梨音:
そんなにケダモノのように女を抱きたいなら、ルゥナお姉ちゃんから許可が出たから抱かせてあげるよ! 俗に言う「ネトラセ」だよ! 四クラブのエスコートメイド全員がとっかえひっかえお相手してあげる!

幸喜:
それって何人!

郁恵:
実はさ幸喜さんってメイドから人気あって幸喜さんを食べたいメイドが多いんだよ。郁恵も愛里栖もだし。 だから~ルゥナから許可が出たから遊んで!

香澄:
これはお兄ちゃんチャレンジどころじゃない数になるね! 200回?300回?

幸喜:
ちょっとルゥナさん! まって反省しますから!

良二:
幸喜兄さん、悲しいけどココ、エンパイアクラブなんだよね。 サヨナラ…

マリエット:
VIPスウィートの受け入れ態勢は大丈夫ね、いまからお客様を連行する。後はまかせるわ。

久美:
でも本当にいいの? 

ルゥナ:
はい久美メイド長、正直ルゥナだけではカラダが持ちません。 それにうちのクラブのエスコメイドからも好かれているの知ってますし。 相手してもらえば研修の代わりにもなるし

久美:
そうだけど…まあいいやとりあえず私達の部屋でゆっくりしよう

良二:
もしよかったらボクは別の部屋に行ってもいいし、久美ちゃんと鈴奈と一緒に今夜は寝てもいいんだよ?

エリシア:
良二オーナー、何ご主人様としての義務から逃げようとしてるの?

良二:
いやぁ逃げようなんてぇ思って無いよ!

凛空:
ねえ、いくみちゃん達だけでも80回くらい? それに郁恵ちゃん達‥鈴佳さんと桃子お姉ちゃんと麗奈がいないけど…他にも猛者がいっぱい…。お兄ちゃん、どれくらいだとおもう? 400回は固い…。 7回か8回は心臓が止まる…

アリエル:
救急隊は用意させといたほうが良いですね。

凛空:
許す気は無いんだね…

アリエル:
それはわたくしのご主人様に対してした仕打ちの折檻ですから…


えんぱいな日々(本編) 第五百七十二話 流星 後編 へつづく