えんぱいな日々(本編) 第五百七十三話 流星 後編 その4

 
ひな子:
ひな子が移籍ですか?

陽菜乃:
是非うちの総務部としてはひな子さんを欲しいの!

ひな子:
ねえスリエル、これどういうこと?

スリエル:
おい、そこの堕天使姉、ひな子をFoest(うち)へ引き渡すことでどんな取引をした? 答えろ! 

アリエル:
何の事でしょう♪

みるく:
この堕天使お姉さまは、ひな子を地獄の最前線と言われるForest総務部に送り込む事を悪鬼軍曹と名高い陽菜乃主任と申し合わせ、GreenWood'sのトップエスコートメイドの優音さんをEHDENのエスコ部の目玉として引き抜く助力をForestに確約させたの! マリエットさん! 今回は見損ないました!

マリエット:
私はEHDENのメイド秘書ですEHDENを成功させる為には手段は択ばないわ!

陽菜乃:
そんなのはいいんだけどみるくちゃん、そこの障子の裏で陽菜乃と「お話」しようか?

みるく:
あっ…いえ陽菜乃先輩、あくまで言葉のあやでして…その…

陽菜乃:
外は寒いよね…山の中だし…

みるく:
ひぃ…

梨音:
それで最後はメイドの意思なのよ、ひな子はForestでスリエルと一緒に仕事したい? 一緒の部屋に住みたい? そういう最大限の待遇はForestはしてくれるそうなの、実際Forestの総務部は人手が足りてないし。ただ…問題もある

梨音:
今のForestは完全に特殊なクラブになっている。 総務部とはいえもしも為の戦闘訓練もあるし…正直普通の女の子には酷な環境だと思う。 危険じゃないともいえない。

向日葵:
だからお嬢様も私としてはあまり賛成できないと思ってるの。 

ひな子:
あっ…そうですよねスリエルも鉄砲とかもってるし、訓練とかもしているって言ってるし。

スリエル:
それに何と言ってもご主人様が「あの」フランソアさんだからね。

ひな子:
フランソアさんは梨音のリハビリの時にお会いしましたけどとても優しい方でしたし、とてもカッコイイ方でまさに「ご主人様!」って感じでステキでした。

梨音:
うっ…梨音と比べないで…フランソアお姉ちゃんは梨音の目標だからそれは全面的に認める。

ひな子:
ひな子がForestに行けば優音お姉さんがうちに来てくれるかもなんだよね? それって萌奈達にとってはすごい力強いよね? 郁恵先輩達にとっても。 萌奈達は学園でクラス一緒だし会えるし。

スリエル:
それはそうだけど‥‥うちは‥‥なんていうか本当にすごい特殊だぞ?

ひな子:
ひな子じゃForestのメイドをするの無理?

スリエル:
いや…そんなことは…

ひな子:
水菜もイリーシャも…そしてスリエルもそのForestでメイドをしてるんだよね?

スリエル:
うん…

向日葵:
スリエルとゆっくり旅行中に話しあってみてからの返事でかまわないから。

梨音:
結局移籍するにしてもスリエルと支え会わないと無理だとは思う。それくらいの絆は必要な決心だと思う。

ひな子:
そんな特殊なクラブなんですか…Forestって

梨音:
それも含めて説明されたり、話し合うこと。 ということでゆっくりできるように向日葵、お部屋に案内してあげて

向日葵:
絶対にこれハニートラップ…

陽菜乃:
にひひっ♪

ひな子:
へっ?

向日葵:
もう二人の荷物はこっちに運んどいたから。

ひな子:
えっつ?

スリエル:
キングサイズのダブルベッド…

向日葵:
お風呂はゲレンデが見えるジャグジーだよ。二人でゆっくり入れるわよ。
ごゆっくり♪ うふ♪

ひな子:
これって…ひながForestに移籍すればスリエルと…こういう生活ができる? 同棲…そういうのを味合わせて…引き返せないように…

スリエル:
アリエル姉と陽菜乃主任が考えそうな事だ…たしかにForestのメイド宿舎のカップル部屋なら

ひな子:
そういうのがあるんだ…

スリエル:
暖かいコーヒーでも飲もうかな…自販機かな…

ひな子:
あっひな買ってくる! いつものだよね! ひなちょっと風に当たりたいし

スリエル:
うん。お願い。


その5へつづく