えんぱいな日々(本編) 第五百七十三話 流星 後編 その7

 
ニナ:
本当に本の虫よね。あと明るくして読みなさいって言ってるでしょ?

イリーシャ:
スイマセン

ニナ:
まあ、お姉さんが髪を乾かしてる間に水割りまで作って待っているくらいだから…その本の内容なんか頭入って無いし、文字も多分読んでないから暗くても大丈夫かぁ、くすす♪

イリーシャ:
うっ……

SE:
カラン♪ グラスで氷がなる音

ニナ:
おいしい♪ イリーシャちゃんは、今日はお姉さんにいっぱい甘えたい気分なんだ♪

イリーシャ:
うん…甘えたい…です。

ニナ:
どうしたの?

イリーシャ:
小梅も水菜も急にしっかりしてきて、目標みたいなものを見つけて、それを目指すようになって、私に頼らなくなって…でも私は何も進んでなくて‥‥置いてかれている感じがして…怖くなって…

ニナ:
頼られなくなって寂しいのと、このままじゃイリーシャは独りぼっちになるかもって不安ってことだね。

イリーシャ:
はい…

ニナ:
大丈夫イリーシャちゃんにはこのお姉さんがいる! お姉さんがイリーシャちゃんを養ってあげる。イリーシャちゃんは何も心配しないで良い。 ダメダメなイリーシャちゃんでもお姉さんは好きだよ!一生養っちゃうよ!

イリーシャ:
そうやってお姉さまはすぐに私の事をダメ人間にしようとする!

ニナ:
まあそんな事よりイリーシャは焦っている。フランソアオーナーは未だにイリーシャの正体に全く気づいて無いのに、テミスまでこの物理世界に来てしまいパーツはそろってしまった。

イリーシャ:
ふざけるのか真面目なのかどっちかにしてくださいニナ・フォートラム特務中佐…。

ニナ:
もうそのままフランソアオーナーとテミスに言ちゃえば? 「イリーシャがアーマーメイド・イーリスのその物なんです。そろそろ私とテミスと共に使命を果たす時ですマスター」とか。

イリーシャ:
フザケルのもイイカゲンにして下さい! そんな事言えるわけないじゃないですか!

ニナ:
フゼケテなんて無いわよ。 テミスもフランソアオーナーも鈍いからね~。 自然に気づかせるとか無理だと思うよ。 瑠莉閣下とかなら別なんだろうけど。 今だに私の正体だって気づかれて無いらしいし、永遠室長曰く。 本当にただのGreenWoodsのエスコートメイドだと思ってるそうです。それでイリーシャと日本で知り合ってシスターの関係になったと思ってるらしいよ。 

イリーシャ:
なんでそういう所はご主人様は鈍いんだろう。

ニナ:
とにかく旅行中はそのことは考えても仕方ないし戻ってからね。 まあ今夜の所は甘えさせてあげるからベッドに行こう♪ 不安とか焦りとか考える余裕なんかすぐに無くしちゃうから!

イリーシャ:
そうやってお姉さまはすぐにSEXでごまかす…


その8へつづく