えんぱいな日々(本編) 第五百七十四話 stone cold 前編 その11

 
梨々衣:
今朝は大変だったみたいねスペシャルオーダー

梨音:
くすす♪

水菜:
笑い事じゃないよ…

梨花:
まあ瑠美奈が変な誤解を受けて被害を被らないようにする手でもあるので。ちゃんと里緒菜さんや里穂さん、そして詩織さんが許可をして、筋を通し瑠美奈の気持ちを水菜が受け入れた。水菜と同じように今後は里緒菜さん達お姉さま達が瑠美奈を家族として迎えると全体に告知すれば誰も文句が言えないですから

水菜:
そうやって説明されたからわかるけど…瑠美奈にとっては…まあいいや。

水菜:
梨々衣が水菜の事を「スペシャルオーダー」と呼ぶ理由はなに? 時々梨音のこと「1st=ファースト」って言う時があるよね。 あと水菜や梨花、そして梨々衣の苗字である橋本? そこの当主ってことは水菜達は姉妹?

梨々衣:
それを教えると言う約束で今回の横断スキーに参加したんですよね。

水菜:
あと…昨日もらったブレードのお礼。アレすごい使いやすい。ありがとう。

梨々衣:
気にいってくれたなら良かったです。

梨々衣:
ファースト、念のため、お願い

梨音:
解った。ゴンドラの中だけでいいね。

水菜:
!! あれ? 小梅達の所に付いてるうさ子とのリンクが切れた

梨花:
これがお嬢様のレアスキルのSUQID。うちの周りだと紅葉様が使えるけど威力はお嬢様の方が上です。

水菜:
SQUIDってなに?

梨音:
梨音の頭の中ある超電導量子素子を使うスキルの総称。まあ色々できるんだけど今は電子的な暗室としてこのゴンドラの範囲をして、AURORAなどの通信を使え無くした。 だからうさ子などのドローンなどとのAURORAの電子的な通信ができなくなってる。

水菜:
妨害電波みたいなもの?

梨花:
ゴンドラ内にいるニューロチップを積んでるモノはAURORAネットへの通信をする部分に干渉を受けるようにクラッキングしたみたいな感じ

水菜:
あっ…普通のAURORAも使えない

梨音:
こちらがネットに接続できないなら、ハッキングもされない。

梨々衣:
そして動くゴンドラの中なら、指向性マイクなどでの盗聴なども使えない。古い形式の盗聴マイクを全部のゴンドラに設置するとか? まあ無理ですわねこのゴンドラの雑音の中では

SE:
ゴン!

水菜:
誰にも聞かれないってことか。

梨音:
そういうこと。 だけどちょっとだけ抜け道はある

梨花:
はい梨花です。 別に問題は発生してません、ちょっと遊びでゲームをズルできないようにお嬢様が一時期的にAURORAに接続できないようここの4人にしたので。はい上につくまで暇なので。はい何かあったらこの無線にはい。

水菜:
だれ?

梨花:
本部にいるマリエットメイド秘書。 私達4人のGPSビーコンの情報が消えたから焦って連絡がきた。 このように旧式の無線なら連絡がとれるわけ

水菜:
だからマイクつけているんだ。 なるほど

水菜:
そんなに内緒にしなくちゃいけないような話なんですか?

梨々衣:
時期がくればみんなイヤでも知ることになるけど、今の所は内緒のお話。 さっきの水菜がいった姉妹と言うのは「当たらずと雖(いえど)も遠からず」。

梨々衣:
橋本研究所のシスターズ(姉妹達)は、ここいる梨音から全てが始まった。だからファースト

梨音:
その番号で呼ばれる嫌いなんだけど。

梨々衣:
こっちは番号でぜ~んぶ管理しているんだから。頭の中で整理してるのがつい口にでるの!

梨音:
はぁ~。意外とポンコツなのねラストオーダー、打ち止めさん。どっかのアニメみたいに「梨々衣は梨々衣はそうおもうのです!」とか言ったら

梨々衣:
このアニメオタクが。 

梨音:
アンタも同じアニオタでしょ

梨々衣:
まあこの頂上まで行く長距離ゴンドラの30分の間には簡単に話すわよ。 スペシャルオーダーの水菜。

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