えんぱいな日々(本編) 第五百七十四話 stone cold 前編 その17

 
フランソア:
櫻糀家緊急家族会議を始める! 皆よろしいな!

フランソア:
本日、昼過ぎに保安本部で発行している週刊Forestの更新を閲覧したGreenWood's所属でエンパイアクラブミリタリア特殊作戦群元帥府へ出向しているメイドの美鈴より、その内容について里穂に内密に内容の確認の問い合わせがあった。 その内容に訝しんだ里穂はロッテと相談の上美鈴の了解をとりその内容をフランソアへ報告した。

フランソア:
その内容とは今回、新たに櫻糀家に入家した瑠美奈。そしてすでに入家している水菜について、詩織さんとはシスターの関係にあるのか? 詩織さんが日本に帰省している間のこの時期に入家したことで南アフリカにいる「美鈴」の元にもどってくる気があるのか? そう心配しているというものだった。 

フランソア:
フランソアと紅葉は白杜神社の祈祷の業務が終了するのを待ち、ご主人様を地下室で尋問。南アフリカにある紅葉パパの別荘での詩織さんと美鈴との関係について証言を得ることが出来た!

フランソア:
美鈴は直接今回の記事の内容が本当なのか確かめるべく、現在、水菜と瑠美奈に謁見後、こちらへ向かうとの連絡があった。選りに選って里穂とロッテの親友の美鈴と里緒菜に内緒で愛人関係になるとは。
さらに! 事態を隠蔽するためにご主人様はおろか紅葉パパ達まで巻き込むなど言語道断!
あとは里緒菜と紅葉に処置は任せる! フランソアはその決定に従う。

里緒菜:
お姉さま! なんで秘密にしたんですか? そんなに里緒菜が信じられないですか?

詩織:
全ては私の弱さ上の過ちです。紅葉さん介錯をお願いします。

里緒菜:
お姉さま!

里穂:
詩織さん! 死んでも何も解決しないですから! 美鈴となんでそんな関係に? それを教えて下さい!

詩織:
寂しかったんです。 里緒菜絶ちが出来たと思っていた私ですが…瑠莉さんは仕事で殆ど司令部から帰ってこないし…夜は独りだし。 でも里緒菜はいないし…。 それでいつも補佐
でついてくれている美鈴はとても優しいし…可愛いし…
そんな時にここに居る間だけのシスターで良ければ、それで私が寂しくないなら…とか言われてしまって…それでつい…里緒菜の言うとおり、私はもう誰かに依存してないと生きていけないダメなお姉さまなのです。 

里緒菜:
いろいろぶっちゃけましたね…

里穂:
あ‥美鈴が言いそう。 なるほど。

ロッテ:
でもなんで美鈴は今回の記事を見て慌てたんですか?

絵里奈:
美鈴はGreenWood's所蔵だしね、水菜も瑠美奈もForestのメイドで自分より後からあるいみ詩織の家族になるわけで…詩織が戻ってこないつもりで家族にしたと思った可能性あるわね。 美鈴というより部隊の為に焦ったんだと思う。 そういう子だし

ロッテ:
あーなるほどー美鈴らしい。

詩織:
美鈴が来る前にさっさと腹を切らせてください。

里緒菜:
あのなんで里緒菜達に言わなかったですか? 連絡一つですむ話ですよね?

詩織:
だって…里緒菜以外の妹をつくるとか…里緒菜が聞いたら‥

里緒菜:
いやいやいや、あのそんなに里緒菜は心狭くないですよ? というより言う資格が…

里穂:
いう資格まったくありませんよね? お姉さまは

里緒菜:
‥‥そこまではっきり言うこと…

里穂:
言います。 お姉さまの女性経験数、里穂知ってますからね? ちゃんと名前まで記録ありますよ?

里緒菜:
里穂さんヤメテ下さい、里緒菜死んでしまいます! ごほんっ! それに美鈴は良く知ってますし、良い子ですし、お姉さまを南アフリカにいる間、預けるにはとてもいいかなーってあと、美鈴とお姉さまが良ければこちらにもどってきてからも関係を続けてかまいませんし、お二人がよければ正式に家族として里緒菜は迎えたいし、ねえ里穂はどう思う?

里穂:
まあ美鈴は親友ですし、それに里穂より強いし軍の階級も上だし詩織さんの力に妹としてもなってもらえるならこれ以上の逸材はなかなかいないかと? 移籍とかはしなくても? でもこれどうなのかな? まあどちらしても詩織さんと瑠莉閣下が南アフリカから正式にもどってきてからですかね? 

里緒菜:
だって お姉さま!

詩織:
イヤだ…こんな私を美鈴に見せたくない! 腹切らせて!

絵里奈:
詩織、生き恥をさらすが良い!

フランソア:
美鈴からあっちでの事いろいろ聞ける! 楽しみ!

詩織:
やめて…お願い・・。

紅葉:
人騒がせですわね。 フランソアお願いしますわ

フランソア:
終わり!閉廷!以上!みんな解散!

その18へ