えんぱいな日々(本編) 第五百七十四話 stone cold 前編 その2

 
瑠美奈:
お姉さまってことは

美夏:
そういう関係では無いから!

瑠奈:
えっ違うの?そんな…

美夏:
そういう誤解を生むような事を言わないように! このお二人は私の師匠なんです。瑠奈お姉さまが戦闘の師匠で、カチューシャお姉さまが料理の師匠です。恋愛感情はありません。

瑠美奈:
そうなんだ…私生活の面倒を見てもらえる人がついにきたのかと…

美夏:
イヤです。この超絶ダメ人間の面倒なんかみれません。

瑠奈:
瑠美奈もそう思ってるんだ‥私達のこと

水菜:
フローラ…ってもしかして…

フローラ:
そう、昨年の二月までは…ちょっとだけ里緒菜さんとお付き合いしてた。まあ私の方が苦しくなちゃって私からお別れをしたんだけど。それで一般クラブへ行って心を切り替えたの。

水菜:
Forestに戻って来たってことは…やっぱりお姉さまの事が…

フローラ:
違う! 水菜、私は里緒菜さんと寄りを戻そうとか思ってないから心配しないで。里穂さんと水菜と…まあ一番は詩織さんだけどに里緒菜さんはお任せしますから。

水菜:
フローラは大丈夫なの? そんないっかい別れた人と一緒の職場にいて

フローラ:
もう大丈夫だよ…その今は新しいお姉さまがいるので

水菜:
誰ですか? Forest(うち)のメイド?

カチューシャ:
うちの部隊の由奈よ

水菜:
えっ! 由奈さんですかぁ? えーー!

フローラ:
恥ずかしいから言わない下さいよカチューシャさん。

カチューシャ:
いいじゃない! その為にForestに戻って来たのに。

カチューシャ:
ちょっと前なんだけど由奈って時々現地の応援で外の仕事も行くじゃない?

水菜:
はい、調査部のお仕事ですよね

カチューシャ:
そうそう。それで前のフローラがいたクラブのオーナーが拉致されちゃった事件があってそれをフローラが救出しようと単身乗り込んだ増援にうちの調査部が出動、そこでそこにいた由奈と出会ったと

水菜:
ほぉ~。

フローラ:
ただ救出するときにコンクリートの壁とかぶち抜いたので…救出したことはオーナーさんに感謝されたんですけど…私の事を怖くなちゃみたいで…その一般の普通のクラブのご主人様なので…由奈お姉さまとカップルになったことも知られてしまって。 それで移籍した方が良いだろうと言われてしまい…。

水菜:
あぁ…うちでもコンクリートをぶちやぶるって‥…それに一般のクラブだとメイド同士付き合うって…うちの周りは普通だけど…その方が普通は変?だよね‥確かに…

美夏:
フローラと先週短期講習を一緒にうけたんだけど、訓練場でコイツの能力をみたんだけど…力の制御が…上手くなくて‥力加減が…

フローラ:
ドライブをつかわなければ問題ないので…

美夏:
いやそもそもの運動能力が…普段だって加減がうまくいかないからすぐ転んでたでしょ。

瑠美奈:
ああ、水菜が運動は得意なのに良く転ぶのはそういう理由なんだ。理由がわかった。

水菜:
気ぬくと…転ぶ…

美夏:
水菜もそうなのか…壁ぶち抜き系メイドか

水菜:
何その分類

フローラ:
同じなんだ…

カチューシャ:
ということで、うちの新人二人、カッコ一人出戻りと仲良くしてね♪

瑠美奈:
ねえ水菜、そんなにフローラの事が不安? フローラはもう新しい恋人を見つけているだし…

水菜:
そうじゃないの…水菜は…お姉さまと別れたら…て考えたら‥考えられなくて…でもそいう事ってあるんだなって‥思ったら不安になって‥

瑠美奈:
あのね…そうしたら他の誰かと付き合えばいいじゃない? 

水菜:
水菜なんか…付き合ってくれる人いないよ…それに水菜は男性不信だし…女性しか…お付き合いできないし…

瑠美奈
もう! 誰もいなかったら私が付き合ってあげるわよ!

水菜:
へっ?

瑠美奈:
あくまで…だれもいなかったらの話よ?

水菜:
そ…そうだよね…

瑠美奈:
ほら寒いから早くこっち!(パンパンと隣を叩く)

水菜:
はい‥お邪魔します…


その3へつづく