えんぱいな日々(本編) 第五百七十四話 stone cold 前編 その4
里緒菜:
もし水菜が瑠美奈とだけ暮らすといってこの部屋から出て行ったらどうするんですか? 瑠美奈が里緒菜とは一緒に暮らせないとか言ったら。
里緒菜:
里緒菜はこの部屋に捨てられるんです。そしてお姉さまはもういないんです…どうするんですか?
詩織:
うっ…
里緒菜:
そしたらForestのメイド長は辞めます。そしてお姉さまの元に行っていいですよね?
詩織:
それはちょっと…ダメかな? 里穂じゃ…まだメイド長までは無理でしょ?
里緒菜:
そんなのは前メイド長がそういうところまで考えないで高飛びしたからですよね? 本来はそういうところまでちゃ~んとケアした上で「もう大丈夫だ」となってから職場を離れるのが責任者のつとめですよね? ねえお姉さま
詩織:
ぐぎぎぎっ…
詩織:
だってこんなに早く外的世界の再構築が完了するとか瑠莉さんもあのDrフィッツジェラルドでさえ考えられない、予想外だって…まさに奇跡だって。 水菜の中では「早く里緒菜から独立してお力になりたい」という強い意志の力がそれを成し遂げたんだろうとか…
里緒菜:
だからもう今までのForestじゃないなんです。ロンゴミリアドやEHDENや水菜の周りには懸命に力をつけたいと思うメイド達が沢山がんばってます。それに囲まれて水菜は生活している。 里緒菜に対しても「里緒菜の負担にならないように依存しないように」と必死に自分を押さえて生活しています。
里緒菜:
どっかの依存するだけ依存するダメダメなお姉さまの二人と違って、水菜は意思が強いんです。でも寂しかったと思いますよ。目の前に里緒菜がいるのにそれに甘えれない。体制が変わったばかりのクラブで新メイド長になった里緒菜の仕事の邪魔になってはいけない。 そこを支えたのが瑠美奈。 その支えがあってこその水菜の成長です。
里緒菜:
寝室は瑠美奈と二人の部屋を用意するから里緒菜は別に一人で寝るから…それでいいから…一緒に暮らしてくれないかな…それ拒否されたらメイド長を放棄してお姉さまの所に行きます。 詩織お姉さまがもどってきてメイド長をやるなり、里穂にやらせるなりして下さい。 里緒菜はもう知りません。
詩織:
戻って来るのは無理だから、もどってこれて、つぎは3月? そして5月、8月、その次は11月で完全にもどってこれるわ。 今すぐには部隊の調整が…
里緒菜:
そんなの知りません。 里緒菜は詩織お姉さまといるためにメイドしてるだけなので。前に言いましたよね? 優先順位はメイドよりお姉さまの方が上です。
詩織:
そういう萌香と同じこと言わないで・・・鈴佳の為ならためらいなくメイドも軍も辞めると即答するので
里緒菜:
里緒菜はそれがお姉さまになっただけでーす。
里緒菜:
あと…今回は…高飛びで逃げるのは…ダメですよ…そんなことしたら、前回は核攻撃で南アフリカごと消滅させるのを…反対しましたけど…今回は里緒菜も賛成…することにします…。そしたら…フラソソアさんと里緒菜で…萌香さんが反対しても‥核攻撃です…
詩織:
関係ない多くの一般市民を巻き込むのは…
里緒菜:
そんなの知りません…今日は疲れました。明日も巫女しなくちゃ…おやすみなさいお姉さま…くぅ~♪
詩織:
里緒菜さん? 里緒菜さ~ん? ひぃ…
その5へつづく