えんぱいな日々(本編) 第五百七十四話 stone cold 前編 その5

 
瑠美奈:
す…すっ…好き…よ…水菜の事を…女性として愛してます…

水菜:
………

瑠美奈:
うわぁあああ! 水菜に告白しちゃった…やちゃったぁ…あぁ…どうしよう…言わないって決めてたのに…あぁ…

水菜:
あ…これは恥ずかしいね…うん…まあその…確認できてよかったよ…それでさ…

瑠美奈:
ちょっとまって…いまもう‥頭の中が大混乱してて…

水菜:
うん…いつもの缶コーヒー、カフェオレでも飲む? 買ってこようか? 暖かいの…

ぐわっと水菜の浴衣をつかむ瑠美奈

瑠美奈:
今わたしを独りにしないで…

水菜:
うん、だったらいつもつけてる、ウサギのデバイスだけつけていいかな? そしたらうさ子に買ってきてもらうから…

瑠美奈:
誰も呼ばないでいい? 電脳通信もダメだからね!

水菜:
わかった…

瑠美奈:
まず確認で! 告らせたのは水菜だからね! 責任取りなさいよ!

水菜:
はい…責任はとります。 というより先に告白したのは水菜のような‥

瑠美奈:
うんなのは良い! どうするのさ! 水菜は里緒菜お姉さま暮らしてるよね?

水菜:
そうです。 それについてですが里緒菜お姉さまより事前にすでに提案が用意されておりまして。

瑠美奈:
えっ? 提案? メイド長が? 事前に?

水菜:
はい。

水菜:
これは瑠美奈が良かったらなのですが、今のメイド長宿舎ってとんでもなく広いのよ。どれくらい広いかというと、部屋の中にプールがあったり、屋上…二階部分に木が植わってる室内庭園があったり。

瑠美奈:
えっ? それお部屋だよね?

水菜:
うん…まあ部屋なんだけど。 だから室外がそれだから当然だけど室内も広いの

瑠美奈:
えっ室外? 室内? お部屋だよね

水菜:
両方お部屋の中なんだけど…それで部屋数も多いだけどほとんどつかってないの。

水菜:
それで、その部屋の一つを瑠美奈と水菜の私室にして机とか置いたりしたり。
いま寝てるベッドがとんでもなくおおきいから、五人くらいなら寝れるだけど一緒にねるのに抵抗があるなら…さらに別に寝室を用意して水菜がそこへ通うとか

瑠美奈:
ちょっと頭が混乱してきたんだけど、ようはメイド長宿舎で室内同棲していい。よかったら一緒に寝て・・て…

瑠美奈:
それって…里緒菜メイド長に水菜とわたしが同時に抱かれて‥‥3P? ってこと? それがご希望だと?

水菜:
いや…たぶん里緒菜お姉さまと瑠美奈を抱くのが水菜になるかと…普段、お姉さまが甘える以外は一方的に水菜が抱いているんで…

瑠美奈:
…そうなんだ…まあシスターの方が積極的でも別に…ってそういう問題じゃなくて!水菜は…その里緒菜お姉さまと私を一緒に抱きたいわけ?

水菜:
それはもちろん抱きたいですよ! だって水菜はほらエッチ好きというかド変態だからそれは前に言ったから知ってるよね?

瑠美奈:
はい…それは聞きました。 そうか…一緒にしたいのか…

水菜:
ようはそこまでしてもお姉さまは一緒の部屋で住みたいと。でもどうしても瑠美奈が別の部屋で水菜と暮らしたいというなら…今お姉さまって詩織さんが元オーナーの瑠莉さんお仕事の手伝いで・・・

瑠美奈:
いないんだよね

水菜:
お姉さまって、水菜よりもずっとずっと寂しがり屋なの…絶対に一人で寝れないし‥。 今回社員旅行に水菜を行かせるために詩織さんが南アフリカから地球半分弱まわってこの間だけ戻ってきてるの。 それでお姉さまと一緒にねている。

瑠美奈:
ああぁ…そういうことだったんだ詩織さんが突然日本に戻って来たのって…15000kmだっけケープタウンとの間って…すごいね

水菜:
お仕事とても忙しいみたいで、水菜達が社員旅行からもどったらすぐにケープタウンに戻るって…水菜を社員旅行に行かせて瑠美奈と一緒に二人にさせてくれるためそこまでしてくれた。

瑠美奈:
それって言葉や行動とか超えてるよね…そんなに里緒菜メイド長のことが大事なんだ

水菜:
詩織さんは本当に色々なモノを背負ってるけど、里緒菜お姉さまだけは詩織さんが自ら背負った唯一の事…って前に言ってた。 本当に大事だと…言葉にできない何かだと思う。だから愛しているというのが軽い言葉と思えるくらいな…

瑠美奈:
水菜?

水菜:
ごめん、今は二人のことだよね。だからもし瑠美奈が良かったら一緒に…暮らして…ほしい。どんな形でも。

瑠美奈:
それはわたしだって里緒菜メイド長とご一緒に暮らせるなら…というかお相手がいる人なら別だけどForestのメイドならそれに憧れないメイドは居ないと思うけど?

水菜:
あぁ…そうだよねお姉様ってモテるものね‥。

瑠美奈:
うんそれは断言できる、瑠美奈も…その憧れてますよ? お…お姉…さまって…呼んで失礼がないなら…呼んでみたいとか…妄想する時があるくらい、こんなに頭の中、水菜しかないこの私が…

水菜:
今…何て…言った…頭の中、水菜しかない…

瑠美奈:
ひぎゃあぁっ! 今の忘れてぇ!

水菜:
いやだ、絶対に忘れない!

瑠美奈:
忘れて!!!! コーヒー買いにいこう!

水菜:
そうだね! コーヒー買いに行こう!


その6へつづく