そのえんぱいな日々(本編) 第五百七十七話 The Day Takeoff 中編 その10
梨々衣:
またのお越しをお待ちしております。お気をつけてお帰り下さいませ。
郁恵:
まったねぇ~!
郁恵:
二人とも本当にゴメン! 閉店時間から30分とか延長とか、それに梨々衣マネージャー! それを全部うちのサービスでとか…
エミリー:
気にしてませんよ郁恵先輩。
梨々衣:
もう、10分延長でシャワーも浴びさせずにお客様をお帰しにならせるとか言語同断ですわ。エスコートサービスは終わってるのですら、その後はお店のサービスです。ちゃんとした対応をお店はする。この場合は時間をとりシャワーを浴びていたただきメイドとの余韻を味わうのも含めてクラブです。 そこらのあたりの風俗店とはエンパイアクラブはちがいます。あくまで高級会員制のクラブですわ。
郁恵:
はい…そうですね。
郁恵:
いやーカウンターに電話したら梨々衣が出て正直不安だったんだけど、テキパキと指示が飛んできてもうさ‥郁恵感心しちゃってさ~! すごいよーー!
エミリー:
名ばかりのマネージャーだと思ってたんだけど…謝る!
梨々衣:
わたくしを何だと思っていてたんですの?
郁恵:
戦闘民族系ポコンツお嬢様。
エミリー:
お嬢様に擬態した地獄の王さえ下僕にするまさに魔皇。恐怖の大皇帝。
梨々衣:
!!!!!!!!! なんですのそれぇ!
郁恵:
さてお疲れさまぁ! 明日のオープンレショプション二日目もがんばろーー!
エミリー:
はい!
梨々衣:
ちょっと! 郁恵先輩! エミリー!
すみれ:
よかった水菜と瑠美奈いた! あのね、他の子たちは今日は泊まりだけど、二人はForestにもどって、里緒菜さんが里穂さんとロッテさんの部屋にいるから。そこにいってあげて明日は13:00(ひとさんまるまる)までにこちらにくればいいからすみれのクルマを明後日まで貸しとくから!使って!
瑠美奈:
ありがとうございます! 彩香さんに連れてきてもらったんでクルマどうしようかと思ってた所なので!
水菜:
有難いお話なんですが…すみれ隊長のお車ですか‥
すみれ:
うん水菜なら乗れるでしょ。はい鍵! 地下の関係者駐車場にあるから!
瑠美奈:
あの…これは何?
水菜:
すみれさんのおクルマ。 マクラーレンMP4X
瑠美奈:
…これはスポーツカーでも形が明らかに違うから私でもわかるけど‥これ普通の道走っていいの?
水菜:
恐ろしいことに走って良いらしい。
瑠美奈:
そうなんだ‥それで速度どれくらいでるの?
水菜:
こないだすみれさんがテストコースへ持ち込んで700km/h出したって。
瑠美奈:
700! リニア新幹線が時速500km/hだからそれより200km/hも速いの?
水菜:
とにかく里緒菜お姉さまが心配だから…
瑠美奈:
うん…
瑠美奈:
はい座ったというか…はまりました…すぽっりと…
水菜:
これで後は前席のカバーを‥横からだして良し。 水菜も乗るね
瑠美奈:
うん…
SE:
うぃ~ん!しゅいぃいいん。
瑠美奈:
どう運転できそう?
水菜:
なるほど…ほぼ全てがニューロリンク制御なんだ。うん、これなら運転できる。知能戦車やアーマーメイドと同じシステムだから。 水菜なら運転できる。 というかすみれさんが水菜ならっていった意味はわかった。
瑠美奈:
とにかく行こう。
水菜:
うん!
美奈:
あの大きな赤いスクーターが梨音ので、となりのアリエルさんのだって…
水菜:
うちも大概オカシイけど…この駐車場も駐ってるクルマがオカシイ
水菜:
おぉお…! これは…楽しいかも!
瑠美奈:
そんなに楽しいの?
水菜:
うん! 路面とか風とかそういうのがダイレクトにセンサーで拾って‥えっとねクルマというより乗ってる感じが物凄い速い自転車を乗ってる感じ? バイクとか、クルマと一体になった感じ!
瑠美奈:
ふぅ~ん…そおいえば水菜ってバイクのらないの? 好きそうだけど、ほら美夏がバイク好きで良く話してるよね?
水菜:
うん。実は乗りたいんだ。美夏が古いバイクが好きでね趣味が合うの。水菜も乗るならそういうバイクが乗りたいから。色々今探してるのじつは。 そしたら桃恵さんが乗ってたバイクがあまってるらしくて…安く譲ってくれるって話になって
瑠美奈:
桃美先輩のお姉さんの? バイク好きだって言ってたよね
水菜:
うん! 凛空さんのバイクと同じバイクなんだけど凛空さんのはレーサーレプリカだけど桃恵さんのはスペシャルであっちは本物のレーサーをもとに公道仕様になってるの!
瑠美奈:
違いはワカラナイけど水菜が楽しそうだからいいや。
水菜:
来たら一緒にツーイング行こう! 二人のりで!
瑠美奈:
うん、こうやって後ろから抱き着いていられるのはなんか嬉しい。顔みれないけど。
水菜:
あっこれバイクと同じだものね。
その11へつづく