えんぱいな日々(本編) 第五百七十六話 The Day Takeoff 前編

 

前話
 
水菜:
やっぱり起きてこない!

水菜:
お姉さま! 瑠美奈! 起きて下さい!

里緒菜:
あと五分だけ甘えたい

瑠美奈:
7分とか…

水菜:
なんで伸びるの! ダメです! 二人とも顔洗って支度してください! メイド長会議遅刻しますよ! 瑠美奈も今日は朝からロンゴミリアドで訓練があるから!

水菜:
!! 水菜があれだけ苦労して里緒菜お姉さまの仕事に支障がでないように躾けたのに瑠美奈が甘やかすから! 二人とも! 

エプロンを脱ぎ捨て、掛シーツを引っ張って引っぺがしてる。

里緒菜:
水菜は真面目すぎるよね…

瑠美奈:
デスヨネ…

水菜:
二人とも…水菜にも考えがありますよ! かくなる上はこの極寒の中、プールに叩き込みます! 室内プールとはいえ水温は低いですフランソアご主人さまみたいに毎日悲鳴を上げて起きることになりますよ!

里緒菜:
スイマセン…それはヤメテ下さい。

瑠美奈:
すぐに起きます。 はい。

水菜:
大体毎日毎日! 朝からなんでこんなに水菜は血圧が上がらなくちゃいけないんですか! 朝食冷めちゃうのでダッシュで身支度をお願いします!

里緒菜:
申し訳ございません…了解いたしました、行こう瑠美奈

瑠美奈:
はいお姉さま。

水菜:
コーヒーもちゃんと飲んで行って下さい。お姉さまはコーヒー飲まないと頭起きないですから。

里緒菜:
スイマセン…それに水菜に淹れてもらってもうしわけないです…

水菜:
だったらちゃんと朝くらいは起きて下さい。 瑠美奈、箸止まってる! 瑠美奈もお姉さまも水菜より食べる遅いだから集中して食べて

瑠美奈:
ごめん…

水菜:
本日は夜にEHDENのオープンレセプションの打ち合わせが入っていて水菜も瑠美奈も遅くなりますのでお姉さまは里穂お姉さまのお部屋で食事をご用意してもらうようにしてあります。 水菜達は夕食を先方で頂いてからもどってきます。 もし眠くなったら先にお休みなってかまいせんので、こちらの帰宅時間が不明ですので

里緒菜:
わかりました! 詳しくは里穂にあとは聞く

水菜:
でわ朝のメイド長会議、行ってらしゃいませ。

里緒菜:
行ってまいります!

水菜:
どうにか間に合うように出せた…

瑠美奈:
ゴメンなさい…どうしても誘惑に負けちゃって

水菜:
気持ちはわかる…里緒菜お姉さまが甘える部分は瑠美奈に任せてしまっているから。 とにかくこちらも余り時間はないから、ご飯食べちゃて。

瑠美奈:
うん。

瑠美奈:
今日のペアの模擬戦は勝つから! 水菜は指揮をしっかりやって!

水菜:
出来る限りはするけど‥‥

水菜:
水菜としては女の子が鉄砲振り回すのってのはあまり好きじゃないな

瑠美奈:
アンタだって女の子でしょ!

水菜:
うん…そうなんだけど、水菜はアサルトハイパーメイドだし。

水菜:
222Dがまだある。ってことはまだ真奈は本部隊舎へ行ってないんだ。

瑠美奈:
スポーツカーってどれも一緒にみえる。とくに里緒菜お姉さま達のクルマはみんな白色だし

水菜:
全然形が違うでしょ?

瑠美奈:
まあ水菜のクルマは解りやすくて良い! 可愛いし!
おじゃましまーす♪

水菜:
どうぞ。 可愛い…見た目は可愛いよね…。

瑠美奈:
撃ってきた!見つけた!

琴音:
マガジン交換OK。

ひなこ:
フッ。(サインを出してる)

あやめ:
了解。 任して

無線()
瑠美奈:
(琴音一気につっこんで殲滅するわよ)

琴音:
(わかった)

水菜:
ちょっとまって二人とももっと慎重に!

瑠美奈:
(うっさい現場の判断よ!琴音いくわよ突貫!)

琴音:
(YESマム!)

スリエル:
ひな、くれぐれも止まるなよ?

ひな子:
(解ってる。)

ドロシー:
みんながんばってる♪

しずる:
うぅ…水菜じゃ瑠美奈達を押さえられないか…

SE:
パンッ!パンッ!パンッ!

瑠美奈:
逃げるな!

琴音:
ひな子覚悟です!

SE:
パンッ!パンッ!ボスッ!

琴音:
カっぁxxx!

瑠美奈:
琴音!!! 後ろ?

ひな子:
ふっ!

SE:
パンッ!パンッ!ボスッ!

瑠美奈:
カっぁxxx!

あやめ:
私射撃下手だから動きながらとかだと当たらないんだ。

ひな子:
ひなも。でもこれなら当たるよね?

あやめ:
模擬弾だから頭に当たっても…死なないよね?

瑠美奈:
降参です!降参します。

琴音:
琴音も…降参です!

ひな子:
(スリエル勝ったよ!)

スリエル:
(ひなもあやめも、瑠美奈達が麻痺から回復したら上がってきて)

あやめ:
(了解でーす)

水菜:
瑠美奈…琴音…だからあれほど水菜は慎重にと…罠にかかる以前にまだ動きながらとか貴女達当たらないのに

瑠美奈:
(あぁぁ…ゴメン)

琴音:
(ちょっと熱くなちゃて…すいません)

水菜:
午後は林間コースで装備つけてマラソンと射撃練習!

瑠美奈・琴音:
(ひぃぃマラソン嫌い!)

ドロシー:
怪我はみんななさそうだけど

しずる:
午後の林間訓練はしずるも付き合うか

ドロシー:
そっちの方が怪我がありそうね私も付き合う

真奈:
大変申し訳ございません!遅れました!

しずる:
真奈が遅れるって仕事?

真奈:
いえ…寝坊です…

しずる:
寝坊? 体調不良?

真奈:
いえ健康です…

ドロシー:
バイタルは正常ね

水菜:
ほう~寝坊。真奈も午後の林間訓練に参加決定!

スリエル:
私達は午後は総務部にもどるぞ、水菜、真奈、そしてしずる小隊長、ドロシー副長よろしくお願いします

ドロシー:
はい任せて。 じゃあその前に隊舎で今回の反省会とお昼たべよう。
 
梨音:
そんな微妙な顔をお客様に見せられるか!店長命令! 梨花もっと可愛く笑え!

梨花:
そんな無茶な

他二人:
あははっ!

梨音:
まさか二枚のチェキを撮影するに11シート使うことになるとは…

梨花:
スイマセンお嬢様…

梨音:
梨花は本当は笑えば可愛いだから…作り笑いでもいいから練習の為にもカフェを手伝って少しづつでも初対面の人に笑顔が出せるように…じゃないと梨音について外回りとかできないから。 まろんセンセイどうか梨花をお願いします!

まろん:
うんわかった一緒にカフェがんばろう梨花。

梨花:
はい…

みるく:
まあ昼間のみで学園がないときだけのカフェだから、練習には丁度良いと思うよ。

梨花:
はい…うぅ…

梨音:
じゃあ梨音はもう一枚をサロンの方のボードに張って来る。 梨花の事たのむね二人ともよろしく

みるく:
お任せください!

まろん:
てんちょーがんばってぇ!

梨音:
うんがんばる!

まろん:
梨花、もういっかい接客練習やってみる!

梨花:
はいわかりましたまろん先生、よろしくお願いします。

梨音:
あのまろんが接客の先生か…。そうよね人は変わっていける。 梨音もがんばるぞ!

美奈:
てんちょおおおおおおおお! ここに居た! やっと見つけたわ!

梨音:
えっ? 美奈総務部長お疲れさまです…何かありました?

美奈:
何かあった? じゃありませんよ!

美奈:
店長には専用の内戦番号とか無いんですか? まったくオーナー執務室にはいないし!こっちからプライベートの番号にかけても不在着信だし

梨音:
あっ今日忙しいので一般通信のやつは切ってた。そうですねクラブ用の内線番号を…美奈さんの番号を今、緊急通信に紐づけしましたので、これで美奈さんスマホからでも……

美奈:
プライベートのお時間は緊急時以外はかけませんので線は開けといて下さい。元々のご主人様の瑠莉さんも元ご主人様のフランソアちゃんも私の回線だけは常に開けといてもらったので、役員以外は緊急時は私へ集めて連絡をすぐするか判断する感じに、総務というのはそういうものなので。役員や重要なお客様などはマリエットメイド秘書にお任せします。

梨音:
はいわかりました。つねに開けときますので眠ってないかぎりは繋がるようにします!
それで用事は?

梨音:
県の営業許可書に付随する書類の一個が捺印不足で止まってる?

美奈:
このままだと明日の営業は不許可営業で行うかそれとも中止か? 決めてください。

梨音:
いや…どうにかなりませんか? ワイロとか…それは違法行為だからダメか…えっとなんか…

美奈:
いっこ県の担当者に個人的に貸しがあるので、直接店長がいくなら頭さげて判子を押したら許可書通してもらうようにしときますので、私への貸し一で

梨音:
いまから県庁まで、捺印と土下座しに行ってきます

美奈:
印鑑証明もちゃんと取って下さいね、あと身分証は正式なIDカード

梨音:
はい! 特殊免許ではダメですか?

美奈:
ダメです。

梨音:
直ちに部屋から持って来て行ってまいります!

梨々衣:
現在うちのゲストで是非レストランでディナーコースを食べたいと申し出ているのがこれくらいですね。

マリエット:
美亜料理長、どうですか?

美亜:
ぜっ~~たい! ムリ!

向日葵:
だからなんでそこで二人ともドヤ顔!

美亜:
EHDENレストランは、テーブル数を絞って、その分サービスと料理の質に重点を置いた作りにしてあります。 それなのにそんな組数のお客様なんか無理です!

向日葵:
デスヨネー。簡易コースにして回転を上げるとか?

美亜:
オープンレセプションで質を下げた料理を出すなどそれこそイメージダウンになって本末転倒です

梨々衣:
橋本関係のお客様だけでもこの数だと全体だともっとですよね

マリエット:
白急グループにデルポール家関係。そして花恋ちゃんの加倉家は櫻糀と栗田の取引先がほとんど全部だから…抽選にでもします?

向日葵:
抽選でディナーですか? くじでもそこのエントランスロビーで引いてもらいます?

SE:
しゅわぁああああん!

梨音:
みんなちょっとゴメン!

向日葵:
何ですかそれ?

梨々衣:
Forestの研究開発部と共同開発していた小型偏向電離リフレクターリアクターを搭載したリニアバイク、完成して納車されたんですか。

美亜:
カッコイイ。それ梨音ちゃんの…いや店長のスクーター? 大型?

梨々衣:
時速500km/h以上出る二輪駆動のモンスターをスクーターと呼べればそうですわね

梨音:
あのね梨音、超急ぎで静岡の県庁まで行って来る! 夜のForestとWhityGardenとGreenWoodsとの合同打ち合わせまでには絶対戻るから!

マリエット:
まさか店長だけで行くの?

梨音:
他みんな手一杯だし、梨音が一番夜までは余裕あるから!マリエットメイド秘書、向日葵、よろしくお願いします! でわ行ってきます!

SE:
しゅわぁああああん! きゅぅるるるる!  

梨々衣:
向日葵。 梨々衣も人の事ぜんぜん言えないけど。 アレが篠山家のお嬢様でここのクラブの店長の素行としてどうなの? 

向日葵:
ここ一か月でなんか吹っ切れてどんどん素で動いてますよね。

美亜:
とっても明るくなったよね梨音ちゃん! 元気いっぱいって感じ!

マリエット:
元気‥‥まあ元気は元気ですけど…

しずる:
我らはクラブのメイドさん
(フルメタルジャケットのあの歌)

他メンバー:
我らはクラブのメイドさん

しずる:
声が小さい!
 
瑠美奈:
装備着けて銃もって雪の中をラングニングとか!

琴音:
それになんなんですか…あの曲は…

ドロシー:
ミリタリーケイデンスというモノだって。軍隊で訓練時に唱和される訓練歌

まあ歌詞は即興で作って隊長があーやって歌ってそれにテンポをあわせて走って訓練する感じ。

ここからはすみれ隊長から受け売りだけど、米軍ではアメリカ独立戦争で北軍がプロイセン王国陸軍士官フリードリッヒ・ヴィルヘルム・フォン・シュトイベン(フォン・シュトイベン男爵)を招いた際、他の基本教練技術と共に取り入れられて以来、新兵訓練において必修科目となっているらしい。 ロンゴミリアドでもみんなやったから。

まあ新兵訓練! それでうちはエンパイアクラブミリタリアなので最初の部分は「我らクラブのメイドさん!」というのがうちの軍での習わしになっている。 あとはテキトーらしい。

瑠美奈:
はぁ…しかし…しずる姐楽しそうですね…

ドロシー:
まあ私や琴音と瑠美奈に合わせたペースで走ってるってことは、しずるや水菜や真奈にとってはゆっくり歩いてるのと変わらないからね

琴音:
合わせてくれてるんですね。

ドロシー:
全員が同じ速度や歩幅で走ることに意味がある訓練。と真理愛副隊長どのが言ってた!

瑠美奈:
みんなのペース合わせて‥‥あっ! ココロを一つに誰も脱落させない!

ドロシー:
そう! だから遅い人でもついていける。みんなで一緒にいく。それを感覚でみにつける為の訓練。

琴音:
ランニングというか競歩と歩く間で…重たいものもってるのに、リズムにあわせればついていける。

しるず
部屋の掃除だ雑巾バケツ!

水菜・真奈:
部屋の掃除だ雑巾バケツ!

しずる:
炊事洗濯お話相手!

水菜・真奈:
炊事洗濯お話相手!(笑)

しずる:
ちょっとエッチなサービスも!えーびぃーしぃ~!

水菜・真奈:
ちょっとエッチなサービスも!えーびぃーしぃ~! あははっ!(笑)

しずる:
それがクラブのメイドさん!えーびぃーしぃ~!

水菜・真奈:
それがクラブのメイドさん!えーびぃーしぃ~! あははっ!(笑)

しずる:
大丈夫?

瑠美奈・琴音:
大丈夫です!

ドロシー:
次は小銃の射撃訓練?

しずる:
そう、埋まってる標的掘りだしてくるから、ここで待機で!

瑠美奈・琴音:
了解!

水菜:
それで生真面目な真奈が寝坊て…どうしたの?

真奈:
実は…水菜だから話すけど。夜中ちょっと寂しくてお姉さま達の寝室に甘えにいったの。そしたら…その…激しくされてる最中だったの…

水菜:
あら…

真奈:
それで…興奮してたお姉さま達は…真奈を見るなり…襲い掛かって…

水菜:
あ…

真奈:
その後は…真奈が壊れるまで…朝起こさなかったみたいで、下に降りたらテーブルに朝食と書置きがあって「連絡は済んでるからゆっくり秘書課へ出てきて。 ゴメンネ 二人より」と…

水菜:
なるほど…まあ真奈の場合はこれくらいの訓練じゃあまりね。

真奈:
いや、どっちかというと瑠美奈や琴音たちへの指揮の訓練をしたかったの

水菜:
それは水菜もそうだけど。水菜の方がその訓練は必要だし…まだ上手くできないし

しずる:
瑠美奈いいぞ撃って。

瑠美奈:
はいっ!

琴美:
落ち着いて

瑠美奈:
うん

真奈:
意外と恰好はまとも。

水菜:
むぅ…

瑠美奈:
測量はオートだから、後は赤いポイントをなるべく標的の中心に‥そして一回、息をゆっくり吸って…ゆっくりはいてぇ…

えいっ!

SE:
パスッ!パスッ!パスッ!

しずる:
3発とも命中。なかなか上手いぞ瑠美奈。

瑠美奈:
ありがとうざいます! いえーい♪

琴音:
いえーい♪

真奈:
ほぉ~。

水菜:
女の子のやることじゃない…

リナ:
ピガっ!

梨音:
ゴメンお待たせ、5回は回ったって駐車場空いてなかったんだから仕方ないでしょ。

SE:
カチ♪(背もたれの部分が小さいトランクになっています)

梨音:
ちゃんと付随の営業部分まで許可でたよ。美奈さんが来てくれて良かったよ。

リナ:
ピガっ

梨音:
うん梨音が事務だからって何でもやれるわけじゃないね。処理オーバーでのミスだね。
何気にバイクにトランクがあるって便利。ヘルメットくらいは入るしバックも小さいのなら入るし

梨音:
リナ、専用のスペースを貴女の要望でわざわざダッシュボード中に作らせたんだから入りなさいよ。

リナ:
ピガっ!

梨音:
えっ? 外が見えないからイヤだ? じゃあ何の為に作らせたの?

リナ:
ピガ~。

梨音:
雨が降ってきたら入る? その為? まあいいけど出すよ。

梨音:
たしかにようやく今月開通したこの高速道路がなかったら県庁までちょっと行ってくるって無理だったね。 新首都圏構想の要。新伊豆縦貫高速道路。 新東名と白急下田までをつなぐ交通の要。下に新交通システム高速鉄道も併設。これがないと白山市の構想はなかった。

リナ:
ピガっ

梨音:
えっ昼食取らなくていいのか? うっ完全に忘れてた。食べないと…そうだ

梨音:
ナビさんどうかな?…近くに…あったっ! リナ、次のインターで一回降りる。 うんPAじゃなくて下道で食べたいモノがあるの!

店員:
お嬢ちゃんおまち。

梨音:
ありがとうございます! おおおぉお! これが餃子の〇将のチャーハンセット!
まず撮影! 

SE:
パシャパシャ!

リナ:
ぴがぁ~…

SE:
パシャパシャ!

梨音:
おっしゃ! アップアップ!

梨音:
うぅ~ん! たしかに独特の味だね、ニンニクきつめで味が濃い。美味しい!

リナ:
ぴがぁ・・・

梨音:
良かったね? うん! 良かったよぉ~♪ おいしい♪

アリエル:
サービスが現在可能なメイドはこのように表示れます。それとサービス終了時間に休憩時間を足したサービス可能予想時間もこのカウンターの端末には表示されますが、担当についているメイドにしか見れないしくみなってます。

美見:
なるほど、お客様にはわからないような配慮ですね

SE:
ぶぅるん。

美里:
あれ? EHDENチャットが更新でこれ店長の更新音だなにかあったのかな?

シャロン:
たしか県庁に緊急の用事で行ってたんじゃないですか?

美里:
それはどうにかなったとさっき書き込みあったよ、メイド長見ていいですか?

アリエル:
良いですわよ

優音:
店長さん可愛い!

裕子:
見事なドヤ顔

美見:
楽しそうだね…

美里:
文字入れまでしてるのが梨音らしい

シャロン:
これ総務部にあるカラープリンターでチェキ風に出力してそこのコルクボードに張ったらいかがですか?

アリエル:
ヤメテ下さい…
 
愛里栖:
郁恵、次怪しそうなの持ってきて

郁恵:
わかった!

萌奈:
ノエミさんどうですかね? 文字数多すぎですか? 長すぎですかね?

ノエミ:
いや萌奈ちゃんの一生懸命さが出てていいとおもう。でも長いと書くの大変じゃない?

萌奈:
最初の部分はパターン化して書いといて、その次の行からは書くですけどこれくらいなら二分くらいでかけるので、お客様が帰りの身支度をされてる時に書けると思います。

ノエミ:
なら良いじゃないかしら。

ノエミ:
わかりました。

さくら:
なんで本番用のお客様とメイドが使う使い捨ての歯ブラシがないの、どこにまざったって愛里栖、それ作業カッターじゃないよね!

愛里栖:
メンドクなったこれであける。大丈夫中には傷つけないから…。

さくら:
…まあ…刃物なのは同じだしね…

エリシア:
つぎはこれをお願いします。線にあわせて切って。というか手伝ってくれてありがとうね。まさかエスコート部の注意書きとサービス内容とエスコートメイドの紹介の冊子カードに追加項目が必要で前日に作り直しとか

テミス:
いえいえオフィス間借りしてる御恩がありますので、こういう時は手伝いますし、いつも逆に手伝って下さってるじゃないですか

ニケ:
そうです、それに内容がとても興味があったんで熟読させて頂きましたので!

エリシア:
ニケにまた悪影響を与えてしまった。

ルゥナ:
紙セットし直したよ、これで詰まり解消したと思う。

レスフィーナ:
でわ次、一枚様子見で流します!

ルゥナ:
本来のそちらの業務大丈夫なの?

レスフィーナ:
デメテル様は基本ポムグラネイトで仕事されてますし。大使館自体のお部屋は飾りみたいなものですから

ルゥナ:
いいのそれ…? それより今日はこっちの業務にかかりきりで・・

レスフィーナ:
本日と明日はここの三人はこちらを手伝えとデメテル様より仰せつかっております。お互い助け合いが大事だと。

ルゥナ:
うぅ…本心言うととても助かる。

愛里栖:
これもちがう…届いてはいるんだよね…本当にどこいった?

琴音:
ねえドロシー姐、琴音達がForestに来てすぐにお風呂一緒に入ったときより、明らかに胸が大きくなっているんですけど、これってやっぱりしずる姐とパートナーになっていっぱいもまれたからですか?

ドロシー:
えっ! そ…そんな…こと…ないよ? 胸…

瑠美奈:
サイズは増えました? 衛生メイドってことはデータですぐ見えるんで管理してしてますよね? 過去のデータと比較して、パートナー契約をしてしずる姐と一緒に寝るようになったからとその前とどうですか?

ドロシー:
そんな…あぁぁ…

琴音:
ウェストとかはそのままでヒップもちょっと出てるようになって丸みを帯びて綺麗だし羨ましいから…

ドロシー:
あの…その…

瑠美奈:
どうですか~? どうですか~? 

ドロシー:
それわたしのマネ? ひぃい!

真奈:
琴音その理屈はオカシイと思うよ? その理屈ならもう一人も胸が同じだけ膨らむはずだけど…以前の状態は知らないけどこれ以上小さかったら抉れてる事になるからそれは無いわけで…

水菜:
もむダケで膨らむなら苦労はないよ…はぁ…(溜息)

しずる:
ちょっと真奈! どこ見ていってるのよ!

真奈:
ならドロシー姐と毎日イチャつくようになって膨らみました?

しずる:
ふ…膨らんだ…よ…

真奈:
具体的には?

しずる:
二センチくらい…

真奈:
身長はそれ以上伸びてますよね?

ドロシー:
しずる!私はそれくらいが好きだから! たとえそれ以上大きくならなくても全然問題ないからね! 気にしない!

しずる:
それは…しずるがすごく困るんだけど…

水菜:
時に愛は残酷である。 by 水菜!

真奈:
しずる姐、真奈が悪かったです。スイマセン心よりお見舞い申し上げます。

しずる:
うぅ‥‥。

梨音:
りおん~果物を…お姉さんに食べさせて欲しいな♪

向日葵:
(パチン♪指を鳴らす)千疋屋のメロンカットを追加で

マリエット:
ナンデスカコレハ…

美紗季:
テーブルを全て座卓としテーブルの代わりにトレイを基本をする。そしてボトルなどは
椅子替わりに設置したカウンターの上に。

裕子:
スカートが長いメイド服を最大限に生かしあのようなサービスも可能です。さらにバニーデイや水着デイなどでは、より効果的なサロンでの接待が可能!

梨音:
ごろにゃ~ん♪

向日葵:
はぁ~~~♪

裕子:
あのように座卓はかなり広いので今までのエンパイアクラブのサロンサービスとは違う革新的なサービス。寝っ転がってのいちゃつきも可能です。

美紗季:
各テーブルは敷居をもうけて、疑似的な個室空間に、まあサロンなので完全な個室ではないですけどね。 敷居の下なら人目をはばからずああいう風に

梨音:
にゃんにゃぁ~ん♪

向日葵:
はわあっぁああ~~~♪

マリエット:
頭痛くなってきたわ…

梨音:
えっちなお触りは禁止だよ~?

向日葵:
はいわかっております!

美紗季:
敷居が高くなった分、二段階ステージのこちらの部分は高さがあり、ショーを見上げる形でお客様は楽しむ事ができます! 露出が高くない服でも期待させる構造になっております!

裕子:
さすが梨音店長の設計は完璧です、お客様の心理、期待、そして煽るだけ煽ってもりがった所はエスコートメイドの出番です

マリエット:
これを全部、梨音ちゃんが…

美紗季:
サロンは店長が接待できる部分だから気合はいりまくりてデザインしてましたね

梨音:
サロンのテーブル数はわざと絞り、サービスを重視。 毎月の特別デーのイベントは二回。この格好で水着とか…うちのメイドはねえ? 特定の客層を狙うち! 理想としてはサロンは予約で埋まるのがベスト。

一度味わったら抜けられない…妖精が住むクラブ…。 こんなサロンや徹底的に計算されたプレイルームでのエスコートメイドのサービス。

エンパイアクラブではなく「EHDENのVIP会員」向けのメイドの特別サイトでの動画公開など。

「エンパイアクラブではなく。このEHDENでしか味わえないモノ」を提供する!

他のクラブの常連でも一回でもここに来たら抜けられないそんなクラブを目指します。

マリエット:
梨音ちゃん…貴女、他のクラブの一番美味しい客のみを集客して奪うつもり?

梨音:
梨音は、このエンパイアクラブEHDENの店長です。 EHDENが繁盛するなら一番効率的な手段をとります。

美紗季:
まあ今までのサービスをしても目新しくないし、新しくするなら徹底的にって梨音らしいでしょ?

マリエット:
量より質…それを極める…

梨音:
美味しくない客は他のクラブに残るしいいじゃないですか? うちは良質はお客様をVIPとして最終的にはそのVIPと他のビジネスでも協調関係になることが目的ですし。

梨音:
「EHDENのある生活」…それに徹底的に依存させるのが…梨音のコンセプトデザインです。 理想的にEHDENの為にこの白山市に企業の本社を移してもらうとかね♪

マリエット:
梨音ちゃん…あんたって子は…エンパイアクラブは只の踏み台としかみてないのね…

梨音:
マリエットお姉ちゃん、うちのクラブ盛り上がるかな? どう思う?

マリエット:
はぁ…盛り上がるでしょうね。 「希少性」それを全面に押し出す。ここでないと味わえないモノ。それを「中毒」にさせる。 まさに妖精…フェアリーね。ケルトの「フェアリーサークルの魔術」。妖精の国「ティルナローグ」への片道キップ。 コンセプトは首尾一貫していて、それを実現する数々の手段を自由自在に組み合わせる。 さすがです店長。

梨音:
ありがとう! でわこれで明日から行くね!

美紗季:
良かったね梨音

梨音:
うん!

瑠美奈:
水菜のイセッタちゃんは可愛いけど、さすがに四人は乗れないからね。

琴音:
水菜には悪いけど、確かに小さくて可愛いんだけど…小さすぎるってのも…特に水菜けっこう飛ばすし…それで走るとなんか遊園地にある子ども用のクルマ乗ってるみたいで…怖い。

水菜:
ダヨネ…とにかく今、四人乗れるクルマを真奈が取って来るから。

琴音:
どんなクルマだろう。 まあ四人乗れるてことは普通のクルマだよね。

SE:
ぶわぁぁぁ~ん! きゅぅぅぅぅうぅ!

3L直6ツインカム24バルブ+ターボの7M-GTEエンジン 260ps グループA・ラリー仕様の咆哮!

真奈:
みんなお待たせ取ってきたよ!

瑠美奈:
なにこの車?

水菜:
トヨタスープララリーグループA仕様。 3リッター直列DOHCのターボエンジン積んで、それを二輪で駆動させるというトヨタのグループAラリーカー。 たしかに里穂さんが222Dという幻のグループBラリーカーに乗っていたんだから、「これも当然有るよね」。 この愛理さんのランチャS4と戦う為の日本車。 まあ苦戦しまくってセリカGT4になったんだけど…不遇のマシンだね。

瑠美奈:
水菜ってマニアックだよねクルマは。

琴音:
Forest(うち)でマトモな普通のクルマを期待した琴音が愚かでした。

真奈:
水菜、ガン見されると運転し辛いだけど。

水菜:
いっぱいスイッチや計器が付いててカッコイイ。

真奈:
この時代はまだアナログスイッチだからね。今のクルマみたいにデジタルディスプレイじゃないし、スイッチも別機能ごとに一個一個だしね。

水菜:
それが機械ぽくて良い

水菜:
見てるだけでワクワクする♪

琴音:
機械が好きなのは知ってましたがなんか水菜ってこういうところは少年ぽいですよね。とても楽しそう。

瑠美奈:
メカぽいもの?っていうの? そういうのが好きみたい。私はわからないけど里穂お姉様とかロッテお姉様とかそういう大好きだからよくわかない事で盛り上がってる。そこに愛理さんが入るともう大興奮みたいな? すみれ先輩も好きだし

琴音:
あははっ想像できる。

水菜:
でもさ、このメンバーで本当に大丈夫なのかな? メイド長と副メイド長と総務部の代理?

真奈:
たしかに不安だよね…

琴音:
大丈夫ですアチラには美奈総務部長、現在はEHDENの総務部長ですがいらしゃいます。

瑠美奈:
それで問題無し!

水菜:
完全に美奈部長に最初から指示仰ぐ気だと?

琴音・瑠美奈:
当然!

真奈:
いいのかな…まあ一番それが確実だけどね…。いわれたことをどうやって行うかを検討かな?

瑠美奈:
それも美奈部長に聞く!

琴音:
当然です。

水菜:
亜美部長と陽菜乃副部長が苦労するわけだ

真奈:
一番の古株だったんでしょ? 英奈研究開発部長と同じで

水菜:
だそうです。萌香メイド秘書よりも前からいたそうで・・

真奈:
まあ私と水菜とスリエルで鍛えるしかないか

水菜:
うんお願い協力して…お姉さまからのお願いだから

真奈:
わかった。

SE:
ガチャ♪

エミリー:
どうぞ、お足元にお気をつけ下さい。

夢結:
ようこそいらっしゃいました。

水菜:
エミリー、夢結

瑠美奈:
優雅…カッコイイ。

真奈:
完璧なお出迎えだ。

琴音:
あ…ありがとうございます。

エミリー:
お嬢様。 どういたしまして。

琴音:
ひぃぐ!

真奈:
赤くなっているよ。 まあ地でまろんのお付きの守護騎士してるわけだからね…そりゃあ本気だせばカッコイイよね。

エミリー:
ドアの方をお閉めいたします。 地下の駐車場までよろしくお願いいたします。

真奈:
はい、ご苦労様です。 真奈は運転手役か…。

アリエル:
ようこそEmpireClubEHDENへ弊クラブは皆様を歓迎いたしますわ。 それで夢結さんとエミリーさんのメイドとしてのお出迎えはどうでした?

水菜:
とても洗練された動きだったと思います。

瑠美奈:
お姫様になった気分でした!

琴音:
とてもカッコ良かったです。メイドさんというより執事さんみたいでした。

エミリー:
ありがとう、姫たちの専属になりたいのだが残念ながら我らはまろんの守護騎士なので

琴音:
解ってますよ~

エミリー:
あははっ。

水菜:
なるほどメイド研修としての最終テストですか。合格だと水菜は思います。

アリエル:
わたくしもそう思いますわ。 でわ上にあがりましょう。 美奈総務部長がコーヒーを用意して待っておりますわ

水菜:
ありがとうございます。
 
すみれ:
…今説明した通り、三陣営のエージェントAIに白山市内のISIFRSDを…

エリシア:
すみれちょっとまつ!

エリシア:
そこのご主人様というよりEHDEN警備課長と真理愛副隊長、何ブリーフィングなのに聴いてないの!

花恋:
だって最初からすみれが何言ってるのはワカラナイし

真理愛:
これ何語?

すみれ:
あのブリーフィングだから要点だけをまとめて…短く説明だから専門用語はなるべく短縮してるし‥わかりづらかったかな? 
えっと I.S.I.F.R.S.D っていうのは Installation type Street Integration Facial Recognition Scanning Device 設置型街頭統合顔認証精査装置のことで…

花恋:
そういう問題じゃない。

琴音:
ルゥナ先輩! 実は琴音も何も理解できないんですが!

瑠美奈:
念仏だ…わたしは馬だ‥まさに馬の耳に念仏…理解不能な言語…

ルゥナ:
二人とも心配しないでメイドはね! 出来ることを背一杯やればいいのよ!

エリシア:
ルゥナ、アンタは今はココのクラブの共同オーナーだけどね! オーナーは指示を出す側、ワカラナイじゃ困る。

ルゥナ:
ひぃ…最近エリシア、花恋だけじゃなくてルゥナにも厳しすぎると思うよ?

エリシア:
いつでもアリエルお姉ちゃん達がいるわけじゃない。 ルゥナだけで判断することもこれから増える。その時にワカラナイじゃメイドが困る。

ルゥナ:
うっ…その通りです。はい。

夢結:
めぐ執行官、要点だけでも理解して自分が何をやるかを把握する為の短時間のブリィーフィングでこれはマズイじゃないですか?

めぐ:
わかってるけど

花恋:
すみれが司令官、エリシアが参謀長になってるわけだから、本来の副官役の真理愛とめぐが要点をまとめ隊員へ伝達する方式が良いんだけど…

真理愛:
最近作戦自体の構築がどんどん高度化してて‥

めぐ:
事前知識の段階でめぐたちがついていけないレベルになってる

花恋:
マズイわね、頭がそれじゃ手足の小隊は動けないけど? どうするの?

水菜:
これ穴があるよね?警備作戦に。

真奈:
うん。ドローンが無効化されたら地下鉄からの作業用のシャフトや配管などから侵入される。

小梅:
ねえ二人とも理解できたの?

水菜:
うん。これだけの大きな建造物に外部のVIPを多く招いてこの少人数でどう守るのか?その人数を白山市やこのビルに設置されているスキャナを使い目にして、警備の本隊はロンゴミリアドがもつドローン部隊。中心はレイラ先輩が率いるドローン偵察部隊にまかせる。その指揮をぴよ吉がとって情報処理をちゅんぴ隊がやる。メイド達はあくまでVIPの導線の警護にメイドとして自然に近くで秘密裡に行う。 レセプションの雰囲気が大事だからね。

真奈:
しかしドローンは人間ではないから、軍事広域ジャミングに弱い。屋外はこちら独自の超低空通信衛星網であるアルテミスの格子でバックアップをとるにしても建物内に多数のジャミング装置を持ち込まれ、特殊部隊での攻撃があった場合の対応策をとるには圧倒的に人数が少ない。

エミリー:
(ほう~。さすが次期Forestのメイドのツートップ、そこに気づくか)

すみれ:
ジャミング対策はビル内の作業通路には有線式のスキャナを設置してもらった。大規模軍事ジャンミングとかこのビル全体への攻撃になるから、となりの特殊作戦群極東本部の部隊を即時にここに展開させるように悠美司令長官と打ち合わせづみ。 うちは人数が少ないから。 あともしもの為にいま、しずると由奈達が新型の都市戦闘用知能多脚戦車を運んできてくれてる。あれなら下の倉庫ブロックにエレベーターで入るし。

真奈:
そっかここは隣が軍事基地なんですよね。

水菜:
あの今月来たばかりのアレですか!うわ!見たい!

すみれ:
もうあとちょっとでつくと言ってるから帰る前に見ていけば

真奈・水菜:
是非拝見させてください!

花恋:
あの二人がしずるの弟子で小隊の隊員。 ほぉ~ほぉ~。 さすがForestさんだよね。昨季の日本とフランスのメイド学校首席で真奈は士官学校でも首席だよね。 どっかのForestでおざなりの研修しただけのメイドモドキでオーナーになった花恋とは違うよね~。 ねえ真理愛さん。 アンタも首席じゃかったっけ?

真理愛:
後輩の方が優秀なので小隊への説明などは任せてますし

花恋:
それでアンタとめぐの直部下になる予定の英国メイド学校と士官学校の昨季首席の後輩。いつ来るの?

真理愛:
英国からは先ほど立ったと連絡が…

花恋:
アンタ目的でGreenWoodsを指名したんでしょ「お姉さま」

真理愛:
ひぎぃ…マリは認めてないから。 そういう関係ではないから!

小梅:
うちのクラブに新人が来るんですか? うちのクラブを指名!

真理愛:
うん・・・日本についたらすぐGreenWoodsに来るそうだから…そのあとロンゴミリアドにも赴任の挨拶をみんなに。ここを借りることになるけど

めぐ:
うふふ楽しみだね~真理愛ぁ~くけけけ♪ この状態みたら…どうなるだろうね~マリアお姉様♪

真理愛:
やめて…ひぃぎぃ…

夢結:
また濃いのが同期に増えるのか。
 
SE:
プゥプゥ~♪

小梅:
しずる姐! ドロシー姐!

水菜:
民生の普通の4tトラックが4台?

すみれ:
街中を移動してくるならアレの方が目立たないしね

真奈:
あれに多脚知能戦車が? 分解してとか?

すみれ:
今回の戦車は軽いの。よって一台に一機づつで3機とドローン部隊で一台で。

水菜:
これで全部ですか?

朋絵:
すみれ本隊隊長。運んできてあげたけど朋絵達はどうしたらいいの?

すみれ:
小梅、朋絵お姉ちゃんのクルマとレイラのレギオス君を先ほど教えた通りに真理愛とめぐの所へ誘導して

小梅:
はいすみれ様!

レイラ:
小梅頼むぞ!

ドロシー:
私も小梅と一緒に乗って行こう。

すみれ:
朋絵お姉ちゃん、あとは小梅の指示に従って下さい

朋絵:
了解した!

由奈:
言われた通り、予備の三号機持ってまいりましたけど、誰が動かすのです?
ルフィナさんはまだ帰国しておりませんし

すみれ:
朋絵お姉ちゃんとレイラのトラックがどいたら二台ともカーゴをここで一回開けてくれる?

しずる:
ここで?

すみれ:
そう、この子たちに見せる♪

朋絵:
じゃあ朋絵達はさっさとトラックどかす。行くよみんな

レイラ:
了解です!

由奈:
なるほど三号機は水菜用にですか

しずる:
えっ?水菜?

水菜・真奈:
えっ?

水菜:
トラックに多脚知能戦車が入ってる!

真奈:
そのままこれ…すぐに起動できるんですか?

由奈:
当然ですわ。これがうちの部隊自慢の新型多脚知能戦車。空挺降下なども想定しますのでこのように省スペースで軽いのが特徴です。

すみれ:
そして各脚の先端は硬化衝撃吸収ゴムを採用することで建造物などもできるだけ傷つけないような仕様になっているしこのようにサーボモーターも静か!

真奈:
おおおお! 動いてる! 静か…

水菜:
カッコイイ…それがすみれ隊長の機体ですか? それ両手のブレードですか?

すみれ:
そうパーソナルネームはヒュロメといって通称ヒュロちゃん。特徴は格闘戦用の強化テクタイト合金製ブレードを両手に装備。

しずる:
いくらゴム脚だってエントランスの絨毯とかはマズイと思うよ?

由奈:
怒られても知りませんわよ

すみれ:
ねえ水菜。 これに乗ってみたくない? 操縦したくない?
水菜が良ければロゴミリアドの多脚戦車のパイロットをお願いできないかな?

水菜:
えっ? 水菜が? それに乗る?

真奈:

Drフィッツジェラルド(以後Dr):
やはりここにおりましたのね。

Dr:
皆様が飲んでいるコレはどうやって買うのですか?

イリーシャ:
先生、それお飲みになるんですか?

Dr:
皆様がお飲みなるので一度飲んでみようかと? どうしたら出てきますの?

イリーシャ:
先生でしたらAURORAでその端末の電子決済を‥いいです何を飲みたいですか

Dr:
イリーシャがいま飲んでるので良ろしいですわ

イリーシャ:
今、私が出しますので! はい。

Dr:
出てきましたわ、熱っ! 

イリーシャ:
火傷しないで下さいね

Dr:
わかってますわよ。 暖かいですわね。 寒かったので

イリーシャ:
その恰好してれば。

Dr:
これどうやって飲みますの?

イリーシャ:
私が開けますから…

Dr:
お願いしますわ♪ そっちへ行きますわね。

イリーシャ:
はい…

Dr:
意外と美味しいですわねエガミもありませんし、甘いですし。
それにイリーシャがわたくしにご馳走して下さったわけですから
最高ですわ♪

イリーシャ:
はぁ~…多くの人から恐れられる先生が缶コーヒーを飲むとか見たら卒倒しますよ。

Dr:
イリーシャの前で飾っても仕方ありませんし。

イリーシャ:
それでなんで先生が来たんですか?

Dr:
ニナがわたくしの部屋にきまして、貴女が散歩に出ると言ったっきり帰ってこないと。 相談にのっていただけないかと懇願されまして

イリーシャ:
お姉さまだって私が独りになって考えたいから散歩に出てるって解ってるだろうに。
よりにもよって先生になんで言うかな…。

Dr:
それでまだ結論でないのですの? ヒトになってまでヒトを学び、それが存続する価値があるのかどうか? イーリスは考察してきたのでしょう。

イーリス:
見れば見るほど、接すれば接するほど。 「ヒトとは何か?」 私は解らなくなりました。

Dr:
人間とはいったい何という怪物だろう。何という新奇なもの、何という妖怪、何という混沌、何という矛盾の主体、何という驚異であろう。
あらゆるものの審判者であり、愚かなみみず。
真理の保管者であり、不確実と誤謬との掃きだめ。宇宙の栄光であり、屑(くず)。 

ブレーズ・パスカル パンセ

Dr:
ヒトはヒトの数だけ有りようがあります。 わたくしはヒトを捨てていまここに存在し、Ίρις(イリス)はこの殻を出てヒトになってここにいます。
そしてヒトと恋に落ち愛を知りヒトになりました。 ヒトであるイリーシャが悩むことはヒトの存続ではないのではないありませんか? 愛するヒトの存続の方が全人類よりも今の貴女には大切だとわたくしは「演算」いたしますが?

イリーシャ:
私にとってニナお姉さまの方が全人類の存続よりも上?

Dr:
それを「愚か」と言うのか?「愛と呼び尊い物」と言うのか? はヒトではないわたくしにはわかりませんが…答えは出ているのはないありませんか? ニナを守る為には貴女はどうしたら一番良いのか? それだけを考えればよろしいだけではないですか?

イリーシャ:
!!

Dr:
コーヒー1杯? いえ 1缶くらいの講義にはなりましたか?

イリーシャ:
はい。 ありがとうございます先生。 私はもうヒトなんですね。 そしてこれからお姉さま所へ戻ります。 あとEHDENの方のオープンレセプションがひと段落ついたら我が主とテミスに本当の事を話し力になってもらいます。

Dr:
わかりました。 美味しいコーヒーありがとうございましたわ。 缶はあのゴミ箱に入れればよろしいので?

イリーシャ:
そうです。 でわお休みなさい先生。

Dr:
おやすみなさいませ。

瑠美奈:
すみれ先輩!水菜はそんな物に乗れません!これ以上変な事に巻き込まないで下さい!

琴音・真奈:
瑠美奈!

由奈:
瑠美奈、変な事とは何ですの? 水菜は正式なロンゴミリアド本隊の所属の隊員で、すみれは我が部隊の総隊長です。それに水菜は特別な能力がある…

SE:
ガチャン!

しずる:
ひぎぃ!

SE:
ひゅん!! ぶぅおぉん!
すみれの手の動きに合わせてブレードが振り下ろされ由奈の言葉を遮る)

由奈:
ひぃぃ!

しずる:
ひゃあがぁああ!

すみれ:
由奈ちょっとまって!

由奈:
はいっ! ですわぁ!

しずる:
ひぃ…ひぃ…絶対に真っ二つになったと思った…しずる生きてる…生きてるよ‥ドロシーの顔が一瞬見えた…

由奈:
わたくしもフローラの笑顔が‥

すみれ:
由奈、瑠美奈ちゃん、今のはロンゴミリアドの隊長のすみれとしての命令では無くて‥‥えっと同じ機械とかが好きなトモダチとしてのすみれの提案というか、こんなのどうかな? みたいな? そんなものだから! 決して変なことに巻き込もうなんて思って無いから! 心配しないで

真奈:
二人とも大丈夫?

琴音:
うん…

水菜:
隊長としてのご命令ではなく、あくまで同じ機械好きのトモダチ、というよりすみれ先輩からの有りがたいご提案ということでしたら。スリエルそしてこのうさ子を含めてここにいる三人と話をしてからご返答でよろしいでしょうか? あと無断にこの三号機をうさ子と動かしてしまって申し訳ございませんした。

瑠美奈:
こ…これを水菜とうさ子が…やったっていうの?

由奈:
まったく無駄のない動きで格納姿勢からカバー、そして射撃の勢勢にはいりましたわね。

すみれ:
もちろんです。 仲間と良く話して決めて。 というよりそろそろ仲間にちゃんと説明した方が良いとすみれは思うよ? あとできればスリエルと真奈だけじゃなく、オペレーターとして瑠美奈ちゃんと琴音ちゃん、そしてひな子ちゃんとあやめちゃんもロンゴミリアドを手伝ってくれるとすみれは嬉しいな♪

しずる:
すみれ‥‥わざとやったな…ドロシーが先に行ったのは…最初からそのつもりで…

すみれ:
てへっ♪

水菜:
もしかして…すみれ隊長に嵌められた? 水菜とうさ子

うさ子:
ぴょん…

瑠美奈:
あの水菜、あなたはアサルトメイドじゃなかったの? なんでこれ動かせるの?パイロットメイドとも違うよね? 水菜は…何者なの?

琴音:
騙してた…いや…隠してた?…いや。黙ってたのは理由があるんだよね?

水菜:
うっ…騙した…隠した…うぅ…

真奈:
帰りのクルマの中で聞かせてくれるよね? 話によっては、スリエルとひな子、あやめも起こすことになるけど…。 イリーシャと小梅は知ってるんでしょ?

水菜:
はい…わかりました…水菜だけだと上手く説明できないからスリエルにしてもらった方がいいから。 ひな子とあやめも入れて全部お話します

うさ子:
ぴょん…

水菜:
そうだねあの事もだね…。
 
しずる:
す・み・れ~良くもしずるの可愛い弟子達を…

すみれ:
スイマセンスイマセンスイマセン

しずる:
あの可愛い子達を面倒みろとアンタがしずるに言うから…なのに水菜の事をしずるに黙ってた?

すみれ:
いやその…これには深~い理由がありまして!

しずる:
当たり前でしょ? 理由が無いと思ってらすでにドロシーに言ってすみれの脳に電極ぶっ刺してるよ!

すみれ:
ひぃぎぃ! ソウデスヨネ…ちゃんとご説明いたしますから!

しずる:
当然でしょ! そのあとすみれがどうなるかは別問題だけどね!

すみれ:
ひぎぃぃい!

SE:
ぶろろろろおぉおん♪ きゅ♪(タイヤ音)

すみれ:
エンパイアクラブEHDENへようこそ♪ 弊クラブに御用でございますか?

しずる:
(変わり身早っ! クラブではメイド長補佐メイドってのは知ってたけどすみれのこういう姿初めてみた、本当にちゃんとしたメイドなんだ)

車の少女:
あの…その…

しずる:
あっ! トラック邪魔ですよね? スイマセン今すぐ、どかしますって…バックしないと。 どうしよう…

車の少女:
いえ、そのままで大丈夫です。その。

SE:
ガチャ♪ ドアを開けて降りる。

ララ:
EmpireClub GreenWood's のメイド秘書課で補佐メイドをしております、ララ・マクレーンと申します。

すみれ:
GreenWood's メイド秘書課の補佐メイドのララさん?

ララ:
はい。そうです。 こちらの方に弊クラブから御クラブの明日のオープンレセプションの警備任務の為に出向しております花路すみれというメイドに用がありましてまいりました。

しずる:
花路すみれ?

ララ:
はい、お手数ですがお繋ぎしていただきたいのですが。

しずる:
すみれ、苗字正式に変わったんだよね? 今月から。

すみれ:
うん。正式に花路家をついで花路すみれになった。 なんで私が花路すみれです。 それでGreenWood'sのメイド秘書課に来た新人で真理愛の後輩のララさん? 早かったんだね明日だと思ってた。

ララ:
そう…貴女が…泥棒猫の花路すみれ…

すみれ:
あぁ……。

しずる:
ひぃぎぃ!

ララ:
クアドラプルアクセル!

しずる:
(速い!間に合わない!)

すみれ:
(ブラスター3でも無理! 刈られる! 仕方ない!)

すみれ:
フィジカルブラスターモードドライブ! VIORET! Protection!

VIORET:
Yesマスター!

しずる:
何これ? 杖?

すみれ:
しずる下がって!

すみれ:
Barrierbur…あれ?

ララ:
なんですか! それわぁ!

すみれ:
ゴム製? 訓練用ナイフ…

SE:
バンっ! (激しくエントランスの扉が開く音)

真理愛:
すみれ! ララ! まだ生きてる?

めぐ:
何これ?

しずる:
羽?

ララ:
天使様?

すみれ:
ひぃぎゃぁああああああああああ!
ちゃったぁあああああああああ!

テミス:
面会時間は決まりで15分です。思い残す事が無いように

すみれ:
わかった。ありがとうねテミス

すみれ:
凛空様。そして他の皆さん…すみれの為に迷惑をかけてしまいスイマセンでした。

有虹子:
なんですみれがテミスちゃんに逮捕されなくちゃいけないの! おかしいよ、ララがおふざけしただけでしょ? 真理愛のパートナーになったすみれの実力を試すためとか言って…

すみれ:
すみれがそのララの攻撃を防ぐ為に使用しララや他の隊員であるしずるやめぐに露見してしまった、すみれのレアスキルと言うよりすみれの別モードであるフィジカルブラスターモードというのはとても危険なモノで制御を失敗し暴走すると周囲200kmを巻き込んで消滅させるくらいの威力があるんです。

有虹子:
えっ伊豆半島はおろか東京都心ま消滅?嘘でしょ?

凛空:
本当。だからこそすみれはオリュンポスというかスプロール全体から危険視されていて・・色々行動に制限があるの。

すみれ:
もちろん原則そのモードの使用は禁止とオリュンポスとこちらの陣営で取り決めがされたのですが、例外があって自分もしくは自分が庇護しなければならない者。この場合は仲間だったり凛空様達だったりが生命の危機にある場合は緊急避難的に必要最低限度の使用が認められています。 しかし・・・今回は・・・

凛空:
ララはあくまですみれが真理愛のパートナーか本当にふさわしい、自分よりも強いヒトなのか? 見たかったからで…生命の危機ではなかった。

有虹子:
そんなのすみれにはその時はわからなかったよね? 不可抗力だよね?

すみれ:
不可抗力だとしても結果的に生命の危機ではないのに使用したのは事実です。

有虹子:
その取り決めをやぶったら‥すみれはどうなっちゃうの?

すみれ:
すみれは意識を電子化されて、くま太と一緒に星界へ行きオリュンポスとスプロールメインフレームのお仕事をすることになります。 いまのこのカラダの脳は完全に破壊されて…

有虹子:
そんな! それってこの世界では死ぬってことだよ!

凛空:
うん…そうなんだけど…そうなんだけど

有虹子:
ねえねえテミスちゃん! 貴女オリュンポスの法の女神でしょ! どうにかならないの!

テミス:
有虹子先輩…テミスはニューロチップを搭載した者の法を守らせ秩序を維持するのが…務めなので。

すみれ:
有虹子お姉ちゃん。 法というのは、事前に取り決めを決めておき、それをやぶった時の罰則も決めて起き、それを確実に遂行することで秩序を維持するシステムです。 もしそれに例外をつくったらそれが前例になり抜け道になって最後にはシステム全体が崩壊する危機になる。 それはアポリロイドやバイオメイドの社会の将来の為にはならないです。

テミス:
すみれ先輩…

有虹子:
だったらすみれもテミスちゃんもすみれの死を受け入れるっていうわけ?

すみれ:
それは諦めてないヒト達にゆだねる。すみれもテミスも今はその仲間達を静観するしかないかな。 そろそろ面会の決まりの時間だよテミス

有虹子:
諦めてないヒト?

テミス:
はい…これで面会時間を終了します。

すみれ:
すみれ達には聖母と勝利の女神やすみれの大事な仲間で戦友達ががセットでついてるし。目の前は戦いの女神のおひざ元。これで安心できないほどすみれもテミスも小心者ではないよ有虹子お姉ちゃん。

有虹子:
聖母と勝利の女神…戦いの女神…

すみれ(小声):
まあ、Drフィッツジェラルドと優樹子博士がすみれの扱いがメンドクさくなって策を仕込んで存在ごと処分しようとかしてなければだけどね。

テミス:(小声)
うちの師匠と優樹子ママならやりかねませんからね…しかし今回はデメテル様がいますから

すみれ:(小声)
こういうときはあの電脳女神が頼もしく思える。くま太はくま太殿って言うようになったのにすみれは今でも主破片て呼ばれてるけど。

あやめ:
旦那様お茶です

スリエル:
ありがとう

ひな子:
何鼻の下伸ばしてるの?

スリエル:
ひぃ!

ひな子:
それ以前にアンタ達! ここはスリエルとひなの部屋で! アンタ達の会議室でも居間でもないの! なにかあってもなくても勝手に上がり込んでお茶まで自分達で淹れて…

あやめ:
まあひな子の好きな「小麦粉でつくった皮であんこを挟んで焼いた丸い形のお菓子」と
スリエルが好きなたこ焼きもってきてくれたし。

瑠美奈:
だって居心地がいいんだもん。

真奈:
今日は二人にも参加してもらう必要があるからだからね?

琴音:
自分用のコップも置こうかと思ってるんですけどね。

ひな子:
ヤメテ…

水菜:
本当にゴメン。

イリーシャ:
スマン…。

ひな子:
レスラン部の花梨さんに聞いんだけど、もともとは萌香メイド長と鈴佳本部長がメイド宿舎にうつる前に暮らしてた部屋で最初のカップル部屋らしい。 それを大改装したっていってた。

スリエル:
よく萌香さん達がここに住んでた時もこうやってメイド仲間がここの部屋で集まってたとかいってたね。

ひな子:
それで、EHDENの現場に行ってるフローラと美夏は抜かして他はみんな集めて何の話?

水菜:
水菜とついでにイリーシャも話す事にしてご主人には言ったそうだから

イリーシャ:
というかお姉さまにすでに言われてたんで…みんなにも話さないと。

水菜:
それで水菜達よりスリエルからしてもらったほうが解りやすかなって

ひな子:
あの例のアーマーなんとかの話? ひなは本物は見た事ないけど

イリーシャ:
ひな子は知ってたんだ?

ひな子:
まあ…スリエルパートナーだし。ちゃんと説明受けたよ? エリシアお姉ちゃんから三分の1くらいしかわからなかったけど。

スリエル:
では始めるよ。

スリエル:
…そして、この私の右手、そちらからみると左のがアーマーメイド・イーリス。 そして右がアーマーメイド・セレーネ。 イーリスがフランソアご主人様の機体で、セレーネが花恋先輩の機体になる。

セレーネは花恋先輩がメイン操縦者、そしてナビゲーションがエリシアお姉ちゃん。セレーネ本体がぴよ吉。 この二人と一匹? 一機で力を合わせないと動かせない。

実際の大きさはこれが忠実な50分の1の模型になるから…すみれ先輩が作ったんだけど…

ひな子:
すみれ先輩ってこういうの作れるって器用だよね…

瑠美奈:
ロボットアニメみたい…

あやめ:
大きさがこれが50分の1ってことは50倍?

琴音:
どれくらいの大きさ? ガ〇ダムとかより大きい?

真奈:
ガン〇ムだって色々大きさがあるでしょ…まあいいや、だいたい20mから25m位の高さかなオプション装備もいれて。

琴音:
えっとたしか三階建てが10m? だから六階建てビルより大きいのが動く? 巨人?

あやめ:
それだけでも怖いね…

真奈:
しかしこのイーリスの怖さはその大きさではない。 あの手にもっているランチャー…う~ん、大きなライフルはわかるな? ライフルはメイド秘書がもっているMブラスターのデコンポーザーを巨大にしたものだ。 そしてこのアーマーメイドという兵器には熱核反応兵器を含む従来の大量破壊兵器がほぼ効かない

瑠美奈:
あの小さい萌香メイド秘書のMブラスターでも古いトラックを一撃で消滅せたのメイド学校で見た…それがあの大きいのだったら?

真奈:
都市が消滅する。 しかしそれだけの威力の演算をどうやって。その為に特殊なハイパーメイドを人工的に作って…それを複数乗っけて…ぴよ吉などのドローンの中核は光量子バイオコンピュータか? だからあれだけの高性能を…

スリエル:
そこまで真奈が気づいたなら話は早い。

ひな子:
真奈言ってることひな、わからないよ? 光量子バイオコンピュータってなに?

スリエル:
途中経過は真奈以外は理解しなくていいよ。大事なのは次だから

ひな子:
ばっさり切り捨てたよこのヒト!

スリエル:
アーマーメイドを動かすには、3つの特殊な専用の光量子バイオニューロプロセッサが必要。 そしてアーマーメイドはこのイーリスやセレーネだけはなく他にも存在する。 その中でアーマーメイドメリノエの操縦者として作られたのがこの水菜、そしてそのメリノエのナビゲーターユニットがこの私スリエル。そしてメリノエその物とといえるメインバイオコンピュータがそこのうさ子

うさ子:
ぴょん。

スリエル:
うさ子たちは本来のアーマーメイドから遠隔でこのドローンの身体をつねに動かしている。 それにうさ子を自由に水菜は動かす力がある…まあオーバーメイドのレアスキルみたいなものだ。 それをつかってこのアーマーメイドを動かす。 同じ方式でロンゴミリアドなどで使っている多脚知能戦車などがあるけど、それとはくらべものにならない複雑なモノ。

しかしご主人様のこのイーリスはちょっと特殊な事情があってイーリスその物であるメインバイオプロセッサはこの中にはないし、ご主人様は自由に自分の身体のようにはイーリスは動かせない。 本当に三つの心が一つにシンクロしないとこのイーリスは本来の力を発する事ができないように最初から設計されている。世界をこのイーリスだけで滅ぼすことが可能な機体だからね。 その三人うち一人でも反対したらこの機体は世界を滅ぼせない。

あやめ:
世界を…

琴音:
…滅ぼす?

真奈:
それはそうでしょう。 そんな事をしないかぎり都市を消滅させる武器を核攻撃も効かないようなモノに乗っけないでしょう。

瑠美奈:
さも当然のように真奈いうけど世界をだよ?

真奈:
道具は必要があって作られる。論理的に考えただけよ。

真奈:
それでイリーシャは…そのイーリスその物と。

イリーシャ:
そう。そこにいるうさ子と根本的な同じ。身体が機械ではなく生身なだけ…。これには今の現生人類…普通のヒトとアポリロイド、そしてバイオメイド全てを含む意味でのヒトを観察し考察するためにヒトに私はなった。

瑠美奈:
どういうこと?

真奈:
今言ったでしょ論理的に考えただけ。 ご主人様の補佐メイドはイリーシャでイリーシャとはイリスの変形。そしてイーリスはそのイリスのギリシア読みで虹の女神のこと。もう一人はテミスがナビゲータプロッセサかな? 法と裁きの神。 そしてご主人様は…アストライアーか…人を最後まで見捨てなかった女神。その女神がヒトを見捨て去るときヒトは滅びる。 状況は破滅寸前と。 それでイーリスさん、いやイリーシャはこの世界を破滅させると決めたわけ? だから話した?

スリエル:
これだけの部品でそこまで推論するんだ真奈はさすが私達の代の副官殿だね。

イリーシャ:
最初は、今のヒトを全て滅ぼして自然に戻し、時をまってからタルタロスからバイオメイドを生産して新しい世界を作った方が良いと思っていた。

瑠美奈:
イリーシャ…

水菜:
まあそれくらいの事はヒトはしてると思うのは解る。

瑠美奈:
水菜も…

イリーシャ:
でも今は世界の事など、どうでもよくなった。わたしはニナお姉様と幸せになる為にこの世界を守る。 別に他のヒトを守るわけではない。そんなのは考えない事にした。その為に多くのヒトやバイオメイドやアポリロイドが苦しみをずっと味わい続けたとしても今の世界をお姉さまとの幸せの為に守る

瑠美奈:
世界とニナさんを天秤にかけて、ニナさんを取ったと?

イリーシャ:
まさにそう。

水菜:
女って…怖いよね。 女の為に滅んだ国は数知れず…。今回はその逆になるってことだね。その為にいくつの国が消滅するか知らないけど…

イリーシャ:
私は幾つ国が滅び、何万人、何千万人、何億人が死んでも知らないしどうでも良い!

瑠美奈:
言い切ったよこの女…

ひな子:
それでイリーシャは仲間であるひな達に何を手伝って欲しいの? 手伝って欲しいことがあるから話をしたんだよね?

イリーシャ:
えっ? いや…ひな子、私は今スリエルがもってるこのイーリスそのものなんだよ? それも世界を滅ぼす目的で作られた…そんな怪物だよ? 理解してる?

ひな子:
スリエルの左手のがセレーネでこれがぴよ吉ちゃんの本体! 右手のがイーリスでイリーシャの本体。 怪物っていったら…うちのご主人様の方が上だと思うけど? あとエステル様とか…すみれ先輩も実は超ヤバイらしいよ小梅が言ってたけど! そっちの方が化け物でしょ! あと極めつけは梨音! うちのご主人様基準で判断されるまさに怪物! ひなはそのマブダチだし、マブダチって死語だっけ? みるくが良く言うから死語かも?

スリエル
あははははっ! そりゃそうだ!

あやめ:
私が手伝えることならなんでもするよ?

琴音:
だって同じクラブの同じ同期の仲間だし! トモダチだし

瑠美奈:
水菜はどうせ幼馴染みで親友のイリーシャの為なら地の果てまで行く気だろうから瑠美奈に選択肢は無いし

真奈:
水菜のアーマーメイドメリノエや他のアーマーメイドの回収か破壊。 てこところかな? すみれ先輩の部隊のお力もかりないとならないけどすみれ先輩とエリシア先輩のことだから作戦くらいはもう準備されてると思うよ? と言う事でここのみんなでロンゴミリアドの隊員として力になってくれみたいな?

イリーシャ:
いや…そんなみんな…気軽に…

ひな子:
気軽じゃないよ? 命かかってるし理解はしてる。 だけどここ普通のクラブじゃないしForest(うち)だし!

水菜:
そう!ここは Forest! そういうクラブ!

うさ子:
ぴょん!

スリエル:
よかったな、詳しい事はEHDEN のオープンレセプションが終わったらすみれ隊長達と話してみよう。 

イリーシャ:
みんなありがとう!

スリエル:
まずは明日のレセプションはここのメンバーは手伝いだから。
寝坊して集合に遅刻するなよじゃあ今夜は解散

真理愛:
何てことしてくれたのよこのヤンデレ戦闘民族娘!

ララ:
申し訳ございませんお姉さま。

真理愛:
大体ララはさっき立ったと連絡がきたんですが何で今夜きてるんですか?

穏海:
たぶん英国を立ったではなくてうちのクラブを立ったという意味をマリが間違えて…

真理愛:
?! それでぇ! なんですみれと決闘することに! あと! 何でララから目を離したですか! ララに追いつけるのはお姉さまだけですよね? だから頼んでおいたのに!

穏海:
それはわたくしが‥‥すみれさんの方がララよりもずっと強いと言い争いに…そしたらクラブを飛び出してしまって…ゴメンなさい…

めぐ:
なるほど…そう言ったらこのヤンデレバーサーカーならすみれに襲い掛かるよね。まあ本物じゃなくて訓練用ナイフになった分だけ成長したと。 今回はそれが問題になってるんだけど。

しずる:
説明受けたからわかったけど…それでどうするの? このままじゃすみれは…事実上の処刑?

梨音:
一応きくけど第六条の第二項の補足とかそっちにもない?

向日葵:
無いです…それ以前にこの二項の「それ」の指し示す部分の説明もないので、原文から日本語と英語に変換したときのミスではないですよね?

梨音:
こっちでデータ構造体(ストラクチャー)を直接みても無いね。確認した。

ニケ:
どうですか?

梨音:
お話にならない。論外。条約としても契約書としても無理。駄目。 これは徹底的に直して再締結しないと無効だね。 まあ口約束だけなら…言った言わないだけど文書になってるしね。 結論は…

向日葵:
只の案山子ですな!

ニケ:
デスヨネー! デメテル様ならちゃんとした文書になって無いと思ったんですよ!

レスフィーナ:
やっぱり…チェックしとくべきだった…今回はそれですみれ様は助かるのですが、顧問料払いますので梨音様どうか…今後その条約の修正と締結など…

梨音:
正式な仕事なら受けるよ

レスフィーナ:
クラブが少し落ち着いてからで良いで是非お願いします!

小梅:
補給部隊只今到着しました!

碧:
みんな深夜までお疲れさま! 小梅ちゃんが夜食買いにきたから、聞いたらオーナー達、まだ仕事してるって言われたから。 店長が夜食の差し入れもっていけって!  豪華ステーキ弁当人数分もってきました!

梨音:
碧お姉ちゃん! ありがとう! 店長にもお礼を言っといて! いや明日直接言いに行く!

向日葵:
この時間にステーキ弁当…絶対太るやつだ…

美奈:
お弁当なら、コーヒーではなくて日本茶にするわね

梨音:
美奈部長お願いします!いただきます!

紅葉:
そうですか釈放されましたか。 明日は午後からゆっくりそちらへ参りますわ。 美奈部長もご無理をなさらずもうお休みになって下さいませ。 はい。

優樹子:
今の条約文が案山子であることに気づいわね。プランBはイラナイと。 まあ梨音ちゃんが着いてるから心配してなかったけど。

紅葉:
あの瑠莉さんが煙草をお吸いになるのはお義母様の影響なんですか?

優樹子:
ぐぎっ…そうね。 私がけっこうヘビースモーカーだから…悪い所が瑠莉は似ちゃったわね。

紅葉:
後一つ、この機会なのでとても気になっていることを聞いてよろしいですか?

優樹子:
なに?

紅葉:
結婚指輪をしていた記憶があるのですが、今はしておりませんのね?

優樹子:
うん。 英国のセントジョージ第六教会の私の棺の中に遺体は無いけど…でも一個だけ入っているものがある。 結婚指輪よ。 あの時に櫻糀哲也の妻としての私は死んだの。

紅葉:
そうですか…答えてくれてありがとうございます。

小梅:
団長どうぞ。

すみれ:
やはりシャバの空気は美味いな。

ニケ:
ポグラネイトのブレンドコーヒーです。どうぞ♪

ララ:
たしかオリュンポスGRIDの大使館のスペースにいらっしゃった

ニケ:
はいニケ・ヴィクトーリアと申します。星界では電脳神、電脳女神の役目を担当させていただいています。 それと物理世界ではオリュンポスGRID大使館の駐在監視女神で、剛史お兄ちゃんの妾ですみれさんのシスターです。仲良くしてください、よろしくお願いします!

ララ:
スプロール…電脳世界の女神様…それが剛史お兄ちゃんの妾で、すみれ様のシスター…

真理愛:
やっぱりそういう自己紹介になるよね。 うん…間違えては無いんだけど…。うん…

SE:
カラン♪ グラスの氷が鳴る

小梅:
軍団各位、団長のご出所を心待ちにしておりました!

すみれ:
ふん。状況は?

小梅:
明日は午前中は鈴奈分遣隊隊長と朋絵副隊長が兵隊を指揮し事前の準備をすませるのこと。団長は午後からのお越しいただければと聞いております。

すみれ:
解った。

ララ:
あの…マリアお姉さまの部隊ってすみれ様の私軍団なんですか?

真理愛:
う~ん…すみれの知り合いを中心に結成されたのは間違えでわないね…うん。

ララ:
それがエンパイアクラブミリタリア特殊作戦群元帥府直轄特務特別機動部隊? ほぼ自由権限で動ける超精鋭部隊だと…

真理愛:
う~んそう考えると普段麻痺してるけど…けっこうすごいことだよね。それでウィスキーグラスにりんごジュースいれて何やってるのアレ?

ニケ:
初めて拘留された記念で悪い大人の映画風を気分だけでもやろうと小梅と言って

真理愛:
りんごジュースでマフィア映画ゴッコ…それで…もう一個…

真理愛:
なにこの部屋…そしてこのベッド…

ニケ:
梨音が五人で「ネル」なら普通のベッドでは狭いだろうからハーレムプレイに対応したお部屋を用意したそうです。 レセプション期間中はここにお泊り下さいだそうです。

ララ:
五人で…ハーレム百合プレイ‥‥はう…

すみれ:
さて! 色々あって挨拶が遅れちゃいましたけど。GreenWoodsで同じメイド秘書課で凛空様の補佐メイドをしてます花路すみれです。 あと4クラブから出向したメイドで構成される元帥府直轄特務特別機動部隊ロンゴミリアドの総隊長をしてます。 それと身内なので聞いてると思うけどこの小梅のご主人様でもあります。それと今月から花路家を継いで花路家の当主にもなりました。 まあ花路家の会社の管理はずっとしてたんで余り変化はないんだけど…。 それで! ララさんの事はパートナーの真理愛、そして親友のめぐから聞いていて、とっても来てくれることを楽しみにしてました。

ララ:
はぁ…はぁ…あの…先ほどは…わたくしの…身の程しらずな…行動により…大変…ごめいわく…を‥‥

真理愛:
ほら! しっかりして! マリはお姉さまとしてそんな風にララを育てた覚えはないよ!

SE:
ぽんっ。背中を叩いてる

ララ:
はいマリアお姉さま!

ララ:
エンパイアクラブミリタリア英国司令部並びに英国戦争省所属 ララ・マクレーン准尉であります。
エンパイアクラブ英国司令部ならびに英国戦争省秘密情報部調査官候補生として、エンパイアクラブミリタリア元帥府直轄特務特別機動部隊ロンゴミリアドへ赴任を命じられました。着任の許可をお願いいたします!

すみれ:
ロンゴミリアド本隊並びに総隊長の花路すみれ特務中尉としてララ・マクレーン准尉の着任を許可します。 貴官にロンゴミリアド本隊、真理愛副隊長の補佐官の任を命じます。

真理愛少尉!

真理愛:
はっ!

すみれ:
真理愛少尉にロンゴミリアド本隊、ならびに分遣隊を指揮する指揮小隊の小隊長を命じる。副官にめぐ少尉、小隊補佐官にララ准尉並びに作戦参謀官のエリシア准尉を当て共に編成の任に当たってもらいたい。 少尉、准尉、お願します。他の人選は任せる。

真理愛:
了解いたしました!

ララ:
指揮小隊ですか…はい了解いたしました!

瑠美奈:(小声)
ただいま…

水菜:
?! 明かりがついてる、イヤな予感がする!

瑠美奈:
きゃあああああ!

水菜:
どうしたの瑠美奈! 
お姉さま! 何やってるんですかぁ!

瑠美奈:
里緒菜お姉さま…どうしよう…

水菜:
瑠美奈触るな! 揺らすとまずい。 横になるといっきに脳に血液が上がる可能性がある。

瑠美奈:
はいっ!

水菜:
うさ子、メディカルデータをできるだけスキャン開始!

うさ子:
ぴょん!

水菜:
料理用においといた一升瓶とジン一本とワイン一本が空、今ウィスキー この量はマズイ。 ドロシー姐は現地だから!

瑠美奈:
どうしよう…水菜…なんで…

水菜:
少し静かに。落ち着いて。 水菜が今対応するから。水菜に任して!

瑠美奈:
うん…

水菜:
ヴェルさん、深夜スイマセン。メイド長が緊急事態です。 大量のアルコールを摂取してしまっていて、このままだと中毒症状の可能性がすいません。 はい。つぎにメイド秘書と副メイド長にもまわしますので、はいメイド長宿舎の方へお願いします。はい触ってません。意識はありますが酩酊状態です。今うさ子からのそちらへ、メディカルスキャンのリアルタイムモリタニングデータを回します。

萌香メイド秘書、深夜遅くすいません。 そうですメイド長が緊急事態です。はいヴェルさんがルーム開いたのでそこで。 

里穂お姉さま、はい緊急ルームコールきてますね。 状況はそこにはい。 地下のメディカルセンターに直接向かうと了解です。

里穂:
瑠美奈、お姉さまは大丈夫だから、すぐにヴェルさんが処置に入ってくれたし

水菜:
酩酊状態だったとはいえ意識はあったし。

SE:
うぃ~ん(ドアがあく)

水菜・瑠美奈:
ヴェルさん!

ヴェル:
里緒菜お姉ちゃんは命に別状はない。今ポッドでアルコールを抜いてるから。 

里穂:
良かった…

ヴェル:
良くは決してないだけど。まあ症状的には回復する。今回はね。 それで説明と、あとそこの後ろにいる萌香お姉ちゃんと悠里には説教があるから。 入って!

悠里:
やっぱりわたくし達は説教ですのね

萌香:
デスヨネ…

水菜:
あのお姉様はいつくらいまでこのような状態で処置を、一般の病棟とかにうつるのは?

ヴェル:
ポッドで朝まで寝させば完全に血中アルコールは抜ける。問題は疲労とストレスなどが心配だから…それしだい? 

里穂:
そうですか…

瑠美奈:
疲労とストレス…

ヴェル:
ねえ悠里、萌香お姉ちゃん。質問があるんだけどいいかな?

萌香:
はい…

ヴェル:
里緒菜お姉ちゃんがメイド長になってから休日だったのっていつ?

萌香:
うっ‥‥

悠里:
さあぁ?

里穂:
年末年始は巫女のお勤めでその後、一月は大樹祭で…里穂はミリタリアの訓練があるからシフト組まれて強制的に休ませられるのですが…お姉さまはたぶんメイド長になってからちゃんとした休みは一日も…

ヴェル:
それは疲弊するよね。里緒菜お姉ちゃんはたぶん、ちゃんとしたところで飲むと仕事に差し障るし、キッチンの料理酒ならとちょとづつ飲んでストレスを解消して眠っていたんだと思う。 今日はでも水菜も瑠美奈もいなくて、里穂の所から帰って寂しくてちょっとだけ…と飲んだら寂しさと仕事のストレスでタガが外れて。

萌香:
うっ‥‥

ヴェル:
先輩がこれじゃね。 ねえメイド長がキッチンドランカーでアルコール依存症とかになってうちのクラブ潰す気? お姉ちゃん達

悠里・萌香:
すいません…

ヴェル:
とりあえず里緒菜お姉ちゃんは明日いっぱい、このポッドで強制的に眠らせるから。ドクターストップ一日。 里穂一日はメイド長代行できる?

里穂:
はい明日は午後からレセプションなので里緒菜お姉さまの代わりに里穂が出ますしクラブの方はご主人様もレセプションに参加されるので休業なのでどうにかなるとおもいます。

ヴェル:
それでお願い。 明日中に萌香お姉ちゃんと悠里で里緒菜お姉ちゃんの負担を減らすクラブの業務改善計画をヴェルに出して。 それが里緒菜お姉ちゃんの許容範囲になってないかぎりForestメイド管理ドクターの権限で里緒菜お姉ちゃんのメイド長業務停止! わかった?

萌香:
了解いたしました。

悠里:
明日中に各部署と協議の上作成いたしますわ。

ヴェル:
水菜、瑠美奈、里穂、心配だろうけどヴェルがここに残るから里緒菜お姉ちゃんはまかして。明日というか今日があるから、水菜と瑠美奈はお昼から現地へ彩香に送っていかせるし、隊への調整はつけるから。少しでも今から寝ること

水菜:
わかりました。お姉さまをお願いいたします。 行こう瑠美奈

瑠美奈:
ヴェルさんお願いします。

ヴェル:
うん任せて。 あとの二人ももどってここに居ても何もできないから

里穂:
わかりました。

ヴェル:
萌香お姉ちゃん、悠里、里緒菜お姉ちゃんは二人と違って仕事を栄養にして生きてるわけじゃないんだよ。 理解してねヴェルのお願い。

萌香・悠里:
はい…

小梅・ニケ:
くぅ~♪ むにゅ~♪

すみれ:
うぅ‥‥

ララ:
すみれ様達、お風呂溜めている間に寝ちゃいましたね

真理愛:
うん、朝入ればいいし。あのまま寝かせておこう。今日はというよりずっとこのところ警備作戦の為にずっとがんばってたから。まあ本番は小隊長達に任せばすみれはいいから、ここまでがすみれの仕事とそれを補佐している小梅の仕事だしね。 あとニケも今日はずっとEDHENの手伝いで大変だったみたいだし。 疲れが出たんだよ。 っていってもすでに深夜ももう遅くだけどね。

ララ:
あの…お姉さま…お隣いいでしょうか?

真理愛:
うん…どうぞ

真理愛:
ねえララ…強さはともかくよ…ある一部の部分については、すみれに対して圧倒的な勝利を収めてるわね…ちょっと見ない間に良くもまあ大きくなったわね…

ララ:
どこ見て言ってるんですかお姉さまは…

真理愛:
くま太の正妻としてのマリもヤバイ…くま太は確実にララの所に取られる

ララ:
あの…すみれ様のエージェントAIでクマの形のぬいぐるみと説明された・・

真理愛:
うん今夜はデメテル様…ニケの上司であそこの大使館の大使女神について今夜はスプロールの連合総会に出ているから

ララ:
国連総会みたいなものですかね?

真理愛:
そういう説明だった、電脳世界も色々あるみたいよ。国が沢山あるのは変わらないみたいだし

ララ:
うわ~夜景が綺麗ですぅ~♪ お風呂も豪華ですし。

真理愛:
まあスイートだからね。 ねえララ…

ララ:
はい何ですか?

真理愛:
今更だけど、まだマリのシスターになりたいわけ? マリはララだけものにはならないし、というか出来ないしそのつもりもないし…

ララ:
わたくしがお姉さまを思う気持ちは生涯かわりませんわよ?

真理愛:
ねえララは可愛いからモテるでしょ?

ララ:
まあ…お姉さまほどではないですが、数十人くらいからは付き合って欲しいと告白されましたわね。

真理愛:
アンタの方が多いわよ。

ララ:
全部断りましたが。

真理愛:
ほらもう後二日もすれば今期の子達も来るわけじゃない? そしたら可愛い後輩メイドも…

ララ:
士官学校だけでも半分は年下からお姉さまになって欲しいという告白でしたが?

真理愛:
マリ以外は眼中にないと‥

ララ:
そうです。その為に地の果ての極東の島国まできたのですから。

ララ:
約束、忘れてませんわよね?

真理愛:
うっ! 士官学校を首席で卒業した上にメイド学校も首席で卒業しお姉さまのクラブGreenWood'sに来れたら…穏海お姉さまとは別に愛人としてなら付き合ってあげる…

ララ:
そうです!

真理愛:
かなり無理難題を出したつもりだったんだけど…

ララ:
お姉さまの為ならわたしくし手段を択ばず達成しますので。

真理愛:
まさか自分より成績が良い相手を葬ってないでしょうね?

ララ:
そんな事はしません。それではその条件を達成してもお姉さまのお役にたちませんから。ただ…同期の皆はわたくしが首席になれるよう協力をしてくれたのは事実ですが

真理愛:
マリの時と一緒か…

ララ:
さあそろそろお風呂でましょう。喉が渇きましたわ。

真理愛:
はいはい。

瑠美奈:
髪乾いたよ。お待たせ。寝よう

水菜:
…うん…。

水菜:
水菜がイケナイんだ…里緒菜お姉様が無理をしているの解っていたのに…それでも寝坊しないようにとか、お酒飲みすぎないようにとか…早く寝ましょうとか…そういう細かい所がお姉さまの余裕をなくしていって…ついに爆発しちゃって


瑠美奈:
だったら? 水菜がもし朝方起こさないで瑠美奈とずっと甘えてるを放置したらForestのメイドのみんなが困ったんじゃない? 早く寝ましょうといわければそれは水菜や私と遊んでくれて気が晴れたかもしれないけど‥肉体的な疲労は増えたと思う。

水菜:
だったらどうしたら良かったのさ!

瑠美奈:
今の水菜ではベストをつくしたと瑠美奈は保証してあげる。どっちにしろ里緒菜お姉さまはあーなってた。 だって今の水菜がどんなにがんばっても里緒奈お姉さまというか里緒菜メイド長の仕事を減らせないもん。 

水菜:
!!!

瑠美奈:
まず水菜。 里緒菜お姉さまというよりForestのメイド長の仕事の中心は何? 説明して。

水菜:
お姉様は毎日…どんな仕事を‥してるんだろう…水菜はメイド長会議もでたことないし…

瑠美奈:
たぶん総務部のわたしの方が内容把握しているけど今の水菜には手伝えないと断言できる。しかし水菜には里緒菜お姉さまからメイド長として任されている仕事はあるよね? ロンゴミリアドの仕事とか総務部の私達の訓練の手伝いとかそっちまで里緒菜お姉さまがやってたら仕事は増える。 あと本来はここは悠里保安本部長や里穂副メイド長の仕事の部分だけど、それを水菜と真奈とスリエルがやっている。

瑠美奈:
気持ちはわかるけど水菜は今出来ることしかできない。 それがイヤだったら出来ることを増やすしかないね。 出来るようになる。 最初から全部できたらそれこそ化け物だよ。

水菜:
うぅ…そうだね。

瑠美奈:
だから今の仕事量や内容を調整するのは萌香メイド秘書と悠里さん。代行できる部分は里穂副メイド長。 水菜ができるのはこの三人の直接的な手伝いではなく、ロンゴミリアドのForestの部分を少しでもがんばって水菜と真奈とスリエルを中心に間接的に支える。あとは今ように里緒菜お姉さまの普段の日常の家事などをやってあげる。これは里穂お姉さまと一緒にね。

水菜:
うぅ‥‥でも…

瑠美奈:
もうほら、今日の所はさっさとエッチして寝るよ。

水菜:
お姉さまがあんな状態なのにそんな気起きないよ

瑠美奈:
だったらほら胸に抱いて髪撫でてあげるから…

瑠美奈:
どう? 少しは落ち着く?

水菜:
うん…悔しいけど…落ち着く…

瑠美奈:
何その悔しいって…まいいや…おやすみ。

水菜:
お休みなさい…

瑠美奈:
それを言ったら。 わたしなんか…今の水菜を支える事しか出来ないんだから…もっと不甲斐ないわよ…


そのえんぱいな日々(本編) 第五百七十六話  The Day Takeoff 前編 終わり

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