えんぱいな日々(本編) 第五百七十五話 stone cold 中編 その12
瑠美奈:
言い訳など聞いていない!メイドなら結果を出せ。
そんなの主任達にご報告できるか!
瑠美奈:
手段など選ぶなと最初からコチラは言ってる!
唯愛:
一日かけても里穂さんとロッテさんを陥落できないとは。本当に貴女達の代の首席なの?
あやめ:
大変申し訳ございません。
琴音:
真奈は押しが弱いところが有りまして…
瑠美奈:
我らがクラブForestに敗北者はイラナイ! あるのは成功か死か? そのどちらかだ! もし主任達が明日クラブに到着するまでに、キサマが里穂副メイド長、ロッテ主任両名のシスターになってなかったら。わかってるだろうな、裏山の樹木の養分だぞ? 真奈!
ひな子:
こ…これがエンパアイアクラブFOREST執行本部メイド秘書課、総務部!
どこのマフィア‥‥
イリーシャ:
マフィア? そんな可愛いものではないと思うけどね。
小梅:
Forestの秘書課や総務部に比べたらロンゴミリアドは天国です。
水菜:
ウェルカムトゥーヘル♪ ひな子♪
ひな子:
ひぃぃぃぃぎぃぃいぃ!
スリエル:
だから私は移籍に反対だったんだ…もう遅いがな。
里穂:
あのね、どこで間違えてるか解らないけど補佐メイドは、別に夜伽をする必要はないの。私達はご主人様じゃないし。
ロッテ:
それにうちのご主人様のフランソアお姉さまは基本的にパートナーである紅葉お姉さまと寝ているから夜伽を他に求めないし。うちのメイド全員がフリーメイド契約になっているので自由に恋愛はできるし、夜伽などの強制は無い。
里穂:
だから、真奈は夜伽とか求められないし強制もされない。 わかった?
真奈:
あの…それじゃ困るんです…真奈が…
ロッテ:
困る? 誰かに強制されているとか?
里穂:
えっ里穂達をハニートラップにかけろとか?
真奈:
ハニートラップとは違うというか…どうなんだろう…うーん。
ロッテ:
ゆっくりでいいので話してみて。
真奈:
あの…真奈は里穂さんとロッテさんの事を好きなのを隠してないですよ。 憧れているって最初にご主人様や皆様の前で堂々言ったように。 それで同期のみんなも知っていて、首席になれてクラブの指名権を取りたかったも里穂さんとロッテさんのいるクラブForestに行きたかったからです。 だからがんばったと言ったんです。
真奈:
メイド学校の同期はForestの総務部に居て。あと詩織前メイド長さんから里緒菜メイド長にもお話が行ってて、応援もされてて、さっきの可愛いっていてくれた私服とかこのネグリジェは詩織さんと里緒菜さんが「これなら里穂とロッテは気に入る! 襲う!」とかいわれてもらったもらので。紅葉お嬢様もフランソアご主人様も当然知ってて…その出来る限りの支援はするとかいって、お部屋のリフォームの資金とか出してくれたみたいで…
里穂:
はぁ? お姉さま?
ロッテ:
はぁ? フランソアお姉さまと紅葉お姉さまが?
真奈:
そんな状態で本日やっとForestにこれたので。つくまえからAURORAでみんながずっと聞いてくるんで、今どうなんだとか、まだ付き合ってないのかとか、ずーと。 里穂さん達に言い出せなくて…このままみんなが明日、クラブへ戻って来たときに、真奈が里穂さんとロッテさんとシスターの関係になってなかったら、総務部のみんなが真奈を裏山に埋めるって‥‥
真奈:
どうしましょう~あ~ん(涙)
ロッテ:
あぁ…大変Forest(うち)らしい…ね
里穂:
全力で応援はしてるけど‥‥なんか暴走し過ぎてるというか…えぇ…
ロッテ:
これって詩織さんへ言った例の「お嫁さんになりたい」っていう発言からが発端?
里穂:
今の話だと、好意を寄せているのはかくしてないみたいだから…総務部のみんなは知ってるってことで‥‥これは・・・
里穂:
あのさ、真奈は里穂とロッテのこと憧れているだけじゃなくて、恋愛的に好きでシスターになっても良いと思ってるの?
真奈:
それは当然大好きです。 シスターうんぬんは…無理でしょ? だってお二人はとても愛し合ってる同性のパートナーで‥‥真奈が入れる余地なんてないし
ロッテ:
あのさ、うちのご主人様のフランソアお姉さまと紅葉お姉さまとわたしシスターだから
里穂:
わたしは知ってると思うけど里緒菜メイド長のシスターです。
真奈:
それは両方とも存じております。
ロッテ:
それで今の真奈の話を総合すると周囲はみんな承知している。 あとは私と里穂がみとめれ
ば、今すぐシスターになれるわけだよね?
里穂:
周囲全員の承諾が得られてる状態だし。 ということで真奈。里穂とロッテのシスターになって!
ロッテ:
良かったよ、これで里穂が間違いを起こしても間違いじゃないからね
里穂:
うっ…そうね。 それいったらロッテもでしょ。
ロッテ:
まあそうだけど。 良かった良かった!
真奈:
えっ? えええぇえぇ!
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