えんぱいな日々(本編) 第五百七十五話 stone cold 中編 その2
詩織:
日本茶で大丈夫かしら?
真奈:
はいっ!ありがとうございます詩織前メイド長!
悠里:
なんで詩織さんがメイド服着て新人メイドにお茶出しているんですの…
里緒菜:
萌香メイド秘書、あれ叩きだしていいじゃないですか? 完全に真奈の事をお持ち帰り狙ってますよ
萌香:
いや…でも詩織さんに私、言えないよ…
ロッテ:
なんでさも当然のように美鈴が面接に参加しているのさ。
美鈴:
真奈は昨季の日本のメイド学校の首席だよこの目で観ときたいじゃない?
里穂:
(バリバリ引き抜く気満々だよ…)
フランソア:
でわ配属面接を始めようか。
真奈:
はい! よろしくお願いいたします! ご主人様。
フランソア:
まずはエンパイアクラブFORESTへようこそ。
真奈:
ありがとうございます。メイド学校の卒業が、特別コースの受講やミリタリアの士官訓練などの都合もあり、年始のこの時期になってしまい申し訳ございませんでした。
フランソア:
事情は承知している、真奈の到着を首を長くしてまっていた!
真奈:
ありがとうございます。
フランソア:
弊クラブを指名してもらい光栄の極みなのだが理由を教えてもらいたい。 それによって配属先をできるだけ真奈の希望にそったもので検討しよう。
真奈:
ありがとうございますご主人様。 まず御クラブを希望した理由は、憧れている先輩メイドがいるからです。
フランソア:
ほう。 良かったら聞かせてもらえるかな?
真奈:
はいっ!
真奈:
ここにいらっしゃいます、里穂特務中尉殿とロッテ中尉殿です! 以前エンパイア放送局のドキュメンタリー番組を拝見しまして! メイド秘書課のメイド業務をされながら、ミリタリア飛行隊ではエースパイロットもされており、さらに学園での活動も活発にこなされているのがとてもすごいなって…メイド、軍人、学生、まさにすべてにおいてすばらしいメイドの両名だと思って…こんな人がいるクラブで働きたいと思ってそれを目指してがんばりました。
里緒菜:
ほぉ~!
里穂:
そんな立派じゃないから!
ロッテ:
うん! ほら番組だと脚色というか良い所ばかりねえ?
真奈:
でもとても感銘をうけたので!
悠里:
ロッテ失礼な事を言うものではありませんわよ。うちの週刊FORESTと違ってあの番組はメイドを目指す生徒たちに実際に今活躍しているメイドの日々を事実に基づいて脚色なしに取材して色々なメイドがそれぞれいるというのを理解してもらう構成になておりますのよ。 エンパイアクラブの本部が監修しておりますのでイイカゲンなものではありませんの。
里緒菜:
そういえばさな料理長の時もありましたものね。
萌香:
わたしも副メイド秘書の時に調査部の仕事で悠里と出たよね。
悠里:
そうでございますわ。 メイドと一口に言っても色々なメイドがおります。自分がどんなメイドにないたいのか? それを実際に見てみて考えてもらうそんな番組ですわね。
里緒菜:
たしかに里穂とロッテの回は秘書課の仕事とミリタリアのパイロットと学園生活を中心にした構成になってましたね。
真奈:
よかったら面接が終わったら、お二人と一緒に写真と色紙を持ってまいりましたのでサインをいただけるとありがたいです!
里穂:
いや…アイドルじゃないんだから。
ロッテ:
そうだよ! ねえサインなんてかけないから!
悠里:
わたくしが撮影をいたします!
里穂:
悠里さん!
詩織:
くすす♪
美鈴:
これは無理だ。負けた 二人に真奈は任した。
フランソア:
それなら予定通りメイド秘書課、里穂副メイド長並びにロッテ主任付きの補佐メイドを命じる。 日本メイド学校の昨季の首席の実力、期待しているよ
真奈:
えっ…真奈が、里穂副メイド長とロッテ主任の補佐メイド…えぇぇ…
フランソア:
不服?
真奈:
いえ! ご主人様! 謹んでお受けいたします! 全力でやらしていただきます!
フランソア:
後は里穂とロッテに任せる。 美奈総務部長と相談して宿舎とか…あっ
フランソア:
まあメイド長補佐メイドの水菜のように、真奈も里穂とロッテの部屋に住み込みで世話してくれるなら嬉しいだけどね。
美鈴:
やはり補佐メイドとしては生活の身の回りの世話からですね!
真奈:
一緒の部屋! 補佐メイドがそういうのでしたら喜んで!
ロッテ:
お姉様…じゃなかったご主人様!
里穂:
それ冗談だからね、ちゃんと宿舎用意するから!
真奈:
えっ…冗談なんですか? うぅ…残念です。
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