えんぱいな日々(本編) 第五百七十五話 stone cold 中編 その4

 
美奈:
荷物ありがとうね

番兵君:
美奈サンノ為ナラナンデモナイ

真奈:
しゃべった!

美奈:
この子は番兵君RXといって本当はヴェルちゃんの部下なんだけど、総務部に出向してくれているの! とっても優秀で総務部に居なくてはならないとっても頼りになる仲間なの! 普段は桃美とスリエルの補佐で一緒に動いてくれてる。

番兵君:
真奈コレカラヨロシク

真奈:
はいよろしくお願いします!

里穂:
それで美奈部長、真奈の宿舎ですよね?(ものすごいイヤな予感がする)、でもここって…

美奈:
うんやっと大幅改装が終わったのよ、でもなるべく雰囲気は変えないようにしてもらったから懐かしいでしょ?

美奈:
まずテラスや壁面などは防弾防震防爆のやつに交換して非常時には防弾防爆シャッターで閉鎖されるようになりました。小さいけどプランターもあるから植物も育てれるわよ。
家電などは最新式な物に全部とっかえ、フローリングも引き直し、キッチンも最新式のシステムキッチンに変更。

美奈:
お風呂と脱衣場とトイレは全面改築。AURORA制御でお風呂を沸かせるし、全自動洗濯乾燥機にメイド服専用のドライクリーニング機も設置

里穂:
詩織さんと里緒菜お姉さまが住んでた時より扉が増えてるですけど…

真奈:
ここって詩織前メイド長と里緒菜メイド長のお部屋だったんですか?

里穂:
うんそう。まあ私も週に一日か二日はここに泊まってけど。

美奈:
良くきいてくれました! まず階段の所にある扉が真奈ちゃんのお部屋でちょっと狭いけど収納とかは十分あるし、届いている物を全部入れても全然余裕があるとおもうわよ。私の趣味で小物選んじゃったけど気にいらないなら自分で買い換えて♪

真奈:
可愛いです! これに合わせて必要になる分は買いそろえていきます!

美奈:
そう良かった。

美奈:
キッチンの横の扉はロッテちゃんの趣味部屋というかお城ね♪ まだ何にも入れて無いんで自分で入れて。クロゼット風の中にも電源コンセントと空調は設置してあるのでそこにサーバーなどを入れられる。

ロッテ:
はぁ‥‥はい…

美奈:
そして二階部分の主寝室はワイドキングサイズのベッドです! これなら三人で組んずほぐれつしてもまったく問題ありません!

真奈:
おおぉ…すごいぃ…(ぽっ♪真っ赤)

里穂:
あの…美奈総務部長、えっと真奈の宿舎ですよね?

美奈:
ですよ! まあ新しい里穂ちゃんとロッテちゃんの宿舎でもありますけど!

里穂:
いやだから…なんで…

ロッテ:
真奈から事情を聴こう、ロッテ達には選択権は無さそうだ。

美奈:
でわ私は総務部に戻りますので! 荷物は番兵君に手伝ってもらって運んでください。 あー忙しい忙しいわ!

ロッテ:
お疲れ様でした。

SE:
バタン♪ ドアが閉まる音

ロッテ:
真奈白状しろ、まさかと思うけど、ロッテと里穂と住みたいとか希望を言ったか?

真奈:
いえそんな事はいってません。 でもメイド学校でお逢いした詩織前メイド長に夢は何と聞かれた時に、里穂さんとロッテさんの…お嫁さんになる事って…でもそれは無理だから。 あくまで憧れなんで‥その…子供ぽい夢というか…うぅ…。 それでその…あの…これ、どういうことなんですか?

里穂:
ほぉ~詩織さんに…そういったっと? それ何時の話?

真奈:
同期のみんなが卒業して真奈だけ特別コースに行く前だから…二カ月前?

ロッテ:
なるほど…だから二カ月まえから念入りにリフォームしてたんだ。

里穂:
詩織さんのやりそうな事だよね。 

ロッテ:
あのさ、真奈は本当に一緒に暮らしていいの? イヤならご主人様に掛け合うし

真奈:
いえ! ご主人様の言われたとおりできれば、日々の身の回りの世話からお仕事のお手伝いまでお世話させていただければ! お邪魔でしょうか? ダメですか?

ロッテ:
里穂どうする?

里穂:
まあ寝室というか真奈の個室もちゃんと用意されているし本人が良いというなら、というかここまで念入りにリフォームされているのを無駄にするのも…これ幾ら掛かってるのよ…

ロッテ:
だよね…わかった。 これからよろしくね真奈

真奈:
はいぃっ! よろしくお願いします!

里穂:
じゃあ真奈の荷物入れたり、こっちは引っ越ししようか。

ロッテ:
だね。

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