えんぱいな日々(本編) 第五百七十五話 stone cold 中編 その7

 
瑠美奈:
なぜ正座?

水菜:
心頭を滅却すれば火もまた涼し

乃愛:
くすす♪ 水菜ちゃんって意外と面白いのね♪

裕子:
裕子はこの女が試作の料理をバカスカ食わすから、体系と体重がどんどんこうなってるだけどさ、瑠美奈もけっこう肥えてるけどこの暑い中大丈夫なの?

瑠美奈:
ちょっと裕子! なんて事いうのよ!

乃愛:
ゴメンナサイ‥‥

水菜:
瑠美奈! 水菜は膨(ふく)よかな体系好きだから!

アニッタ:
あっ水菜が自爆した…

瑠美奈:
水菜! アンタは私が「太ってる」と言いたいわけ?

水菜:
そうじゃなくてぇ! 水菜はもともと骨と皮だけの時があって痩せてるのにコンプレックスがあるの、腕とか最近やっと筋肉とかついてきて太くなってきたけど…他は全然で…本当は女の子らしい「丸い」やわらかそうな容姿に憧れてて…瑠美奈はそうでとっても魅力的だなって! ちょっとドックタグの紐ひっぱらないで! 苦しい!

裕子:
たしかに水菜は痩せてるよね。おしりとかもぺったんだし

水菜:
でしょ? だから女の子らしくないから…瑠美奈みたいな大きなお尻とか好きで…

瑠美奈:
ようは太ってるってことでしょ!

アニッタ:
墓穴掘った上にさらに掘り進めてるね。

テレーサ:
このまま冥府まで到達しそうな勢いですわ。

乃愛:
でしたらこういうのはどうかな? 今度Forestの総務部のみんなを招いてEDHENレストランで出す予定のイタリア料理の試食会を行うとか! 高級チーズをタップリつかったフルコースで!特にハード(加熱圧搾)チーズ(一番高カロリーなチーズはコイツ系)をバンバンつかって!

瑠美奈:
そうか部の他のメイドも丸くすれば! 全て丸く収まると言う事ですね!

裕子:
まさに悪魔…コイツ人に試食させて自分の体系と体重を維持してるからね…

アニッタ:
美亜さんと乃愛さんのイタリア料理の高級チーズ三昧フルコース‥‥誘惑には絶対勝てないな。

テレーサ:
私ウェートレスメイドで良かったです。

真奈:
この湖もクラブの敷地なんですか?

里穂:
そうさっき通った白杜神社や櫻糀現代美術館と共にここもまだクラブの敷地内よ

真奈:
白森湖…綺麗な湖ですね。透明度が高い。

里穂:
火山口に月城山から流れてきた地下水がたまって出来たものらしい。 別名「白森の瞳」観光名所でもある。 夏はキャンプ場もあるから観光客でいっぱいになる。

里穂:
はいどうぞ。さっきコーヒーにミルクと砂糖いれたからカフェオーレにした。

真奈:
ありがとうございます! いただきます。 暖かい!

里穂:
一通り外の敷地は回ってみたけど感想はどう?

真奈:
これクラブじゃなくて規模が一地域ですよね? まず一番の疑問は、固定資産税が…

里穂:
敷地の三分の1は国有林指定になっていて。 さらに三分の一は自然保護区指定で税金は免除。 あと軍事施設の分は国民保護特例法の範囲で防衛義務の代わりに免除。 だから私有地としてクラブが使っている部分だけが課税対象という仕組み。

真奈:
なるほど…デスヨネー。 でも私有地の部分でも広大ですよね? あのお屋敷とか…あれ立体都市に近いですよ…

里穂:
敷地もそうだけどお屋敷内でさえ遭難者が出るんだ。 干からびた死体で発見されないように注意してね…

真奈:
里穂さん、冗談になってませんよ…

里穂:
冗談じゃないし。

真奈:
ひぃぃ!

里穂:
ねえ真奈はお魚とか大丈夫、生魚とか

真奈:
大好きです! ホヤとナマコは苦手ですがそれ以外は!

里穂:
だったら真奈の入店と引っ越し祝いで夕飯はお寿司を取って祝おう! 白森は漁港があって地魚も多くてとくに冬は脂がのって! あと地元でしか味わえない岩ノリのお味噌汁!これは私が作るから!

真奈:
ああぁ…涎が…超嬉しいです! お寿司に岩ノリの味噌汁! やった!超超楽しみです!

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